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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 出会いのタイミングというのは大事なもので、どれだけ数を見ても十代のころに見た映画のインパクトは強烈なものでして。


 これは個人的な意見で、人によっては20代、30代の方が印象に残ってる方もいるでしょう。自分は十代、中高生の頃なんですな。それがまたちょうどいい具合にいい感じの映画がやってきた時期でもありました。80年代後半はいわゆるSFX映画がブームだったんですな。猫も杓子もSFX、あるいはスタローンとシュワルツェネッガーの筋肉路線、あるいはジャッキーチェンが限界を超えて死線を彷徨うほどのアクション、そんな中学生が見たらおかしくなりそうな、おかしい中学生が見そうな映画がどかどかとやっていた頃。



 それは世代によって違うのは当たり前のことで、人によっては70年代パニック映画だったり、60年代マカロニウェスタンだったり、ぐっと下るとアメコミ映画だったりするのだ。十代の映画との出会いは素敵な衝突事故なのです。

 そんな中の一本に『ロボコップ』がありました。ある日、父親が映画館でもらったといって一枚の新聞をくれました。ロボコップと書かれたタイトルにアメコミ調の漫画、ロボコップ図解に使用銃器の解説……いっぺんに魅了されました。いやひょっとしたら映画の情報自体はすでに知っていたかもしれません。とにかく、アメリカからかっこいい正義のロボット映画がやってくる、デザインもメタリックで宇宙刑事ギャバンみたいでかっこいい! 実は仮面ヒーローに馴染んだ身としてはあの『口が出ているデザイン』というのはどうにも好きになれませんでした。ライダーマンとか。でもそんな考えを払拭してくれたのがこのロボコップと翌年公開のバットマンだったのです。それにロボット、人造人間の類はちょいちょい映画に出ていましたが、だいたいが悪役。その最たるものが『ブレードランナー』のレプリカントとターミネーターだと思うのです。アメコミ映画全盛の今ならまだしも、30年前は正義のロボットヒーロー映画というのも珍しかったのです。今でも珍しい? 
 映画館で前売りを買ってロボコップメモ帳をもらい、映画を見終わたらサントラCDを買い、ビデオが出れば……。ちなみに同時上映『サンタリア魔界怨霊』悪魔にとりつかれた子供とその父親を描いたホラーだったと思う。1988年の正月映画第二弾はロボコップと帝都物語という、特撮映画、アクション映画の新しい波がやってきた時期でもありました。これで世の中が変わる、と本気で思ってましたが、あまり変わりませんでした。

 無敵のボディに3点バーストのごっつい銃オートナイン、時折アイデンティティに悩む姿、コマ撮りで動くED-209、コブラ砲……とにかく中学生にとって『ロボコップ』は強烈なインパクトを残してくれたのです。もちろんバイオレンスとこま撮りが強化された2も、さらにアニメっぽくなってついに空を飛んだ3も大好きです。
 そんなロボコップが、劇場に帰ってくる! というわけで『サスペリア』と『ロボコップ』が並び、時空が歪んでいるような京都出町座へ。


 
 ビデオやDVD、ブルーレイで何度か見ているけど、劇場で見るのはひょっとしたら公開時以来かも。久しぶりに見たロボコップは……無敵のボディに3点バーストのごっつい銃オートナイン、時折アイデンティティに悩む姿、コマ撮りで動くED-209、コブラ砲……当たり前だけど中学生の時と一緒! ここが和歌山国際劇場だったら売店でチョコフレーク買ってもりもり食べながら見ていたはず! いい年こいたおっさんだが、見ている間は中学生に戻っていた、はず。場内にはそんな『元中学生』が他にもいた、はず!


 『思い出補正』というものは、実際よりもかなり上乗せして記憶されていることが多いが、この『ロボコップ』に関しては、血糊と火薬量が思い出補正を上回っていた。ドバドバ血が出て、ボカンボカン爆発していた。ガソリンスタンド一軒爆破させて、その中をロボコップが歩いてるなんてどうかしてる。

 
 ロビーには著名人によりロボコップポストカードの展示。このポストカードはランダムに入場者プレゼントにもなっていた。正義のロボット映画には入場者プレゼントは必須!

 帰宅時はもちろんサントラCDをかけながらロボ気分でロボ帰宅。序盤で盛り上げるだけ盛り上げて大爆発するあのテーマ曲は、まさにヒーローソングの趣。そして帰宅すれば、今度はブルーレイの吹き替えでロボコップを再見。

 出町座のある商店街には古本屋が二軒、それに館内にも古本コーナーがあり、上映までの時間つぶしにはちょうどいい。もしそこでロボコップのパンフレットと出会えたら、こんな素敵な偶然はない、と思って探したけど。

 東宝映画ばっかり発掘してしまった。これはこれで良し。

 結局ロボパンフはうちの物置から引き揚げてきました。

 もし今度、ターミネーターやランボーがリバイバルされたなら、その時は再び中学生に戻るだろう。あの時に戻って、映画を楽しむに違いない。そしてチョコフレークをもりもり食べる。で、持ち込み禁止で怒られる。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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