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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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携帯のカメラ機能がイカれたので、古い携帯をカメラ専用として持ち歩いていたけど、先日ロックがかかってしまい、解除不能に。いよいよ年貢の納め時か、そろそろスマホに変えてみようかな、あるいは安いカメラでも買ってみるかな、と思う今日この頃。

 昨日は朝から雨が降って、バイクで外出するのが困難な状態。しかし、学校の講義があるし、いつものように車で出るのもありかもしれない。でも、なんとなく、気まぐれでたまには電車に乗ってみようと思った。大阪市内で車を停めるのと、電車の往復料金がそれほど変わらないからだ。ガイドの仕事以外で電車に乗るのは去年の夏、娘とプールに行って以来かもしれない。時間さえ合えば、電車の移動も快適この上ない。でも家から駅まで遠いから、いつも決まって一本乗り過ごしてしまう。久々に電車に乗ってみると、目的地に着くにはどのルートを選べばいいのか? を調べたりするのがちょっとした楽しみになってくる。スマホ持ってたら、パパッとそういう検索できるんだろうな。

 学校の最寄り駅は南森町なので、そこから歩く。これがまた遠い。聞けば、JRの桜の宮からでも行けるそうだが、そこからでも遠いらしい。都会にあるのに、微妙に辺鄙なところに立ってるものだ。

 学校へは始業10分前に到着。キャラクター設計という事で、普通のカメとガメラを引き合いに説明したのだが、今の学生さんにはガメラが通じにくかった。もっとわかりやすい例えにすればよかった。何とかグダグダといつものように講義を終え、あとは帰宅するのみ。しかし、このまままっすぐ帰るのもなんだかもったいない気もする。では寄り道をしよう、と新世界へ。学校帰りに新世界とは学生時代に戻った気分である。ここでも最寄り駅はどこなのかを調べるのが楽しい。

 雨の新世界は、観光客相手に平成生まれの昭和感を無理やり醸し出し、『大阪っぽさを演じている』街になってる。いつから串カツが大阪名物になった? いたるところに串カツ屋だらけで他の飲食店がほとんどないというのも困りもの、共倒れになたらどうするんだろうか。でも、そんな場所は大通りだけで、路地に回ると、猥雑でいかがわしい、昔から変わらない新世界がある
。学生時代にお世話になった日劇会館は3館中2館はポルノとゲイ映画専門になったけど、残る一館では今でも東映作品を上映中。

 通りから少し外れたところに今回の目的地、新世界国際劇場がある。洋画3本立て1000円の良心価格。地下はポルノ映画館。


 素敵な絵看板に、独特のコピーが冴えるポスターたち。今回は『ダークタワー』『悪女』『ジャスティスリーグ』の、今年見逃した話題作2本に、ご存知ヒーロー映画の手堅い組み合わせ。

 場内は芝居小屋のように平坦で、二階席も設置。みなみ会館とはまた違う昭和の映画館という雰囲気。でも数年前からデジタル化を始めたらしいので、まだまだやる気は十分。行き場なくしたおじさんたちと、どう見ても男な女性たちがうろつく空間。自分も行き場なくしたオッサンの一人だ。ロビーでタバコが吸える映画館というのも、最近ではまずない。

『ダークタワー』はスティーブン・キングの大河小説の映像化。世界を司る塔の崩壊を防ぐために立ち上がる少年と拳銃使いの物語。異世界冒険ものであり、キング小説によくみられる黒いジュブナイルといったテイスト。すっかり出来上がったキング世界の物語なので、それについていかないといけない。『なぜ、どうして?』と疑問を抱く前に目の前の出来事を受けとめる。西部劇だと思ってみたら、肩透かしを食らう。とはいえ、ガンスリンガーと呼ばれる拳銃使いを演じるイドリス・エルバのガンさばきは見事。高速リロード、アクロバティックな射撃等々、もっと見たいという欲求に駆られる。ただ見終わった後、場内でオッサンが『つまらんなー』とぼやいてた。

『悪女』は韓国映画。犯罪組織の殺人マシンだった女が警察に捕まって、秘密組織の殺人職業訓練校でさらに殺人マシンとして仕立て上げられる。シングルマザーの彼女は、普段は舞台女優として暮らしながら、突発的にやってくる殺人指令をこなさいといけない。『女囚さそり』『ニキータ』『キル・ビル』のエッセンスを混ぜ合わせたような作品。エッセンスというか、日本のヤクザが日本刀差してバイクに乗ったり、突然指令を受けて便所の窓から狙撃したりと、そのまんまなシーンもあったりする。

 主人公の過去と現在をクロスオーバーさせ、意外なクライマックスにもっていく展開。韓流ドラマみたいに途中ちょっとメロドラマっぽくなるけど。女殺し屋もの、というジャンルはすでにあるけど、この映画がすごいのは一人称視点からかぐるぐる動くカメラワーク。一体どうやって撮った蒲田クわからない。俳優と一緒にカメラマンが動き回ってるとしか思えない。冒頭の主人公がヤクザの組を壊滅させるシーンから、バイクチェイス、クライマックスのバス内での激闘まで、一体何がどうなってるのかわからない。自分もまた画面の中にいるようなちょっとしたVR体験を味わえる。しかし、韓国のバイオレンス描写はどれも痛々しい。ナイフでグサッとやるのでなく、ちょっとずつサクサクっと切り裂いていくし、手加減なくぶん殴り、叩き潰す。劇中で何度も出てくるナイフもバカでかい刺身包丁みたいで、痛そうである。それとでかいハンマーと手斧も必需品。銃器がメインのアクションとは違い、こちらは刃物や鈍器といった近接武器がメイン。

 鑑賞中、二階席で聞きたくもないオッサンの喘ぎ声が聞こえてきた。多分オカマのお姉さんといちゃついていたと思われる。

 銃とナイフの大アクション2本も見て、もう満足、帰ろうかと思ったけど、外ではまだ雨が降っている。それに嫌いではない、むしろ好きな映画なので『ジャスティス・リーグ』も。劇場では3度目。でも先日家で見たところだけどなあ。アベンジャーズが大所帯のショッピングモールならば、こちらは名店ぞろいの商店街といった感じ。急ごしらえの寄せ集めのチームだけど、世界のために何とかしないといけない。『マン・オブ・スティール』から始まってぎくしゃくしてるけど、なんとかマーベルのように走り切りたいDC映画の、これもまたぎくしゃくしてるけど一つの到達点。ギクシャクしてるけど、ワンダーウーマン姐さんと、もっさりしたバットマンが見れるからいいや。敵が四角いボックスを欲しがったり、雑魚がぞろぞろ出てきて戦ったり、とアベンジャーズと被っちゃう部分は仕方ない。いや、これが変わっていたら、もう少しなんとかなったのかも。何でロシアの小さな町で戦うのか? あの家族の描写は必要だったのか? とか、ダニーエルフマンはせっかくなんだからもっとわかりやすく派手に、オリジナルの曲を流せよ、とか色々思うところもある。『マンオブスティール』『バットマンVSスーパーマン』を経て、世界中がスーパーマンの死に悲しんでいるんだけど、あいつそんなに活躍してたか? ゾッド将軍と戦って街をむちゃくちゃにしてるのに、とか思うところはあるけど、それでも嫌いになれない映画。できれば、レックス・ルーサー率いる悪人軍団と戦う続編を見たいところ。無理かなあ。

 久々の3本立て映画を見終わった頃には、雨はやんでいた。素敵な3本、アクション映画といっても様々な見せ方があるものだ、という事を改めて思い知った身としては電車移動の疲れはなく、足取りは逆に軽かった。

 とまあ、別にどうでもいいことをダラダラ書いたら、かなり長くなってしまった。

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今年はいつになく話題作目白押しのゴールデンウィークでした。と、過去形で書いてますが連休はまだ終わってません。

 怪獣VSロボ(パシフィックリム・アップライジング)、怪獣ロボVSロボ(レディプレイヤー1)ときて、今度は超人対宇宙人『アベンジャーズインフィニティーウォー』です。監督自身が『ネタバレしないでね』と言ってるので、Twitterでは伏せ字ツイートがわんさか。未見だった身としては『グギギ……』と悔しがるしかなかった。一体どんな内容なんだ? 『シビルウォー』で決裂したあいつとあいつは仲直りできるのか? 宇宙のあいつらはどうやって合流するのか? とか。そして昨日、やっと見た! アメコミ映画はもれなく見たい次男と一緒にあさイチの吹き替え版で。

 これ以降、多分に内容に振れること書いてますので。





 今までちらちらと姿を見せていた宇宙一の悪党、サノスがついに立ち上がる!
 今回の宣伝文句は『4・27ガチ全滅』だったが、これ以上のネタバレはなかった。『マイティソー・バトルロイヤル』のエンディングをぶち壊すような冒頭から、あいつもこいつも死ぬ。あっけなく、コロリと逝ってしまう。サノスは圧倒的に強い。実に強い! 

 宇宙の果てから地球へ、恐るべき力を秘めたインフィニティストーンを探しに動くサノス。その行く手を阻むアベンジャーズの面々。しかし、何をやっても歯が立たない。そして、超人たちがあっけなくやられていく。実に憎々しげかつ強大な悪役なんだ! と見ていくうちに、これは、狂った自論を遂行するため宇宙のあちこちで石を探し求めるサノスおじさんの物語なんだ、サノスが今回の主人公なのだという事に気付いた。なら納得がいく。そう思うと、なんだか『もうアベンジャーズ全滅していいよ、やっと目的が果たしてよかったね、サノスさん!』という気持ちになってきた。ヒーロー映画史上まれな、悪が勝ってしまう映画だった。無敵のアベンジャーズがバタバタと倒されていったら、そりゃみんな唖然とするわな。悪役がその目的を無事に果たすとどうなるか? やることが無くなってしまうのである。段々畑の見えるどこかの農村で、ふう、と満足げなサノス。こいつ、隠居するつもりか? でもやることやってしまったからいいのか。

 個人的にはそんな暗いムードの中、通常運転のガーディアンズオブギャラクシーの存在が頼もしかった。どんな相手にもひるまず軽口を叩けるバカ、というかクソ度胸。ソーや、宇宙に飛ばされたドクターストレンジ、アイアンマン、スパイダーマンとの絡みも楽しい。

 でも、来年続編あるし、たぶんおそらく何とかなるでしょ、という気持ちだったので、世間で言われるほど悲観的ではない。生き残ったのが初期メンバーばかりだったので、なんとかなりそうな気もするし、もうサノスが来年も勝ってもいいよ、という気もする。それだけにサノスのドラマがたっぷり描かれた2時間半だった。


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『映画? どれ見る?』
 と、子供に尋ねるぐらいに、今春は『みんなで見たい映画』が多すぎる。 

 先週末はやっと子供らと『パシフィック・リム:アップライジング』を吹き替えで。必要な情報や関係性はすでに頭に入っているので二回目の方がより楽しめる。とにかくクライマックスの東京決戦の迫力に興奮するしかない。横並びの怪獣軍団に、迎え撃つスーパーロボット軍団! 最後の合体怪獣のくだりを見ると、ああ、これはハリウッド版『決戦!大海獣』なんだなあ、と。ちゃんとボスボロットもいるし。冬のマジンガー劇場版に続き、再び富士山でロボット対決が見れるとは思っていなかった。今年は何て年だ。

 そして先日は我慢できずに『レディプレイヤー1』へ。これも子供らと見る約束をしていたけど、日程が合わせにくいのと『どうしても見たい』という欲求が勝ってしまったため。

 でももしイマイチな出来だったらどうしよう。『二回目もういいや』と思ってしまったら子供らだけで行ってもらうか? 過去に前売り買って子供らと行く話はしてたけど、先に一人で行って『もう、いいかな』と思ったSF惑星アニメの例もあるし。


(以下、内容に触れますよ)
 と、『レディプレイヤー1』はそんな懸念を吹き飛ばすような映画でした。事前に聞かされていた細かすぎて伝わりにくい80年代ポップカルチャーネタを追いかけるだけでも大変だし、それ以上に普通にSF冒険ものとしても面白い。さすがスピルバーグである。目まぐるしいカーチェイスをはじめとするアクションのキレの良さ、ごちゃごちゃ言わんと映像で説明する演出、相変わらずである。見ているこちらに考える隙を与えず、映画の中にすっと入っていく感じ。年老いても全然若い。広大な仮想世界『オアシス』の創設者ハリデーの残した莫大なお宝をめぐる主人公ウェイドとその仲間の物語。謎ときの要素もふんだんに含まれていて、それだけでも楽しい。小ネタはトッピング程度。ただそのトッピングが多いし、でかい。

 『ジョーズ』や『未知との遭遇』でも最後に勝利したのはオタク(変わり者、というかリチャード・ドレイファス)だった。今回もオタクの勝利を描くんだけど。いつもと違うのは『仮想空間に入ってないで、たまには現実で飯でも食って彼女とチューでもしろよ』というメッセージが
込められていること。おじいちゃんになったスピルバーグから全世界の中学生に向けられたメッセージであるし、そのままハリデーとウェイドの関係でもある。現実は辛いけど、だから現実なのよ。たまに空想に浸ればいいのよ。
 
 仮想世界で主人公がたくましく成長して仲間を作り、悪者には消火器を……『オール怪獣大進撃』じゃないか! たぶん違うと思うけど。ゴジラじゃないけど、クライマックスではメカゴジラ登場、ガンダムと激突という『子供がおもちゃで遊んでいるのをハリウッドの大人が本気で作った』まさに夢のような展開に。そういやスピルバーグは子供がおもちゃで遊んでいるのを見て実写版トランスフォーマーを思いついたんだっけ。

 パシフィックリムに続いて日本リスペクトなロボ対決! 今回のメカゴジラは前傾姿勢とふわっとした青い熱線から察するにギャレス版ゴジラをメカにしたような感じ。日本版に似てないから、メカ怪獣を見て漠然と『メカゴジラ!』と叫んだのではなく、ちゃんとゴジラのテーマに乗って現れるからメカゴジラだ。あのスピルバーグがガンダムとメカゴジラとガンダムを演出するというの夢みたいな話だけど、劇中でデロリアンが出るたびに『バックトゥザフューチャー』のメロディを流すアランシルベストリがゴジラのテーマをアレンジしたというにも信じがたい。でも現実。嘘みたいな現実。

 他にもがっつり再現された『シャイニング』ネタ(AIでスピルバーグはキューブリックの原案を映画化したんだった)とか、主人公の仲間の日本人アバターの顔が三船敏郎だったり、知ってると余計楽しい。三船がガンダムに変身する! 

 見終わった後、好きなことに対しては饒舌になるオタクがさらに喋りまくるか、あるいはネタの多さを整理するのに無口になってしまうか、ありえないことだらけの映画でした。今度は吹き替えで見よう。と言ってるうちに今度は超人大集合映画がやってくる。本当にこの春はどうかしてる。

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あれは5年前の夏。ええーもう5年前かよ! 時間の経つものは早いもので、あの夏、我々を熱狂させてくれたハリウッド怪獣映画『パシフィック・リム』が帰ってきた! あれから色々ありました。アメリカと日本で作られるゴジラの新作、そしてアニメ化。キングコングの復活と、それに合わせるようにぞくぞくやってくるアメリカン怪獣映画たち。遂には怪獣映画? 『シェイプ・オブ・ウォーター』がアカデミー賞を獲ってしまった。怪獣映画を取り巻く環境がずいぶん変わってしまった。だから『パシフィックリム』の続編は待っていたけど、かなり怪獣成分は満たされていた。でも、見たい。そしてそれは満を持してやってきた。

 『パシフィック・リム:アップライジング』の舞台は前作から10年後。怪獣戦争は終結し、人々は平和に暮らしていた……。
 このあと、本編に触れる部分がかなりあるので、未見の方はご容赦いただきたい。と、個人の日記にまで注釈を入れないといけないネット社会の世知辛さ。


 怪獣はいなくなってもイエーガーとそれを所有する軍隊はいまだ継続中の世界。こりゃイエーガー対イエーガーの対決になるんじゃないの? それって『トランスフォーマー』になりはしないか? という一抹の不安はあった。

 こちらとしてはいつ怪獣が復活するのか、それだけが楽しみだった。しかし、最近はチャイナマネーが幅を利かせているのか、やたらと中国が舞台だったり、中国人キャスティングが目だったりするね。


 色々あって軍に復帰した主人公と、若いイエーガー乗りの物語。怪獣出るの? 中国は大量生産で無人イエーガーの建造に着手。いけ好かない女社長はスポンサーでもあるから文句言えない。こういうやつはだいたい怪獣に踏みつぶされるんだ。で、怪獣でないの? 

 無人イエーガーなんて便利そうなものはだいたい実験段階で暴走してしまうんだよ、というのはこの世界(特撮とかアニメの世界)のお約束。ほら、言わんこっちゃない。無人イエーガーの殻を破って現れる生物感あふれる四肢、胸からビーム! 前作で倒したはずの異次元人は生き残っていたのか? そして謎のイエーガー。これまた異次元人の操る怪獣イエーガー。怪獣イエーガーの目的は海底の割れ目をこじ開けて怪獣を蘇らせること。物語中盤で、やっと怪獣が出た! 怪獣の目的は東京の富士山(大阪の甲子園みたいなニュアンス)だ! 怪獣イエーガーに基地をメタメタにされたけど、残ったイエーガーで怪獣をやっつけるぞ! 

 イエーガー対イエーガーの『ああ、もう同士討ちとかいいよ。こっちは最近のライダーとかウルトラで散々見てんだよ』という展開も『実は中身が怪獣でした』というヒネりをきかせて、こっちの機体を軽く裏切ってくれる。異次元人の意思はとある地球人に……というのもなんだか異次元人ヤプールを思わせる。怪獣の暴れっぷりよりも、イエーガーの華麗なるアクションを見せてくれるという点で、ひょっとしたらAやタロウの『第二期ウルトラシリーズ』のテイストなんじゃないかな、と思えてきた。だから前作と印象が違うのは仕方ないことだし、これはこれで面白い。前作が夜間や海底という、暗い場所での戦闘だったことに対し、今回は白昼堂々の戦闘。東京のビル街を踏み潰す怪獣軍団もかっこいいし、迎え撃つイエーガーたちもそれぞれ個性的。

 怪獣も合体巨大化するとか、やっぱり第二期ウルトラのテイスト、かも。あと、前作以上にアニメのテイストが濃厚。これは好き嫌い出るかも、デルトロ。ロボの皮をかぶった怪獣ってパトレイバーの廃棄物13号だったり、暴走するエヴァンゲリオン3号機だったり。クライマックスで空を飛ぶイエーガーはスクランダークロスするマジンガーで、じゃあ東京決戦は『決戦!大海獣』なんじゃないの? とか思ってみたり。そういえば、一人乗りイエーガー、スクラッパーの立ち位置はボスボロットでしたよ。

 でもパイロットにいまいち個性がないから『どれに誰が乗っているのか』が分かりづらかった。クライマックスまで主に活躍するのはジプシーアベンジャーだけなので、もう少し、各イエーガーとパイロットの個性があればなあ。まあ、急造チームっぽいから仕方ないか。前作に続いて『絶望的な状況から逆転を図る』構成でした。

 先月見た『キングコング対ゴジラ』のゴジラのごとく、富士山を上る合体怪獣。果たしてぼろぼろのイエーガー軍団に勝機は?

 前作が初期ウルトラなら、今回は後期ウルトラ(昭和シリーズ)。あるいはトランスフォーマーになるギリギリまで踏ん張ったアニメテイスト満載のロボット映画。ちょっと怪獣の数と出番が少ないのが惜しいけど、『パシフィックリム』というシリーズの中ではありなんですよ、これも。イエーガーと怪獣、そして監督の個性と趣味が存分にぶつけられる場所だと思うのです。今回の出ないと監督も日本のアニメ、怪獣大好きだと公言してますが、やりたかったのは『俺のアニメ、怪獣もの』ではなく『俺のパシフィックリム』だったんじゃないかな、と思う。今度は吹き替え版で見てみよう。



   

 




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当たり前のことですが、みなみ会館が一時閉館しても新作映画の公開は止まることもなく、週末になれば続々とロードショーされるわけで。寂しいのは新作が見れても旧作はどこで見ればいいのか? という事であって、それもまあ、何とかなりそうかなと思ったり。そうやって人は徐々にみなみ会館を忘れていきそうになるんですが、ふとした時に思い出し、しゅんと切なくなったりするものです。

 それはさておき『ダンガル・きっと、つよくなる』が何かと話題だったので見に行ってきた。サブタイトルは大ヒットした『きっと、うまくいく』に引っ掛けてのものだろうが、ただ『ダンガル』だと何かわからない、ガンダムのパチモノに思われるかもしれない。ヒット作にあやかったフックを仕掛けることで『ああ、これもインド映画かな』と思わせる宣伝は悪くないと思う。

 で『ダンガル』とは? インド映画といえばいまだに続映中で熱狂的ファンもついた『バーフバリ』が最近では有名ですが、それとはまた毛色が違ったものらしい。なにせまだバーフバリも見ていないのであくまでも憶測でしかものを書けない。

 かつてメダルを目指してレスリングにすべてを捧げてきた男が、生活のためにレスリングを断念、その夢を自分の子らに託そうとするのだが……。なぜか生まれてくるのは女の子ばかり。しかし、娘たちのケンカの強さに目をつけたオヤジは彼女たちをレスリング選手に育てようと決意する。まず、頑固オヤジを絵に描いたようなオヤジ、アーミル・カーンがいい。ごつごつとした『肉の宮』ともいうべき筋肉質のボディから、ぼってとした中年時のボディへの肉体改造。それでいて鋭い眼光は衰えず、無言で娘たちに特訓を課す。スパルタとはいえ、ムチャなことはさせない。いや、したかも。はじめや嫌がっていた娘たちもオヤジの期待に応えるようにめきめきと上達。『女がレスリングなんて……』と笑っていた周囲をその実力で黙らせる。このトントントン、と駆け上がっていく様子はスポーツ映画の定石であり、見ていて心地よいものがある。そして物語は長女ギータに焦点があてられていく。オヤジとの確執、挫折といった定番を踏まえ、それらを乗り越えクライマックスの世界大会へ。わかってはいるけど、思わず身を乗り出すほどに熱い、本当にスポーツ観戦をしているかのような臨場感。そしてインド映画は音楽も熱い。爆音上映か? と思うぐらいに場内がずんずん響く。昔のアニメのように『ダンガルダンガル!』とタイトルを連呼するから、余計に盛り上がる。

 世界各国で大ヒットしたのはスポーツ映画としてオーソドックスな構成ながらも個性のたったキャラ、それにこの音楽の力もあったのでは? と思える。スポーツ映画というか、格闘技を扱った映画だと『ロッキー』『どついたるねん』のボクシング、『カリフォルニア・ドールズ』『レスラー』のプロレスがあるが、どれも見ていて熱くなる。アマレスもまたしかり。よくわからないルールは、劇中できちんと説明してくれるし、土の上で行われるインド式レスリングと公式な試合との違いも何となくわかる。インド式は、関節の取り合いや投げを主体にして、それはそれで激しいものがある。スポーツ嫌いもスポーツ映画は好きなのだ。最後に酒場のケンカになる『ロッキー5』も、ボクシング映画と見せかけて最後は菅原文太対暴力集団との対決になる『鉄拳』も好きだ。

 こんな『巨人の星』の星一徹のようなオヤジが実在し、この映画は実話を基にした作品というのも驚きである。そういや『巨人の星』もインドでリメイクされたし、あの星一徹のようなオヤジはインドにごろごろしているのか、それともインド人の国民性にマッチしたキャラだったのか。やはりみんな同じことを考えていたのか、川崎のぼる先生もイラストを描いてた。

 久々に見たインド映画、スポーツ映画は予備知識ほとんどなしで見たこちらの予想を大きく超えた、熱く燃える映画だった。安易に使いたくないけど、心がジーンとしたのは『感動』したからなんでしょうな。

 『女がレスリングなんて(女が土俵に上がるな)……』とかコーチと選手の意見の相違から来る確執とか、なんだか最近のニュースで見たようなネタもちらほら見られて、実にタイムリー。タイムリー過ぎて、パンフレットは諸般の事情から発売中止! 何とももったいない。多分日本レスリング協会が協賛してるし、写真もコメントもチラシに載せてたあの人がラ身ではなかと思いますが、ぜひ出し直してほしい。それにあのコーチ、別に犯罪者でもないからいいじゃない。それと、ディズニー配給なのも驚き。ディズニーはインド映画にも手を伸ばすのか。

 パンフがないので、先日売り切れてたウルトラマンジードのパンフとパシフィックリムの前売りを買って帰る。人間対人間の次は、怪獣対ロボットだ。
 

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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