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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 シネコンで、大作の影に隠れこっそり上映していて『やってたんか!』となる映画、というのもたまにある。特にこの時期はゴールデンウィークで超大作ぞろい。そんな中、そっと公開して気が付けば一日一回上映となる作品も少なくない。前回の『ザ・フォーリナー』も、うっかりしていると見逃すところだった。ジャッキー映画なのに、かつてはジャッキー先進国だったはずが、いつしか後進国になっていた。




 今日見た『オーヴァーロード』もそんな映画。タイトルからはどんな内容か分からない。ポスターは落下傘降下する兵士たち。製作はあのJJエイブラムス。スタートレックとスターウォーズを監督した男、秘密主義の宣伝が好きな男。『クローバーフィールド』も『スーパー8』も、内容がよくわからないまま見に行って『おぉ』となった。かつての娯楽映画へ熱い愛とリスペクトを捧げる男。そんな彼が手掛けるんだから、ただの戦争映画であるはずはない、と、見に行った。

 第二次世界大戦時、ノルマンディー上陸作戦を前に米軍に下された秘密指令、フランスの小さな村にある教会に作られたナチスの妨害電波アンテナを破壊せよ。対空砲が飛び交う命がけの効果作戦。敵の砲撃を受けて、墜落寸前の輸送機から辛くも逃げ出せたものの、今度は地上でドイツ軍が待ち伏せてる……。



 あっという間に仲間は減って、実行部隊は主人公含めたった四人。何とか目的地に着いたものの、件の教会には恐ろしい秘密が隠されていた。



 
 前半は戦争アクション、後半は打って変わってホラー物のテイスト。やっぱりただの戦争映画に終わるわけはなかった。ナチスドイツの恐ろしい人体実験、村の地下に眠るタールを精製した血清を使って、死なない兵隊を作るのだが、グロテスクな失敗作がごろごろ。見ているこっちも事前に情報を仕入れてないものだから、主人公たちと一緒に、『えーなんでそーなるの?』『そっち行くなよ!』とか驚かされっぱなし。

 
 でも驚いてばかりもいられない。バケモノだらけの教会に再び潜入し、見事に作戦を遂行できるのか……。という大雑把な解説。



 ナチスは何かと怪しげな実験をしていて、それが映画のネタにされるのはよくある話。古くは『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』の、フランケンの心臓で作る死なない兵隊計画とか、最近では『武器人間』や『アイアン・スカイ』。さらには『処刑山』のようにナチスとゾンビの組み合わせになるとかなりの数がある、らしい。この映画もゾンビものにカテゴリーされてるみたいだけど、ちょっと違う気もする。どっちかといえば人間の変異した怪物、モンスター。超人血清をナチスも作っていたという『残念なキャプテンアメリカ』、敵に勝つには敵の力を得るという日本ヒーロー理論、個性派ぞろいの兵隊さん、そしておびただしい血糊。



 個人的にはこの作品が『クローバーフィールド』に繋がってるかも? という噂を聞いていたので、あの化け物たちがのちに巨大変異してニューヨークを襲ったのかな、なんて妄想しながら見ていたけど、繋がらなさそう。いや、しかしそれでもJJにはこの先もクローバーフィールドサーガを、忘れた頃に作ってもらいたいものであります。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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