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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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劇場でこれ聞いた時は画のかっこよさと相まって体が震えた。


◎巷で噂のfacebookに誘われたので、入ってみる。ブログも一緒に更新してくれるらしいのだが、使い方がよく分からない。ウーン、ツイッターとかミクシイで満足してるからなあ。いずれこなれてくるでしょう、多分。

◎ごめん、と誰に詫びるのか? あの雑誌企画はしばらくお休みの様子。もっとやりたかったのだが、書き手と編む側で思いが合わなかったようだ。ラノベ業界からは遠ざかっていく中、いや、そうはなるまいと必死で踏みとどまりながらも、雑多に書き物仕事はこなしていこう。もっと頻度が上がればなあ。

◎そして『電人ザボーガー』である。試写で大興奮した俺は、先週、子供たちを連れて再びブルク7へ。
初見時はただひたすら『音と絵のかっこよさ』に打ちのめされていたが、二回目となればもっと落ち着いて見れるはず。そして……やはり、音と画がカッコイイ。ダメじゃん!

 過去の作品を、昔のスタイルを崩さずかっこよく現代に甦らせた例としては96年の『ガメラ・大怪獣空中決戦』以来ではないだろうか?

 リメイクに限らず、マンガの実写映画とかをやると決まって『主題歌は流行の歌手で。デザインは今風で』となるのだが、ザボーガーはそうはしなかった。笑われるかもしれない、でもやらないとダメなんだ。ザボーガーをザボーガーをたらしめる必要最低限の要素をぶち込み、見事に成功している。
 どんなにデザインを変えても、当時の主題歌がかかるとぐっと来てしまうのだ。やはり、歌は大事なのだよ。『ヤマト』も『あしたのジョー』も『これぐらいでいいでしょ?』とちらり、としか主題歌を流してなかったが、やるんなら思い切ったほうがいい。主題歌を人気バンドが担当する年末の『ワイルド7』では絶対に『元はといえば吹溜り~♪』が流れない。残念だ。コウダクミは『カムイ外伝』で『忍びが 通る 獣道♪』と歌ってくれなかった。歌は大事なんだよ!

 実写『ヤッターマン』はそこら辺をきちんと理解した上で主題歌をガンガン流していた。逆に『あぁ、エンディングは嵐が歌ってたなあ』ぐらいにしか覚えていない。ジャニーズつながりでいえば放送前は非難轟々、ふたを開ければ『あら、いい感じじゃないの? しかも変身したら着ぐるみだよ』と一部で好評の実写版『妖怪人間べム』も『これがないと始まらんよなあ』とばかりに、オープニングにアニメ版主題歌を主役の俳優に歌わせている。もう一度いうが、歌は大事だ。

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 そういえば、品のないお笑い要素とCGでかっこよくなったメカ、そして主題歌をためらいなく流すという点では実写『ヤッターマン』は『ザボーガー』に通じるものがあった。だが『ザボーガー』は明朗ヒーローものに見せかけて、その裏は黒い、どす黒い。
そのどす黒さこそがピープロテイストといえば、それまで。
『俺を殺してくれ!』と怪獣(元人間)に二度も懇願されるスペクトルマン、 敵の強大さに恐れをなし、番組中のほとんどを荒野で逃げ回り『あぁ、俺も女の子と羽目を外したかった』と主人公に告白させた風雲ライオン丸……。 そして、若さゆえの過ちで恋人と仲間を一度に失った『ザボーガー』の主人公、大門豊。青年編はこうして幕を閉じ、熟年編で、落ちぶれたその姿がいやというほど映し出される。
ハローワークで職探し、そして糖尿病でインシュリンが手放せないヒーロー。笑える場面だが、考えればぞっとする大人の、いや我々男性が直面するかもしれない明日の姿を、ヒーローというオブラートに包んで見せられている気がした。考えすぎか? 熟年編では、かつて大門と戦った刑事たちが『ニコニコ同盟』と名乗り、登場する。警察をリストラされた彼らもまたその日暮らし。家族にも捨てられた悲しい境遇に、せめて笑って暮らそうという趣旨で結成したのだ。一見単なるギャグキャラだと思われる。画面を彩るにぎやかし、コメディリリーフのような立場。
 しかし、大門と再会した居酒屋で一瞬、彼らはしょんぼりとした姿を見せる。この場面でぞっとしたし、ぐっと来た。どっちだ? いや、いつか来るかもしれない未来の自分の姿を見たのだ。大門のように無敵のロボットを相棒とすることもない彼らのほうが、観客により近い存在なのだ。やっぱり考えすぎですかね? 自分のようなふらふらとしたモノ書き業&心と体にかなりの負担を強いる介護業をやっているものとしては身につまされる存在なのだ。だから、クライマックスで彼ら、そして大門が再び立ち上がる姿に応援したくなるのだ。大門の台詞『……だから、負けるなザボーガー!』の『だから』の中には今まで色々あった大人の、男の叫びが詰まっているのだ。ポンコツでも、糖尿でも前に進めるんだ。この映画はちびっ子にヒーローのかっこよさを、そしておっさんには男の生き様を見せつけてくれる最高の映画だった、と思う。

 しかし、女性登場人物の殆どが非人間で、半裸な映画も珍しい。厳密にいえば、悪徳議員の愛人以外の女性キャラは半裸のサイボーグだ。しかし、それが(個人的にはだが)いやらしく見えない。やらしく見えるぎりぎりの線で抑えているのか、あるいは自分が『メカ+女』という組み合わせに食指が伸びないだけなのか。
 個人的な趣味趣向はさておいても、クライマックスのジャンボメカの暴れっぷりは異様であるなにせ『巨大メカ女子高生』が町を蹂躙するのだから。ゴジラをはじめ数々の怪獣が襲ってきた国会議事堂を、尻から壊したのは彼女が初めてではないだろうか。めりめりと、まるで運動会の『風船割り競争』の如く、腰を下ろし、国の政治中枢を破壊する画はグロテスクでもあり、なぜか痛快でもある。そして巨大携帯を手にした時のイッチャッタ目も印象深い。所詮この国は(巨大)女子高生に破壊される程度の国、という皮肉だろうか。考えすぎか? でもそんな巨大な敵を前にしてもヒーローは頑張る、立ち上がる。それがヒーローの宿命だから。それが例え残酷な結末でも。
 
◎そんな最高な映画の最高の締めくくりがこれ。

エンドタイトルで涙した人もいると聞く。そしてそんな作り手の様々な思いは観客に伝わったのか、終映後、パンフレットは売り切れていた……。

◎少し早い誕生日プレゼントでもらった赤いエネルガーZ。
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『赤は女の色や!』と買うのをためらっていたのだが、こうしてみると、悪くない。そして、俺はまた一つ年をとるのかと思うと、ぞっとして、ぐっと来た。どっちだ?

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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