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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 あれから2か月近いブランクが空きました。新型コロナウィルスによる『緊急事態宣言』によって商業施設が閉鎖し、外出自粛要請のために家で籠る人が増えました。もちろん、映画館も休館が続き、4月は一本も見てないどころか、映画館そのものが開いてないのでどうしようもできない状況だったのです。家で暇なときはプラモ作ったりnoteで回顧録のようなものを書いていました。そして先日、やっと緊急事態宣言が解除され、感染予防を十分にした上で映画館も続々と再オープン。さて、何を見ようか。とはいえ、新作映画も続々と公開延期になっている現状なので、映画館でかかっているのは旧作だらけ。それはそれでありがたいことです



 そんな状況でまず見たいのはあの映画、と新世界へ。上映告知がされていながらその直前で休館になった梅宮辰夫追悼上映の一本『第三次世界大戦・恐怖の41時間』を。特撮関連書籍でもたまに紹介される幻の一本です。もちろん、ソフトにはなっていません。こんな機会でないと見れないかも、いや、京都でもやるかも、と思いつつ、夜勤明けのもうろうとした頭で新世界へ。
 新世界東映は一席ごとに間隔を開け、モギリはビニールカーテンが敷かれるなど感染予防対策はばっちりでした。



 お話は米ソ冷戦の中、緊張感が高まりつつある中での市井の人々の暮らしを描いたもので、時期的にも東宝の『世界大戦争』と似たような内容。ものの本によれば、あまりにも内容が酷似しているために訴訟問題にもなったとか。とはいっても、東宝は東西両陣営の激突を円谷特撮でふんだんに見せているのに対し、こちらは予算的にも難しかったのか主にラジオで状況の変化を伝えています。でもこれがまた生々しくもあるのです。戦争の怖さを学んだ学生たちとその家族、そして主人公である新聞記者梅宮辰夫とその恋人、看護婦の三田佳子の姿を順に描き、状況はどんどん悪化していく。疎開をあきらめ教会で祈る流しの夫婦や、だれもいなくなった病室のベッドの上で一心不乱に祈る老婆等々、平和な日常が絶望へと向かっていく様子を丁寧に描いています。

 そしてクライマックス、世界の主要都市が核ミサイルで粉砕される地獄絵図。かなり巨大なミニチュアを作っており、何よりも意思を持った生き物のようにうごめく巨大なきのこ雲が圧巻なのです。
 焼野原を、恋人を探すぼろぼろの梅宮辰夫。第2東映という低予算のプログラムピクチャーの番組ながらも、見せたい部分と訴えたい部分ははっきりと打ち出した感のある作品でした。

 
 

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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