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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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◎種撒かずに明日は来ない、そう思いながら返事待ちの日々。もう一発二発、ぶち込んだほうがいいな。このままだと作家の看板下ろしかねない。

◎学校にて。先日、伊賀で忍者になったので、コスプレの話題になり、以前、SF大会で宿探しをしている『スネーク』を見てちょっとがっかりした話をする。
 コスるならなり切っておくれよ、という趣旨の話だったのだが、こっちはかの『スネーク』のつもりで話していたが、学生諸君はあの『スネーク』だと思っていたはずだ。あえてそこは詮索しなかった。とか言いつつも、キャラやプロットの話の際、格好のテキストは『子連れ狼』だったりする。
あとは誰もが知っている桃太郎など日本の昔話。

◎『元祖天才バカボン』をレンタルしたちびっ子から、その中でネタにされていたらしく、子連れ狼のビデオはないか? と聞かれる。パロディから入る世代なんだな。まあ、私の世代もそうですが。

◎本題。かつてビデオソフト一本2万円台、レンタルも一泊三千円だった……と書いていて自分でも信じられなくなってきたが、空想でも妄想でもなく、そんな時代は確実にあった。
 一話っきり、もしくは30分の予告編集が6000円でも『安い!』と思っていたあの頃。CIC(パラマウント)が、名作ビデオを9800円で売り出したときも『安い!』と思ったし、ハードは持っていなかったもののレーザーディスクが台頭しはじめ、ワーナーが4800円シリーズを出したときはこれ以上の値下がりはないだろうと思った。
 
 そのあと、80年代後半90年代にかけて洋画メーカーが各社こぞって廉価版ビデオを出し始めて、ようやくお小遣いをためてなんとか買えるようになってきた。それでも2980~3980円ぐらいか。
 字幕、トリミング版の『夕陽のガンマン』もありがたく買わせていただきました。それからビデオソフトはトリミング版とワイドスクリーン版、字幕版、吹き替え版と、一作品で4種類も出るようになったのだ。それをいまや、DVD1枚で事足りるのだから、過去の自分に教えたら『CDサイズで映画が入って葺き替え入り、特典入りだと? そんな夢みたいなことあるもんか!』と信じないに違いない。

 中古市場も廉価版が出るまでは2980円ぐらいが主流(それでも安いと思った)で、それから、1500円、980円、500円ぐらいに落ちていった、と思う。その中からカルトっぽい作品とか怪獣ものなんかはプレミヤがつくんですな。三宮ガード下にあったでかい中古ビデオショップは今どうなってるやろか。それが今やどれもこれもいまや100円で叩き売りですよ。

 無敵を誇ったDVDも今では更なる脅威ブルーレイとなんとか共存しております。おばちゃん感覚で言うと、『おんなじ大きさのもんやったら安いほうかっとき!』ってなもんで、BDはまだマニア向けのような気がします。でも、時代は繰り返す。一部のBDも2000円台で買えるようになったし、市民権を得るのも時間の問題ですね。私は、画質にこだわらないけど、山田康雄の吹き替えが入ったクリント・イーストウッドの作品のいくつかと、東宝怪獣モノはちょっとほしいかな、と思っております。メーカーにもよりますが、特典量で言うと、まだDVDのほうが多いかな、と思いますので。それが覆されるのもすぐだと思いますが。
 
 さてそこで、中古市場に目を向けてみよう。当たり前だが、売れまくった作品ほど中古市場に流れやすい。ン億円を掛けたハリウッド超大作も、いまや1000円以下で買える時代が来たのですよ。さらに超大作のデフレ化は進み、レンタル料金並みの値段で買えてしまう。ためしに近所の中古屋さんに行けば分かると思うが、常備品のように『ハリーポッター』と『マトリックス』があり、どれも1000円以内、もしくは500円でおつりが来る値段で売られている。

 ありがたい時代になったものだぜ、と私は今までなんとなく横目で見ていた『X-MEN』の1,2作をレンタル新作ぐらいの価格で購入。余談ですが、テレビで『2』をやっていると必ず『恵まれしこらの学園』が政府の特殊部隊に襲われるところから見てしまう。ちなみに『ナウシカ』は王蟲の子供が宙吊りにされてる場面から『マッドマックス』はマックスの妻子が暴走族にひき殺される場面から見てしまう。意図しているわけではないが、チャンネルをひねると必ずといっていいほど、その場面なのだ。そんな経験ないですか?
 で、話を戻すとX-MENをこれ以下はない、という値段で購入してじっくり頭から見ているわけですが、昨日、さらにそれを上回る(下回る)叩き売り商品を発見。

『エイリアン』!
 これがなんと、500円切ります、さらに300円切りまして、なんと280円(ジャパネットたかた風に)! レンタル一本分!

 『エイリアンVSエイリアン』(*1)でも『エイリアンシンドローム』(*2)でも『人食いエイリアン』(*3)でも『ニンジャリアン』(*4)でも『SFエイリアン天国』(*5)なく、それら有象無象の生みの親とも言うべき、1979年公開、リドリースコット監督のエイリアンが280円だと! SF映画史に燦然と輝く金字塔の一本を、どんな値付けをしてるんだ! 保護する、保護、そして視聴! 久しぶりに見る第一作。

 生活観漂う宇宙船内(やたらタバコを吸い、乗員の部屋にトラックの運ちゃんのごとくヌードピンナップを貼っていたりとか)や、貨物船の乗組員が主人公という、言い方は悪いが『汚いSF』というアプローチを押し出し、以降、このスタイルが定着していくのだなあ。さらにリドリーは『ブレードランナー』で、未来都市のイメージをも一変させるのだ。
 
 公開当時、この映画が怖くて仕方なかった。だって、ポスター見ても紹介記事見てもエイリアンの姿が一枚も載っていないのだ。得体の知れない恐怖が幼少時の私に押しかかって来た。劇中に出てくる巨大宇宙人の死体(スペースジョッキー)のデザインも怖かった。でもこれがエイリアンじゃないとすれば、どれだけ恐ろしい姿をしているのか?

 板橋しゅうほう氏(だったと思う) の描いたコミカライズを立ち読みして、その正体と結末は知った。あの頃は女性が最後に一人生き残って化け物に勝つ、というのも斬新に見えた。肝心のエイリアンのデザインはぐちょおぐちょでよく分からなかった覚えがある。
 
 再見して分かったのだが、全編緊張感にあふれた映画だ。笑えるところや、息つく箇所がほとんどない。謎の生命体との接触、船内に潜むエイリアンの探査、そして脱出。
 海兵隊がドンパチやってくれる2作目以降と違い、人間は正体不明の化け物にろくに抵抗もできず、逃げるしかないのだ。ラストまで見ているほうも落ち着けない。いまさらですが、SFの姿をしたホラーですな。そんな映画が280円か。

 そろそろ100円均一中古DVDも出てきそうだ。と、書いていて思い出した、『ハリーポッター』は100円でした。

(*1)『エイリアンvsプレデター』と間違いそう。
(*2)確か、そんな作品があったと思う。
(*3)普通のおっさんみたいなエイリアンがレズカップを覗き見して食ってしまう映画、と宇宙船に書いていた。
(*4)ヒトデみたいな手裏剣を投げる
(*5)レスリー・ニールセンの安物コメディ。『スペクトルマン』のフィルムを使っているので、お得な気分になる。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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