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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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◎SUPERLITE文庫『バカと戦車で守ってみる!』いよいよ販売! 近日公開! いやあ長かった

・気が付けば毎週映画見に行ってないか? まあ、スケジュールやらもろもろの事情で、最近は一人になることが多い。束の間の自由を謳歌しているのかと言えばそうでもなく、一人で夜『鉄腕DASH』を見るわびしさよ。
 昨日も週末の夜勤明けで、特にすることもなく、いっそこのままもう一泊してみようかとも思ったが、お金も出そうにないのでやめた。それに、ちょっとしたトラブルもあり、腕に噛み傷を受けてしまった。まあ、細かく書くわけには行けないけど、福祉業界というのは、命をかける商売の割には単価は安いってことだ。



 さて、ポカンとあいた日曜の午後をいかにすごすか? 机に向かって文章でも書けばいいのですが、今のところ切羽詰っての仕事がない。それも悲しい。


 ラノベ業界においては、まめに返事をくれる編集さんというものが少なく、着てはもらえぬセーターを、せっせと編んで何になる? という気さえする。


 いいか悪いかぐらいの返事をくれてもよさそうなものだが、それすらないので、よほどお忙しいお仕事と見える。
 いかん、愚痴っても仕方ないのだ。
 

 この鬱々とした気持ちをどこに向ける? それはやはり映画しかないのでは? じゃあ、何見よう、あれしかないか、あれか? あれ見るのか? いやずっと前から気になってたじゃないのか? と、並いるハリウッド超大作を押しのけて『女子―ズ』を見に行く。また変身ヒーローものかよ!
 先日公開された『ゴジラデジタルリマスター版』は、来週子供らと行くのだ、それまで我慢だ!
 でも、限定っぽくて今度行ったときに売切れてたらいやなので、ゴジラのパンフとフィギュアカップは一応購入しておいた。
 『女子―ズ』である。『コドモ警察』『変態仮面』の福田雄一監督が、まともに戦隊もの撮るわけないじゃない。でも予告見ると怪人がぞろぞろ出てくるし、ひょっとしたら……でも、怪人のシーンなんかほんのちょっとで、女子の日常の緩いコメディなんじゃないの? という思いもあった。ええいままよ! どこのチケット屋いっても安い券なかったので、大人料金はらって見
てやるよ! 当たり前だ! 


 
 お話は、名字に『色』がついてるだけで、選ばれた五人の女子が戦隊となり、宇宙からやってきた怪人と戦う。それだけ。


 一応『今までいろんな組み合わせとか名前とか考えてきたんで』と、本家戦隊のパロディとみられるセリフもある。というか、この手の『えせ戦隊』ものって、キャラ分けがやりやすいからか、かなり多い。本家東映だって『アキバレンジャー』というセルフパロディもあるし。『女子―ズ』にはその名前からして、それらを凌駕する何かがあると思った。まず安易につけられがちな『○○レンジャー』を捨てた、あとはセクシーさの微塵もない顔丸出しのかっこ悪いスーツ。ちなみにデザインはあの島本和彦先生だ。



 そしてどうだったか? これがもう、思った以上の出来でした。確かに安い、安い。だが、2時間弱の間に怪人がわらわらと出てくる。全部で8体!


 基本的に『いつもの採石場』で、女子―ズと怪人のやり取りがメインのコント、のようなものであるので、このやり取りを挟み込んで、ドラマにつなぐという構成。しかし、多い。それもどこか安っぽさがありながらも、きちんとデザインされている。


 おどろおどろしさと間抜けさを併せ持つそれらは、80年代の戦隊シリージの怪人デザインをほうふつさせる。コメディ映画だからといって、安易で間抜けなデザインにしない、がっつり作ってギャグに落とし込むのだ! 


 ちなみに女子―ズスーツのイメージは『デンジマン』だそうだ。
 怪人との対決、といってもあくまでもあくまでも女子―ズのだらだらした会話がメイン。五人そろわないとか、怪人の容姿に罵声を浴びせるとか。監督も『きちんとアクションを見せる気はさらさらない』と明言しているので、徹底している。五人そろったらすぐに必殺技を繰り出すのも、潔い。そこに至るまでの過程を面白おかしく見せるのだから、それでいいのだ。


 自分が基本的に『間抜けなもの』が好きだからか、臭いカメムシ怪人には、ファブリーズを吹き付けるとか、蛇怪人は気温が下がると動けなくなるとか、そういった『どうでもいい展開』がとても心地よい。



 そして、コントパートにうまくつながる形でドラマも連動する。ほとんどがレッドの仕事と恋愛と戦隊の掛け持ちで葛藤する姿なのだが、それにより、他のメンバーに迷惑かかるとか、きちんと『戦隊ドラマ』として成立している。


 
 もちろんほかのメンバーも様々な事情を抱えて戦っている。バイトを抜けると給料が減る、大事な舞台が直前に迫ってる。でもそれもこれも地球が侵略されたらできないじゃん! じゃあ変身するか、という感じである。


 ラストにはお約束のロボ対怪人の巨大戦もあり、緩いコメディ、となめてかかっている観客をいい感じに裏切ってくれる。まあ、ロボ自体は恐ろしく安っぽいのですが。




 それでも、この映画は日本のヒーロー映画が迷走している中にポン、と『こうすりゃいいんだよ!』というヒントを与えてくれたように思えた。と書けば滅茶苦茶褒めすぎでしょうが。



 個人的には怪人がぞろぞろ出てきたところで大満足なんですよ。重機みたいなの一個出してドラマを延々見せられるよりは断然いいのです。そう、見たいのは怪人対ヒーローなんだよ! という、隔たった感想でした。


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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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