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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 秋である、運動会のシーズンである。
週末、小学校の運動会にいってきたが、わが子を撮らんとする父兄の隙間から、まるで隠し撮りのような映像しか撮れなかった。脚立は必需品だなあ。自分が走ったりするわけでもないのに、運動会はやたらと疲れる。折りたたみテーブルや椅子を持ち込んで、ちょっとしたキャンプ気分で挑むご家族も多かったが、歓談している間に子供の出番が終わってた、てことにはならんだろうか。寝袋のように、頭からすっぱりと毛布を被って熟睡している人もいたが、そこまでして見たいかね? と思ったりする。何事も程々がいいのですよ。だってそこまで意気込んで撮影したビデオってそんなに見ますかねえ。子供は自分が走ったり踊ったりしている映像よりも早くレンタル屋に行ってアニメのDVDを見たい、とか思ってるんじゃないでしょうかね。

◎何事も程々がいい……。子供の数も。ということで、半ば強引に先週末見た大家族ものドキュメント? のこと。本来こういう『大家族もの』は嫌いなのだが、家族が見ているので、ずるずると、新シリーズが始まると、付き合ってはいた。
 奄美大島を舞台に、子沢山の父子家庭が大混乱! 確かに初期はそうだった。子供たちも父親の手伝いをよくしていて、好感が持てた。
『あぁ、お父さんがんばってるなあ。俺もがんばらないと』と思ったパパさんたちもいたのではないだろうか。
 
 だが、別れた奥さんが三人(三つ子!)の連れ子込みで奄美に乗り込んできたところから雲行きは怪しくなってきた。元妻との復縁、そして妊娠。まあ、そこまではいい。ちなみに、この家族が奄美にやってきたのは、Iターン組を見込んだ、県の支援事業のためだ。しかしながら奄美での仕事はうまくいかなくなり、お父さんは一人本土へ出稼ぎ。
まあ、仕方ないよね。留守は復縁した元妻に任せるものの、色々あって離婚。
 子供の面倒を見るものがいないので、子供たちを奄美から自分のいる愛知県へ呼び寄せる。徐々に歯車が狂いだした。そこでがんばって奄美に戻ろう! と家族で頑張っていたのだが。

 お父さん、勤め先で知り合った年下女(しかも五人の子持ち)と再婚。
 
おいおい、入居時と約束が大きく変わってるよ! と奄美の人の怒りを買う。
 そして新妻は妊娠。へその緒は繋がっているが、奄美との縁は切れた。
その時点でかなり怪しくなる。
 見ていた俺も『お父さん、中学の時に保健体育の授業受けなかったのかなあ』と思ってしまった。

 でも愛知県で頑張ればいいじゃない。そこで何を思ったのか、再び移住計画が!
 島根県の離島で助成金出すから働いて! という募集に乗っかった! 仕事に家付き!お父さん、恩義を軽くぶっちぎって仕事を辞める。自動的に住居である社員寮を引き払うことに。
 離島に挨拶、そして体験就業を済ませ、荷造りする大家族。
 そこに島より連絡『不採用です』。
 終わった。でも終わったんならはじめればいい。取り合えず、次なる島(なぜ島にこだわる、海賊か? そこには助成金というお宝があるから)を探すお父さん。
 
 次なる移住先のめどがつき、出発するお父さん。そこにお父さんのワンマン振りにブチ切れた新妻との激しい口喧嘩。なぜかBGMが『ゾンビ』で、妙にマッチしている。そして物語は来週へと続く。

 すごい、このシリーズ、やらせや演出が一切ないとすれば、テレビ局というチンケな物を超えた大いなる存在が書いたシナリオと演出に沿って彼らを動かしているとしか思えない。
 思わず来週の続きが気になってしまう。
 この番組に関しては、上半身はしっかりしているが、下半身はそれに反比例しているお父さんとか、いつ来るかも分からない元妻の再襲撃(番組中には出てなかったが、なんと元妻も愛知県に潜伏中!)とか、見所は多いし、ネットでも散々書かれている。
 そんなことは見ればわかることなのだが、俺が唯一気になったのが番組終盤、お父さんが新しい移住先に向かう場面だった。
『早く行きましょう!』 
 新妻から逃げるようにお父さんが乗り込んだのは……テレビ局の車! バスやタクシーではないのだ。取材対象が取材側に頼った!
 この瞬間、お父さんはドキュメントの垣根を軽く越えてしまったように見えた。例えば、アフリカの原始的な部族を取材していたら、現地人が撮影クルーが護身用に持っていた銃を借りて狩りをするような、そんな感じ。
 フィクションとかノンフィクションとかいうカテゴリーを超え、自身を見世物だと再確認し、『俺が見たいんなら何やってもいいんじゃね?』という割り切ってしまった瞬間。 来週の放送が楽しみになってしまった。

◎人ンちの家族の話はいいとして、自分の話など。昨日薄ら寒い秋風の中、阪南市にある『わんぱく王国』に行ってきた。わんぱくである。今ではすっかり使われなくなった言葉だが、とにかく、そこに行けば好き放題に暴れてもお咎めがない、一種無法地帯を思わせるネーミングだ。

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 さあ、暴れるぞ! と車に乗って自宅から30分ほど。山の麓の小さな町である。最寄の駅も小さく、贅を尽くしたテーマパークではなく、素朴な森林公園といった趣。
 そこでの売りが

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 恐竜滑り台! 王国に入ってすぐに出現、という出落ち感がたまらなくいい。お父さん、お母さんはこれ以上歩かなくてもいいという配慮からだろうか。
 しかしなぜ、大阪の山中にディメトロドン? 看板やガイドブックでは『恐竜』と呼称されているが、実際は恐竜出現以前の大型は虫類。まあ巨大爬虫類はすべて『恐竜』と呼ぶのが一般的だから仕方ない。

 こいつがデン、と控え、ループ式滑り台で降りてくる子供たちを飲み込むという仕掛けになっている。しかしなぜこいつ? まあ、帆のような背びれが特徴的で、見てくれがいいからだと思う。ビジュアル的にも知名度も合格点なステゴサウルスは、草食だから大口開けて子供を待ち構えるというイメージではないからかな? それにしても渋いチョイスである。

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巨大爬虫類も怖いが、現実の爬虫類も怖いよ、という看板。

 ここで思い切りあそばせておけばいい、こりゃ楽チンだと思ったが、そうはいかなかった。恐竜滑り台のさらに先に『わんぱく砦』があったのだ。『わんぱく』で『砦』だ。荒くれ者の住まう場所だ。アパッチ砦ブロンクスだ。行ってみようと向かったら、ひたすら山道を歩かされた。

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 へとへとになって山頂にたどり着き、砦へ。疲れ果てて、とても『わんぱく』どころではなかった。 しかしながら山頂からの眺めはなかなかのもの。関西空港を含む大阪南部ののどかな風景が一望できた。でも疲れた。
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 帰りは行きと同じく山道を下り、途中で尻の皮がむけるほど長いローラー滑り台で下山。疲れ果てて『わんぱく』どころではなかったが、これがこの王国の目的だと思えば、納得。
 帰りによった銭湯の少し熱めのお湯が体に染みた夜。なんだか休日をやり遂げた、と思わせる瞬間だった。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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