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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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・恒例のみなみ会館超大怪獣大特撮大全集、今回はスピンオフ企画として『大特撮戦争映画祭NIGHT』として、円谷特撮が堪能できる戦争映画+αのプログラムでした。



 今回は『太平洋奇跡の作戦キスカ』『ゼロ・ファイター大空戦』『日本海大海戦』それに『電送人間』の4本。しかし、昨日よりみなみ会館ではリメイク版公開に合わせ岡本喜八版『日本のいちばん長い日』を上映するとのこと。こりゃ大変だけど、全部見ると大変だな、と思っていた当日。頭の中の誰かが『ユー、まとめて見ちゃいなよ』と囁いたので、車に飛び乗り、京都へ。



 そこから、馬場卓也の長い長い一日が始まったのでした。まあ、半日以上、映画館にいた、ってことですがね。



『日本のいちばん長い日』
  
 8月15日、太平洋戦争終結を告げるポツダム宣言を受諾する日本政府、それに抗う陸軍、様々な人間ドラマを織り交ぜるオールスターキャスト大作映画。



 一見地味、でも地味だ。だって時系列ごとに事件を追っていく、一種ドキュメントタッチな造り。とはいえ、世界の三船に若大将、それに怪獣映画でおなじみの面々が出ているから、それだけでも楽しい。改めて見たけど、淡々としているので、これという見せ場がない。しかし、である、俳優陣の欠陥ぶちぎれそうなハイテンション演技と、岡本監督の細かいカッティングによるアクション演出で、長丁場をだれずに見ることができる。


 見終わったあと、ロビーで『肉弾』のパンフを発見し、購入。『日本の~』が、政治家たちの戦争であるのに対し『肉弾』は庶民から見た戦争。大作である『日本の~』への反動で岡本監督が作った、ほとんど自主製作映画。規模も予算もまるで違うが、この二本は表裏一体の存在、だと思う。二本ともナレーションは仲代達矢。



 そして、夕食をとっていよいよ本番、大特撮戦争映画NIGHTへ。
主催の一人、キャスト社F氏から、今回なぜこの映画なのか、『ただ、ミニチュア特撮を楽しんでほしい』という言葉に、全てが表れていた、ように思う。


 
 
『太平洋奇跡の作戦キスカ』

 北方に浮かぶ孤島、キスカの日本軍救出作戦を描いた作品。モノクロ画面で霧の中進む、阿武隈以下駆逐艦の艦隊の姿は実にリアル。戦争映画といっても、メインは、アメリカ軍に囲まれた島からの日本軍救出であるので、派手なドンパチは少ない。それでも面白い。世界の三船、阿武隈に乗る。



『ゼロ・ファイター大空戦』 

 南海の孤島のはぐれ者揃いのゼロ戦乗りとエリート隊長……雑な言い方をすれば空の『独立愚連隊』である。海の次は空、縦横無尽に飛び交うロッキード対ゼロ戦。エリート隊長加山雄三の正体がばれるあたりで睡魔が……。ラストは架空の巨大レーダー基地への侵攻作戦と、戦争アクションものとして楽しめるが、やや重い。



『電送人間』
 そして、なぜかここに変身人間。これもまた戦争の影が重くのしかかる一本である。戦時中に横領した金塊を巡って殺された男の復讐譚。いままで見た三本で、国を信じ、堅物となってしまった軍人役ばかり演じた中丸忠雄が、ここでもその実直さゆえに悲劇に見舞われる男――電送人間――を演じている。ここで中丸忠雄サーガは終了。任侠映画で名を馳せる鶴田浩二が特撮に出ているというだけでも異色。
 フィルムの状態が恐ろしく良く、いつニュープリントしたのかが謎。


『日本海大海戦』

 時代はぐっとのぼ手明治時代へ。二本の連合艦隊対ロシアバルチック艦隊との激闘を描く大作映画。『日本のいちばん長い日』から始まる8・15シリーズの三作目。世界の三船、三笠に乗る。ここでも登場、海の若大将、旅順の若大将、加山雄三に、ロシアで暗躍、仲代達矢。もちろん佐藤允も。しかし、ここで睡魔はピークに達し、所々でしか覚えていない。記事を書くために事前にDVDを見ていたので脳内で『あ、これ前に見た奴や』と勝手に判断。スイッチがオフになってしまった。ラストのナレーションがなぜか『東郷平パチ郎』と聞こえ、あれ? と思い目を開けると映画は終わっていた。それでも、三笠をはじめとする艦隊の大型ミニチュアと大胆な実景合成で、迫力ある映像が堪能できる。円谷英二の遺作でもある。



 以上、ミニチュア特撮を駆使した戦争映画三本+変身人間。戦争映画というと、なんだか重苦しいイメージがあるのだが、『試合に負けてケンカに勝つ』内容のものが多く、娯楽作品としても抜群の面白さがあるものばかりだった。東宝の戦争映画は『怪獣の出ない怪獣映画』である。出演者も被ってるし。



 日本が敗北を認める『日本のいちばん長い日』から、時代が遡り日本が勝利する『日本海大海戦』まで、ミフネで始まり、ミフネで終わる五本。ちなみに五本すべてに出ていたのは、ガス人間土屋嘉男。



オールナイトで、もう映画はこりごりだ、と思いつつも来週は北京原人とポーラーボーラ。そして来週はなんと、怪談せむし男! 誰も見たことがない幻の作品をいかに紹介するのか?

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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