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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 あれから……。ッて、どれから? 前回から。
 次の作業が始まったり、夏休みで家事の比重が多くなったりとばたばたしております。ばたばたする割にはちっとも儲かりませんね。

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 写真は茨木市の山中にある『縄文カフェ』。竪穴式住居の中にカフェがありってそのままですな。縄文風なのはその外観だけで、別に店員さんが縄文人だったり、縄文料理を出したりするわけではありませんでした。

 その近所には『キリシタン遺物資料館』という、隠れキリシタンの資料を展示する施設もありました。高山右近の布教活動の成果で、この近辺には隠れキリシタンが、幕府の追及を逃れひっそりと暮らしていたそうです。200年以上、今では信じられないでしょうが、当時の人たちはそれこそ必死になって隠していたのでしょう。それほどまでに信仰の力は強いのです。明治になって、信仰の自由が許されていても、村の人たちは一切口を閉ざしていたそうです。
 縄文と隠れキリシタン、すなわち日本の風景に紛れ込む異物……。と来れば、『シルバー仮面』ですね。ものすごく強引ですね。でも、隠れキリシタンを宇宙人に置き換えてみたらどうなるだろうか? 何か一ネタできそうな、できなさそうな。

 ウルトラシリーズでは海外セールスを狙って禁じられていた『日本らしい風景』を、この作品ではこれでもかと描写しております。そりゃ、1、2話を担当したのが四畳半に宇宙人や、仏式の怪獣供養を撮って、それとなく近未来の物語に日本らしさを混ぜ込んだ実相寺昭雄監督ですので。
 
 しかしそんな変化球監督にシリーズの要となる1、2話を任せたので、画面は暗いは、カタルシスはないわ、土塀沿いに走るチグリス星人、奇声を上げ、農村に毒ガスを撒き散らすキルギス星人。畳に障子張りという和室に置かれた科学的な研究資材……と、かなりミスマッチで異様な場面が続出するわで、それっきり撮っておらず。
 しかしながら3話以降もその精神は受け継がれ、前回も書いた野辺送りの行列を虐殺、四畳半の部屋から商店街への追跡、卒塔婆を武器にする罰当たりな格闘などなどが薄暗い画面の中で展開されるのです。そのほとんどの舞台が都会から離れた田舎町という、おかしな、それでいて魅力的な画が続出。
 
 ジャイアント編になってからは都会を舞台に、ぐっと明るくなってはいますが、その和風なテイストは敵宇宙人のデザインにも継承。不動明王のようなサザン星人、武神像のようなローム星人、歌舞伎の隈取からヒントを得たゾール星人、エマー星人。そのまんまなフンドー(分銅)星人。と書きましたが、画像がないとどんな連中か分かりませんな。ついでに言うと、サザン星人は地球人が他の惑星に作った基地をことごとく破壊、お返しとばかりに地球に来て、破壊活動を行うという『地球人は宇宙の敵』という初期のテーマを分かりやすくしたようなやつ。そして破壊した場所に自分の星の旗を刺して行くという自己顕示欲の強い宇宙人。その旗に描かれたマークは梵字というこだわりよう。
 
 そんな、若干くたびれた連中を相手に戦うジャイアント仮面。日本人ヒーロー対和風宇宙人。まるで諸外国そっちのけ、日本人が宇宙に進出してもらっては困る、といわんばかりです。
(『シルバー』の脚本家、佐々木守氏の書いた没シナリオ『ウルトラマン・怪獣聖書』では、宇宙人の要求が『好戦的な日本人は宇宙へ来るな、ついでに天皇制を廃止しろ』と、はっきりと書かれております。)

『シルバー仮面』は、暗い逃亡ドラマから中盤で従来の巨大ヒーローものに路線変更する変り種。しかし、あれから読んだ書籍ではスタッフも『あのままではとても持たない』と、証言されてました。視聴率も大きいのでしょうが、巨大化はそうせざるをえない事情が色々あったんですな。

 ジャイアント編になってから、シルバー仮面は等身大編では考えられないぐらいの多彩な武器を繰り出すようになりました。というのは前回も書いたと思います。

 その中でも、これ、というものを紹介していい加減『シルバー仮面』のことを書くのはこれぐらいにしとうございます。

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 キングマイマイの劣化版のようなアクリオン星人。こいつはまったく和風ではありませんが。名前だけは強そうです。パチンコでヒットしたロボットアニメに似ています。
 巨大化編になってからは怪獣みたいな宇宙人が増え、造形がちょっと……と書きましたが、こいつも

こんな感じ。書籍では『故郷の食料=鉄を食いつぶしたために地球にやってきた』とかかれてましたが、本編のナレーションでは『故郷の鉄を食いつめた』と言われてます。まるで、ニートかプータローが他人の家に上がって勝手にご飯を食べているようです。
 で、お引取りいただこうとジャイアント登場、満腹で昼寝中の星人の頭を蹴飛ばし、戦いが始まるのです。だがこいつには恐ろしい『アクリオン放射能』や、さらった相手を宇宙空間にある異空間に閉じ込めたりと、かなりの術者でもありました。
 そんな強敵にシルバー仮面がとった戦法が

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これ。ゴミバケツを被っているわけではない。これぞ必殺の『シルバードリル』! ちまちま手の先につけるよりも自分がドリルになればいいというジャイアントな発想。

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その活躍。このままドリルで大穴開けて倒せばいいのに、とどめは頭部から発する光線。ドリルいらなかったんじゃね? なんて野暮はいわない。

以上、『これだけは書きたかったシルバー仮面』を終わります。

おまけ。

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先日行った大浜公園の写真数点。堺市のこの地域は大正時代に博覧会が行われた場所であり、料亭街、劇場、水族館が並ぶ一大テーマパークのような場所だったそうだ。
 ちなみに少女歌劇団も存在したらしい。これでもう一ネタできないか?
 今は相撲場とプール、体育館などが並ぶ運動公園になっている。

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そして、公園にぽつんと建っているサル山のサル。
 
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 茂みの猫。このあたりは野良猫が多く、餌付けされているので、人見知りをまるでしない。

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 猫たちは植え込みや地べたで死んだように寝転がっていた。

大浜公園から歩いてすぐのところに灯台がある。

これ。
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対岸には工場があり、海の水は汚れ、ゴミが浮かんでいた。
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高速道路を真下からのアングルで狙ってみる。
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あぁドンドン『お父さんの行楽日記』になってく……。
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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