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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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先週末は京都みなみ会館『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト(ウエスタン)』へ。コロナ休館前に上映告知がされていて、今回ようやく上映へ。待ちに待ちましたよ、今年新世界国際でも見たけど、やはり、あの音響でモリコーネ節を、マカロニ銃撃音を体感したいと思っていたのです。


 いまだにソーシャルディスタンスが厳しく、マスク着用で入場しないといけないけど、先日ようやく越境自粛も解除されたことで、大手を振って見に行くことができたのです。



 入場プレゼントはクラウディアカルディナーレのピンナップ。長い、そしてゆったりとしつつもスルスルと進んでいく物語。一幕一幕が長いのだ、まさに決闘オペラ、であります。モリコーネの世界一やさしい音楽と世界一かっこいい決闘楽曲、ブロンソンの毛穴に吸い込まれてしまいそうになる4k大クローズアップ、何度も見たけど、劇場で見る映画だな、と痛感。




 そして翌日はこれまた久々の大阪ロフトプラスワンウエスト。『権威無きうろ覚え怪獣お絵かき10本勝負』でした。イベント自体も観覧はあるけど、配信で、出場者もリモートで、というコロナ禍の新しいスタイル。怪獣界隈の有識者なら、そらでスラスラ怪獣の絵を描くことぐらい簡単でしょ? ということでひたすら絵を描いてもらい、それを笑うイベント。司会という名のにぎやかしをしてきましたが、とにかくものすごかった。何が、とは言えませんがすごかった。人間の記憶力ってええ加減なものだなあと思いました。



 試しにウルトラマンレオを描いたらこんなことになってしまいました。


 ウエスタンと怪獣な週末、そして今週末にはまた京都へ。やっと超大怪獣2020が帰ってくるのです!

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祝、京都みなみ会館再開! こちらでつらつら回顧録を書いてますが、本当にあの映画館が心のよりどころだったんだな、と再確認。
 ですが、いまだ他府県の入場をご遠慮されてる状態なので、諸手を挙げて京都入りできない。もし何かあったら? いまだその不安はぬぐえないんですね。来てほしいけど遠慮してほしい、そんな痛し痒しな状況が今、全国の映画館で展開されてるわけでして、モヤモヤしつつも毎週一本は映画館で映画を見れる状況に戻ってきたことに感謝。 
 
 大手シネコンでは先週の『パシフィック・リム』のように新作公開がない分過去作品をじゃんじゃんかけておりますが、先日はそんな大作ではなく、小規模なアニメ『音楽』を見てきました。前からその異様なビジュアルが気にはなっていたのです。

 
 お話はヤンキー3人がバンドを組むというもの。よくある下手くそからスタートして徐々に……という展開ではない。ベース×2、ドラムのみの構成で最初から最後までボボボボボ、ドドドドドと弾くのみ。ただその原始的なリズムがフォークソング部に刺さったらしく、地元のロックフェスに出場することになるのです。
 
 ヤンキー物のテイストもほんの少し混ぜ(ヒロインの言動が80年代)、クライマックスで音楽の力を思う存分見せつけられます。まさか? と思う唐突なミラクル。ボボボボボ、ドドドドド、ヒョロヒョロリー。緩い絵だけど動きはなめらか、これは事前に実写で撮影してその上に絵を重ねる昔のディズニーと同じやり方では? かなり手の込んだ撮影です。単調だからこそ入ってきやすい。音楽のちからは争いを止める、というのは『マクロス』『ジャズ大名』にも通じると思うのです。

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活動自粛も解除されたとて、まだまだ自宅でだらだら過ごすことの多い毎日。映画館は再開されたものの、ほとんど旧作ばかりで『これは』と思うものがあまりない。そんな中四条畷のイオンシネマで『パシフィックリム』が上映中とのこと。朝一の上映に間に合うように車を飛ばして映画館へ。


 思えば、この映画ももう7年前の作品である。あれから、日米の怪獣界隈も大きく変わった、これがあって、ギャレゴジがあって、シンゴジラがあって……。そんな7年間の変わりっぷりを思いながら久々の劇場での鑑賞。

 ゴールデンゲートブリッジを破壊するカイジュウの姿がこの先起こる怪獣の時代のテープカットをしたように見えた。やや下半身は華奢だが、固有名詞を持ち、日本のそれに近づいたユニークな怪獣軍団にいかにも寄せ集め的な世界ロボット軍団の激闘。前半でじりじりさせて後半はバトルのつるべ落とし、まるでスポーツ映画のようなチーム内での諍い、怪獣の死体を再利用するというユニークな着目点。かつての諸作品にオマージュを捧げつつも、内外の怪獣作品に少なからず影響を与えたと思う。そんなことを思いながらにやにやしながら見てしまった。あれから7年、いろいろあったなあ。怪獣界隈もすっかり変わったかもしれない。7年を経てこれを見直し、そしてまた続編を見るのもまた面白いかもしれない。


 で、その時の観客は自分一人だけ。映画館の完全な再開もまだまだ先かもしれない。

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 あれから2か月近いブランクが空きました。新型コロナウィルスによる『緊急事態宣言』によって商業施設が閉鎖し、外出自粛要請のために家で籠る人が増えました。もちろん、映画館も休館が続き、4月は一本も見てないどころか、映画館そのものが開いてないのでどうしようもできない状況だったのです。家で暇なときはプラモ作ったりnoteで回顧録のようなものを書いていました。そして先日、やっと緊急事態宣言が解除され、感染予防を十分にした上で映画館も続々と再オープン。さて、何を見ようか。とはいえ、新作映画も続々と公開延期になっている現状なので、映画館でかかっているのは旧作だらけ。それはそれでありがたいことです



 そんな状況でまず見たいのはあの映画、と新世界へ。上映告知がされていながらその直前で休館になった梅宮辰夫追悼上映の一本『第三次世界大戦・恐怖の41時間』を。特撮関連書籍でもたまに紹介される幻の一本です。もちろん、ソフトにはなっていません。こんな機会でないと見れないかも、いや、京都でもやるかも、と思いつつ、夜勤明けのもうろうとした頭で新世界へ。
 新世界東映は一席ごとに間隔を開け、モギリはビニールカーテンが敷かれるなど感染予防対策はばっちりでした。



 お話は米ソ冷戦の中、緊張感が高まりつつある中での市井の人々の暮らしを描いたもので、時期的にも東宝の『世界大戦争』と似たような内容。ものの本によれば、あまりにも内容が酷似しているために訴訟問題にもなったとか。とはいっても、東宝は東西両陣営の激突を円谷特撮でふんだんに見せているのに対し、こちらは予算的にも難しかったのか主にラジオで状況の変化を伝えています。でもこれがまた生々しくもあるのです。戦争の怖さを学んだ学生たちとその家族、そして主人公である新聞記者梅宮辰夫とその恋人、看護婦の三田佳子の姿を順に描き、状況はどんどん悪化していく。疎開をあきらめ教会で祈る流しの夫婦や、だれもいなくなった病室のベッドの上で一心不乱に祈る老婆等々、平和な日常が絶望へと向かっていく様子を丁寧に描いています。

 そしてクライマックス、世界の主要都市が核ミサイルで粉砕される地獄絵図。かなり巨大なミニチュアを作っており、何よりも意思を持った生き物のようにうごめく巨大なきのこ雲が圧巻なのです。
 焼野原を、恋人を探すぼろぼろの梅宮辰夫。第2東映という低予算のプログラムピクチャーの番組ながらも、見せたい部分と訴えたい部分ははっきりと打ち出した感のある作品でした。

 
 

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 パンデミック宣言が発令された世界は、どこか静かで……と書きたいけれど、いたって普通に人も車も行き来している印象。ポカンと空いた休日、やることはあるけど、とにかく今日しかない、と思い『初恋』を見る。あの三池崇史監督が手掛けるバイオレンス、でも『初恋』というタイトル。



 余命宣告されたボクサーがひょんなことで知り合ったシャブ漬け少女。二人の逃避行の裏ではヤクザと悪徳刑事の麻薬強奪計画が進んでいた。些細なことで歯車がずれていき、ついに二人ははやくざ、チャイニーズマフィアの抗争に巻き込まれることになる。



DOA、殺し屋1、数々のVシネマ、単館公開作品……。『そんなアホな』を大真面目に描き、見ている側は笑うしかない、あの時の三池映画。くせ者ぞろいのキャラがずらりそろった三池映画、あの時のテンションが帰ってくる! というのは大げさで、もう『あの時』ではなかった。『そんなアホな』感が少ない。とはいえ、各キャラの個性は強烈である。そのために主役のカップルの存在がかすむほどである。



 特に裸足にバール片手にひたひたと迫ってくるベッキー。あのベッキーが色々あって、まるで本当にシャブでもやったのかと思えるほどの怪テンションで主人公(窪田正孝、小西桜子)に迫ってくる。目をひん剥き、まるでホラー映画のキャラのようであるが、ポイントは裸足であること、ひたひた感が不気味さを増しているのだ、と個人的に思った。シャブを体に浴びて痛覚がマヒした染谷翔太も、シャブまみれになる以前からくるっている。計画がうまくいかないたびに『まじかよ……』と淡々と人をひねり殺していく裏切り者の切れ者ヤクザ。この二人がかつての三池映画らしさを体現していた、と思う。クライマックスはホームセンターでの三つ巴の争い。このチョイスがいい。夜のホームセンター。できるならもっとその辺にあるもので戦ってほしかったな、とは思うもののホームセンターは広大で逃げ隠れしやすいし、格好のバトルフィールドでもあるのだ。


 いい顔した昔気質のヤクザに内野聖陽。最初誰かわからなかった、人の顔と名前を覚えるのが苦手だからだ。いい顔した武闘派ヤクザだなあ、と思った。昔気質、というものの昭和の任侠映画のころではなく、90年代のVシネマにいそうな雰囲気。もう、あの頃の作品群も古典と化している。かつての三池映画のキャラが令和の三池キャラと絡み、新たな世界を生み出していく、そういう構図にも見えた。



 かつての三池映画のテイストはないものの、ラストで一気にタガが外れた無茶苦茶な展開。タイトルの『初恋』の意味がようやく分かるラスト。バイオレンス映画に見せかけてその落とし方かよ、そりゃ『いつもの三池映画』を期待したこちらの予想を軽く裏切ってくれる。確信犯だったのか。さらばバイオレンス、高校合格おめでとう次男。


 そしてベッキーの腿よりも小西桜子の尻肉だよ。尻肉にかぶさるタイトル、これも確信犯だ。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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