僕の伯父さんとドリル

◎　うわあああ、最近の俺は腑抜け野郎だった。どこかで何か勘違いしてた大バカ者だ、ということを改めて思い知る。
　何やらかしても全部自分にかえって来るのだ。

◎　そんな中、マイミクさんの教え通り、ピンバイスでハカイダー修理。その名前の響きからピンバイスって高価なものだと思ったけど、百均でも売ってるね。こりゃ便利。大好きさ、ダイソー。　

　実は俺と同じような破損をされた方がいて（その人はハカイダーの肩がポキン）、その方のサイトを見ながら、ふんふんと、破損個所に穴をあけ、昔もらった６㎜リボルテック球を埋め込む。
　


　はい完成。若干ぐらぐらしてます。
　リボ球を埋めた必要性はなかったんですが、あわよくば、股関節がぐるぐる動けばなーと思っただけ。でも動きません。

　で、ドリルと↑こんなパーツを買ったので、あてのない工作をしようと試みる。



　不細工カバ怪獣。否、ウルトラマンパワード版ケムラーです。こいつの甲羅が根元からポキン、といったので、穴を開けて、マグマ大使のツノのようなパーツを埋め込んで



はい完成。若干ぐらぐらしてますが。
　
　本当はボールジョイントのようなパーツがほしかったのだが、田舎町のジョーシンにはそんな物置いてなかった。
　街に出た時にでも探してみよう。

◎で、ぐわわーん、と反省したり、ドリルでぐるぐるやっている間に、母の兄、つまり伯父の訃報を聞いた。

　おじさんは骨董や美術、居合が趣味で、遊びに行くといつもその手の話をしてくれた。多分、今自分がこんな生き方をしている何パーセントかはおじさんの影響があるんだろう。
　十手や兜割り、摸造刀や専門書をもらったりとお世話になりっぱなしなので、通常ならどちらかに出ればいいのだろうが、お通夜と告別式に行ってきた。

　『気持ちの問題なんだよ、気持ちの！』
読経を聞きながら、そんな事を思っていた。
　
　ちなみに十手と兜割り（戦場で相手の頭をかち割るのに使う反りのある鉄棒。助け人の中山文十郎も使っていた）は『当時もの』だそうで、たぶんどこかで誰かをシバキ回していたんだろうな、と思うとぞっとするので、思わない事にした。

大いなる趣味人だった伯父さん。
『俺、最近不甲斐なさすぎでした。やり直します、見ててください！』　なんてカッコいい事は思わなかったけど、それに近い事は遺影に向かってつぶやいた。

　さあ、仕切りなおそう。