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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 ゴジラ誕生祭はまだ終わらない、11月の『超大怪獣DX』は『モスラ対ゴジラ』『ゴジラVSモスラ』の新旧モスゴジ対決。そして『ウルトラ大全集』は初代ウルトラマン『悪魔はふたたび』『小さな英雄』の2本という忙しさ。



 そして今回のウルトラゲストは光学合成の第一人者、と言ってもいい飯塚定雄さん。今回も司会を務めさせていただくことになったのですが、とにかく飯塚さんの仕事量が膨大すぎて、さてどこから話していいものかどうか。
 なのであえて今回は『何も考えない』で行くことにしました。トークのノーガード戦法です。あえて打ち込んでもらった方がいろいろ聞けるのでは、と思った次第。もちろん、著作を読んで予習はしましたが。



 
 『悪魔はふたたび』『小さな英雄』は16ミリフィルムによる上映。フィルムごみもコマ抜けも、美しい画像に見慣れた今となってはどれも楽しい。『ああ、フィルム見てるんだなあ』という気持ちにさせてくれる。



 円谷英二監督演出と言われる、国立競技場を破壊しての大バトルで赤色怪獣バニラを葬り、ウルトラマンに挑むアボラス。競技場が怪獣対怪獣、超人対怪獣の決戦場になるとは。のちの『ドラゴンへの道』でのブルースリー対チャックノリスの決戦場が古代ローマの闘技場コロシアムだったことに通じる。



 再見して驚いたのは、バニラを倒して、なおかつスペシウム光線を二度食らっても、西部劇の撃ちあいのごとく反撃に転じるアボラスの恐るべきタフネスぶり。競技場で戦うだけのことはある。レッドキングのボディを有し、頭部は恐竜の頭骨のごときルックス。こいつもまた『髑髏怪獣』と呼んでもいいかもしれない。そして浮かれるイデ隊員。



『小さな英雄』は先ほどから一転イデ隊員の苦悩と、恐るべき怪獣酋長ジェロニモンの脅威を描く。『ウルトラマンさえいれば……』と仕事に手がつかないイデ隊員。ハヤタの一喝で『僕が間違っていた!』と新兵器で怪獣を葬るイデ隊員。ちゃんと仕事してたじゃないの。それよりもジェロニモんである。60匹の怪獣をよみがえらせ、ドラコもテレスドンもその一声で喧嘩をやめるぐらいの実力者。重力を操り、尻尾の羽を飛ばしウルトラマンを追い詰める。こいつこそラスボスにふさわしいのでは、と思えてしまう。ゼットンが最強に見えるのは、ウルトラマンを倒したこともさることながら、顔がないので表情が読めない不気味さにあるからだと思う。ゼットンを何度も復活させるのであれば、ジェロニモンにもスポットを当ててほしい、と思う。アボラスもジェロニモンも、怪獣図鑑の解説だけでは終わらない強敵だったいうことが再確認できた2本だった。





 続いて『モスラ対ゴジラ』『ゴジラVSモスラ』の2本立て。いずれも完全なる悪役のポジションとして、特に目的もなく暴れまわるゴジラに対し、完全なる善玉のモスラ。それに人間のエゴと欲望が絡まりあう。『モスラ対ゴジラ』に出てくる人間なんて、主役チームを除けば、ほとんど悪人か欲の皮が突っ張った人間だらけ。そんな連中の思惑をゴジラが、そしてモスラの衝撃波が吹き飛ばす。けなげに奮闘し、ゴジラに尻尾バチバチとやられた幼虫モスラが次回作で死んでいた、と聞かされるのも無理ない話。



 名古屋、四日市の実景にボワーッとした合成で迫ってくるゴジラが不気味。



『VSモスラ』は地球環境が、とか何とかいう以上に悪役大竹まことの『壊せ壊せ、この町は俺が作り直す!』というセリフが一番正直で好感持てる。旧作のオマージュも交えつつ、クライマックスは横浜の大セットを舞台に光線と金粉飛び交う豪華絢爛怪獣歌舞伎。そうでもしないと、フィリピン海溝からマントルくぐって富士山に出現した驚異の生命力を持つ、平成のゴジラには勝てない。



 子供らと一緒に見たが、インファント島の怪骨に興味津々、そして帰りの車中は娘がエンドレスで『モスラの歌』をかけてたので、何か心に刺さったなら幸い。
 

そして翌日。いよいよ飯塚さんとのトークショー。相手が誰であれいつも緊張するのであります。『頑固一徹の映像職人』というイメージがあったので、緊張がさらに高まりましたが、実際にお会いすると、とてもお話し好きで温厚な方でした。『喋るの上手じゃないから』と言いつつも繰り出される秘話の数々。短い時間で、あれもこれも、というわけにはいきませんでしたが、貴重な話を聞けたのではないかと思います。ウルトラマンのオープニングの影絵も、あの東宝マークも手掛けたということで、この人がいなければ何も始まらなかった、ということなのです。

 


 そしてコメンタリー上映は『ウルトラマン・科特隊宇宙へ』。ここでも秘話が続出、合成の解説、当時の思い出も含めいろいろと聞けました。これまた強敵バルタン星人とウルトラマンの激闘、R惑星から地球へ、バリアーによるスペシウム返しがあれば、負けじと八つ裂き光輪で応戦、さらにバリアー、という光線合戦。光学合成を手掛けた方のお話を聞きながら見ると、子供心にわくわくしたシーンも、スタッフさんたちの苦労が大変偲ばれる。もっとトークがうまければ、引き出せたのかな、と反省しきりです。



 トークは無事終了、サインお渡し会をもってイベントは終了。




 ゴジラの熱線、電撃攻撃にウルトラマン、強敵の数々の光線技等々、匠の技を堪能しながら、充実した2日間、さて来月も、たぶん。 
 
 

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 先週、ウルトラマンガイアとゴジラ誕生祭に来たばかり、だけどまた京都みなみ会館へ。怪獣以外でも魅力ある映画をバンバンやってくれる、そんな京都みなみ会館、外観も内装も昔のままで居心地がいいのです。
 今回は1986年のソ連SF映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』である。そういえば『大怪獣モノ』『地球に落ちてきた男』と、超大怪獣DX以外で見る映画も変なSF映画ばかりなのです。
 ロシアがまだ鉄のカーテンで仕切られていた、ソ連時代。1986年のソ連といえば、ロッキーやランボーの敵役ばかりだった。そんな時、現地ではこんなに呑気で奇妙なSF映画を作っていたのか。
 
 ソ連の平凡な中年と若者が、ひょんなこと(本当にひょんなこと)で砂漠の星キンザザへ。そこで大冒険とか、大活躍、とかあればそれなりに物語は成立しそうなものですが、そんなことしない。強欲でへんてこな地元民と、地元のへんな風習に戸惑いながらも、なんとなく地球への帰還を目指す。『クー』という独特のあいさつに始まり、どの風習も間抜けである。近くはないが『21エモン』と、水木しげるのオチのないダウナーな漫画が合わさったようなテイスト。
 砂漠の風景にポツンと浮かぶ釣り鐘状の宇宙船。ミニチュアと実物をつかいわけており、粗が見えず、生々しい。廃材を集めたようなセット、ぼろのような地元民の衣装もなんだかリアル。でもやることは間抜けである。間抜けだけどほのぼのした味わい。だから、ラストでなんだかジーンとくる。
 80年代、ハリウッドがSFXを駆使したど派手な映像(これも今となってはアナログなのですが)を連発していた一方、ソ連ではこんなのんびりしたSFが作られていたですな、そののち、ソ連は崩壊し、今のロシアへ。クーさえできれば世の中、もっと仲良くなれるのかもしれない。
 みなみ会館では劇中の独特のあいさつ『クー』をすれば割引してもらえるので、いざやってみたら、今日は男性割引の日だったので、意味はなかったクー。
 ロビーではトートバッグ、缶バッジとグッズも豊富だった。でも買ったのはゴジラのクリアファイルでした。  
 
  
 世知辛い世の中、みんなもこれを見て呑気な気分でクーすればいいのに、と思いました。
 

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 前回の最後で書いたとおり、11月2日は京都みなみ会館で怪獣尽くしのオールナイト。翌日のゴジラの誕生日に催される『ゴジラ誕生祭』もこれで2回目。


 今回も怪獣映画をゆっくり堪能しよう、という立場ではなかった。
 ゴジラ誕生祭の前にはウルトラマンガイア最終3部作の上映会がある。そして石室コマンダーこと渡辺裕之さんのトークショーがある、それになにより、俺が司会なのだ。
 怪獣の神は俺になんて試練をくださったのだ。



 現役バリバリの俳優さんと何を話せばいいのか? ガイアのことを聞け!
 とにかく当日までに何とかガイアのおさらいにガイア怪獣を集めるだけ集める。怪獣ソフビは買わなくてもいいけど、形から入るのだ。
 早めに会場入りして渡辺さんを待つ。いかん、緊張してきた。
 緊張の中、打ち合わせを進める。まずいところあれば即修正。お会いしてみると、渡辺さんはとても気さくな方でした。
 そして本番。舞台の上はやはり、緊張する。しかし、渡辺さんはこちらの意図を読んでうまくつなぎ合わせて面白い話をポンポンしてくれる。きちんと視聴者である子供も視野に入れつつの役作りの話はとても面白かった。またまたゲストに助けられる。
 そしてサインお渡し会へ。ここで司会からカメラマンとなり、お客様と渡辺さんの2ショットを撮る、撮りまくる。スマホが主流になったいま、とても楽になった。ぶれたらすぐ撮りなおせる。
 ガイアが無事終了し、ゴジラ誕生祭へ。オールナイトの司会は木原先生。『GMK』出演の渡辺さん、そして『VSメカゴジラ』の脚本、三村渉氏も合流。トークの後はお渡し会で、またまたカメラマン。中腰だったので、腰がきしむ。これもまた大きなトラブルもなく無事終了。三村氏のトークを挟んで、いよいよ映画上映。なんだかもう、すべて終わったような気がしてしまう。
『GMK』こと『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』は公開以来の映画館での鑑賞。ふてぶてしい悪役の白目ゴジラ。けなげに頑張るバラゴン、モスラ、キングギドラ。怨霊対守り神という平成の妖怪絵巻でもある。
 途中うとうとしてしまい、気づけばゴジラは心臓だけになっていた。
 続いて『怪獣島の決戦・ゴジラの息子』ミニラ初登場、コミカルに見えるかもしれないけど、人間ドラマはいたって真面目。ゴジラの適当な子育てっぷりがおかしい。
クモンガが復活し、気づけば雪の中、燃えていた。
 最後は『ゴジラVSメカゴジラ』ゴジラはベーリング海から三重県へと大移動。サラウンドで、壁がびりびり震える大迫力。大セットに繰り広げられる怪獣歌舞伎は見ごたえ十分。これもうとうとしてしまう。
 ガイアでエネルギーを使い果たしたのか、睡魔に落ちながらも、今年の誕生祭は終わった。
 来年もこの催しはあるのかどうか、でも年に一回こうして騒げるのはとても楽しいことなのです。いや、年末にも怪獣映画ナイトあるけどね。こうして怪獣尽くしの夜は終わり、俺はまた次の怪獣へ……。
 

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 前回に引き続き午前十時の映画祭のこと。


 遅れてきたマカロニファンの心を躍らせた『続夕陽のガンマン』に続いては『七人の侍』というニクイラインナップ。さて、いつ行こうか、と思案しつつ、昨日ちょうど時間が空いたので見に行った。こういうのは終日やってほしいものである。あるいは、上映館数を増やすとか。単館リバイバルではなく、全国的に公開されるのはひょっとしたら1991年のニュープリント上映以来かもしれない。しかも今回は4kデジタルリマスター!
 京都みなみ会館で教わったあの4k技術で恐ろしいぐらいに美しい、ひょっとしたら公開時よりも美しい状態で見れるのです。


 
 侍雇って野武士と戦うという単純明快なお話をじっくり描いた3時間半の大作。しかし、これが何度見ても飽きないから不思議。侍をはじめ、百姓も、その他の人々もみんな血の通ったキャラになっている。いじわるそうな、ものすごい顔した馬借も実は百姓の代弁者となって侍の心を動かす。このさりげなさがいい。野武士を排除されるべきものとして描く以上、その他のキャラは実に人間味にあふれている。これが黒澤監督のヒューマニズムなのか。
 

 
 改めて、個性的な七人を見事に描き切ってるなあ。リーダーがいて、若者がいて、おっちょこちょい、愉快な奴、クールな奴、参謀ポジション、日本の集団物の基礎になっているのは間違いない、と思う。そしてみんな仲がいい、。同じ死地に赴くわけだから、連帯感が自然と生まれるものなのだ。だからこそ、あっけない死にざまがとても切ない。


 いまだに邦画のベスト1なんじゃないかと思えるほどに文句なく面白いお話なので、今回はその美しくなった画面を堪能することにした。
 


 すごい、汗の粒がくっきり、着物の繊維も、雨、泥の表現も、木造家屋の木目がくっきりはっきり見える。セリフも聞き取れるぞ! 大ロングでとらえた村の俯瞰図、そこには村人が忙しく動き回っているのが見える。これはもう、朝一の上映とかけち臭いこと言わないで、もっともっと上映回数を増やしてもいいんじゃないかな、と思う。



 平日なのに八割の入り。しかし、これ見てちょっと寄り道して帰宅すると、あっという間に一日過ぎてしまうなあ。



 そして明日はいよいよゴジラ誕生祭2016、それにウルトラマンガイア上映会!



 

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 昨日の京都みなみ会館、ウルトラ、特撮上映から帰宅し、くたくたになっていた。おそらく、いまだ慣れないトークショの司会というのがかなり疲れるのだと思う。成功しようがしまいが、緊張するものなんです。
 そして、日曜日。仕事がない、久しぶりに日曜日を遊ぼう、と決めた。いつも遊んでるような気がするけど、遊ぼう。厳密にいえば、仕事がないわけでもないが、この機会を逃す手はない。と、いうことで難波へ『午前十時の映画祭』で上映『続夕陽のガンマン・地獄の決斗』である。前回『荒野の用心棒』の時は見逃してしまった。しかし、今回は見逃したくない。なにせセルジオ・レオーネの映画をスクリーンで見れるのだ。
 父が持っていた『夕陽のガンマン』のシングルレコードがきっかけでマカロニウェスタンにハマってしまった学生時代。いまよりソフトの数もなかったあの頃、スクリーンでマカロニを見れるなんて夢のまた夢だった。それが4Kという高画質で蘇る! 
 南北戦争の頃、隠された黄金を巡る3人の男の友情、裏切り、出し抜きあい、そして決闘。今回嬉しいのはソフト版では抜けていた『地獄の決斗』のサブタイトルがついていることだ。高画質で蘇る西武、に見立てたスペインの空に、そそり立つ山々、砂漠。女っ気ほぼ0の男の世界、汗も髭もばっちり見える。クリント・イーストウッドの『ドル三部作』の最終作。科目だけ土壌に熱いキャラはそのまま、今回ラストでついにポンチョに着替えることから、この作品から、『夕陽のガンマン』『荒野の用心棒』へと時代が逆行するのでは、と思われる。
 リーバンクリーフの冷酷な悪役、イーライ・ウォラックのどこか抜けた卑劣感もいい。イーライが何かするたびに場内爆笑。場内は八割の入り、ほとんどがマカロニ直撃世代の年配の方と思われる。
 
 
 前作、前々作で成功を収めたレオーネが挑む南北戦争の世界はとにかく本格的。砲撃で朽ちた町、橋を挟んでの南北両軍の激突、本当にこれがマカロニかと思えるほど、セットもエキストラの数も豪華。圧巻は『地図だとただの染み』扱いの橋の爆破ではないか。
おそらく一発撮り、俳優もスタッフも大変だったのでは。
 モリコーネの劇伴も絶好調で、アエアエアーのコーラスが心地よく、どこか笑いを誘う。今回の上映バージョンはブルーレイと同じく完全版? と思われ、ところどころイーライ、イーストウッドの声が老けている。これは、完全版を製作するにあたって、英語温泉がないために、最近になって両名に吹き替えてもらったためと思われる。ビデオソフト版から、見るたびに長くなってくる不思議な映画。でも飽きさせない。ラストの決斗はわかっているけどテンションが上がるのだ。


 金に目がくらんだ人間のドラマ、という点では昨日の『妖怪百物語』『士魂魔道大竜巻』にも通じる。昨日は時代劇で、今日は西部劇。この調子で最高傑作『夕陽のガンマン』もやってほしい、と思うのです。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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