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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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最近、60~80年代の映画ばかり見てないか? 最近の映画を見ておこう、とロバートレッドフォード引退作『さらば愛しのアウトロー』を京都みなみ会館へ。


今年公開の映画だけど、舞台は80年代。レッドフォードといえば、最近はヒドラ党幹部だったりするのですが、個人的には『明日に向かって撃て!』のサンダンス・キッドである。アメリカを股にかける老強盗とそれを追う刑事の姿を並行して描くが、その鮮やかな手口と紳士的な態度で、憎めない。最終的に刑事が強盗にシンパシーを感じていくようになる。しわくちゃでもかっこいいレッドフォード。ヒロインはシシ―スぺイシス。70年代に大活躍した二人だ。



  イーストウッドも今年公開の『運び屋』で、図らずも犯罪に手を染める老人を演じていたけど、大スターが犯罪者を演じるという偶然。





 そして超大Rは『妖星ゴラス』『鋼鉄の巨人(スーパージャイアンツ)怪星人の魔城』『地球滅亡寸前』の人類SOSな三本。




『スーパージャイアンツ』はあの手この手で地球を攻めるカピア人VSジャイアンツのおじさん。アクションに舞踊を入れたり、魔女や変装等々、江戸川乱歩の少年探偵団のテイストも。



 四年ぶりの『妖星ゴラス』は、地球を移動させるまさにザ・空想科学特撮映画。決まってマグマ不要論が起きますが、自分はありやと思います


以上、手短に週末のあれこれでした

























































































































































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 懐かしさに包まれた週末。心斎橋のアメコミカフェ&バー・クロスオーバーにて『トークアバウトDJフクタケ』へ。レコード、アメコミ関連のトーク、コレクターあるあるに、自分も大学時代同じ事やってなぁ、とニヤニヤしみじみ。





 フクタケ氏のCD『トイキャラポップコレクション』、おもちゃタイアップ曲のコンピレーションで、あの『マシンザウラー』も収録。アナログ持ってるけど聞けなかったので、これは嬉しい。


 イベントが終わり、パークスシネマへ。


待ちに待った『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト(ウエスタン)』。レオーネ作品が劇場で見れるという幸せ。今年は『ワンス~アメリカ』も上映したし、レオーネ当たり年。アクションする静止画というべきか、クローズアップにどんと引いたロング、とにかく一つ一つのショットが決まりまくっている。そしてそれをモリコーネの楽曲が盛り上げる! 





 肝っ玉未亡人の細腕鉄道繁盛期&復讐のハーモニカに無法者の最期、とそりゃ3時間弱の長尺にもなるわな。何度も見てるのに長さを感じさせない。長いのに説明不足、いやそこは『絵で見て察しろ』というレオーネイズムか。これ見たり、マカロニレコードあさったなぁ、と再び学生時代を思い出し、しみじみ、にやにや。



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 70年代、日本は空前のカラテブームだったという。『燃えよドラゴン』の大ヒットで、カラテ、カンフー映画が大人気。しかし、ブルース・リーはこの世にいない。動ける奴を探せ、とにかく空手ができるやつを探せ! 世界中の映画界がポスト・ブルース・リーを求めた。だってカラテ映画はそれほど金かけなくていい、しかも当たればでかい。日本映画もご多分に漏れず、独自のカラテスターを探した。そこで白羽の矢が立ったのが、すでにアクションスターとして人気のあった千葉真一。あの『ょす! にぃよす!』という独特な掛け声から繰り出される空手は人気を博し『殺人拳』『地獄拳』等々、数多くの東映マーシャルアクション映画の主演を務めた。しかし、当たり前の話だが千葉真一は一人しかいない。


『もっと他におらへんのか!』



 カラテ映画という鉱脈を掘り当てた東映は、次なるカラテスターを探した。しかし、そうそう体が動く俳優がいるわけもない。そこで逆転の発想『そうや、空手できるやつに俳優やらせたらええやんけ!』が生まれた。そして、アメリカ在住の空手家、山下タダシに声がかかったのだった……。




 以上、妄想です。たぶん当時そんなことがあったんじゃないかな、と思ったので。洋泉社『ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進』を何度も読んだ身としては、その名を何度も目にした山下タダシとその主演作『ザ・カラテ』シリーズ。本物を使ったカラテ映画とは、いったいどんなものだろう? ソフト化もされておらず、いや、されていても見ようとは思わなかったかもしれない。



 そんな『ザ・カラテ』が三角マークの映画を積極的に上映する、大阪のオアシス、新世界東映で上映! 一仕事終えたので、見に行くことにした。


『ザ・カラテ』
世界武道大会に出場するため、アメリカから京都にやってきた山下さん。ラーメン屋のお手伝いしながら、武道大会の裏に潜むどす黒い陰謀を空手で解決する。
『ザ・カラテ2』
武道大会が終わったものの、まだ京都在住の山下さん。前回敵によって両目が見えなくなってしまったものの、空手の技は衰えず、世界中の武術家に狙われることに。今回は名刀を盗んだ武術集団と対決する。




 
 以上、ざっくりとした2作品の解説。主演の山下さんは、空手の腕前はすさまじい、鎌ヌンチャクもトンファー捌きも鮮やか。対する世界中から集められた武術家も胡散臭いものの、かなりの動きを見せて、山下さんと好勝負を見せる。武術大会、盗まれた名刀というメインの話に、やくざじみた武術集団という、いつかどこかで見たような東映カラテフォーマット。しかし、主演の山下さんは俳優ではない。ヒゲ面で西城秀樹を模したようなもわっとしたヘアースタイル。どう見ても、主演の顔ではない。しかも演技が棒読み、というかそこはアメリカ帰りということで片言。棒読みの片言という感情が全く見えない演技。しかしそれでも山下さんは一生懸命怒ったりものを食べたり、照れたり、笑ったりを演じる。カラテに真摯に向き合ってきたであろう山下さんは、演技に対しても真剣に向き合っている、棒読みだけど。


 対する世界中からやってきた、怪しげな流派の武術家たちももちろん外国人。よって台詞はもちろん片言の日本語。




『ヤマシタァ、オマエヲタオスー』
『ヨオシ、カカッテコイ!』



 そんなやり取りが続く。よって台詞のない、アクションシーンになるとなぜかほっとした。


 片言VS棒読み、さらに山下さんが身を寄せる日本正武館の、鈴木館長も出演作が多いものの、空手はプロでも芝居は素人。こなれているとはいえ、どこか微妙。さらには館長の娘役堀越陽子さん(常に和服、着物はだけてのパンチラキックもあり)も女優さんなんだけど空手の型がばっちり決まっていたので、この人も素人では? と錯覚してしまう。棒読みに見えてくる! 恐るべき片言棒読み地獄! 



 これが延々続くのか、もうずっと戦っていてくれ! あぁ、どっちにも福本清三が別の役で出ている、怖い! しかし心配無用。山下さんが下宿するラーメン屋。カンフー映画のポスターがそこら中に貼られている、マニアなら行ってみたいお店。でもラーメンは汁っ気が少なくてまずそう。そんなお店の厨房で働くのはあの男、主人の孫娘が帰ってくるなり『身体検査か?検便取ったか、虫おったか?』と、ティーン女子にずけずけと下ネタをぶつける男、山城新伍である。棒読みと片言の渦の中、どうせ誰もわかるまい、と思ったかいつも通りのマイペースなのか、限りなく出演シーンに笑いをハヒーハヒーとギャグをぶち込んでいく山城新伍。言葉でのコミュニケーションが不自由ならば、言葉の遊撃隊をぶち込んでおけ! という趣旨だったのかもしれない。



 このギャグ要員山城新伍とラーメン屋との交流が、殺伐とした『ザ・カラテ』シリーズをマイルドなものに仕上げ、片言の青年の協力者というポジションにうまく収まっていた。
 1、2作ともにクライマックスは鈴木館長親子も巻き込んでの乱闘になるのがパターン。しかし、2にはあのヤン・スエが出演。筋肉ムキムキの不愛想、こんな顔のおばちゃんいるよねと思わせるヤンスエが京都に! しかも山城新伍との夢の顔合わせも実現。誰が望んだ、この組み合わせ!  




1作目で両目を負傷した山下さんは、2作目では全編盲目という設定。なぜその設定? 『座頭市』テイストも盛り込みたかったのか、単なる気まぐれか? 素人俳優にさらに盲目の演技を強いるとは。ひょっとしたら、山下さんの目力が強すぎるので、その目を塞いだのか?



 日本人、少年たち、山城新伍の交流を経て山下さんは強くなる。棒だ、素人だという評判ばかり目にした『ザ・カラテ』シリーズ。慣れてくるとそのアットホームな雰囲気が心地よくなってくる。もちろん世界中から刺客もやってきて、血生臭さはぬぐえないけど。これは同じメンバーで作られた3作目も見ないといけない、そんな気がしてきた、というか見たい。3本も作ったんだから、それなりにヒットしたんだろうな。同時上映『女必殺五段拳』。ここにも鈴木館長出演、とのこと。ガンバレ山下さん!



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 前回のブレードランナーもそうだし、60~80年代の名作がリバイバル公開されるというのは、いくらレンタルや配信で気軽に見られる時代だといっても嬉しいことで。




 
 そんな名作を低価格で提供してくれる午前十時の映画祭では『砂の器』を上映中。これまた散々語られてきた感のある日本映画の名作で、何度もリメイクされるぐらいの古典、今年上映された八甲田山に並ぶ『古書店のパンフコーナーでいつも見かける映画』の一本でもある。70年代のオールスター大作映画、脚本は『日本沈没』の橋本忍。この機会に見ておこう、と劇場へ。
 蒲田の操車場で起こった殺人事件。遺体の身元が判明するにつれ、浮かび上がる様々な人間ドラマ。いきなり捜査シーンから始まり、何かが起こっていることを観客に匂わせつつ順を追って丁寧に事のあらましを説明する構成である。
 サスペンスと見せかけた骨太な人間ドラマであり、音楽ドラマでもある。地道に足で稼いできた事実がすべて一つの線で結ばれる捜査会議、それと同時進行で行われるコンサートに、悲しい過去の回想シーンがかぶさるクライマックスは実に鮮やか。
 主人公の丹波哲郎の大熱演、文字通り靴底をすり減らす丹念な聞き込みを丹念に描くものの、もう一人の主人公ともいうべき音楽家加藤剛の挙動からその真相までもが徐々に暴かれていく展開。
 難病、親子、そして美しい日本の風景という日本人の涙腺を緩ませる感動ジェットストリームアタック、足りないのは動物だけである。



 クライマックスに差し掛かるや、劇場のあちらこちらですすり泣く声がする。もう40年以上も前の映画、すでに何度も映像化されてきた作品なのに、いまだに人の心を揺さぶり続けるというのは、この映画が全く色あせていないという証拠。どれだけ風景が変わっても、人の心や絆は変わらないという証拠、のようでもある。



 
 俳優たちの大演技大会に圧倒され、映画の持つパワーの底知れなさに打ちのめされたような気がした。推理劇でもあり、音楽劇でもあり、そして丹波劇。この年の丹波哲郎は同時にノストラダムスの予言を研究し、熱弁をふるっていたはず。たとえがそれが方便でも真実に変えてしまう弁論の錬金術師。そんな丹波ワークスに立ち向かうようなキャストの熱い演技、加藤嘉は本当に病人のように見えるし、渥美清はどこまでも渥美清、緒形拳は底抜けに優しい。なんとなく、軽い気持ちで見たらとんでもないものを見てしまった感じがする。とにかく、個人的にはすすり泣くどころではなかった。



 日本映画の得体のしれないパワーというのを全身で受け、その日の午後は抜け殻のようになっていた。タイトルの『砂の器』が比喩でもなんでもなく劇中本当に出てくる!
子供の何気ない遊びから、物語を暗示させるようなタイトルを引っ張て来た松本清張もまたすごい、と今更ながら思った。普通なら『◎◎殺人事件』だろうなあるいは『宿命』にするところを『砂の器』! 内容がよくわからないところがいいのである。



 というところで、今日はこれまで。 


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 それを知ったのはつい最近のこと。


 あの『ブレードランナー』がIMAXで帰ってくる! いいのか、あのごちゃごちゃした未来感が、数多の作品に影響を与えたあの作品を大画面仕様にしても? 1982年公開のこの作品もすっかり古典SF映画の仲間入り。


 そういえば劇場で久しく見てないな、と難波へ。今回上映されるのはファイナルカット版。それはどのバージョン? ソフトで出た完全版、いろいろ足したり引いたりしたディレクターズカット版に続く最終版、とのこと。初公開版と大きく違うのはハードボイルドなハリソンフォード演じるデッカードのモノローグがなくなり、デッカードがユニコーンの夢を見て、エンディングの山の俯瞰シーンがなくなったディレクターズカットに、細かいつけたし、修正はあるとのこと。あのモノローグよかったのになぁ、ユニコーンの夢なんか入れるからデッカード=レプリカント説が出たりしてややこしかったなあ。でも続編に出てたから、レプリカントじゃないじゃん。
 そんなことを思いながら、劇場へ。さすがにスクリーンがでかい。そしてIMAX紹介映像がくどい。でかいのはわかった、音がいいのも十分に分かった。でもダメ押しのようにもう一回やってくる。そういえば去年はIMAXの『2001年宇宙の旅』を見たなあ。秋はSFの季節なんでしょうかね。
 
 大画面で見るブレードランナーは『ディティールを楽しむ映画』から『ディティールが見えちゃった映画』に。確かにデジタル修正もしてあるのだけど、それでも圧倒的な情報量がドドっと押し寄せてくる。もともと、物語よりもディティールや情報量を楽しむ映画なのである。だから、何度でも見れるビデオソフトが出てから爆発的に人気が出た。先にも書いたあのじめじめとした退廃的な未来感に、スピナーやブラスター等々、数々のガジェットが観客の心をつかんだのだ。


 でも中学時代に見たときは、デッカードがレプリカントを仕留めてはいるけど、そのたびにボコボコにされるし、最後はパンツおじさんに説教されるしで、消化不良な印象だった。バカな中学生は主役は最後にかっこよく勝つものだと信じていたからだ。


 今回は音響もものすごく、本当に天井から雨漏りがしているような錯覚さえ覚えるし、スクリーンからとどろく重低音は腹にずんずんとくる。 


 さっきから未来の話、と書いてるけど、映画の舞台は2019年、今年なんですな。だからこそ、今上映しておこうということかもしれない。空飛ぶパトカーもレプリカントもいないし、喫煙者はぐんと減ったけど、町の猥雑さだけは変わってない。特に難波なんかは外国人観光客のおかげで様々な言語が飛び交う、映画の中のロスのような状態である。これで雨が降ってネオンが輝けば完璧。未来世界のような大阪、というのはすでに『ブラック・レイン』でやっていたか。


 語りつくせども、いまだに熱心なファンの多いカルト映画、これ以上何を語ればよいのか。IMAXの大画面でダリル・ハンナのカニばさみと鼻フックが見れるよ! ハリソンフォードが当たり前だけど、無茶苦茶若いよ!


 映画が終わると外は残暑厳しい快晴の空。映画のように雨というわけにもいかず、ハリソンに倣って立ち食いうどんを食べて帰宅するのでした。


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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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