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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 先日はいつもの尼崎三和市場で『ガサキング祭』でした。ガサキングの祭り? 今まで秋は三和市場祭だったのに、ついに怪獣が祭を乗っ取った! いくらなんでも大丈夫なのか? 一体ガサキングαで二日持つのかよ? 今回は、今冬に開催したガサキング酒場のように、デザイン担当の西川伸司先生とトーク。そして、初の試みである怪獣演劇の台本を受け持つ。しかし、怪獣演劇ってどうすればいい?




 三和市場で演劇を発表している狂夏の市場の代表、岩切さんと会ったのは夏のこと。
打ち合わせをして、人生初の演劇台本を書いて、そして当日。


 何度目かの三和市場。西川先生とのトークは、2時間ぶっ通しという無茶なタイムスケジュールだったが、話があっち行ったりこっち行ったり、何とかガサキングのこれからを話しているうちに時間が過ぎてしまった。休憩を挟むべきでは? と言いかけたら、すでに終盤近くだった。とにかく、城とUFO。来年築城予定の尼崎城はガサキングαが壊せばいいんですよ。


 何とかイベント終えて休憩所でくつろいでいるとき、外のおもちゃ屋で子供がメガギラスの話を一生懸命していた。ここにそのデザインした人がいるんだけどな、とニヤニヤしてしまう。



 そして、いよいよ始まる演劇『怪獣恋慕・花と肉』。もすごいタイトル。以下、Twitterで呟いた『花と肉』の詳細を再編集して載せます。



 あれは元々ガサキングα命名のきっかけとなった怪獣映画プロット案の一つで、その時怪獣の名前はアマガーでした。Zガンダムの戦艦みたいな名前。で、予算的に巨大怪獣は無理だろうというので、等身大コメディにしました。



 ベースは吉本新喜劇と『泣いた赤鬼』。べたな笑いで、怪獣を嫌われ役にしようというコンセプト。あと、あの辺は猫が多いので市場の守護神、猫神様を設定。『花と肉』というタイトルはやけくそ気味に生々しいものを、と思ったから。団鬼六っぽいどぎつさ。実際あの商店街には花屋と肉屋があるし。



『怪獣恋慕』はとにかく『花と肉』にくっつくような難しそうな感じ。ウルトラマンタロウの没シナリオ『怪獣無常・昇る朝日に跪く』が頭にあった。で、舞台化に際しそれを一幕用の台本に書き直す。頭の中で舞台を思い浮かべながら、書く。それを主催の岩切さんに見せてさらに修正。徐々に具体的になる



 ガサキングαを出ずっぱりにするのは大変なので、出てくるのは最後のみとなった。さてどうする? 聞けば、舞台はいつものイベントスペースから飛び出し、往来でやるとのこと。実際の花屋と肉屋を行き来し、客は演者の後を追う。プロレスの場外乱闘的設定というか全方位怪獣ショーというか『ロッキー5』のクライマックスのようなイメージか。。脳裏をよぎる『バトル・クリーク・ブロー』という謎英語。



 だったら、、シャッターから腕がにょきりと出て、それが主人公とヒロインと絡むのはどうか? それだったら、ガサキングαの存在もアピールできて、最後にシャッターから本物が出てくるのも悪くない。最後の死闘は市場のあの狭い通りでストリートファイト式に行われる。演者も、客もみんな巻き込もう!



 という風に台本を書き直し、提出。あいにく稽古の様子を見に行けなかったが、楽しそうな雰囲気は伝わってくる。イけそうだ。そして本番。やはり場外乱闘は難しかったからか、イベントスペースを丸ごと舞台にし、客席は市場の通路に置くというかなり変則的な構成に。まるで人様の家を覗いてるような感じが面白い!



 主人公とヒロインは小屋の中でお芝居を続け、すべての傍観者である猫神は客と一緒に屋外へ、という立体的配置。上手く客を巻き込んでいる、みんな目撃者だ。こっちの方が面白い! そして懸念されたガサキングαの登場。一体どうするのか? 腕だけではどうにも難しくなってきている。この位置だと、全身を見せないと



 そこに登場した黄色い何か。段ボールっぽい仮面をつけた、こいつがガサキングα! なるほど、クライマックスまでこの高機動型で話を進めるのか、その手は思いつかなかった。これならスムーズに動ける、お見事である。舞台用のガサキングの変異体、サンワ君である。犬の漫画みたい。



 軽量化されたガサキングαが動き回り、主人公は泣き、笑い、引きこもり、ヒロインは食う、ひたすら食う! 時間経過を歌と踊りで表現するのも実に舞台的であり、その方がお客様も喜んでくれるというもの、さすが! そしてクライマックスに本物ガサキングα登場で、一気にテンションが上がる!



 初めての舞台台本を経験者の皆様にいい感じにアレンジされ、いい意味で予想を裏切られた舞台でした。見ている間、俺の口が半開きだったこと、そしてバサバサと投げ込まれるお客様のお札の雨がその評価だったんじゃないか、と思うのです。


 と、舞台は無事終了、大成功だったのではないか、と思う。実際面白かった。自分の書いたセリフを他人が演じている、というのは何とも不思議な気分だったけど、狙っていた部分で笑いが起こった時は素直に嬉しいものです。



 そして最後はガサキングαと西川先生の誕生会へ、みんなでケーキを食べて、ガサキングαを囲んでわいわい歓談。これからももっと暴れて、もっと市場にお金を落としてくれる怪獣になってくれればいいな、と思った。






 あと、次回はもっと子供の声が聞こえるようなイベントにしないと、とも思う、怪獣はやっぱり子供のものですので。



 そんなことをおもいつつ、家路についた。関係者の皆様、西川先生、お疲れさまでした。
 で、やっぱりいろいろかってしまった


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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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