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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 冬休みになって子供らが奈良の山奥からやってきた。
 サンタからプレゼントもいただき、存分に大阪での休日を満喫したと思う。そして最後の日。すまん、父の仕事(主に介護関係)は年末年始関係ないのだ。
 最後の日、冬休みだから映画でも行くか、妖怪か、仮面ライダーか。と思ったら妖怪はすでに見ていたとのこと。よくまあ、連日満員の、それこそオバケ映画を座って見れたものだ。
 
 そこで娘だけがすでに一回見た『ベイマックス』をもう一度見たいとのこと。娘は『アナ雪』も劇場で三回見た剛の者、確実に俺の血を引いていると見た。
『面白かった?』と聞くと、ラストから話してくれた。やめろー! 
 兄を事故で失った主人公の元に、兄が作ったケアロボットが現れる、という感動モノのお話かと思いきや、これがどうして立派なヒーロー映画だった。
 主人公とチームを組む仲間の紹介、そして事件、悪役の登場、ヒーローチーム結成と物語が淀みなく流れていく。テレビシリーズなら三話分消化した感じ。
 物語の舞台はサンフランシスソウキョウ。サンフランシスコと東京が合わさったような街。そして主人公はヒロ・ハマダ。日本人である。向こうのスタッフはよく日本を勉強している。フジヤマゲイシャの要素もあるけど、もっと突っ込んで日本の文化を研究している。町に浮かんでいる飛行船が鯉のぼりなのはいいとしても、まさか新世界のずぼらやのフグや、チョコビの恐竜までいるとは思わなかった。
 原作はマーヴェルコミックだが、日本の怪獣、ロボット文化の影響は濃厚。ベイマックスが強化された時の必殺技は右腕が飛んでいくアレである。飛ばせ鉄拳、である。日本の有名なロボットが発明したあの技を、ディズニーアニメのキャラが使っている。少し前までは考えられないことである。パシフィック・リム以降ハリウッドは徐々に日本の怪獣・ロボ文化を取り入れて自分たちのものにして来ている。そしてそれらを隠すことなくオープンにしている。よく考えれば、今度のスターウォーズもディズニー。そのうち、ディズニーがゴジラ作っても驚かない。
冒頭、主人公ヒロがロボットバトルで初心者のふりして一度負ける→再戦要求して、賭け値を釣り上げてボロ勝ち、という流れは『座頭市』の賭場のやり取りにそっくりである。そこまで取り込むか、と感心した。
原作がマーヴェルだから、マーヴェル映画にちょいちょい顔を出すあのオヤジもアニメで登場する。
ヒーローチームの一人、ゴーゴーのスピードスケートの選手のような下半身の質感がいい。
サンフランシスコがモデルの街だから『キャラハン』という名のキャラが出る。
今年最後に見た思わぬ傑作。これは今年見たヒーロー映画よりもいいものでした。年末なのに、鏡餅みたいなロボットを見るとは。
映画を見て、子供たちを奈良まで送り届け、家に帰ると一人。もう、正月なんか終われ、と思う。そんな時、ベイマックスの日本語主題歌が頭の中を流れる。
♪一人じゃないから

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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