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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 平成から令和へ。改元やら即位やらで今年のゴールデンウィークはいつもより長い10連休。そこに来て、珍しく介護職の休みも長かった。多分月末に用事を入れていたからだろう。こんなこと、この仕事に就いてから初めてではないだろうか(入院は除く)。



 この連休は子供の相手をしつつ、のんびりと過ごすことができた。そして今職場。しかもまだ世間の連休は終わっていない。


 梅田でゴジラ立像やビオゴジヘッドを見たり、インフィニティガントレットはめてみたり、四天王寺の古本市を長男とブラブラしたり。
 今回はそんな連休初日のお話。一週間近く前のことである。場所は大阪は宗衛門町、ロフトプラスワンウエストである。今までも特撮大百科のキャスト主催、京都みなみ会館協賛で数々のイベントが行われてきた場所である。今回のテーマは『ゴジラ(1984)』! 当時の助監督だった浅田英一氏、ショッキラスデザインの美術担当仁科秀昭氏、それにみなみ会館の吉田由利香館長、中村哲キャスト社長を迎えてのトークイベント。


 84ゴジラは小学生の時に劇場で見た初めてのゴジラだけあって思い入れも強い。前作から9年、続編までに5年、昭和と平成の狭間に立つ作品であるが、これがなければ後の平成シリーズもなかったエポック的作品。初見時はゴジラがあまり暴れないとか、敵怪獣が出ないとか、微妙な印象だったけど、それでも『初めてのゴジラ』であることに変わりはなく、当時小遣いやお年玉を使って関連書籍やグッズを買い集めたりしたし、大阪駅コンテナヤードにサイボットゴジラが来ると聞いては父親に連れて行ってもらった、思い出深い作品。

 そしてゴジラ復活までの長い助走期間、リバイバルや年長ファンの台頭、様々な要素が絡み合って生まれた作品でもある。今回はその辺のところもゲストさんやお客さんと一緒にお話しできれば、と思った。


 とりあえず形から入るほうなので、家にある84ゴジラグッズをかき集める。物置を漁りに漁って、前売り特典の光るゴジラバッジも発見!
 そして本番。謎のショッキラスドリンクの正体はクリームソーダでした。



 ゴジラ復活までの道のり、そして当時の現場の様子、話は脱線しつつも、貴重なお話も聞くことができた、と思う。途中吉田館長による新生みなみ会館の解説もアリ。これもまた『復活』というワードが今回のイベントのテーマに沿っている、というのはちょっとこじつけか。


 


抽選会、ゲストによるサイン会を経て、イベントは無事終了。お客様の反応はどうだったのだろうか、喜んでいただければ幸いである。



 しかし、これで終わったわけではない。今月末には『ゴジラキングオブザモンスター』がやってくる、それを迎え撃つほぼ『ゴジラ(ローランド・エメリッヒ版)』オンリーのイベントがやってくる! 『ゴジラ』から『ゴジラ』へ。これまた思い出深い作品なので、準備しないと。そんな連休初日、翌日のガイドヘルパーは眠気でくたくたでありました。

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 変則的な仕事で、平日だけど、気分は日曜日の休日。


 何度も見てるけどスクリーン初体験の『ジョーズ』を見に難波へ。前回の『未知との遭遇』と同じく、『午前十時の映画祭』枠である。なので早起きしていかないといけない。



 アメリカの小さな観光地で起こった惨劇。この映画でサメのマイナスイメージが高まったことは間違いないし、ジョン・ウィリアムズの有名すぎるテーマ曲ももう何度も聞いてきた。ニュースやバラエティでサメが取り上げられると決まってこの曲が流れる。ちなみに香港や中国の特集をする場合は燃えよドラゴンだったが、最近はプロジェクトAかワンスアポンアタイムインチャイナ。でもサメはこの曲。



 USJの人気アトラクションにもなってるし、映画を知らなくともサメグッズを買って喜んでる人たちもいる。そんな人たちにもぜひ見てもらいたい。この映画の大ヒットの後、腐るほど動物パニック映画が作られてきたし、あの『恐竜怪鳥の伝説』も生まれてこなかっただろう。この映画は単なるサメパニック映画ではない。海を舞台にした、男たちの熱いドラマでもある。


 しかし、前回も『未知との遭遇』もそうだったが、スピルバーグは焦らし、すかす演出が見事である。最初に事件を見せて、そこからじわじわとサメの被害を小出しに見せていく。サメ事件で大忙しの警察署長、ブロディ(ロイ・シャイダー)が海水浴客でにぎわう海を見ている。海ではしゃぐ老若男女の何気ないカット割りの積み重ねだけで、見てるこっちも不安になってくる。そしてサメ登場→パニック→いたずらでした、からの本物の登場とか、緩急のつけ方が上手い。本当にこれ、現場でシナリオ書きながら撮ったのか? サメの登場が遅いのは作り物の完成が間に合わなかったとか、海で使えるように改良をしたとか言われているが、それでもこの演出方法を用いたであろう、たぶん。観客をいったんほっとさせてからズドン、と絶望に叩き落す、意地悪な演出だが、見てる方にはそっちの方が効果的である。



 海洋学者フーバーとサメ狩り名人クイントと組んで、サメ退治に出かけるブロディ。しかし、ブロディはヒーローでも何でもない、警察署長ではあるが、利益優先の市長たちと恐怖におののく市民との間に板挟みになり、仕事に追われるさえないおっさんである。海のことなんかよくわからない、雑用をこなすだけ。そんなブロディの前にホオジロザメががばーと口を開けて登場! ブロディ、少しも慌てず、くわえたばこのまま『船が小さい』とだけ呟く。この何気ない言葉が、この映画を、このバケモノのすべてを語っている。『大きい』とは言わない。逆説的に言う事でサメの巨大さを表す、見事なセリフ回し。
前半の『我々はサメの寿命も知らない』で、既知の生物から未知の脅威に変換する瞬間と並んで、この映画の名セリフ、だと思う。



 昔気質の頑固者クイントとオタク気質だけど熱いフーバーという性格も立場も異なる三人が、いがみ合い、協力し合いながらサメを追う。動物パニックから一転、海洋冒険ものに変わっていく。サメに打ち込んだ銛に括り付けた樽が二個も沈んでいく描写で、さらにバケモノ度を強調。勝てるのか? わかっていてもハラハラする。



 そしてクライマックス、サメにとどめを刺すブロディ『くたばれバケモノ!』この瞬間、おっさんがヒーローになる。当時スピルバーグは二十代。『未知との遭遇』もそうだったが、この映画でも完全無欠のヒーローではなく、冴えないおっさんが勝利する。これは後の『宇宙戦争』に通じる。



 姿を見せないサメ、無理解な上層部、人間の予想を上回るバケモノ、と動物パニックであるし、この映画は怪獣映画でもある。



 
 ちょうどその日は割引デー。ジョーズ見終わってもう一本見てもいいかも、と思っていたら、ちょうど『シャザム!』が上映中。ジョーズの終了が12時15分、シャザムの上映開始が12時10分、微妙に遅れるのでは? いや、シネコンには長い長い予告編タイムがある。5分遅れてもなんとか間に合うものである。


『シャザム!』はDCコミックのヒーロー。魔法の力で少年が筋骨隆々とした無敵の超人に変身! でも中身は子供なので、そのパワーをアホなことにしか使わない。ガキが超能力持つとろくなことがない。動画投稿したり、超能力を見せて小銭稼いだりと、前半のパワーの無駄遣いっぷりが楽しい。しかし、そうもいかないのがヒーロー映画。ちゃんと悪役も登場し、ヒーローはヒーローらしく立ち向かわなければならない。『超人能力』の無駄遣いと正しい使い方』を面白おかしく、きちんと描いている。シャザムに変身するビリー少年の孤独と、そこからの介抱も並行して描かれており、そのが上手く絡み合ってる。作ってる人はたぶん自分と同年代か、少し下、80年代のヒット映画の要素がちらほら見えるのが嬉しい。舞台がフィラデルフィアなので、ロッキーネタも。そういうくすぐり要素も入れながら、実に痛快な面白い映画になってる、いわば、アメリカのパーマン。きちんとDCユニバースともつながっていて、バットマンとスーパーマンが存在する世界観なので、やたらとネタにされるが、デッドプールを思わせるが、そこまで過剰ではない。


 
 超人バカ騒ぎからバトル、そして怒涛の賑やかなクライマックスまで、予備知識なく見た自分にとっては驚くことだらけだったり、時にニヤニヤしたり。やっぱりアメコミヒーローものは愉快で楽しい方がいい。ちびっこにもぜひ見てもらいたい、明朗快活な映画だった。  

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 生意気に、ろくに代表作もないくせに、専門学校で講師をやらせていただいて『先生』なんて呼ばれたりしているわけですが、自分自身はこの『先生』というのがどうにも苦手でして、なんだか怒られそうなんですな。



 
 で、大学時代はなにせ教授陣が『東映やくざ映画軍団』『大映カツシンの友達軍団』という京都の錚々たる映画人がついていたので恐縮してしまっていたわけです。今にすればもったいない、もっと近づいてお話しておけばよかった、と後悔。



 そんな中の一人、というか当時の学科長であった中島貞夫監督の新作『多十郎殉愛記』を見てきました。幕末の頃、元長州藩の浪人が京都で……。原作なしの完全オリジナル。見せたいのは男と女、それにチャンバラというシンプルな作り。奇をてらうことなく、どっしりと『まだまだ時代劇はいけるぞ、元気だぞ!』というメッセージが込められているような作品。決してお世話になった先生の作品だからおべんちゃらを言うわけではない。脚本上、このキャラは必要だったのか? と思うこともあったし。時代劇復活を声高には上げていない、まだできるぞ、という存在証明。大勢の捕り方に囲まれて走って走って切りまくり、見た人が見たなら『?』となりそうなラストも、悲壮美溢れる無声映画の時代へのオマージュなのか。冒頭に『伊藤大輔の魂に捧ぐ』とあったのもそういう事か、とその時代のチャンバラをよく知らないので迂闊なことは書けませんが。



 映画の撮り方も様変わりする中、京都でポンと上った小さな狼煙。京都ことばの滑らかさにやらしさ、生々しい美術、そしてチャンバラならではの大ウソ。大ヒット! とはいかないまでもこれを機に続々『日本のハリウッド』と呼ばれた地から、作品が生み出されればいいな、と思っております。先生、あの時は大変お世話になりました。

と、今回は短めに。大学時代の思い出とか書けよ!

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 思えば、春休みから5月のゴジラまで、それなりの大作がほぼ毎週のように公開される。それはいいけど、新作公開のたびに上映回数が減ったりして思うような時間に見れないのが難点。気になる映画は早いうちに見ておけ、という事なんでしょうが、そうもいかないんですな。



『バンブルビー』を金曜日に見ようと思ったら、ちょうどその日公開の映画に押されて、上映回数が減ってるわ、朝か夜にしかやってない。これでは予定が合わない、金曜日公開の映画が増えたのも困りものだ、と木曜日の午後に見ることに。



映画『トランスフォーマー』シリーズは、アニメでしか描けないと思われていたロボットの変形を複雑かつかっこよく見せて、世界中を驚かせ大ヒット。自分も予告を見て『すげえ!』と叫んだものでした。それ以降、地球はディセプティコンによって壊滅の危機に瀕するモオートボット軍団がそれを阻止し、とTVシリーズのようなやり取りが何作も続き、ついにどれがどれだったかわからなくなってきたのも事実です。




今回の『バンブルビー』はそんなシリーズからのスピンオフ。舞台を80年代に移して、地球に落ちてきたロボットと少女の交流を戦闘を描く『硬いET、黄色いロボコン』といったテイストで描いています。父を亡くし、新しい家族に馴染めない主人公の少女チャーリー、そして上官オプティマス(コンボイ司令官)の名を受け、地球に一人やってきたものの、声帯と記憶がクラッシュしたバンブルビー。子犬のようなバンブルビーは微笑ましいけど、デカいから迷惑極まりない。そこに、ディセプティコンの刺客がやってきて……。敵も少なめ、アニメに近づけたデザインと自分の中では『すっきりしたトランスフォーマー』という印象。サイバトロン星で彼らはすでに乗り物形態にチェンジしていたり、オプティマスの立ち位置からすると、ひょっとしてこれはリブートでは? シリーズで最もアニメの『戦え!超ロボット生命体』に近いのでは、と思いました。



 で、先に書いたとおり、時間の都合で吹き替え版を見たんですが、主人公の声を演じる女優さんのセリフ回しが、ロボット並みに硬かったので、そっちが気になってしまいました。上手い人もいますがやはり餅は餅屋、声優さんに任せるべきです。今月公開のアメコミ映画も、話題作りのために人気俳優と人気演出家を起用するという美味しいカレーの上にクソぶっかけるようなことしてるので、字幕で見ようと心に決めました。実際微妙だったし。



 そういえば、前回の『未知との遭遇』に続いて、これもスピルバーグが絡んでいる映画でした。

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 年に一回、なんとなく見る映画、というのがある。例えば掃除をしながら見る映画。何度見ても不思議と飽きが来ない映画。自分にとって、それは『日本沈没』だったり『未知との遭遇』だったりする。大災害、大異変を前にした官民それぞれの動きを見るのが楽しいのか、どうなのか。なんとなく見てしまう映画である。そんな『未知との遭遇ファイナルカット版』が『午前十時の映画祭』で上映される。実はスクリーンでは見たことがなかったので、いつか時間をとって見てやろうと思っていた。


 が、その日の朝唐突に『今日行こう!』となった。劇中で、UFOからのメッセージを受けっとった人のように、発作的に行動した。


 世界中で起こる異変を調査するグループ、砂漠の戦闘機、客船、そして、謎の歌声。電気技師とシングルマザーが出合った異変。それらが絡み合い、一つの目的に結び付く。劇中、主人公のリチャード・ドレイファスが『答え』と呼ぶそれを、観客も一緒になって体験する。



 UFO映画のはずなのに、なぜ砂漠? なぜ30年前の戦闘機がメキシコに? という『?』をたくさん用意し、焦らした上で客の興味を引くスピルバーグの演出はうまい。空港の管制塔で、旅客機が見た未確認飛行物体のやり取りなんか、何度見てもぞくぞくするものがあり、そこから大停電→UFO飛来の最初の見せ場がやってくる。町中が停電で真っ暗の中、主人公が道路の真ん中に車を停車。後ろから車が来て、追い抜く。しばらくすると同じシチュエーションに遭遇。『どうぞ』と後続車を先に行かせるが、ヘッドライトがスーと上昇、自動車じゃない! という場面の見せ方の上手さ。同じことを繰り返すようでいて、それを崩し、異変を見せる。焦らせて見せるスピルバーグ演出。



 思えば、UFOが最初に目撃されてから次に登場するのはクライマックスまで待たないといけない。それでも、この映画は見せてくれる。UFOの目的は? 歌の意味は? メッセージの謎は? 主人公がとりつかれたように山の模型を作るのはなぜか? とぐいぐいと引っ張っていく。そしてすべてが一つになったクライマックス。UFOの乱舞で呆気にとられた後に、ダメ押しに登場する巨大な母船の美しさ。ミニチュアと合成、当時の特撮技術を駆使して作られた、今まで見たともない映像は今見ても色褪せない。


 そして、主人公はUFOの搭乗員に選ばれ、宇宙へ。思えばUFOのせいで、ただでさえギクシャクしていた夫婦の関係が完全に破綻してしまったのだ。でも主人公は『この野郎!』とちび宇宙人をぶん殴ることもせず、嬉しそうに乗り込んでいく。できれば自分も連れて行ってほしい。ひょっとしたら、あの連中はとんでもなく凶悪な連中かもしれないけど。



 今回のファイナルカット版も含め『未知との遭遇』には劇場版、特別編と3種類あり、いずれも微妙に編集が異なる。今回のバージョンにはチョイ役のカール・ウェザース(『ロッキー』のアポロ)がいなかったなぁ、あれは特別編なのかな。ヒョロヒョロとチビ、一体どんな生態系かよくわからない宇宙人が全バージョン見れるのはファイナルカット版だけ? そして結局家に帰ってからも見返すことになってしまう。それでも飽きない、不思議な映画。



 次回は『ジョーズ』。まだ小さくて見に行けなかったあの頃の映画を追体験しよう、と思う。



 映画を見終わったら、青空が広がっていた、この空の向こう、宇宙には……それよりも、長い間探していたNECA社のゴジラ1962が買えて満足でした。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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