忍者ブログ
 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]
 ・行ける、行こう。半ばあきらめていた。これがだめでもシン・ゴジラ公開までには退院したかった。でも行けるのなら。



 
 と、いうことで、日曜日に外泊許可をもらい、いったん自宅に戻ってから京都みなみ会館へ。



 車の運転中も腹部の異常はない。恐れていた便意もそれほどない。
 

 今月はゴジラを迎え撃つのは世界のミフネしかいない、ということかどうかは分からないけど、『日本誕生』『奇巌城の冒険』という三船+東宝特撮の2本立て。
 

 そして今回はその前に東京現像所の清水俊文氏を招いてのトークショー。先日放送された『キングコング対ゴジラ4Kデジタルリマスター』、フィルムとデジタル、近年続々発見される幻の特撮フィルムについてを伺おうという趣旨である。その司会を仰せつかっているのだから何としてでも出ないといけない。無理はしていない、体はいたって健康だ。いや、腹部以外は健康。前日までにトーク内容を簡単にまとめ、準備しておいた。

 

 お会いした清水氏は根っからの怪獣好き、バージョン違いマニアで、おまけにお話が上手。こちらはあたふたしつつも、あっという間の2時間だった。内容はかけない。
 

 そして上映へ。


 
 『奇巌城の冒険』は先に見た『大盗賊』の姉妹編。あちらが南海なら、今回は異国の砂漠でミフネ大暴れ。キャストも役柄もほぼ一緒、ギミックもほぼ一緒で今回は『走れメロス』がベースになっている。しかし、伊福部音楽をバックに背負った三船はただでは走らない。友のため馬で走る。イランロケはまことに壮観、というかフィルムの退色激しく、どこが海外ロケかはよくわからなかった。ただ、土の色が黒い場面があると、御殿場ロケだとわかるぐらい。



 物語の中心になる砂漠の街の大セットと大エキストラは相変わらずであり、これもまたロケかどうかわからないぐらいによくできている。



 前回は黒海賊だった佐藤允は今回、黒盗賊。正体を襲うう描写は西部劇のインディアンであり、とにかく大口開けてガハハとよく笑う。ミフネとラストで一騎打ちというのも前回と一緒。



『日本誕生』は2時間の短縮バージョン。このためにバージョン違いマニアの清水氏も鑑賞。かなり端折っているからか、とてもテンポよく話が進む。とにかくミフネが泣いて笑って暴れてと、忙しい。ピュアなのか、バカなのか。前者であり、後者でもある。
 これも圧倒的なセットとエキストラの数に驚かされる。昔の映画には人がたくさんいたんだなあ、というバカな感想も漏れてしまう。シネスコ画面の奥からわらわらと兵士がいぇってきて、あちらでもこちらでも戦っている。邦画初かもしれない、神話時代のお話しながらも、ひるむことなく見せられてしまうのは、時代劇を数多く手がけた稲垣浩監督だからなせる業なのか。



 今回のお楽しみは神話怪獣八岐大蛇。あっけなくやられてしまい、インパクトが弱いが、鳴き声を発さなかったのがその原因かも、と推理。東宝怪獣なら、鳴き声があってしかるべきだと思うのだが。



 そして劇中でふんだんに盛り込まれる天変地異の数々は今見ても大迫力である。クライマックス、ヤマトタケルノミコトの怒りのごとく噴火する火山が、敵兵を飲み込んでいくシーン、一人ひとり溶岩に消えていくたびにアニメで炎を足している細かさ。徐々に湖の水位が盛りがっていあふれ出る恐怖、実物のセットを使った地割れ等々、これでもかとばかりに繰り広げられるスペクタクル。ミフネを怒らせてはいけない、殺してもいけないのだ。



 その日は自宅で宿泊。久々の自宅である。思えば、前回と合わせて5週間近くも入院したことになる。時間もお金もかかった。でもマイナスだとは思いたくない。体調は良好、『これでいいのだ』と思いたい。
 執刀医の先生が見せてくれた胆石は梅干しの種ぐらいのサイズだった。そんなものが体内にあったら、そりゃ手術するしかないな、と思った。



 さて、退院してから、俺の居場所はあるんだろうか? 昼食のカレーの匂い漂う病室から、そう思うのでした。
 
 
 

拍手[2回]

PR
 うーん、気になる。先週、長男が京都みなみ会館で見た『マンガをはみ出した男 赤塚不二夫』が気になっていた。中3が見た初めてのドキュメンタリー。いったいどんな映画だったのだろうか。再放送でバカボンに触れた世代なので、気になる。気になるのなら、見に行けばいい。と、車を飛ばしてみなみ会館へ。なんだか毎週京都に来ているような気がする。



 映画は、赤塚不二夫の生い立ちを、関係者の証言とアニメーションで紹介していく構成。確かに、知らないおじさん、おばさんがあれこれ喋るのは、中3にはつらかったかもしれない。でもこれが面白い。マンガを描く、ということから自分自身が漫画になっていくような晩年。大ヒットを飛ばし、もう普通に戻れなくなった後に残る寂しさ。でも『これでいいのだ』と突き進むバイタリティ。バカやるときも、エロい時も、常に真面目に取り組む。不真面目ではいけない。真面目に不真面目を突き通す精神。もういい年なので、『ああなりたい』とは思わないけれど、生きる気力がわいてくるような映画だった。



 で、これを見たのが先週末のこと。そして月曜日。腹部に違和感を覚える。
『まさか』



 翌日、万が一のために着替え、洗面用具を持って病院へ。またあれがぶり返したのではないか? だとすれば今度こそ手術だ。胆石、いや胆嚢を切り取ってもらわないと、この先同じことの繰り返しだ。


 そして診察、予想は当たり、胆のう炎再発で即入院。たった1か月だけの娑婆の生活。『網走番外地』のように再び入院、見知った看護師さんたちの『おかえりなさい』のごあいさつ。恥ずかしながら、戻ってまいりました。ということで、今病室でこれを書いてます。一から出直し、絶食はつらいね。
 


 

拍手[1回]

 実は、進んで怖いものを見に行く性質ではないので、ホラー映画の類はよほどのことでもない限り、見に行かない。とはいってもコメディ風味だったり、怖がらせる部分以外に見どころのあるものは見に行ったりするのですが、基本的に怖いものは怖い。
  


 
 だから『VS』と付いてるだけで『貞子VS伽椰子』を見に行った。VSものですよ、楽しい映画に違いない。


 しまった、本気で怖がらせに来る映画だった。最近ではすっかり愉快なキャラになっていた貞子さんも、ここで原点に返って、呪いを伝染させ、『呪怨』シリーズは見たことないけど、伽椰子さんも俊雄君も本気で怖がらせにきている。怖いじゃないか、当たり前だけど。



 映画見ながら愉快なことを考えたり、怖そうなアングルになると身構えたりもしたけど、怖いものは怖い。



 今じゃビデオデッキを探すのが大変そうな、呪いのビデオに、入らなければ大丈夫だけど、そうはさせてくれない呪いの家。どちらかの呪いにかかったなら、毒食らわば皿まで、いっそ両方の呪いにかかって、貞子と伽椰子に呪いのパイを取り合てもらって共倒れしてもらおうじゃないの、という内容。



 貞子と伽椰子、両者の怖さを存分に見せておいて、お互いをぶつける構成は『キングコング対ゴジラ』にも似ている。


 貞子も伽椰子も怖いけど、俊雄君が怖い。白塗りでニャーニャーいってるパンツ一枚の子供が怖い。何が怖いのかといえば、俊雄君はやってくるのではなく、すでにいる存在だからか。気が置けない存在である。あまりに怖すぎて、だんだん腹が立ってきた。



 で、映画見る前に何となく予想していたことが当たってしまったので、製作者は俺の想像力を凌駕してほしい、と思ったけど、ああするしかなかったか。怖くて楽しい映画でした。

拍手[0回]

 怒涛の如く押し寄せた怪獣なゴールデンウィークもようやくおしまい。


 イベントと夜勤のサンドイッチで、実は完全に休日があったのは一日もなかった!
うん、まあ怪獣市場は半分遊んでたから、カウントしちゃいけないかもしれないけど。
でもあれを仕事というのなら、完全な休日というのは今日しかない。今日が俺のゴールデンウィーク! 一日しかないけどね。


 
 作業が予定よりも早く終わったので『アイアムアヒーロー』を見に行く。旬の俳優、女優差を使ったちょっとホラー風味の映画のような宣伝をされていたが、ふたを開けるととんでもない。ゴーカートかと思って乗ったらF1マシンだった、ぐらいのギャップはあるよ。


 ある日、謎の感染症で人間がゾンビ化(劇中ではゾキュンと呼称)、町は大パニックになり、主人公のサバイバルが始まる……と書けばよくあるゾンビものなんだが、何が素晴らしいって、これが日本映画であること、日本で作られたきちんとした、由緒正しき血しぶき飛び散るゾンビ大作だということ。



 舞台が日本だから、『ひょっとしたらあるかも』と思わせる生々しい描写が多い。日常を丹念に描いてから徐々に世界をひずませていくのはお見事。ニュースが頻繁に流れるが、どこかぼやかした感じ。空を飛ぶヘリや軍用機。何かあるぞ、と思わせる描写。ぼんやりとした何かが決定的になるのは、騒ぎが広まるほんの直前、主人公の恋人がゾンビ化したあたりから。


 街中を逃げる主人公。普段通りの生活をしている人他Tの中に、徐々に日常にひずみが生まれていく。この積み重ねが丁寧であればあるほど、その後の大異変が生きてくる。


 ゾンビものという血まみれのホラーであるが、前半はこうした日常の崩壊を丹念に描くパニック物になっている。



 と、面白かったので順にストーリを追うところだった。ゾンビものでおなじみ、主人公が立てこもるショッピングモールは、郊外のアウトレットモールに変更。微妙な変化だけど、ファッションやグルメばかりのアウトレットでは立てこもっても兵糧や武器になるものが少ない。もとより銃器の所持が禁じられている日本では、ゾンビに抗う手段が極端に少ない。なので、立てこもるしかないのだが。



 生前の記憶をかすかに残し、ぶつぶつとうわごとを言いながら襲うゾンビが気持ち悪い。でも、ああいう人、たまに見かける。ギャグ要員かと思ったゾンビが実は結構重要な役だったり。
 


 主人公がタイトル通りにヒーローになっていくカタルシスに比例するかのごとく飛び散る血潮と肉片。日本でも珍しいのではと思えるぐらいの人体破壊描写は、ギャグのようであり、えげつなさはどこかに消えた。



 これを超メジャー会社が全国ロードショーできたのは、よけいな横やりのはいらない製作体制にしたのと、過激なアクション描写を国外でロケしたから、とのこと。クールジャパンを謳いながら、そういうことでもしないと真にオモロイもんが作れないのかな、とかいろいろ考えてしまう。




 グロいけど、傑作。余計な人間ドラマをぎりぎりまで削ったのもいい。


 主人公の漫画家アシスタントが、昔賞を取ったままメジャーにもなれず、ぐずぐずと業界にしがみついてる様子が一番痛かった。夢を求めるあまり、恋人にも邪険にされ『今度こそ、今度こそ』と、あてにならない未来絵図を描く姿は自分に重なってしまい、ゾンビに噛まれるより痛い。売れっ子にしかしっぽ振らない編集とか、いい時計持ってる金持ちとか、訳知り顔のネクタイとか、みんな食われてしまえ、という原作者の怨念が聞こえてきそうだった。でもこの作者さんは儲かっていい時計してるんだろうな



 ただ、日本の女優さんって、タバコ吸う芝居がうまくないよなあ、とだけ思った。


 そして俺の休日は終わった。


 

拍手[1回]

『シビルウォー』でヒーローアクションの痛快さと、抱える闇の深さに触れたその夜、俺は子供らを置いて、京都へ。

 京都みなみ会館『特技監督中野昭慶映画祭NIGHT』だ。しかも今回は客ではない、『大魔神誕生祭』に続き、キャスト中村社長とともにゲストトークの司会を仰せつかったのだ。またかよ! まただよ! 本当に俺でいいのか?という思いは今でも俺にまとわりつく。俺もアメコミのヒーロー並みに抱える闇は深いのだ。とはいっても、請け負った仕事はやり遂げるプロフェッショナルの気質、を持っていたい。大魔神、ラジオ番組出演(実は出た。FM大阪、ゴジラ音楽祭の宣伝)に続くババタクヤ試練○番勝負、その3である。いったい何番勝負だ。


 
 今回は司会ということで作品を知っておかないといけないので、いつものうろ覚えとはいかず、先に上映作品を見た。『クレージーの大爆発』『惑星大戦争』『激動の昭和史沖縄決戦』の、喜劇、SF、戦争とバラエティに富んだ3本。




 と、ここで話を少し前に戻す。実は今回の企画、当初は『人類絶滅NIGHT』と題し、『東京湾炎上』『日本沈没』『世界大戦争』のパニック、災害戦争映画の3本で、徐々に被害が拡大していく構成だった。しかしながら、先日の熊本の地震の影響もあり、このご時世にこれは……ということで自粛。すでに原稿を書き上げていたときに変更のお知らせ。自分だけではない、主催側も10日を切った時点でのイベント変更に大わらわだったと思う。しかし、ゲストの中野監督の来館は確定している。ならば中野監督オンリーで、しかも、パニックスペクタクル以外で、ということで今回の3本に。アッと驚くウルトラCの裏では並々ならぬご苦労があったと察する。その思いにも、また中野監督を見に来てくれたファンの皆様にも、満足のいくトークにしないといけない、だんだんプレッシャーが大きくなってくる。


 そして当日、みなみ会館で中野監督と簡単な打ち合わせをし、『クレージーの大爆発』終了後からトーク。3億円事件の犯人が、金塊強奪の依頼を引き受け、最後には宇宙へと飛び出すというスケールのでかい喜劇。もちろんクライマックスにはタイトル通り爆発シーンもあるし、『日本沈没』をしないにもかかわらず、富士山は爆発し、いしだあゆみは歌う。ラストは月面でクレージーキャッツが歌い、踊って大団円。いや、まだ残った問題が山積み……とかいうのは野暮である。舞台袖で、にぎやかなクレージーの歌が流れる、俺も、みなみ会館スタッフさんも踊る。いくらか緊張がほぐれる。


 そしていよいよ本番。今までみなみ会館1階のイベントスペースだったので、初めての舞台上のトークになる。お客さんの目が舞台上に注がれる。みんなどんな顔をしているのか見るのが怖かったので、少し視線を逸らす。だからたぶん終始うつむき加減だったと思う。


 
 トークイベントは上映作品のことについて、がメイン。ご高齢ながらも、中野監督はしっかりした口調で、こちらの質問に答えてくれる。しかし緊張と興奮で、内容はほとんど覚えていない。ひょっとしたらずっと相槌を打っていただけかもしれない。中村社長のリードがなければ、グダグダになっていたと思う。覚えているのは惑星大戦争はスターウォーズの角ばったメカに対しての流線形メカであること、金星のシーンで、吸い殻が映ってしまっていること、沖縄決戦は岡本喜八監督とともに本編での爆破演出も手掛けていたこと、等々。また、当時CGがあれば使っていたこと、ただし、専用のソフトを作るところから始める、爆発寸前のフラッシュ光、中野フラッシュの意味など。俺は『男はみんなドリル好き』といったことしか覚えてない。




 何とかイベントは終了。控室で仰ってた『こんな時だからこそ『日本沈没』を』ということがよみがえる。あれは破壊のドラマであり、再生のドラマでもあるのだ。その後『惑星大戦争』上映中に、中野監督は宿舎へ。今回、俺は司会なので、映画を見ることなく、ロビーで時間を過ごす。


 
 男らしいローマ船対ドリル戦艦の一騎打ち、結局大爆発する金星、豪華キャストの『惑星大戦争』に続き『沖縄決戦』。ロビーに爆破、銃撃音に人々のうめき声が聞こえる。軍部と民衆の姿を多角的に描いた沖縄決戦はそれでも面白いのだけど、後半はひたすら、悲惨な殺戮、自決シーンが続く。意図したように、音楽がほとんどない、それがまた悲惨さを強調しているように思えた。



 すっかり夜が明け、全プログラム終了。重い足を引きずって帰路につくお客さんたち。企画変更など、突然のハプニングがあったものの、何とか無事に終了したのではないか、と思う。自分のトークは果たしてうまくできたのかどうかは、謎ですが。



 そして、休む間もなく、今度は尼崎で迎え撃つ、ウルトラの監督!
次回ババタクヤ○番勝負その4『尼崎怪獣市場大決戦』乞う、ご期待。 

 

拍手[2回]



忍者ブログ [PR]
カウンター
プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


カレンダー
07 2017/08 09
S M T W T F S
1 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
最新CM
[01/24 baba]
[01/22 絶版漫画バナナクレープ]
[08/16 みなーみ]
[01/23 baba]
[01/22 1月24日生まれの男(仮)]
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析