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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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雨が降ると憂鬱になります。それは天気が崩れているからではなくって、バイクで移動できないからという単純なもの。その日は学校。渋滞と高い駐車場代出すぐらいなら電車でいこう、なら学校帰りに映画でも見て帰ろうと思ったのです。この『学校帰りに……』というプラスワンがあるとないとでは、生活も随分変わってきます。これのために一日頑張ろうと思えるからですな。


 その日は学校でリクエストに応えて『ゾンビ』を見て(平成生まれの学生さんにも好評。やっぱりしっかりと作ってるからかね)、難波へ。久しぶりのなんばパークスシネマ、雨に加え風も強くなってくる中『ブルース・リー4Kリマスター復活祭2020』へ。第一弾は『ドラゴン危機一発』。ちょうど20数年前に『燃えよドラゴン』はじめ、ブルース映画がリバイバルされちょっとしたブームになったことがあります。それ以来の劇場で見るドラゴン映画。映画秘宝『ブルースリーと101ドラゴン大行進』という素晴らしいサブテキストが出たのもその頃。もうあれから20年以上経つのか……と軽いめまいを覚えつつ、劇場へ。


 
 いわずと知れたブルースリー主演第一作(日本では二作目)、タイへ出稼ぎにきた青年が悪徳製氷工場に戦いを挑む、以上! 4Kにしなくてもブルースリーの超人的アクションは今もなお色あせず、美麗画像で映し出されるタイのごちゃごちゃした街並みに目が行ってしまう。久しぶりに見たけど、ブルースがもたもたしている間に事態が悪化し、製氷工場で働く仲間たちが次々と殺されていく。従業員を殺して経営が成り立つのか? 東映任侠映画に見られる『我慢劇』のシステムですが、ブルース我慢しすぎ。その分、クライマックスで大暴れ。そんなことより早く警察に行け、と思ってしまうのは、こちらがいいおっさんになったからか。 

 
 ナイフアクションで刺殺したり、漫画みたいに人型に壁が抜けたりとまだまだブルースアクションは試行錯誤中、といった感じ。朴訥とした雰囲気で分かりやすいアクションで演技するブルース。

 これはもうブルースありきの企画です、彼がいないとさらにもったりとした活劇になっていたはず。途中であっさり殺されるハンサムな従妹もヒロインも、少し前の美男美女といった感じ。さっぱりさえないスケベオヤジ風の工場社長がものすごく強いという意外性(武術指導の人だそうです)。


 見終わると雨は小降りに、さすがに『アチョー!』とブルース気分になって暴れることはありませんでしたが、ふつふつと心のタンスにしまっていたトラックスーツを、そっと心の中で着るのでした。


 そして帰宅中にエンニオ・モリコーネ氏の訃報を知りました。先週『ウエスタン』見たところなのに、なんというタイミング! ゾンビにはじまりドラゴン、そしてマカロニ音楽の父の逝去、とまるで昔の映画秘宝のような一日でした。

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 先週末からのことを。

 久しぶりに再会した京都みなみ会館超大怪獣大特撮大全集2020、今月のプログラムは4月上映がアナウンスされてながらも、コロナの影響で延期に次ぐ延期となっていた『極楽島物語』『クレージーの大冒険』の喜劇映画2本立て。特撮や怪獣物が常のこのプログラムで異色と思われるが、もちろん、純粋なコメディでありながらもどちらも効果的に特撮が使用されている。とある南海の孤島に漂着した日本軍兵士と地元民との交流を描く、喜劇オールスター出演『極楽島……』では船団のミニチュアや火山噴火が特撮で描かれ、島に住む謎の獣人も登場。『大冒険』はラストのミサイル攻撃で崩壊していく島のミニチュアが圧巻。久しぶりの超大怪獣、常連客の皆さんのお元気そうな姿を見れたのも収穫でした。


寝屋川キャスト社とみなみ会館のコラボ商品アマビエストラップを購入。

 そして7月に入り、ファーストデーだったので『ランボー・ラストブラッド』を。前作『最後の戦場』のラスト、数十年ぶりに故郷に帰ったランボーのその後を描く。牧場で馬の調教師として働きながら、災害時には馬を駆ってボランティアでレスキュー仕事をするランボー。知人とその孫娘と語らい、充実した日々を過ごす、人は10年でこんなにも変われるものか。いやでも牧場の地下にトンネルを掘り、その中で寝起きをするなど、戦いの後遺症は根強く残っていた。そんなランボーおじさんの平凡な日常を描く……わけもなく、今回も極悪非道な連中がランボーを待っていた。メキシコの人身売買組織VSランボー。ベトナム、アフガン、ミャンマーと今までは軍隊相手に戦ってきたランボーでしたが、今回はやや小ぶりな感じもする。でも悪い奴らは放っておけない、舐めてたランボーはやっぱりランボーだった! 自宅をトラップ満載の要塞に変え、迎え撃つランボー。トンネルや仕掛け罠に第一作の面影が見える。もちろん、弓矢にランボーナイフも健在、前作から顕著になった人体破壊描写も満載。いやでもそれぐらいしないとだめなのよ、と思うほどに悪いことしてるから仕方ない。一応、今回で最後と謳ってるけど、まだまだやれそうな幕引きでした。


 その翌日。またまたみなみ会館へ出向いて『ワンス・アポン・ア・アタイム・イン・ザ・ウエスト』へ。先日見たところだけど、最終日だったので、もう一度見たくなった。長尺である。もったりとした映画である。でもどこか惹かれる。それはレオーネ作品を劇場で見るという経験がしたいだけなのかもしれない。デジタルの力で蘇る大西部(ロケ地スペイン)、レオーネ得意のクローズアップ多用も鮮明な画像で堪能。そしてモリコーネ楽曲の激しさ、美しさ、腹にずんと来る銃撃音。昨年のデジタル化でさらにこの映画が好きになったような気がする続けて見るものではないけど。クライマックスの決闘のために、見ていられる。


その日は天気も良かったのでブロンソンに倣って馬で京都へ。久しぶりに2時間弱の道のりを走って京都へ。でも映画の冒頭、ブロンソンは馬ではなく汽車でやってくることをすっかり忘れていた。またどこかであのハーモニカの音色が聞きたい。

 そしてみなみ会館はイップマンと仁義なき戦いで、また来なくてはいけないだろうな、という予感もする。たぶん、いく。
 

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先週末は京都みなみ会館『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト(ウエスタン)』へ。コロナ休館前に上映告知がされていて、今回ようやく上映へ。待ちに待ちましたよ、今年新世界国際でも見たけど、やはり、あの音響でモリコーネ節を、マカロニ銃撃音を体感したいと思っていたのです。


 いまだにソーシャルディスタンスが厳しく、マスク着用で入場しないといけないけど、先日ようやく越境自粛も解除されたことで、大手を振って見に行くことができたのです。



 入場プレゼントはクラウディアカルディナーレのピンナップ。長い、そしてゆったりとしつつもスルスルと進んでいく物語。一幕一幕が長いのだ、まさに決闘オペラ、であります。モリコーネの世界一やさしい音楽と世界一かっこいい決闘楽曲、ブロンソンの毛穴に吸い込まれてしまいそうになる4k大クローズアップ、何度も見たけど、劇場で見る映画だな、と痛感。




 そして翌日はこれまた久々の大阪ロフトプラスワンウエスト。『権威無きうろ覚え怪獣お絵かき10本勝負』でした。イベント自体も観覧はあるけど、配信で、出場者もリモートで、というコロナ禍の新しいスタイル。怪獣界隈の有識者なら、そらでスラスラ怪獣の絵を描くことぐらい簡単でしょ? ということでひたすら絵を描いてもらい、それを笑うイベント。司会という名のにぎやかしをしてきましたが、とにかくものすごかった。何が、とは言えませんがすごかった。人間の記憶力ってええ加減なものだなあと思いました。



 試しにウルトラマンレオを描いたらこんなことになってしまいました。


 ウエスタンと怪獣な週末、そして今週末にはまた京都へ。やっと超大怪獣2020が帰ってくるのです!

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祝、京都みなみ会館再開! こちらでつらつら回顧録を書いてますが、本当にあの映画館が心のよりどころだったんだな、と再確認。
 ですが、いまだ他府県の入場をご遠慮されてる状態なので、諸手を挙げて京都入りできない。もし何かあったら? いまだその不安はぬぐえないんですね。来てほしいけど遠慮してほしい、そんな痛し痒しな状況が今、全国の映画館で展開されてるわけでして、モヤモヤしつつも毎週一本は映画館で映画を見れる状況に戻ってきたことに感謝。 
 
 大手シネコンでは先週の『パシフィック・リム』のように新作公開がない分過去作品をじゃんじゃんかけておりますが、先日はそんな大作ではなく、小規模なアニメ『音楽』を見てきました。前からその異様なビジュアルが気にはなっていたのです。

 
 お話はヤンキー3人がバンドを組むというもの。よくある下手くそからスタートして徐々に……という展開ではない。ベース×2、ドラムのみの構成で最初から最後までボボボボボ、ドドドドドと弾くのみ。ただその原始的なリズムがフォークソング部に刺さったらしく、地元のロックフェスに出場することになるのです。
 
 ヤンキー物のテイストもほんの少し混ぜ(ヒロインの言動が80年代)、クライマックスで音楽の力を思う存分見せつけられます。まさか? と思う唐突なミラクル。ボボボボボ、ドドドドド、ヒョロヒョロリー。緩い絵だけど動きはなめらか、これは事前に実写で撮影してその上に絵を重ねる昔のディズニーと同じやり方では? かなり手の込んだ撮影です。単調だからこそ入ってきやすい。音楽のちからは争いを止める、というのは『マクロス』『ジャズ大名』にも通じると思うのです。

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活動自粛も解除されたとて、まだまだ自宅でだらだら過ごすことの多い毎日。映画館は再開されたものの、ほとんど旧作ばかりで『これは』と思うものがあまりない。そんな中四条畷のイオンシネマで『パシフィックリム』が上映中とのこと。朝一の上映に間に合うように車を飛ばして映画館へ。


 思えば、この映画ももう7年前の作品である。あれから、日米の怪獣界隈も大きく変わった、これがあって、ギャレゴジがあって、シンゴジラがあって……。そんな7年間の変わりっぷりを思いながら久々の劇場での鑑賞。

 ゴールデンゲートブリッジを破壊するカイジュウの姿がこの先起こる怪獣の時代のテープカットをしたように見えた。やや下半身は華奢だが、固有名詞を持ち、日本のそれに近づいたユニークな怪獣軍団にいかにも寄せ集め的な世界ロボット軍団の激闘。前半でじりじりさせて後半はバトルのつるべ落とし、まるでスポーツ映画のようなチーム内での諍い、怪獣の死体を再利用するというユニークな着目点。かつての諸作品にオマージュを捧げつつも、内外の怪獣作品に少なからず影響を与えたと思う。そんなことを思いながらにやにやしながら見てしまった。あれから7年、いろいろあったなあ。怪獣界隈もすっかり変わったかもしれない。7年を経てこれを見直し、そしてまた続編を見るのもまた面白いかもしれない。


 で、その時の観客は自分一人だけ。映画館の完全な再開もまだまだ先かもしれない。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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