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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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入院生活もこれで11日目。
 人生でこれだけ、俗世間と離れた生活をつづけたというのも初めての経験。何事も初めて尽くし、見るもの、やることは新鮮なのも最初のうちで、次第に飽きて退屈してこないか、そんなことも考えたりもしたけど、今のところ、そうでもない。入院患者という立場に置かれると、先にも書いたとおり、俗世間から隔絶した存在になる。すると時間に追われない、もちろん仕事もできない。そうなると、なんとなく『入院時間』というものが体の中に出来上がる。時間に追われない、ただひたすら体を治すために時間を過ごす。そうなると、ヒマとか退屈という概念が生まれ来なくなってくる。これはあくまでも個人的な意見だけど、今しかできない経験だと思うので、それを満喫し、体調を戻したいと思う。

 あれから絶食生活から流動食生活に変わり、口から物を入れて食することの有り難さを実感している。絶食時は、テレビで見る美味しそうなものを見て非常に空腹感を覚えたけど、流動食に変わってからはそういうこともなくなった。元々食に対して貪欲でもなく、食べられればそれでいい、というスタンスだったので、元に戻ったということになる。

 今では外出も許されて、短い間だけど、外を出歩くこともできるようになった。これで入院生活にメリハリがついた。しかもすぐ近くにブックオフがあるから、安く本を買って病室で読みふけることも可能だ。腹の調子がおかしい以外はやってることは普段と変わらなかったりする。

 ともかく、今は入院時間を過ごし、復活の日を待ちたい。ライフイズワンダフル。

 この長い入院期間の間にハッとするようなアイデアがひらめいたり、別の才能が開花することはあまりなく、サクサク、がっつり読み込める映画秘宝系ムックと実話怪談を読んでいる次第。

 それにしても、やっぱり、退院したら唐揚げを素手でつかんで食べたいな。

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 今からさかのぼること、ちょうど一週間前の土曜日・5月21日。猛烈な腹痛で目が覚めた。多分食べ過ぎなんだろう、腹さすって薬飲めばなんとかなる、と思いつつ、何とか眠り、翌日も仕事へ。



 そういえば昨年も同じような目に遭ったことがある。しかも職場だったからあの時は本当に死ぬかと思った。でも眠れた。



 そして、先週の水曜日、5月25日。いつものように夕飯を済ませ、家で仕事をしていると腹部に違和感を感じる。違和感は徐々に大きくなり、横になった途端猛烈な痛みになった。その間眠れたのか、気を失ったのかよくわからない。今だったら夜間の救急へ飛び込むか、いやいっそのこと救急車に乗るか? このままほっておくよりも、3度目の正直、きちんと原因を究明しないと、と思い、救急車を呼んだ。救急車が来たからと言って痛みが治まるわけでもないのだが、点滴に抗生物質で何とか落ち着く。そしてCTスキャンに医師の説明……色々あったけど、とにかく入院を告げられる。



 人間、どこかをやられてしまうと、もう駄目なのである。クタクタでそれどころではなかった。それにほとんど一晩眠ってないので、とにかく眠い。夜が明けて木曜日、とにかくもうろうとしていた。それで、腹痛の原因は胆のう炎という事らしい。取り込んだ食物を堪能で小さくする?そうなのだが、それが機能しないままなので、いつまでも消化されず、腹が張ったような違和感を覚える、という事らしい。ひょっとしたら胆石の恐れもあるかも、である。



 まずは絶食し、様子を見るという事らしい。そういう事なので、今も点滴をつけたままでいる。これがないと餓死してしまうかもしれない。不思議なもので、点滴生活を始めて四日、空腹感がない。水とお茶だけで何とかしのいでいる。入院2日目ぐらいまではよく眠っていたが、今では普通の生活サイクルで過ごすことができる。要は退屈なのだ。でもまあ、2週間予定の入院生活、何とか患部を直し、全快で復帰したいと、思う。



 

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 怒涛の如く押し寄せた怪獣なゴールデンウィークもようやくおしまい。


 イベントと夜勤のサンドイッチで、実は完全に休日があったのは一日もなかった!
うん、まあ怪獣市場は半分遊んでたから、カウントしちゃいけないかもしれないけど。
でもあれを仕事というのなら、完全な休日というのは今日しかない。今日が俺のゴールデンウィーク! 一日しかないけどね。


 
 作業が予定よりも早く終わったので『アイアムアヒーロー』を見に行く。旬の俳優、女優差を使ったちょっとホラー風味の映画のような宣伝をされていたが、ふたを開けるととんでもない。ゴーカートかと思って乗ったらF1マシンだった、ぐらいのギャップはあるよ。


 ある日、謎の感染症で人間がゾンビ化(劇中ではゾキュンと呼称)、町は大パニックになり、主人公のサバイバルが始まる……と書けばよくあるゾンビものなんだが、何が素晴らしいって、これが日本映画であること、日本で作られたきちんとした、由緒正しき血しぶき飛び散るゾンビ大作だということ。



 舞台が日本だから、『ひょっとしたらあるかも』と思わせる生々しい描写が多い。日常を丹念に描いてから徐々に世界をひずませていくのはお見事。ニュースが頻繁に流れるが、どこかぼやかした感じ。空を飛ぶヘリや軍用機。何かあるぞ、と思わせる描写。ぼんやりとした何かが決定的になるのは、騒ぎが広まるほんの直前、主人公の恋人がゾンビ化したあたりから。


 街中を逃げる主人公。普段通りの生活をしている人他Tの中に、徐々に日常にひずみが生まれていく。この積み重ねが丁寧であればあるほど、その後の大異変が生きてくる。


 ゾンビものという血まみれのホラーであるが、前半はこうした日常の崩壊を丹念に描くパニック物になっている。



 と、面白かったので順にストーリを追うところだった。ゾンビものでおなじみ、主人公が立てこもるショッピングモールは、郊外のアウトレットモールに変更。微妙な変化だけど、ファッションやグルメばかりのアウトレットでは立てこもっても兵糧や武器になるものが少ない。もとより銃器の所持が禁じられている日本では、ゾンビに抗う手段が極端に少ない。なので、立てこもるしかないのだが。



 生前の記憶をかすかに残し、ぶつぶつとうわごとを言いながら襲うゾンビが気持ち悪い。でも、ああいう人、たまに見かける。ギャグ要員かと思ったゾンビが実は結構重要な役だったり。
 


 主人公がタイトル通りにヒーローになっていくカタルシスに比例するかのごとく飛び散る血潮と肉片。日本でも珍しいのではと思えるぐらいの人体破壊描写は、ギャグのようであり、えげつなさはどこかに消えた。



 これを超メジャー会社が全国ロードショーできたのは、よけいな横やりのはいらない製作体制にしたのと、過激なアクション描写を国外でロケしたから、とのこと。クールジャパンを謳いながら、そういうことでもしないと真にオモロイもんが作れないのかな、とかいろいろ考えてしまう。




 グロいけど、傑作。余計な人間ドラマをぎりぎりまで削ったのもいい。


 主人公の漫画家アシスタントが、昔賞を取ったままメジャーにもなれず、ぐずぐずと業界にしがみついてる様子が一番痛かった。夢を求めるあまり、恋人にも邪険にされ『今度こそ、今度こそ』と、あてにならない未来絵図を描く姿は自分に重なってしまい、ゾンビに噛まれるより痛い。売れっ子にしかしっぽ振らない編集とか、いい時計持ってる金持ちとか、訳知り顔のネクタイとか、みんな食われてしまえ、という原作者の怨念が聞こえてきそうだった。でもこの作者さんは儲かっていい時計してるんだろうな



 ただ、日本の女優さんって、タバコ吸う芝居がうまくないよなあ、とだけ思った。


 そして俺の休日は終わった。


 

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 話は少し前にさかのぼる。
 ここ最近『江戸特捜指令』ならぬ『寝屋川特捜指令』のようなものが、時々入ってくる。別に宇宙からの電波を受信したとか、そういう方面の話ではない。無茶ぶり、いや、チャレンジしがいのある指令が時々メールなり、口頭なりで伝えられるのだ、寝屋川から。


 それが大魔神トークだったり、中野監督トークだったりするのだが、先日は『ラジオに出ろ』だった。いつもやってる放送されないラジオの事ではない。本物、放送されるラジオだ。なぜ自分なのか? 要は5月のゴジラ音楽祭の宣伝を頼む、ということだった、自分でよければということでラジオ局にお邪魔する。自分の事はさておき、ひたすら怪獣のこと、ゴジラ音楽祭の事を何とか。


 
 で、宣伝したんだから、ということで5月2日、京都ロームシアターで開催のゴジラ音楽祭in京都へ。4kリマスター『ゴジラ』を上映し、音楽パートは生オーケストラというぜいたくなもの。


 何度も見た映画なのに、生演奏が入るとまた印象が変わってくる、圧倒的に音が厚い。いつの間にか、次にどの曲が来るのか覚えていた。そんなに見たっけ。それに、先月から俺は何度京都に足を運んだのか。


 そして翌日は恒例、怪獣市場DX、の前夜祭。寝屋川でダラダラやってるババジラジオを尼崎のイベントにぶつけるという無謀っぷり。大丈夫なのか? 今回は漫画家緒方てい先生をゲストに迎えるという、普通のトークイベントの体裁をとってみる。ふたを開ければほぼ満席。常連さんやそうでない人でごった返す場内。いいのか、こんなことで。いつもはだらだら10人弱ぐらいの前でやっているので、緊張する……ことはなく、いつものようにおもちゃを出してだらだら喋ったり、気まぐれにお便りを読んだり。まさか超獣トークに花が咲くとは思わなかった。



 そして、半ば飛び入り上映の『行け!般若マン』にも救われる。緩い特撮ヒーローものであるが、妙に主題歌がしっかりしている。場内に巻き起こる黒い笑いは、いつか見た自主映画上映会で巻き起こるそれと同じだった。オタクの根は変わっていない。緒方先生と、般若マンの清洲監督に感謝の夜。




 その後、軽い打ち合わせをしての帰り道は土砂降りと強風で死ぬかと思った。



 翌日はあの、『ウルトラマンX』のメイン監督、田口清隆氏を迎えてのトーク。だからいいのか、自分で? 自分がやれることは相槌を打っておもちゃを並べるしかない。監督とサポート役の島崎氏に救われた形になる。しかし、中学時代にウルトラマンのお面でごっこ遊びみたいな映画を作ってた人が、本物を撮ることになるとは。だから田口監督は全国に多数いる自主特撮映画人のあこがれなのだろう。



 トークの後はサイン会に、田口監督自ら演出する即席映画撮影。狭い商店街を、即席エキストラ200人が逃げ惑う。襲い掛かるは、三和市場の生んだ大怪獣ガサキングαだ。自分が設定を考えた怪獣に襲われるとは、フランケンシュタイン博士の気分であるが、そんなに大層なことでもないか。



 そして怪獣市場閉会の後は、第6回全国自主特撮映画選手権になだれ込むのだけど、子供らが待ちくたびれていたので、ここで離脱。


 4月から怒涛の『俺でいいのか? 案件』もこれで終了。しばらくはつつましやかに普段の生活に戻れます、たぶん。


 拙い司会につきあってくれたお客様に感謝です。


 怪獣市場で買ったものあれこれ。

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『シビルウォー』でヒーローアクションの痛快さと、抱える闇の深さに触れたその夜、俺は子供らを置いて、京都へ。

 京都みなみ会館『特技監督中野昭慶映画祭NIGHT』だ。しかも今回は客ではない、『大魔神誕生祭』に続き、キャスト中村社長とともにゲストトークの司会を仰せつかったのだ。またかよ! まただよ! 本当に俺でいいのか?という思いは今でも俺にまとわりつく。俺もアメコミのヒーロー並みに抱える闇は深いのだ。とはいっても、請け負った仕事はやり遂げるプロフェッショナルの気質、を持っていたい。大魔神、ラジオ番組出演(実は出た。FM大阪、ゴジラ音楽祭の宣伝)に続くババタクヤ試練○番勝負、その3である。いったい何番勝負だ。


 
 今回は司会ということで作品を知っておかないといけないので、いつものうろ覚えとはいかず、先に上映作品を見た。『クレージーの大爆発』『惑星大戦争』『激動の昭和史沖縄決戦』の、喜劇、SF、戦争とバラエティに富んだ3本。




 と、ここで話を少し前に戻す。実は今回の企画、当初は『人類絶滅NIGHT』と題し、『東京湾炎上』『日本沈没』『世界大戦争』のパニック、災害戦争映画の3本で、徐々に被害が拡大していく構成だった。しかしながら、先日の熊本の地震の影響もあり、このご時世にこれは……ということで自粛。すでに原稿を書き上げていたときに変更のお知らせ。自分だけではない、主催側も10日を切った時点でのイベント変更に大わらわだったと思う。しかし、ゲストの中野監督の来館は確定している。ならば中野監督オンリーで、しかも、パニックスペクタクル以外で、ということで今回の3本に。アッと驚くウルトラCの裏では並々ならぬご苦労があったと察する。その思いにも、また中野監督を見に来てくれたファンの皆様にも、満足のいくトークにしないといけない、だんだんプレッシャーが大きくなってくる。


 そして当日、みなみ会館で中野監督と簡単な打ち合わせをし、『クレージーの大爆発』終了後からトーク。3億円事件の犯人が、金塊強奪の依頼を引き受け、最後には宇宙へと飛び出すというスケールのでかい喜劇。もちろんクライマックスにはタイトル通り爆発シーンもあるし、『日本沈没』をしないにもかかわらず、富士山は爆発し、いしだあゆみは歌う。ラストは月面でクレージーキャッツが歌い、踊って大団円。いや、まだ残った問題が山積み……とかいうのは野暮である。舞台袖で、にぎやかなクレージーの歌が流れる、俺も、みなみ会館スタッフさんも踊る。いくらか緊張がほぐれる。


 そしていよいよ本番。今までみなみ会館1階のイベントスペースだったので、初めての舞台上のトークになる。お客さんの目が舞台上に注がれる。みんなどんな顔をしているのか見るのが怖かったので、少し視線を逸らす。だからたぶん終始うつむき加減だったと思う。


 
 トークイベントは上映作品のことについて、がメイン。ご高齢ながらも、中野監督はしっかりした口調で、こちらの質問に答えてくれる。しかし緊張と興奮で、内容はほとんど覚えていない。ひょっとしたらずっと相槌を打っていただけかもしれない。中村社長のリードがなければ、グダグダになっていたと思う。覚えているのは惑星大戦争はスターウォーズの角ばったメカに対しての流線形メカであること、金星のシーンで、吸い殻が映ってしまっていること、沖縄決戦は岡本喜八監督とともに本編での爆破演出も手掛けていたこと、等々。また、当時CGがあれば使っていたこと、ただし、専用のソフトを作るところから始める、爆発寸前のフラッシュ光、中野フラッシュの意味など。俺は『男はみんなドリル好き』といったことしか覚えてない。




 何とかイベントは終了。控室で仰ってた『こんな時だからこそ『日本沈没』を』ということがよみがえる。あれは破壊のドラマであり、再生のドラマでもあるのだ。その後『惑星大戦争』上映中に、中野監督は宿舎へ。今回、俺は司会なので、映画を見ることなく、ロビーで時間を過ごす。


 
 男らしいローマ船対ドリル戦艦の一騎打ち、結局大爆発する金星、豪華キャストの『惑星大戦争』に続き『沖縄決戦』。ロビーに爆破、銃撃音に人々のうめき声が聞こえる。軍部と民衆の姿を多角的に描いた沖縄決戦はそれでも面白いのだけど、後半はひたすら、悲惨な殺戮、自決シーンが続く。意図したように、音楽がほとんどない、それがまた悲惨さを強調しているように思えた。



 すっかり夜が明け、全プログラム終了。重い足を引きずって帰路につくお客さんたち。企画変更など、突然のハプニングがあったものの、何とか無事に終了したのではないか、と思う。自分のトークは果たしてうまくできたのかどうかは、謎ですが。



 そして、休む間もなく、今度は尼崎で迎え撃つ、ウルトラの監督!
次回ババタクヤ○番勝負その4『尼崎怪獣市場大決戦』乞う、ご期待。 

 

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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