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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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とうとう、いよいよこの日がやってきた。8・23京都みなみ会館再始動! そしてそれに続いて翌日から超大怪獣大特撮大全集Rも始動! 


 初日は行けなかったものの、超大R の前にみなみ会館へ。


銀行だった建物をリノベーションし、3スクリーンにパワーアップ、オープンからフル回転! シン・みなみ会館で見るのはやはり『シン・ゴジラ』。


 これは先週『肉弾』を見たのでちょうどいい流れ。戦争に怒りを向け、東京湾で骨になった主人公。そして今度はそれを撮った岡本喜八監督が東京湾で姿を消し、巨大未確認生物となって東京に上陸、最後には骸骨のような分身を残しながら凍結する。ぬぼーっと何考えてるかわからないゴジラ、それに右往左往する人間たち。何度見てもヤシオリ作戦はテンション上がるけど、久しぶりのような気がしないのは、見すぎたせいか。 

そしていよいよ超大R。今回は『ゴジラ対メカゴジラ』『メカゴジラの逆襲』の、再開にふさわしくドンパチ祝砲を打ちまくる二本。


 キャスト藤村氏と吉田館長の挨拶からスタート。この二人が並び、ふかふかの椅子でそれを見ていると『あぁ、帰ってきた』という実感がじわじわとわいてきます。


 『ゴジラ対メカゴジラ』もうとにかくメカゴジラのカッコよさに尽きる一本。不敵な面構えでゴジラ、キングシーサーを余裕たっぷりで追い詰め、ここぞとばかりにミサイル、ビームの大盤振る舞い、爆発がすさまじく、画面が真っ白になることも。もう何度も見た作品なのに、美麗プリントとずんずん来る音量のせいかとても新鮮に見えた。


 ロビーでは恒例のキャスト社物販も。
まさに特撮大百科な並び。



 夜のみなみ会館もきれい



 そして翌日は中野昭慶監督をお迎えしてのサイン&トークイベント。打ち合わせの段階から音にこだわる中野監督。新生みなみは音がよい、とのこと。



 中村社長と一緒でしたが久々の司会、続々飛び出す秘話に、いつものようにただうなずくだけで、あまりお客様と変わらない、いつものポジション。




 前日見れなかった『メカゴジラの逆襲』。以前オールナイトでかかったプリントと違い、今回はとても奇麗。これまた初めて見るような印象。軽快なアクションものの趣がある前作と打って変わって重厚なドラマ。でもやはり、ドッグで静かに修理中のメカゴジラの姿を見ると続々とするものがあります。今回は満を持してクライマックスに登場。チタノザウルスとタッグを組んで、ゴジラをあと一歩まで追い込みます。




 チタノザウルスの毒々しい赤い体色、ラストの夕日もニュープリントでさらに美しい。みなみ会館再開にふさわしい二本立てでした。


 外のバトルトラックで販売しているポップコーンとホットドッグも美味であります。




 
トイレの暖簾代わりのひらひら。



 
 そしてうろ覚え新聞も復活。相変わらずええ加減なことを書いております




 
 おしゃれでありつつ、旧みなみ会館の面影を残す新生みなみ。近いうちにまた行きたいな、と思いました。やっと、帰れる場所が復活した!

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お盆は子供らと下鴨神社の古本市やアメ村行って汗とお金がドバっと出た。





 そしてお盆が明けて、また京都へ。みなみ会館再開したら、毎月行くのに、懲りずに京都。なのにあなたは京都へ行くの。





 京都文化博物館【銀幕が汗をかく− 映画で感じる夏】特集で岡本喜八監督『肉弾』が上映。去年の今頃、九条シネヌーボォのATG特集でもかかっていたけど、見逃してしまった。これは見ないと、と京都へ。




 その前に。ちょっと寄り道して亀岡市へ。京都市へは何度も行ったことあるけど、亀岡は初めて。保津川下りで有名な保津川を超え、田園地帯に入る。古民家を改造したKIRIカフェで開催中の『亀岡の魅力がつまった冊子 発行記念原画展』へ。自作品に京都、大阪の映画館、古本屋のネタをちょいちょい挟むので、ついつい読んでしまう亀岡在住の漫画家グレゴリ青山先生の原画&冊子販売があったから。インド映画にも造詣が深く、以前朝日新聞のコラムに大魔神、橋本力氏のことも書かれていたので、趣味が合う、というよりも引っかかる部分の多い人だな、と思っていた。


 ホンマにカフェがあるのか? と思われるような小径の奥、土塀を抜けた先にたたずむ古民家。

       

天井は高く、かつての面影を残しながらも、中は大勢のお客さんでにぎわっていた。子供がバンブルビーのおもちゃで遊んでいた。偶然だけど、庭には蜂の巣箱も。幸運にも青山先生が在廊されていて、京都の映画館のこととか、ほんの少しお話ができた。





 そしてぶんぱくへ。前回は『祇園祭』だったなぁ。






 『肉弾』は『日本のいちばん長い日』への岡本監督からのセルフアンサー。あちらが『上の人らの戦争』ならこっちは『下の人らの戦争』で、半ば私小説の『肉弾』こそ監督の描きたかった戦争だったのではなかったのか、と思う。


 ブタから神へ。太平洋戦争の終結するギリギリで、即席将校として特攻を命じられた青年が、最後に出会った人たちとの交流をコミカルなタッチで描くことで、戦争のくだらなさが浮き彫りにされていく。





 主人公『あいつ』が戦争終結を知ったのは海の上。ぷかぷか浮かぶドラム缶の中で、彼は怒る、戦争が終わってばんざーい、ではない。今まで何だったんだよ、戦うんじゃないのか? あの子もあの人もそれを知らずに死んだというのに。『この世界の片隅に』で主人公、すずが玉音放送を聞いた後に安堵するどころか、何かに裏切られたように怒りをあらわにするシーンがあるが、『あいつ』の怒りもそれに近いものがある。






『あいつ』は戦後20年たっても、骸骨となり東京湾で叫び続ける。東京湾、岡本喜八というワードだけでつなげるのは無理があるかもしれないけど、これがのちに『シン・ゴジラ』になるのでは。第五形態は骸骨のようなゴジラ人間だったのも偶然だろうか。『あいつ』がその怒りをぶつけに帰ってきた、というのはこじつけだけど、『日本のいちばん長い日』『沖縄決戦』の大情況を描く作劇を踏襲した『シン・ゴジラ』だから『肉弾』が内包されていても不思議ではない。



 見終わると、外は薄暗くなっていた。チャリンと募金し、外に出ると、まだ暑かった。あいつは今も叫んでいる。

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 あれから1年と4か月、ぐらい。ついに京都みなみ会館が帰ってくる! 旧みなみのすぐ近く、3スクリーンになり、パワーアップして帰ってくる! ということはあの『超大怪獣大特撮大全集』も帰ってくる! 


 そこでその前祝い、のような形でおなじみ大阪ロフトプラスワンウエストにてトークイベント『帰ってくるぞ超大怪獣大特撮大全集!』を開催。吉田館長、キャスト社藤村氏という『上映前のご挨拶コンビ』と一緒にみなみ会館の怪獣上映のこれまでとこれからを話す、という内容。



 今回は本当にノープラン、打ち合わせなし! 
 



 ただでさえ暑い上にアスファルトやコンクリートの放射熱でむしむしとする大阪の街、コンクリートジャングルとはよく言ったもの。



 
 まっすぐ行けばいいのにやっぱり誘惑には勝てずに寄り道、買い物しながら会場へ。



 夕陽の道頓堀川、キレイ。


 そして始まったイベント。今まで何があったか、そしてこれからのラインナップ発表、そしてパス販売とあっという間の二時間強。会場は大入り満員、この数プラスαがそのまま京都に来るのか。常連さんはほとんどいたのではないか? みなさん、みなみ休館中のブランクの間、お元気で何よりでした。


 とか言ってると、すぐに月末がやってきて、そして遠い宇宙の彼方からすごいあいつがやってくる!



 
 『超大怪獣大特撮大全集R』新生みなみ会館オープン翌日から開催!




怪獣も楽しみだけど、オープン上映『未知との遭遇』に浪曲映画もよろしく!


 
 

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 やっとのことで、のろのろ進めていた案件が終わり、一安心。もっとペースアップしろ、と思いながらも締め切りなし、という言葉につい甘えてしまったのもまた事実。さて、仕事まで時間があるから何しよう、そろそろ買いためていたDVDを見ないと。いや待て、今日は映画サービスデーではないか。という事で、怪作、珍作と噂の夏の仮面ライダー映画へ。夏ライダー映画を見るのはフォーゼ以来ではないだろうか。




 今回は『騎士竜戦隊リュウソウジャーTHE MOVIE タイムスリップ! 恐竜パニック!』『劇場版仮面ライダージオウOVER QUARTZER(オーヴァークォーツアー)』の二本立て。



まずはリュウソウジャー。タイトル長いのはいつものこと。今回はリュウソウジャーたちが恐竜時代にタイムスリップし……タイトル通りですな。彼らリュウソウ族の先祖とご対面し、隕石激突の危機から地球を守るお話。ほとんどテレビと同じ尺なのでとにかく見せ場をもりもりと盛り込んでいく。過去と現代のバトル、巨大隕石の接近、そして恐竜。戦隊で恐竜といえばご存知福井の恐竜博物館ロケ。リュウソウオー(ロボ)と敵マイナソーの巨大戦はみっちり作りこんだミニチュアの中を軽快に動き回るリュウソウオーという、第一話をグレードアップさせたようなバトルで大満足。まさに怪獣映画のテイスト。
 佐野史郎も東映悪役俳優の常連となりつつあり、リュウソウレッドの芝居がとてもうまいことに気付く。とても細やかな芝居されてるなあ、と。




 続くジオウ劇場版。これがくせ者であり、怪作。冒頭で、新ライダ―01が古墳の上に立ち、太鼓がドーンドーンとなる場面から、もうおかしい。戦国時代(ライダー映画ではよく出る)から現代へ、平成を奇麗にしたい悪者、というか半グレ集団とのバトルという流れ。最初は『これ必要か?』と思った戦国時代パートも、戦嫌いで女にだらしない信長という新解釈にすることにより、『史実は書物よりも奇なり』という後半へのブリッジになっている。




 そして時空半グレ集団クォーツアー(DAPUMP)を束ねるISSAのふてぶしさがいい。でも『平成を奇麗にする』ってどういうこと? やってることは平成生まれ(スカイツリー含む)を時空の彼方に飛ばすこと。曰く、平成ライダーはどれも繋がりがなく設定もバラバラだった、だからきれいにしてやるとのこと。頭の中に浮かぶ無数の『?』、同時に『ィんだよこまけぇことは!』と吠えるザ・松田!
 

 
 そう、ライダー映画なんていつもどこか物語の整合性を欠いてるものが多々あった。でも今回はそういうことよりなにより、だから『平成を奇麗にする』って何? なぜ平成にこだわる、しかも『平成=仮面ライダー』になってない? ここからクライマックスまでそのおかしさは加速していく、囚われた主人公ソウゴを叱咤するのは、仮面ノリダー/木梨猛。そもそも無許可のパロディでしょあんた? しかし、それを逆手にとって『ライダーに選ばれなかったもの、選ばれた者の責任』を語らせソウゴを奮起させる重要な役どころ。パロディなのに、パロディだから。他にも仮面ライダーGやゴライダー等々、本線から外れた平成ライダーが集結。もうここまでくると何をやっても驚かない。『平成を奇麗にする』とノリダーの前には何もかなわない。




 いつものライダー映画かと思えばさにあらず、『平成』にこだわりまくり、明後日の方向に走ってしまった珍映画。『バイオレンスボイジャー』の予測不能な異質な手触りも感じたけど、そのトンチキ具合は戦国武将繋がりで『幻の湖』も思わせる、噂通りの怪作だった。




 しかし、『赤影』いや、それ以前から綿々と受け継がれる『しれっと歴史改変』とチャンバラアクションの楽しさはやはり、時代劇の東映という感がある、すっかりチャンバラ時代劇は廃れてしまったけど、そのスピリットは今も子供向け番組に受け継がれているのだな、と今更思った。




 しかし、劇場版ジオウは噂以上の怪作、ことはトンチキ映画に巡り合うことが多いなあ。




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 ちょっと心がざわざわして、落ち着きがありそうでなさそうで、行ったところでどうにかなるかといえばならなくて。そんな気持ちをふつふつと募らせながらも、行くだけ行ってみようと京都へ。


 と、まるで思い立ったように京都に行った風に書いてしまったけど、元々京都文化博物館で祇園祭の時期にしか上映されない映画『祇園祭』(そのまんま)を見に行こうと予定していたのですな。



 車を安い駐車場に止めて、地下鉄で烏丸御池へ。その前に再建間近の京都みなみ会館へ。



 京都文化博物館は大人500円で古今の名作が見れるし、今回は期間限定上映ということもあってか、場内は満席。聞いたところでは150席あるらしい。お客さんのほとんどが高齢者、というと失礼なので自分よりも年上の男女。



 映画『祇園祭』は、京都市が協賛し、五社協定の垣根を越えて東宝、東映、松竹のスターが勢ぞろいするオールスター映画。しかし、紆余曲折あって、松竹映配という聞きなれない会社がオープニングに出る。監督の降板劇もあったそうだし、ソフト化もされていない。どこの会社の映画?と聞かれたら『京都市の映画』としか答えられない。要するに、ふんだんに金のかかった京都市のインディーズ映画だと思う。



 応仁の乱以後、すっかり絶えてしまった祇園祭を再生させる男と、それに動かされる民衆の姿を描いた大スペクタクル祭り映画。主演は中村錦之助に、岩下志麻と三船敏郎の各社のトップスターがそろい踏み。そこに渥美清、美空ひばり、高倉健、北大路欣也といった豪華すぎる配役が脇を固める。とはいえ、そのほとんどが顔見せ程度のチョイ役ですけど。



 スタッフ、キャストを見ると東映カラーが強いんだけど、世界のミフネが出ると豪快な東宝男性路線っぽくなるから面白い。



 クライマックスは武家の妨害もなんのその、民衆のパワーで甦った山鉾が京都の町を練り歩く祇園祭復活の場面。オープンセットに山鉾を持ち込んで各社のスターがそれを動かすというなんとも豪華な祇園祭。なんだかすごいものを見た。



 スター大共演映画なので、その姿が現れると会場がざわつき『高倉健出た』『ひばりちゃーん』といった声が聞こえるのがおかしい。



 文化博物館3階エレベーター前。



 そして歩いて少し行った場所にある京都国際マンガミュージアムへ。


 何もできないけど、募金だけ。カッコつけるわけでもないけど、ざわざわが収まったような気がした。

で、バカボンファイルを買う。
 

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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