忍者ブログ
 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
[629] [628] [627] [626] [625] [624] [623] [622] [621] [620] [619]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

・私の表の仕事は夜勤である。
 だから、一回の勤務が二日にまたぐことになるので、一日でもイレギュラー的に休みが入ると二日も空いてしまう。さてこの思いがけない休日をどう過ごすか? いっそ夜行バスに乗って東京にでも行ってみるか。しかし、行ったところで用事はないし。
 

 結局は締切迫るお仕事をすることに。


 やることあるなら『旅に出たい』なんて言うもんじゃないですね。


 しかし、今日は近所のシネコンが1100円の日。ならばハシゴでもしてみようかと思い、仕事を片付け、あるいはそのまま置いておき、出掛けることにした。だって見たい映画が朝イチしかないんだよ。



 まずは『ラブ&ピース』。園子温監督の新作は、なんでも怪獣映画らしい……そんな噂を聞いて早く見たいと思っていたが、情報が明らかになるにつれどうにも二の足を踏んでしまった。『だって、カメだから』物語に登場するのはカメの怪獣、いや、ただのデカいカメらしい……。こっちはほぼ毎月京都で空飛ぶカメを見てるしなあ……。しかし、新進気鋭の田口監督の手掛ける特撮パートを見たくないわけがない。一体どんな大特撮を見せてくれるのか……。



 お話は、ロック歌手を夢見るいじめられっ子のサラリーマンがどんどん夢に近づくお話と、飼っていたカメがその夢を食らい、地下でどんどん大きくなる物語が並行する。



 巨大になった亀『ピカドン』の登場はクライマックスのみだが、それでも新宿の街をのしのしと、飼い主だったロック歌手がいる会場まで向かう姿は圧巻である、ミニチュアと実景を巧みに使い分け、迫力ある画面を作り出している。
 不慮の事故でカメが流れ着いた先にいたのは、地下に住む謎の老人と、捨てられた人語を話すオモチャ、ペットたちがどことなくトイストーリーを思わせる。ダメ人間が大出世する大ボラをさらにファンタジーに仕立てあげている。その顛末、老人の正体と目的にはには思わずグッとくるものがあった。グロもエロもなく、カメもオモチャたちもかわいく動き回る黒いファンタジー、子供らにもちょっと見てもらいたい、と思った。
 


 カメのファンタジーということで、少年とカメの姿を描いたウルトラQ『育てよ!カメ』の用かと思ったが、テレパシーで飼い主の未来を予言するトカゲが出てくる『燃えろ栄光』に近いかな、と思ったり。近年作られたどのウルトラQよりもウルトラQっぽかった。でも、もう日本の映画で怪獣を出すとなると、こういう手段しかないのかな、と思った。
 そして続いて『ターミネーター新起動(ジェニシス)』をみる。子供も大好きターミネーターシリーズ最新作は、今までのシリーズを、設定からも、物語からも『なかったこと』にしてしまった意欲作。とはいえ、リメイクでもなく、リブート。『リブート』って便利な言葉やな……。



 中学生の頃熱中してみた一作目、CGと大金をバンバンつぎ込んで『スゲエ!』と言わしめた二作目、そしてこじんまりとしつつも嫌いになれない三作目。ごめん、四作目はちょっと……。
『ターミネーター』のキモは鬼ごっこだとおおっているので、ちょっと……。 



 しかし、シュワルツェネッガーが出演するといっても、年を取らないサイボーグ役なんてできるのか? というこちらの問いかけには、あっさりと新設定で返されてしまった。
 前半は1、2作目をやり直した感じで進むが全部、予想を裏切る形となり、本題となる後半へ。タイムパラドックスものなので、あまり細かいことはこれからの鑑賞の妨げになるので言わないようにするけど、『思ってたんと違う!』の世界である。



 1作目の冒頭部分を忠実に再現した前半は、思わずニヤニヤしてしまう、そうそう浮浪者はズボンを取られ、靴を盗んだら、こっそりとマジックテープで止めるんだ。他にも前作を知ってる人はニヤニヤといい感じに予想を裏切られてしまう。まるでこの映画のサラ・コナーは、事前にレンタル屋で前作を全部見て予習してきたのでは? と思えてしまうのだ。簡単にいえば、後半はその答え合わせと新たなミッション、ということになるのか。



 しかし、リブートとはいえシリーズものの宿命というか、死にかけの老人にバンバン点滴を打って延命治療している感じにも見えた。タイムパラドックスがさらに複雑になり、見ながら『えっと、あれはどうなるんだっけ?』と首をひねるシーンも多々あり、こちらの老いを痛感してしまう。シリーズものは後出しじゃんけん、その典型的な例を見たような気がする。



 なんだか文句ばかり言ってる気がしないでもないが、気のせいですよ。それにサラ・コナーが今までの女戦士然としたスタイルではなく、全体的にプヨンプヨンしているのが何となくよかったり。ギャップ萌えというやつか? これはこれで守ってみたくなるんですが、色々あってその必要はないという……。



 以上、暇な大人のヒマな休日でした。これ書いたら仕事せな。
 

拍手[1回]

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カウンター
プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新TB
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析