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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 大怪獣大特撮大ラノベ『バカと戦車(バカ)で守(や)ってみる!』。公式ページではカウントダウンと称して1、2話を公開中。いよいよだ、たぶんいよいよだ!
 
 いよいよやってくる怪獣の夏!
 梅田のTohoシネマズにはデカいゴジラもやってきた! 八尾の広告業者さんが作ったものだが、これがまたかっこいい!


 今春から怪獣人脈が増えつつある中、来月の新ゴジラのへの備えは万全、とはいえやはり月末は京都に行かねば! 
 ということでみなみ会館へ。どうでもいいお話ですが、行くたびに怪獣人脈が広がり、嬉しい限り。そして京都在住のポン友も子供を連れてやってきた。さすがである。思えば初のメジャー怪獣の上映じゃないか?
 そしてみなみ会館ロビーには、客の持ちより怪獣人形の天神が慣例化しつつある。
 それに女子率も高い! いいぞ怪獣女子!
 今日のプログラムは『大魔神逆襲』『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』の強力二本立て。 全盛期の大映特撮の神髄を見ることのできる組み合わせであります。
 
 
 いずれも何度も見た作品でありますが今回、久々に大スクリーンで見て、その緻密さ、怪獣映画ならではの説得力のある大ぼらを堪能することができました。
 奇しくも、先日『大魔神』はじめ大映映画で活躍された名カメラマン森田富士郎先生が逝去された。大学時代の教授である。まさか、これが追悼上映になろうとは。
 
 『大魔神逆襲』はシリーズ三作目。なにより、一年で3本制作したというからものすごい話である。お話は、隣国の大名に連れ去られた父親や兄弟を救いに旅に出る少年たちのお話。壮大なロケ(どこで撮ったんだろうか?)に、作りこまれたセットの中、少年たちの旅は決して楽なものではない。救う側、救われる側、双方に犠牲を出し、そしてついに魔神が動き出す。
 
 過酷な試練を乗り越えた人の前にだけ、神はその力を見せる、金色の吹雪の中、ゆっくりと地中から姿を見せる魔神の姿は圧巻。そして『もういいよお』と思うぐらいに、悪を追い詰めていく。魔神はゴジラと違い、身長が5メートル足らずなのでミニチュアも大きめのものが作られており、それがまた異様な迫力を醸し出しているのだ。
 
 一方『ガメラ対バルゴン』は、シリーズ最高傑作と言われる一本。子供が全く出てこない話で、悪党たちの欲望渦巻く物語が、日本を、いや厳密にいえば関西圏を戦場に変えていく。
 
 なんといっても見どころはバルゴンの荒唐無稽さの裏にある生々しさ、そしてその造形のかっこよさである。
 
 トカゲにトゲトゲつけただけのお手軽なデザインかと思いきや、大きめの頭から尻尾に流れるラインの美しさ。四足怪獣のシルエットをなるべく崩さず、のしのしと大阪の街を歩く回るふてぶてしさ。
 
 背中からの虹色殺人光線と冷凍光線が武器という、南洋生まれでそのスペックかよ? という怪獣ならではの荒唐無稽な設定でありながら水が弱点という生物らしさ。常に白い吐息をはき、その血液は紫で、傷つけば痛そうに長い体をしならせのたうち回リ、傷口は呼吸しているように開閉する。そして虹色殺人光線に誘われやってきたガメラが、虹に当たるごとに痛そうに悲鳴を上げる。怪獣であるとともに【生物らしさ】を打ち出していく、大映怪獣の特徴が詰まったように、細かな演出がなされていく。
 この作品ではガメラは人類の味方ではなく、バルゴンと同じく驚異的な存在である。なので、人類はガメラを当てにせず、ひたすらバルゴンせん滅作戦を詰めていくのだ。
 人工雨での足止め、人工ダイヤでの誘い出し、そして虹色光線を跳ね返すバックミラー作戦。致命的な一撃は加えたものの、あと一歩で終わってしまう。この時点でガメラが来なかったら人類はニューギニアからの呪いを受けて、日本は氷の国にされていたかもしれない。
 ガメラとバルゴンは戦う理由はない。むしろガメラはエネルギーの提供者であるバルゴンを倒すと不利なのである。それに二匹とも人類の脅威だ。そういうこともあったからか、自作からガメラは完全に子供の味方へシフト。これで怪獣対決にも理由付けができるということだ。
『大魔神逆襲』は『杉坊ったら、もう!』で、『ガメラ対バルゴン』は『小野寺ッたらもう!』な映画である。杉坊は足を引っ張るかと思いきやかなりの活躍っぷり。無邪気に侍の足を弓で射る、侍の飯を鍋ごとパクる! そして小野寺は清々しいまでに人間の屑!そのダイヤはお前のじゃねえ!


 どちらも『行ったらあかんところに行ったらアカン』話である。魔神のお山に入るな、虹の谷に入るな。その忠告を無視したことで、悲劇が生まれるのだ。そして二本とも雪と氷の特撮映画でした、レリゴー♪ 
 本格的に熱くなる前に見た、涼しい怪獣映画。そして来月は南の島の二本立て『モスラ』『決戦南海の大怪獣』であるが、いけるのか?

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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