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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 いよいよ夏も終わりそうだけど、まだまだ暑い。
 土曜日は京都みなみ会館恒例の夏行事『京都怪奇映画祭NIGHT3』でした。
 今回は『呪いの館血を吸う眼』『HOUSE』『学校の怪談2』の、建物に入ったらひどい目に遭う怪奇映画3本に、特別上映は、妖怪退治の変身時代劇『白獅子仮面』といういつもながらの怪奇ごった煮な構成。
 

やる気満々のみなみ会館。スタッフさんも怪奇コスプレだったよ。
『白獅子仮面』は70年代変身ブームの際に生まれた京都の撮影所で生まれた時代劇ヒーロー。必殺シリーズでおなじみ京都映画製作なので、どこかで見た街並みがたくさん見られる。怪人は同タイプが複数登場し、かっこいい立ち回りを見せてくれる。けど、どこか編集が間延びしてる気も。たった1クールと短命ながらも、全話見てみたい欲求にかられる不思議な作品。
 

『血を吸う眼』は、とにかく岸田森の物言わぬ吸血鬼が素晴らしい。静かにぬっとあらわれるも、やるときはやる男。『うがー』『キュラー!』と叫びながら怪力をふるう。怪しげな湖畔の風景、もっと怪しい洋館のたたずまい。泥くさい日本の怪奇映画にモダンホラーの色を塗った作品。5歳の娘に惚れたけど、性癖(吸血癖)を知った父によって長年監禁されていた悲しき吸血鬼。能登半島の吸血鬼というのも和洋折衷な雰囲気を醸し出している

 
『HOUSE』は、もう何度も見たので正直寝てやろう、と思た。だって翌日は朝から仕事だったから。でも見てしまう。大林宣彦監督のいい意味でのフィルム遊び、映画ゴッコはついつい眠るのを忘れて見入ってしまう。コミカルでファンタジックでよくわかんないけど怖い映画、そして愛と猫の映画。こちらも日本的な泥臭さを排して徹底的にコミックにてしようとしているが、その根っこは『化け猫映画』という日本の古典ホラーの大胆なリファインだったりする。
 ごった返すロビー。トイレも物販も並んでる。もう、今回は何もかもあきらめよう。暑い。多分俺だけ暑かった。
 今回のゲストは『学校の怪談』SFXプロデューサーの中子真治氏。木原浩勝氏の司会で知られざる製作秘話を堪能。ホラーでなく怪談、そしてモンスタームービーという言葉に納得。
 
 そして物語の開幕と同じく4時44分より『学校の怪談2』上映。初めは相容れない子供同士、それに子供と大人が遭遇する怪奇と戦慄の冒険譚。とにかく叫ぶ、逃げる映画である。戦わない、逃げる、頭を使う、仲間と協力する。そして怖いけど憎めないキャラクターたち。
 ラストの爽やかさとロケーションの勝利、あくまでも大人であり、犯罪者である主人公、野村宏伸。この手の映画にありがちな怪異に遭遇して改心するようではだめだ。
 上映終了後はスタンディングオベーションが巻き起こり、場内のみんなで中子氏を取り囲む。徹夜明けの疲労もなんのその、映画と同じように爽やかな怪奇映画祭だった。
 で、俺は先週みなみ会館スタフと雑談している時に誰に頼まれたわけでもないのに『やらねば』という気になっていた。何を? 怪奇な仮装ですよ。お金をあまりかけずにできるもの、ということで『血を吸う眼』の岸田森に扮して場内をうろうろしていたのですが、これが全く似てなかった。しかも衣装が暑かった。顔に塗った塗料が溶けて顔がまだらになっていく。なぜ、こんなことをしたのか、自分でもわからない。これが今回一番の『怪』だったかもしれない。

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 昨日、そこへ行こうと思ったのは、ふとしたきっかけである。漠然と行きたいな、どうしようかな、と思っていた時、ふと立ち寄った古本屋で見つけた雑誌『OUT』のSF特集。もともと情報誌だった『OUT』が『宇宙戦艦ヤマト』の特集を組んだところ大当たりしたので、アニメ誌になっていった。そんな話を聞いたことがある。手にしたのも、そんな頃の『OUT』だった。
 
 


 ヤマトだけでなく、内外のSF映画の特集を組んでいる。『スターウォーズ』が来るか来ないか、そんな時期のSF特集だ。そこに、その映画の紹介もあった。たった2ページだったが、それに背中を押された気がした。そして、京都みなみ会館へ。今年亡くなったデヴィッド・ボウイの追悼も兼ね、そしていつもお世話になってるみなみ会館が上映権を取得したという『地球に落ちてきた男』だ。
 水資源が枯渇した惑星から地球にやってきた異星人、デヴィッド・ボウイが、地球にやってきて、自分の持てる技術を使って大金持ちへ。そして自らの星へ帰還すべく、宇宙船を建造するも、飛躍した技術革新を恐れたアメリカ政府によって……というお話なのだが、時間軸が前後したり、イメージカットが入ったり、説明不足なシーンがあったりでかなり難解にも見えた。今紹介したあらすじも間違っているかもしれない。
 水のない星から来たので異様に水分を欲するデヴィッド星人は、『ジャミラになれなかった男』にも見える。しかし、ジャミラになっても待ち構えているのは悲壮な最期だけだ。この映画は悲惨そうにも見えるが、どこか抜け目なく見える。思惑が外れたデヴィッド星人の迷走が長いので、かなり疲れる部分もある。いつ終わるのか? と不安になってくる。水木しげるの短編にも似た淡々と、つながってなさそうでながってる、そんな印象にも見えた。悲惨な目にあっても、主人公は気を落とすことなく、いけしゃあしゃあと今を生きてる。
 映画として物語を追うのは困難かもしれないけど、デヴィッド・ボウイの2時間強のプロモフィルムだと思えば、悪くないかも。ただし、彼は歌わない。劇中で音痴っぷりを披露してるけど、最後にレコードデビューしてた。様々なファッションに身を包み、時には全裸になってファンにアピール。メイクしてなくても、彼の病的なまでのルックスは宇宙人のようだ。



 そういやスターウォーズ登場以前、70年代のSF映画ってやたらと金かかってない、アイデア一発勝負の作品が多かったなあ。この映画も特撮には金かかっていない。デビッド聖人の故郷での姿と、奇妙な列車(宇宙船?)ぐらいである。
 
 水よりもアルコールを、故郷の妻よりも地球の女を選んだために、デヴィッド星人は没落する。ようにも見えたけど、それはそれで『まあ、いいんじゃないかな』という雰囲気もする。
 かつてプライベートで京都に滞在したこともあるデヴィッド・暴威の映画を京都の映画館がリリースするというのも妙な縁か、そういえば劇中でもやたらと日本趣味なセットや歌舞伎バーみたいなのが出てきたけど、あれもデヴィッド星人の趣味だったのかな。

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 ・世間はすっかり夏休みだけど、そんなことお構いなしにいつも通りに働いています。入院していたのが嘘のようですが、食事には気をつけて、ゲッソリやせたこの体型をキープしたいと思っています。



 そういや前回はまだ入院中だった……そんなことを思いながら向かった先は京都みなみ会館。今月は『透明人間』『エスパイ』のいのうの特撮人間大会。


 『透明人間』はゴジラ第一作と同じ昭和29年公開作品。復興しつつある東京で、いまだに忍び寄る戦争の影。軍事目的で生み出された透明特攻隊の生き残りが、盲目の少女のためにギャング団と戦う……。透明であるため、普段は白塗りのピエロに扮している透明人間・南条。白塗りメイクを取ると姿が見えなくなる、というのは従来の包帯ぐるぐる巻きの透明人間像を覆すデザインであり、普段から白塗りのサンドイッチマンなら怪しまれないという逆転の発想。怪事件を追うマスコミ、クラブにギャングと、のちの変身人間物のフォーマットがここで確立されている。ラストが物悲しい、ゴジラと同じく、戦争の悲劇が生んだ異端の物語。



 
 『エスパイ』はその名の通り、超能力スパイと、人類を根絶やしにしようとする悪の超能力者。敵も味方も濃いメンツぞろい、海外ロケも敢行し、スパイものの雰囲気ばっちり。だけど、超能力描写が実に地味なので、こいつら大丈夫か? と思うところも多々あり。水戸黄門でのイメージしかなかった由美かおるもこの時は実に綺麗で、得意のダンスも披露。そういや、『透明人間』もダンスシーンがあったなあ。異能ゆえに迫害され、悪の道に走ったものと、それを平和利用するものの対立というのはX-MENのようでもあるが、超能力が地味なんだ。


 そして翌日は子供たちと『シン・ゴジラ』3回目。これで子供らにネタバレできるし、あれとかアレのおもちゃも見せれる。ついでに、梅田阪急で展示されてる巨大ゴジラフィギュアに阪神百貨店の古本市も行ってみよう、と久々の梅田へ。3回目は子供らの反応見つつ、にやにやと鑑賞。しかしすごい映画である。岡本喜八の大作映画のエッセンスも取り入れつつ、宮沢賢治やその他もろもろをぶっこんでくる。たくさんのフックを用意しつつ、実はそれはフックでしかない場合が多い。それでも気になる。ああ、『エヴァンゲリオン』の時と一緒だ! ゴジラのようでいてゴジラではない、しかしあのカタルシスはばっちりゴジラ映画である。何度見ても中盤のあれとクライマックスのあれは胸躍るものがある。


 子供らが『あれ何?』『えぇ!』とリアクションとっていたのが楽しい。


 
 阪急梅田のゴジラは茶屋町のゴジラと同一のものと思われる。


 古本市でVSデストロイアのムック購入。ボロボロだけど、安かったのでいいや。

 帰りの車内でおもちゃいじりながら子供らとあれこれ話す。あれは何だったのか、あれはどういう意味だったのか。そんな感じで家に帰ってからもパンフ広げながらワイワイやれるほどに面白い映画だった。子供らも大満足でよかった。そして、また一人で行ってみようか、と思ったりもする。
 

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 ・行ける、行こう。半ばあきらめていた。これがだめでもシン・ゴジラ公開までには退院したかった。でも行けるのなら。



 
 と、いうことで、日曜日に外泊許可をもらい、いったん自宅に戻ってから京都みなみ会館へ。



 車の運転中も腹部の異常はない。恐れていた便意もそれほどない。
 

 今月はゴジラを迎え撃つのは世界のミフネしかいない、ということかどうかは分からないけど、『日本誕生』『奇巌城の冒険』という三船+東宝特撮の2本立て。
 

 そして今回はその前に東京現像所の清水俊文氏を招いてのトークショー。先日放送された『キングコング対ゴジラ4Kデジタルリマスター』、フィルムとデジタル、近年続々発見される幻の特撮フィルムについてを伺おうという趣旨である。その司会を仰せつかっているのだから何としてでも出ないといけない。無理はしていない、体はいたって健康だ。いや、腹部以外は健康。前日までにトーク内容を簡単にまとめ、準備しておいた。

 

 お会いした清水氏は根っからの怪獣好き、バージョン違いマニアで、おまけにお話が上手。こちらはあたふたしつつも、あっという間の2時間だった。内容はかけない。
 

 そして上映へ。


 
 『奇巌城の冒険』は先に見た『大盗賊』の姉妹編。あちらが南海なら、今回は異国の砂漠でミフネ大暴れ。キャストも役柄もほぼ一緒、ギミックもほぼ一緒で今回は『走れメロス』がベースになっている。しかし、伊福部音楽をバックに背負った三船はただでは走らない。友のため馬で走る。イランロケはまことに壮観、というかフィルムの退色激しく、どこが海外ロケかはよくわからなかった。ただ、土の色が黒い場面があると、御殿場ロケだとわかるぐらい。



 物語の中心になる砂漠の街の大セットと大エキストラは相変わらずであり、これもまたロケかどうかわからないぐらいによくできている。



 前回は黒海賊だった佐藤允は今回、黒盗賊。正体を襲うう描写は西部劇のインディアンであり、とにかく大口開けてガハハとよく笑う。ミフネとラストで一騎打ちというのも前回と一緒。



『日本誕生』は2時間の短縮バージョン。このためにバージョン違いマニアの清水氏も鑑賞。かなり端折っているからか、とてもテンポよく話が進む。とにかくミフネが泣いて笑って暴れてと、忙しい。ピュアなのか、バカなのか。前者であり、後者でもある。
 これも圧倒的なセットとエキストラの数に驚かされる。昔の映画には人がたくさんいたんだなあ、というバカな感想も漏れてしまう。シネスコ画面の奥からわらわらと兵士がいぇってきて、あちらでもこちらでも戦っている。邦画初かもしれない、神話時代のお話しながらも、ひるむことなく見せられてしまうのは、時代劇を数多く手がけた稲垣浩監督だからなせる業なのか。



 今回のお楽しみは神話怪獣八岐大蛇。あっけなくやられてしまい、インパクトが弱いが、鳴き声を発さなかったのがその原因かも、と推理。東宝怪獣なら、鳴き声があってしかるべきだと思うのだが。



 そして劇中でふんだんに盛り込まれる天変地異の数々は今見ても大迫力である。クライマックス、ヤマトタケルノミコトの怒りのごとく噴火する火山が、敵兵を飲み込んでいくシーン、一人ひとり溶岩に消えていくたびにアニメで炎を足している細かさ。徐々に湖の水位が盛りがっていあふれ出る恐怖、実物のセットを使った地割れ等々、これでもかとばかりに繰り広げられるスペクタクル。ミフネを怒らせてはいけない、殺してもいけないのだ。



 その日は自宅で宿泊。久々の自宅である。思えば、前回と合わせて5週間近くも入院したことになる。時間もお金もかかった。でもマイナスだとは思いたくない。体調は良好、『これでいいのだ』と思いたい。
 執刀医の先生が見せてくれた胆石は梅干しの種ぐらいのサイズだった。そんなものが体内にあったら、そりゃ手術するしかないな、と思った。



 さて、退院してから、俺の居場所はあるんだろうか? 昼食のカレーの匂い漂う病室から、そう思うのでした。
 
 
 

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 うーん、気になる。先週、長男が京都みなみ会館で見た『マンガをはみ出した男 赤塚不二夫』が気になっていた。中3が見た初めてのドキュメンタリー。いったいどんな映画だったのだろうか。再放送でバカボンに触れた世代なので、気になる。気になるのなら、見に行けばいい。と、車を飛ばしてみなみ会館へ。なんだか毎週京都に来ているような気がする。



 映画は、赤塚不二夫の生い立ちを、関係者の証言とアニメーションで紹介していく構成。確かに、知らないおじさん、おばさんがあれこれ喋るのは、中3にはつらかったかもしれない。でもこれが面白い。マンガを描く、ということから自分自身が漫画になっていくような晩年。大ヒットを飛ばし、もう普通に戻れなくなった後に残る寂しさ。でも『これでいいのだ』と突き進むバイタリティ。バカやるときも、エロい時も、常に真面目に取り組む。不真面目ではいけない。真面目に不真面目を突き通す精神。もういい年なので、『ああなりたい』とは思わないけれど、生きる気力がわいてくるような映画だった。



 で、これを見たのが先週末のこと。そして月曜日。腹部に違和感を覚える。
『まさか』



 翌日、万が一のために着替え、洗面用具を持って病院へ。またあれがぶり返したのではないか? だとすれば今度こそ手術だ。胆石、いや胆嚢を切り取ってもらわないと、この先同じことの繰り返しだ。


 そして診察、予想は当たり、胆のう炎再発で即入院。たった1か月だけの娑婆の生活。『網走番外地』のように再び入院、見知った看護師さんたちの『おかえりなさい』のごあいさつ。恥ずかしながら、戻ってまいりました。ということで、今病室でこれを書いてます。一から出直し、絶食はつらいね。
 


 

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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