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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 じーっとしててもどうにもならないかもしれないが、じっとしててもなんとかなることもある。ここ最近は暇に任せて『バットマン』をテレビ、映画構わず見てすごしていた。ハードでダークなバットマンもいいし、ポップでねじの緩んだバットマンもいい。ゴジラシリーズがそうであるように、バットマンもどんなのが来てもこだわりなく受け入れられる。最近はハードで暗いバットマンが多いから、たまには原色バリバリの愉快なのも見て見たいな、でも無理だろうな、と思うのはゴジラにまたフットワークの軽い戦闘やシェーを望んでいるのと同じかもしれない。



 そんなバットマンで近年評価が高いのは『ダークナイト』を筆頭とするクリストファー・ノーランの3部作。見直してみると、バットマンの存在がどんどん薄くなり『街対悪』の構図が強くなってきているなあ、という印象。そんなノーランの新作『ダンケルク』が公開中という事なので、見に行ってみる。前作『インターステラー』は劇場で見逃し、レンタルで『すげえ!』となった映画。今度はどんな『すげえ』が待っているのか。その前に黒沢清監督『散歩する侵略者』を。この監督も『すげえ』のひとである。単なるJホラーかと思いきや、人類が壊滅寸前にまで追い込まれる『回路』の監督である。本当はバリバリの怪物、ホラー映画やりたいんじゃないかなという思いが作品から感じられる人である。未見だけど『リアル』も、SFサスペンスと見せかけてクライマックスは『恐竜怪鳥の伝説』だったと聞く。うまく企画を通して、あとは好きなことを随所にぶちまけている、そんな印象。






 今回も『この映画のテーマは夫婦愛を描いたサスペンスです!』とか言っておきながら、その実態は『予算の都合で怪獣や宇宙人のスーツも新調できず、派手な特撮も使えないウルトラセブンのとあるエピソードを、お金かけて作った』ようなものである。ハードSFだなんだと言われ続けているウルトラセブンをよりハードにすると、セブンがいらなくなるという矛盾。じゃあ『ウルトラQ』でいいんじゃないの? でもタイトルが『散歩する侵略者』だからね、いやでもセブンを想起させる。見ていてセブンの没脚本『他人の星』も思い出した。





 
 ある日突然奇行が目立ち、自分は宇宙人だと言って地球人の『概念』を集めだした夫に翻弄される妻。そして一方で、宇宙人と名乗る青年と出会った雑誌記者の物語が描かれる。両者が交わった時、物語が……。物語は静かに日常を描き、そして徐々に、じんわりとそれが剥がれ落ちるのを描く。宇宙人の侵略がただの狂言ではなと分かったあたりから、世界が狂いだす。なぜ狂っていくのか、主要な人物以外誰も知らない。クライマックスに派手な見せ場があるものの、メインはじんわりと崩壊していく日常パートではないだろうか。冒頭から『この映画どうなるの?』と思いながら、ぐいぐいと引き込まれていく感覚。






 今回の『概念を奪う』という侵略者の作戦は斬新。家族とは? 仕事とは? 自分とは? 愛とは? 普段口にしている言葉、その意味を、侵略者という外からの視線で浮き彫りにしていく。またそれによって修復していく人間関係という皮肉。





 いつも眠そうな松田龍平の風貌が宇宙人っぽく、その妻である長澤まさみはいつも怒っている。長谷川博己と前田敦子は去年のゴジラに続き、今年は侵略者と遭遇することになる。去年は頼もしい味方だった無人爆撃機が……。





 タイトルはセブンっぽいけど、あの夕焼けは『ゴケミドロ』、知り合いが突如他人になる恐怖は『ボディスナッチャー』かな、とか過去の侵略もののエッセンスをついつい探してしまう。宇宙人に乗っ取られた少女、垣松祐里のアクションが最近流行のカンフー系の華麗なものではなく、殴る、ぶつかる、飛びつくといった泥臭いプロレスっぽい戦闘だったのは、プロレスラーが主演した侵略SF『ゼイリブ』なのかも。または黒沢監督が涙したプロレス映画『カリフォルニア・ドールズ』クライマックスで多用される飛びつき技からかもしれない。などと考えつつ、世界はいつしか見えない侵略者によって……。





 原作が元々舞台だったというのにびっくり。やっぱり企画通すときは『人気舞台の映画化で、夫婦愛がテーマなのです!』とかやったのかな。『新しい形の侵略SFです!』では通らない気がする。去年はゴジラという目に見える脅威がドッカンドッカン人間の世界に侵略してきたけど、今年は見えない脅威がこっそりやってきて、じんわり破壊していくといった感じ。




 
 そして『ダンケルク』へ。第二次大戦中、実際にあった英仏の撤退作戦をとてつもない緊張感で描く作品。ドラマっぽいドラマはなく、その時の様子をパートごとに切り取ったような映画。ただひたすら逃げる。追う側のドイツ軍は一人も姿が見えない。見えない敵が銃弾を撃ち込んでくる恐怖。やってくるのは救援の船か、それとも見えないドイツ軍か。冒頭から緊張しっぱなしである。『ダークナイト』でジョーカーが登場するときに流れる『ビィー――――ン』という音楽がずっと流れている感じ。実際かなりの頻度で『ビィー――――ン』が流れている。そして気が緩むとドカン! とドイツの攻撃が来る。見ているこちらも戦場に放り込まれたような感覚に陥る。とにかくこの緊張状態から逃げたい! と思ってしまう。映画の内容はダンケルクで援軍を待つ一応主人公の悪戦苦闘と、救援に向かう民間の船舶(ここだけドラマっぽいものがある)、そしてその上空で行われる英独の空中戦と大まかに3つのパートに分かれ、それらがタイムラインを無視して描かれるからややこしい。こりゃ二回目を見ろという事か。



 とにかく逃げて、おぼれて、逃げて、溺れて。状況が状況だけによく水に浸る映画である。
 


 大がかりなCGを使わないと公言しているノーラン監督は、とにかく本物をぶつけ爆破させる。特に空中戦はすさまじい。CGでなければあれはいったい何なのか? 実機を飛ばしたのか、ミニチュアなのか? いつしか人はCGという存在に縛られてしまっていたようだ。青空のドッグファイトは壮絶でもあり、美しい。



 しかし、ここで困ったことが起きた。猛烈の腹部の調子がおかしくなってきた。去年胆のうを取ってから、突発的な便意に見舞われることに慣れてきた。でもこんな時に来なくてもいいじゃないか! 宇宙人でも、ドイツ軍でもなく、真の見えない敵は自分の中にいた! だからそんな意味も込めて『みんな早く逃げろー!』と心の中で叫んでいた。早く逃げてエンドクレジットが流れたらトイレにダッシュしようと思っていた。しかし、体が待ってくれなかった。だめだ、いや、まだいける、しかし……。物語も終盤に差し掛かった時、どこら辺かとか書くといわゆるネタバレになりそうなのでやめておくが、仕方なくトイレに駆け込んだ。負けてしまった。でも負けてよかった。あのまま最後まで見ていたら大惨事だった。そして無事に用を足し、劇場に戻ってみるとエンドクレジットが流れていた。だから俺の『ダンケルク』はあそこまで。こりゃもう一回見に行かないといけないのかな、と思ったが、そうこうしているうちに今度は海の向こうからエイリアンとブレードランナーと猿の惑星がやってくる。まるで名画座の三本立てみたいだけど、全部新作だ。今更、映画を見る前は余計な情報と食べ物は入れてはいけないな、と思い知らされた。 






 まさか、敗走を描いた映画で自分が敗走するとは。

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 あの『ダイ・ハード2』のレニーハーリン監督が、あのジャッキーチェンと組む。少し前なら『もうちょっとましな嘘つけよ』と言われそうな組み合わせがここにきて実現するとは。世の中何が起こるかわかりませんね。90年代は『作ったら壊せ!』でブイブイ言わせていたハーリン監督と、ハリウッドの大スターになったジャッキーチェン、果たしてその相性は。いや、そんなことよりも今年はこれで2本もジャッキー映画が公開されているという驚くべき事実。いや、今までだってあったかもしれない。6月の『レイルロード・タイガー』に12月の『カンフーヨガ』と、3月に一本ジャッキーの映画が見られるという幸せな時代。それにしても今年は何本劇場で香港アクショ映画を見てきたことか。

 
 そんな映画『スキップ・トレース』は、平日でもそこそこの人の入り。さすがジャッキー映画。
 
 お話は香港の刑事ジャッキー(しかし今まで何度、映画の中で半生をかけて大物犯罪者を追ってきた?)が、とある事件の重要参考人である詐欺師をロシアから連れ帰ってくるというバディものであり、ロードムービー。ロシアから香港までの珍道中に加え、ロシア、香港からの追手とのアクションも、もちろんふんだんに盛り込まれています。


 この手のロードムービー、バディものは飛行機乗ったらダメなんです。だって飛行機乗ったら、キャラやストーリーを掘り下げる前にすぐ着いちゃうから。もちろん、この映画でもそのセオリーにのっとり、空路を断たれたジャッキーはロシアからモンゴル経由で香港まで自動車をはじめ、馬、船、あるいは徒歩で陸路を進みます。終盤あっさり香港に戻るのは、まあ近かったんでしょうね。中国の地理には全く疎いので。そして予想外の長旅の間に相棒との友情らしきものも芽生えるのです。その相棒に扮するのは、とにかく顔が濃いジョニー・ノックスヴィル。ジャッキーに負けじと、ノースタントでアクションに挑んでますがほとんどが痛い目に遭うばかり。しかし、体張ってます。さすがジャッカス、そして顔が濃い。



 仲たがいしつつの香港への道中、モンゴルや中国の自然や珍しい風習が見れるのもこの映画の特色。中国の良さを映画でアピールする、それをフィンランドの監督に撮らせるとは。でもそれがいい意味での観光映画としても機能していたのではないか。さすがに観光地は爆破しませんでしたが。



 スピーディーで『面倒くさい所は端折れ! ついでに壊せ!』なハーリン監督の演出とジャッキーのアクションは実に相性がよく、お互いのいい所を譲りつつも、見せるところはしっかり見せている感じがしました。冒頭からジャッキーがカンフーで戦いながら家屋が大破壊、大爆発です。二人の持ち味がうまく絡み合ったのではないかと思います。



 複数の相手に立ち回るジャッキー、でかい男に振り回されるジャッキー、強いお姉さんと戦うジャッキーと、『いつかどこかで見たジャッキー』がちらほら見れるのもファンには嬉しいサービスなのか、はたまた偶然なのか。宣伝でも大々的にうたわれていたマトリョーシカを使った殺陣も、『WHO AM I?』でオランダで木靴を履いて戦ったシーンを思わせる。ジャッキーはその土地の名産を使うのが好きなんだなあ。ちなみに強くて美しいロシアのお姉さんはWWEのレスラー、イヴ・トーレス。そりゃ強いわけだ。



 
 旅の楽しさとアクションが存分に楽しめる一本でしたが、個人的にはモンゴルの村で突如始まるミュージカルシーンが非常に心地よいものでした。言葉は通じなくても歌と音楽で人は通じ合える、そんな気がしましたが、みんな英語で歌ってた。




 忘れた頃にジャッキー映画はやってくる。今年はまだあと一本待機中。体に無理がきかなくなってるかもしれませんが、それでもアクションをこなし続けるジャッキーチェンを、できるだけ応援したいな、と広く浅いファンは思うのでした。



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 前回、ハデハデな映画ということで『トランスフォーマー』を見に行ったわけですが、夏の本命映画はまだ残っていた。ふんだんに予算と技術を盛り込んだ、夏の2大アメコミ映画だ。正直、アメコミ映画には食傷気味なんですが、毎回『味付け変えたぞ、さあ食え』とばかりに趣向を凝らした新作がやってくるので、ついつい見に行ってしまう。さて、どっちにしようか……子供らに『スパイダーマンとワンダーウーマン、どっち見たいか?』と聞いたら『どっちも』と言われたので、先日、両方見に行くことにした。言われなくても、一人で両方見に行ったのですが、アメコミ映画みたいに派手なのは子供らと見に行くのが楽しいのです。その分、うんとお金はかかりますが。



 まずは『スパイダーマン・ホームカミング』。サムライミ版、アメイジング版に続き3度目のリブート。『またかよ!』と思う人も多いはず。自分もその『またかよ!』と思った一人なのですが、今回のリブート版では、あのアベンジャーズの世界観と融合することで新鮮味を増加、『またかよ! でもアベンジャーズに出るなら面白いかも』と思わせてしまうのです。スパイダーマン自体は昨年の『キャプテンアメリカ・シビルウォー』に登場済みなので、大まかな紹介は終わっています。この辺は世界観の統一されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)ならでは。またまたクモに噛まれることもなく、ベンおじさんが強盗に殺されることもなく、その辺はさらっと流してスムーズにお話が進んでいくのです。今回の映画は第一話なんだけど、いつものヒーロー映画にありがちな
『①ヒーローになる前②ヒーローになる③活躍する④なやむ⑤活躍する』
の①と②をすっ飛ばしているので、非常に見やすい。すでにスパイダーマンとしてヒーロー活動を続けていたピーター・パーカー君は、憧れのアベンジャーズに入りたくって奮闘する、そんな内容。そこで調子乗ってしまうのも10代の少年ならでは。さらには学園ドラマの要素も大いに盛り込んで、今までのシリーズとは一線を画したものになっている。憧れの彼女と仲良くなるためには? 街の裏でうごめく悪党をどうする? いつになったらアベンジャーズに入れる? 悩み多き10代です。街の悪党退治とたまに起こる大事件、それに並行して進む日常。見ていて藤子不二雄先生の『パーマン』を思い出しました。



 
 今回のスパイダーマンスーツはトニースタークの作った、AI搭載のハイテクスーツ。アイアンマンみたいにいちいちナビがあれこれ教えてくれる仕様。でもそれってアイアンマンと一緒じゃない。なんだか手作り感がほしいよな(アイアンマンも手作りスーツですが。トニー社長はちゃんと機能を理解して着こなしている)、自分の知恵で危機を乗り越えてほしいよな。と思ったら、最後の最後に、ピーター・パーカーが本当にパーカーで頑張る展開にニヤニヤ。そうだよ、パワーアップすればいいってもんじゃないんだよ。



 
 今回の敵、バルチャー一味はアベンジャーズが散々やらかした後の異星人の超テクノロジーを使って悪事を働く。本当なら街の解体屋さんだったのに、職を失い、こうなった。アベンジャーズの後始末のために働き、それができないなら、彼らのおこぼれで悪事を働く。ここにも『アベンジャーズ被害者の会』がいた。本当はいい人なんだよ、たぶん。バルチャーを演じるマイケルキートンも元バットマンだったんだよ。だからこそ、金持ちで派手に暴れるアイアンマンとその仲間が許せない。というのは違うか。



 
 世界観が一緒なので、アベンジャーズやキャプテンアメリカに関する小ネタもちらほら。スパイダーマン映画だけど、キャプテンアメリカ、アベンジャーズの続編としても作らないといけないのは大変だ。それよりも、ピーターとトニー社長の繋ぎ役が社長の側近ハッピーだったり、ラストのあれであっと驚いたりで、『アイアンマン3』の後日譚的な要素もある。アべンジャーズではなく『アイアンマン3(マイベストアメコミ映画)』ね。


 
 スパイダーマンは次回のアベンジャーズ映画にも出るそうなので、楽しみなのですが、その時はぐんと若返ったメイおばさんもぜひ。


 そして翌日『ワンダーウーマン』へ。吹き替えの劇場が近所にないので、ちょっと難儀した。子供らには早く字幕にもなじんでもらいたいものです。



 こちらも昨年の『バットマンVSスーパーマン』にちらっと登場して、ヒーロー対決よりも話題を集めた人。今回はその前日譚、いかに彼女が世界を守るに至ったかを描いています。
 
 女だらけのアマゾン族の王女として生まれ(ゼウスが粘土で作ったので、たぶん不老不死)たダイアナが、ある日、島にたどり着いた連合軍のスパイとともに、人間界へ。時は第一次大戦終結の頃。ドイツ軍の毒ガス兵器を巡って、人間を守るためにダイアナが立ち上がる、というのが大まかなあらすじ。
 これもいわゆる『ヒーロー第一話』なんだけど、ダイアナはすでに戦士としての訓練を受けているので『すでに出来上がっている』状態。あとは彼女がいかに人間を守るのか、そしてその秘めたる能力をいかに使うのか、に焦点があてられる。
 
 大都会ロンドンで、見るもの触れるものがすべて新鮮なダイアナが無邪気で初々しい。無邪気で純真無垢だからこそ、悪に対してはまっすぐに怒りを、正義を行使する。しかし、いざ戦場に立つと、恐るべきその身体能力を駆使して戦う! アニメ版デビルマンのエンディングじゃないけど『人の世に愛がある、人の世に夢がある、この美しいものを守りたいだけ』、ダイアナは戦う。ワイヤーもCGも使ってるし、アクションシーンではその動きをことさら強調するようにスローになったりするけど、ダイアナ役、ガル・ガドットの走ってる姿が美しい。もともとお美しい人ですが、走る姿がさらにビューティ。銃弾の飛び交う中をよけることもなく走って走って、そしてドーン! だからこそアマゾネスの島での訓練シーンはそういった演出をほとんど使っておらず、生々しさと力強さが伝わってくる。その後のドイツ軍VSアマゾネスといシーンで、アメコミよりも昔はやったアマゾネス映画を思い出す。お姉さんが集団で男相手にドーン! 



 
 ダイアナに協力する独立愚連隊みたいなポンコツ兵士たちもどれもキャラが立っていていい。PTSDの射撃の名手、インディアン、スパイに語学に堪能な潜入名人。百戦錬磨の猛者、というよりも今までこそこそと戦場から逃げ回っていたようなはみ出し者たち。そこに人間界からのはみ出し者のダイアナが加わってうまくバランスが取れている。歌はうまいが銃が撃てない射撃の名手に『あなたがいないと誰が歌うの?』と相手の長所を認め、否定をしないダイアナ。戦場のほんのひと時の安らぎに、見ているこっちもほっとする。
 


 このままポンコツ兵士と一緒のドイツ軍の野望を打ち砕くお話でもよかったんですが、お話は壮大な方向へ。そうだった、この人、神話世界のひとだった。でも、それがあるから今のダイアナが出来上がったわけで、そしてジャスティス・リーグにもつながるのか。
 殺陣使ってるなら投げればいいのに、と思いましたが、それは別のヒーローになってしまう。予告で散々流れていたけど『本編では流れないでしょ』と思っていた、かっこいいワンダーウーマンのテーマも劇中ではしっかり流れておりました。音楽は大事なのです。



 アメコミ映画はやたらと『原作では……』『ヒーローとしての苦悩が……』とか語られがちですが、それはそれとして、ピーター君がスカッと一皮むけて、きれいなお姉さんが戦車持ち上げてドーン! で面白かった! でいいじゃないですか、コミックってもともとそういうものでしょ。いかにポップコーンがおいしく感じるか、ですよ。


 そしてまた、ぞくぞくやってくるアメコミ映画に『またかよ!』と思いつつ期待をしてしまうのです。

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 旅行もウルトラ大全集も終わってしまい、夏が終わったなあと思う今日この頃。ついでに言えば『けものフレンズ』の再放送も終わってしまった。



 そういや、今年の夏は派手な映画がどかどか公開されたのに、一本も見てなかったよ。結局『パワーレンジャー』も見逃してしまった。このままじゃいけない気がした。というか、久々に派手でバカバカしたハリウッド映画を見ておきたい。という事で上映終了が近いものから順に見ようと思い『トランスフォーマー・最後の騎士王』へ。



 あのアニメをどうやって実写映画にするんだ? という疑問を軽く超えて『おお、すげえ!』と思った第一作から数えてもう5作目。毎回毎回地球の危機と明らかにされるトランスフォーマーの秘密と大爆発で、もうどれがどの話だったか覚えていない。その上に新作を見るから、さらにややこしくなってしまう。巨大ロボット実写映画を見れるだけでもありがたいと思うんですがね。


 
 今回は歴史の陰にTFあり、という事でアーサー王伝説を絡めた内容に、毎度おなじみ地球の危機とTFと共闘、あるいは反目する人類の姿を描く二時間半オーバーの大作。いきなりアーサー王の物語から始まり、前作の続きで、お尋ね者になった主人公に、人間に隠れて暮らすオートボットたち、そして地球を滅ぼしかねないキーアイテムの登場、サイバトロン星の激突、オプティマスプライムの闇落ちとか、しゃぶしゃぶにすき焼きぶっこんで『同じ鍋料理だろ!』と開き直るかごとき盛り込みっぷり。



 3分に一回爆発が起きるので、見ていくそばから忘れてしまうという恐ろしい映画。そういや久々にオプティマスとメガトロンが戦ってたなあ。


 もうトランスフォーマーが出ていれば何やってもいい、みたいな感じで冒頭のアーサー王とかクライマックスとか、ベイ監督は合戦、戦争映画やりたかったんじゃないの?と思ってしまう。


 日本のヒーローものを見ているものからすれば、闇落ちしてからのオプティマスの再登場が長いのと、正気に戻るまでが短かったな、とかメガトロンが人間を脅して解放させた凶悪なディセプティコンたちの扱いが雑だった、この映画にはそういうこと言うのも野暮なんですね。


 前作から引き続き登場のダイノボットや、腕のあるメカキングギドラとか、怪獣ロボが出ると嬉しくなります。というか、そこしか覚えてないかも。


 この映画最大のよかったところはあれだけCGバカバカやって、火薬ドッカンドッカンやって2時間半越えだからさぞかしエンドクレジットが長いんだろうな、と思ったら、あっさり終わったところ。空気の読める男だ、ベイ監督。
 

 という事で、次回はDCとマーベルのヒーロー映画を見たいな、と思うのでした。
 

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 先週は旅行行ったりバタバタしたりで、割と忙しい夏を過ごしました。そんなバタバタの締めが週末に行われた恒例、京都みなみ会館のウルトラ大全集でした。





 しかも今回でウルトラ大全集はいったん終了。ラストにふさわしく、両日ともにゲスト登場。今回は『ウルトラマンネクサス』より主演の川久保拓司さん、そして加藤厚成さんという豪華な顔ぶれ。


 まずは初日の川久保拓司さん。本編では恋人が死んだり、副隊長にどつかれたり、変身できなかったりと、かわいそうな立場の孤門隊員でしたが、お会いすると10年近い年月を感じさせない好青年でした。





 今回はさらに3月のコスモスに続き、プロデューサーの渋谷氏、ダブル司会として東京より円山氏に、ラインナップ制作の志田氏も来られ、皆様のサポートもあり、何とかやり切れました。川久保氏の溢れるネクサ愛、それに反応する、会場を埋め尽くすネクサス世代のファン(ひょっとしたら過去最高?)たち。最終回のセリフ『あきらめるな!』でトーク終了、サイン会へ。ここでも川久保氏は両手でがっちりファンの手を握手。『ウルトラマンネクサス』は大河ドラマ的な流れとホラー要素が入った演出で異色作と言われてますが、異色作ゆえにファンも多く、その絆は固いのだと、実感しました。しかし『ペドレオン』って単語がよく飛び交うイベントでした。



  


 翌日、ウルトラ大全集のトリを務めるのは加藤厚成さん。『ウルトラマンネクサス』の防衛チーム、ナイトレイダー内でも最も目立たない隊員でしたが、その正体は全ての悪の根源、ダークザギだったという意表を突く展開で、忘れように忘れられない存在。



 



 今回も円山氏に渋谷氏が入ってのトークになりました。が、打ち合わせの最中から『来るって』という声がちらほら。え、誰が来るの? 劇中で松永管理官を演じた堀内正美さんが神戸から来る? そんなバカな……来た、松永管理官だ! という事で、トーク本番では加藤さんのムチャぶりでサプライズ登場。これは本当に当日急きょ決まったことなので、お客様も大喜び。加藤氏の『復活の時だぁ!』から始まったトークも無事終了。







 凶悪なザギとは正反対な加藤様の紳士的なサイン会に昨日に続いてファンも大満足。しかも、その後の上映会では堀内氏を含めた3人も一緒に鑑賞。最終回は加藤氏のセリフのたびに拍手が巻き起こる『ダークザギ応援上映会』になったとか。






 上映終了後、ゲストの皆様は控室へ、お疲れさまでした。と、そこで加藤氏の『今みんな帰ってるの? じゃあ……』という発案で急きょハイタッチお見送り会をすることに。最後までファンサービス旺盛な加藤氏に、ファンは驚かされっぱなしだったのではないでしょうか。途中からでしたが、一人一人に『ネクサス!』とハイタッチ。そしてゲスト3人は遅れてやってきた脚本家長谷川圭一氏と共にみなみ会館を後にするのでした。ウルトラの奇跡、絆の力が最後の最後に巻き起こったネクサス祭り! 









 両日販売されていた『ULTRAMAN』のザ・ワンの精巧な塗装済みキット。でけえ!


 
 思えば、プレイベントであるウルトラマンA上映会から一年。慣れない司会ぶりにもたつきつつ、一向に向上しないまま終わってしまいました。正直、会話が飛んだりする事もありましたし、ファンが聞きたい事を聞けなかったりすることもあったかと思います。それでも何とかやり通すことができたのは主催のキャスト社の皆様と、こんな拙い司会を我慢して聞いてくださったお客様、そしてウルトラの星のゲストの皆様のおかげだと思っています。この場を借りて感謝したいと思います、ありがとうございました。それにしてもうちの軽自動車にはいろんなゲストの人が乗ったものだ。





 なんだかぽかんと胸に穴が開いたような感じ。でもまだウルトラの絆は途絶えない。不定期的でもこのようなイベントは続くかもしれませんし、再開すればいいなあ、と思っています。そして10月には早速快獣ブースカのイベントが……。その時、またアウアウな司会をしているのかどうか。その時は優しく見守ってください。




 と、ここで終われない。ウルトラ大全集と共に行われているこれまた恒例の超SDX。今月は『鋼鉄の巨人』『続鋼鉄の巨人』という、新東宝が生んだ日本初の宇宙ヒーロー、スーパージャイアンツが上映。






 あの全身タイツでモッコリな宇津井健の映画です。こんな変化球が飛んでくるのも超SDXならでは。デビュー間もない石井輝男監督のアクション演出に、後に大量のヒーロー楽曲を作りあげる渡辺宙明氏が初めて手掛けるヒーロー音楽と、見どころ、聞きどころも多い作品。それはいいとして、これがラインナップに入った時から『やる?』という宇宙(寝屋川方面)からの声を聞いた。『やるの、本当に?』『やるんだったら、やるよ?』という宇宙(寝屋川方面)からのメッセージ。作家としても大成せず、私生活がうまくいっていない自分にはいつしか羞恥心というものがごっそり抜け落ちていた。心は昔死んだ、微笑みには会ったこともない、昨日なんか知らない。『やるスよ』という返事しかない。それでお客様が和んでくれればいい、それだけでいいのさ、俺は、俺は……。




 時間は少し戻って、『ネクサス』イベント初日。川久保さんのアテントの最中にポン、と渡された段ボール箱。箱には自分の名前が入っている。『そうか、これは一年間の司会を労ってくれたプレゼントか何かかな』と、とぼけたことを考えていた。箱を開けて、すべてを思い出していた。そうだ、ネクサスのことで頭がいっぱいだったけど、これを忘れていた! やるべし! しかし、まだ未完成で、今回は見送ろうという事になった。だったら、明日の上映にでも間に合わせましょう。できる限りで、ダメもとで。そんなことを言いながら、川久保さんトークショーが大盛り上がりで終了。そして上映会の最中、怒涛のようなネクサスのクライマックス、光と闇の戦いにお客様がハラハラ、ウルウルしているその外で、俺も戦っていた『やるべきか、やらざるべきか……』。その瞬間、脳裏によみがえる『あきらめるな!』の言葉。





 そうだ、あきらめちゃいけないんだ! やっつけ仕事でもやれることはやってみよう! とりあえず、スーツを着て、ベルトを締める。この日のために、イズミヤでサポーターがわりの白いビキニを買ったんだ! ハサミ、テープを借りて、スタッフさんの協力もあって、ついに……。


























 完成、鋼鉄の巨人! この巨人はまず心が鋼鉄なのです。でないとこんな恰好できません。さすがに最初は気恥ずかしさもありましたが、そんなものはどこかへ飛んでいきました。『パンツ丸見えですやん』と言われても大丈夫、スーツ着てますから。突貫作業でしたが、見てみると『わりといけるやん』な気分になってしまいました。 
 持たなくてもいい妙な自信を持ち、誰も待っていなかったジャイアンツおじさんの舞台挨拶へ。『あきらめるな!』。さらにそのまま映画鑑賞。




 連続活劇の体裁をとる『鋼鉄の巨人』正続編は、今見るとおかしな言動や宇津井健のモッコリなど、本筋とは関係ない笑いどころがたくさんありましたが、真摯にヒーローものを作ろうと試行錯誤していている感じがひしひしと伝わる。大胆な合成や、ワイヤーや細かいカッティングで見せるアクションなど、見どころも多い。日本初の宇宙ヒーローであると同時に、日本初の『悪の秘密基地』が登場した映画ではないだろうか。広大な敵の基地セットはどことなく後の007シリーズを思わせる。それに賛美歌に乗って去っていくヒーローなんてかっこいいじゃないですか、スタイルはともかく。


 やるだけやったら、あとはいいという精神ではいけない、きちんと休憩中も上映終了後もあの姿でお客様と接することができました。
 そして翌日。一回着て満足というわけにはいかない。二日目からのお客様もいるのだ。しかし、ネクサスゲストがたくさんいる中で、どこで変身すればいいんだ? とりあえず大盛り上がりのダークザギ応援上映のさなかにさっと着替え、上から洋服を着る。そしてそのまま上映終了後のゲストアテントへ。だから最後の加藤氏ハイタッチお見送り会の時にはすでにあの姿だったのです。そしてネクサス上映終了後、ゲストの皆様にご挨拶に伺った際も、そこでいろいろお話を聞いているときも洋服の下はぴっちり白タイツ。だから、なぜこの男は急に着替えているのか、なぜ突然眉が太くなったのか、そのフードっぽいものについたアンテナは何だ? と訝しがられたかもしれません。ゲストも大事、お客様も大事なのです。







 二日目はアンテナを改良しました。数時間前に黒い超人ダークザギがお見送りした後、今度は白タイツの変人がお見送りです。ちなみにこの姿はスーパージャイアンツではありません。権利の関係もあるので、スーページャイアンツとでも名乗っておきましょうか。鋼鉄の変人です。
 もしまた、地球に危機が訪れ、みんなの祈りが届いた時、ジャイアンツのおじさんは星の世界からやってくるかもしれません。そんな世の中になってほしくないですね。




 という事で、頭の中でジャイアンツとネクサスという、『英雄』という共通項以外、混ざることのない者たちが頭の中でぐちゃぐちゃしていた週末でした。
 オマケ。それから数日後、なんばで目撃したアニメゴジラ。噂以上に植物であり、おじいちゃんだった。



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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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