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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 先週の土曜日は京都みなみ会館で恒例超大怪獣大特撮大全集EX『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦!南海の大怪獣』でした。これを見るのは実に6年ぶり。ゴジラシリーズの狭間にあって、地味な印象ですが、実在の動物を怪獣化した三匹はどれも個性的で、かっこいい。フィルムは赤く退色している、とのことでしたが、まだまだ全然見れる状態でした。8kと4kぐらいというと大げさですが。みなみ会館やほかの名画座でもっと赤いプリントを見てきた身としては十分すぎるぐらいの色合いでしたよ。




 その日は怪獣の前に『銀河鉄道999』を。実は通しで見るのはこれが初めて。テレビ版と鉄郎のデザインが違う! と当時は違和感しかなかったのですが、ゴダイゴの主題歌と相まって映画は大ヒット。あの頃、ガンダムが来る前は宇宙戦艦ヤマトと松本零士がアニメ界の一大ムーブメントだったなあ。始発から終点までを駆け足で送る劇場版、メーテルは本当はひどい奴だなあと思いつつ、ゲストのキャプテンハーロックのカッコよさを再確認したり。クライマックスのビル群を破壊しながら突き進むアルカディア号の艦首の髑髏があざ笑っているように見えた。ベースは鉄道の旅に、ウエスタンの要素と清酒と袋ラーメンが転がる四畳半世界、これが松本零士なのだな。



 そして数日後、再び京都へ。これも999と同じく、今までスルーしていた松田優作の遊戯シリーズ、今回が最終回の『処刑遊戯』へ。前作のコミカルさは鳴りを潜め、勤めてクールな殺し屋、鳴海がまたまた陰謀に巻き込まれ、己のプライドのために戦う。長回しの銃撃戦もさることながら、松田優作のふとした動きがいちいち決まっている。アクションとは飛んだり跳ねたりといった大きな動きだけでなく、こういうこともさすのだな、と。限りなくルパン気味な大野雄二の楽曲も健在。思えば日活アクションの残党が集まって作り上げただけに、東映的な泥臭さはなく、優作は静かなトリッキーな芝居に転じ、これが角川映画の大藪春彦原作作品に、一方のコミカル要素は『探偵物語』に繋がっていくのかな、と思ったり。

 以上、先週の映画でした。999も処刑遊戯も70年代から80年代へ、大量生産から大作一本立てに移行して、なんとなくクリスタルになっていく狭間の東映作品でした。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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