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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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売ってるのか?
雑誌『Top Yell 』で『萌える武器大全』書いてます。
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 あれは、ずいぶん昔のこと。
『日曜洋画劇場』で『ネバーセイネバーアゲイン』を見て、枯れたスパイの活躍に胸躍らせたその翌日、今はなき『月曜ロードショー』で『サンダーボール作戦』を見て『あれ、昨日のお話と一緒じゃないか? まあ、長寿シリーズなんでストーリーも使いまわしているのかなあ』と製作者に失礼なことを考えて自分を納得させたあの頃。

 あれが(隠密活動がメインのくせに)世界中に顔が知れてるスパイ、ジェームズ・ボンドの映画をがっつりと見た最初だったと思う。
後年『ネバー~』は、シリーズ番外のような扱いで、製作会社もまったく違うことを知った。それはそれでいい。殺しのライセンスを持つショーンコネリーだから、007だから。
 哀愁のあるタンゴ、そしてバイクチェイス(本家シリーズでバイクアクションをするのはずっとあと)、面白いじゃないですか。
 それから007シリーズが自分の脳内の小さな引き出しの中に押し込まれ、早川ミステリ、創元推理文庫の原作本や、さいとうたかをの漫画版まで押さえるのをはじめ、サントラ、チラシ、パンフを集め、作品はワーナーホームビデオのレンタルやテレビ放映をチェックして見た。
 スパイ映画のブームからずいぶん遅れて007にハマってしまったのだ。同年齢の男子がファミコンに興じ、毎週ジャンプを読んでいるのにもかかわらず、俺の中はスパイと怪獣とチャンバラがぐるぐると渦を巻き、古本屋で小池一夫先生の作品や映画パンフを漁るいやな中高生になっていた。

 このあとしばらくしてマカロニにハマるのだが、いずれにしても周りとは『若干、いや、大きくずれて』しまっていたのは確かだった。

 そして劇場で見た初めての007は『リビング・デイライツ』で、その頃難波高島屋に映画で使ったプロップの展示イベントをやっていたので、父と一緒に見に行ったのを覚えている。アストンマーチン・ボランテの写真撮っておけばよかった。

 それから……。

 ビデオテープからDVD、ブルーレイの時代へ。007もいくつかのバージョンを発売したあと、新録吹き替えに『よくまあこんなの残ってたなあ』と感嘆する当時の映像、メイキングを収録した二枚組『007アルティメットエディション』が発売された。
 
 いつか買ってやる! 予算に余裕があればアタッシュケースに入ったセットを買ってやる! そう思いながら怪獣やその他の映画に浮気することもあり、なかなか手が出ない日々が続いた、そんなある日。枚方の中古ショップの一枚五百円コーナで007シリーズを数枚発見! 
『買うか、買わざるか? ええい、アタッシュケースはもういらん! 大事なのは、今、今なんだ!』
 と安さに負けて買った。それをスタートに俺の『安く007究極版を買う修羅の道』が始まった。
海に、山に、果ては宇宙へ、俺の探求は続いた。
 ネットで買い揃えるのは邪道だと思い、あくまでも店頭で発見したのみ、1000円以内なら即買いというルールに沿って、俺は探した。
 デアゴスティーニの007シリーズもそそられたが、ここは特典豊富な究極版に絞ろうと、我慢した。

 初代コネリーや五代目ブロスナン、現役のダニエル・クレイグは出回ってるけど、中間期のがなかなか出回らない。
 基本は黒いパッケージの旧版を探したが、ゴールドの新版もやむを得ず(値段の安さに負けて)買うこともあった。

 そして先日、家電量販店で在庫処分品の『ユア・アイズ・オンリー』を悲しいぐらいの安値で購入。地味だからか、ロジャー・ムーアのボンドの中で一番地味だから安かったのか? そして残るは後一本、007リーチ! 最後に残ったのは、いったん降りたコネリーが再び登板した『ダイヤモンドは永遠に』。
 1970年の作品だが、コネリーボンドはやはり60年代の人というイメージ。70年代はぺらぺらでも、いやぺらぺらだからロジャームーアの方がしっくり来るなあ。
 じゃあ80年代に復活したコネリーの『ネバー~』はどうか? といえば、時も流れ、世代交代の中で奮闘する『引退間近の老スパイ』という設定なので、年齢的にもぴったりでありました。
 70年代に甦ったコネリーのボンドはどうにもギクシャクとしており、それにコネリーの恰幅が良くなって、頭髪や眉毛がもじゃもじゃしている印象。もじゃもじゃ映画。
 でもボンドだから愛す。
 これはどんな珍作・問題作でも『でもゴジラだから許す』のと一緒、愛ですよ、愛。  『ダイヤモンド~』はゴジラシリーズだとメガロとかスペースゴジラみたいなものか。いや、酷い出来、という意味ではない。買う順番を決めると一番最後にきそうな作品、ということ。褒めてないね。
 そんな作品なので、あまり中古市場でも見かけない『ダイ・アナザー・デイ』は腐るほど見た)。最後の一枚だし、よし、ここは一つ、アマゾンで! 
 ちなみにアマゾンが舞台になるのは『007ムーンレイカー』ね。


 揃った。安かろうが高かろうが、007シリーズが全部揃った。
番外扱いの『ネバー~』も旧『カジノロワイヤル』ももちろん購入済み。この二本については、吹き替え収録で出直せば、再購入のつもり。メーカーさん、がんばって。

 ただ棚に並べてうっとりしているだけじゃない、早速『ダイヤモンド~』を久々に視聴してみた。あぁ、やっぱりコネリーのボンドは70年代の空気の中に居辛そうにしているなあ、それにやっぱりもじゃもじゃだった。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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