忍者ブログ
 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
[734] [733] [732] [731] [730] [729] [728] [727] [726] [725] [724]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 昨日はウルトラ大全集から派生したイベント『快獣まつり』でした。正式名称、これでよかったか? 場所はおなじみ京都みなみ会館、ゲストは満田かずほ監督に快獣ブースカ。しかし、先週に続き週末に限って台風が接近。当日はあいにくの雨模様。どれぐらいのお客さんが来るのだろうと会場へ。



 会場へ着くとおなじみキャストさんと円谷さん、それに物販のクレイジーバンプさんといつも以上に大所帯。そんな中、元パチンコ屋である、廃墟と言ってもいいかもしれない会場を興味深げに歩いている高齢の男性。あ、満田監督だ! 初期ウルトラの演出を手掛けられたレジェンドがもう、先に来られていた! いつもなら会場着から、ゲストさんをお迎えに上がるパターンだったので意表を突かれてしまう。それに大雨のため、みなみ会館を控室にするのも困難という判断らしい。会場後ろに仕切りを敷いて、そこで軽く打ち合わせ。



 そして開場、くるわくるわ、大雨の中、それでも満田監督&ブースカに会いたいファンの方々が! しかもちびっこに女性が多いこと、これもブースカという可愛いキャラだからこそ、かもしれない。本編は見てなくても、動くブースカを見たことがなくても、あのキャラだけは知っている、そんな人もいたはず。




 いつものごとく、軽くあいさつしてから満田監督、そしてブースカを呼んでフォトセッション。じかに見るブースカはとてもかわいい。いいい年して『かわいい』なんていうべきではないけど、ブースカは本当にかわいい。そりゃ女子人気高いわ、と再確認。なんとこの時ブースカがしゃべった! ブースカさんはさすがイベント慣れしてるだけあって、客いじりも大変上手。でも、頼むからアドリブがとても苦手な自分にだけは降らないでくれ、と事前にこっそりお願いしておいた。



 そしてトーク、コメンタリー上映へ。一年やってきたけど、やっぱり緊張するものです。しかし、満田監督は当時のことをよく覚えておられ、とてもおしゃべりが上手な方なので、大変助かりました。ゲストがたくさん喋って、司会はタダ相槌を打つだけなのが理想だと思っていますので、今回はベストだったかも。
 コメンタリー上映『飛んできた遊園地』は、満田監督チョイスの一本。大作少年のためにブースカが何とか遊園地を作ろうと奮闘するお話。市役所に掛け合うも、けんもほろろに追い返されるくだりは『生きる』をおもわせる。なんとか遊園地を作ろうとアルバイトに精を出すブースカ。バイト衣装のブースカがまた可愛い。そして物語は『笑わない男』のお話が絡み、先が見えない展開へ。しかし、そこで物語がうまくまとまっていくのがさすが。いささか強引かもしれないけど、どこまでもファンタジックなお話でした。
 満田監督が何度も上映をストップし、解説してくださるサービス満点な上映会でした。そして上映の後は恒例、サイン会、ブースカ撮影会へ。ブースカと並ぶ時、みんな子供のようにはしゃ いでるのが印象的。



 トーク&サイン会も無事終了、続いては2階の映画館で『アニメちゃん』上映。『アニメちゃん』とは? 1984年公開『ウルトラマン物語』の併映作品で、今までソフト化、再上映、テレビ放送もなかった幻の作品。ブースカ、カネゴン、ピグモンの三大ユカイジュウが人間社会に出て大騒動、という旧ブースカの世界観を引き継いだような作品。監督は『ウルトラマン80』、ガメラシリーズの湯浅憲明なので、まじめに面白く子供を喜ばせようと作られている。コメディリリーフの大人たち、そして時代の空気感、流行のギャグを取り入れるセンスが『宇宙怪獣ガメラ』を思わせる。お話はパソコンの故障で実体化したブースカたち、アニメちゃんたちの家に居候になり、家計を稼ぐためにアルバイトに精を出す前半、そしてコソ泥騒動に巻き込まれる後半というパイロットフィルム2話分のような構成。ブースカの声が旧作と一緒(高橋和枝)で、実質ブースカが物語の中心となっているのでこれはもう80年代に作られたブースカの新作と言ってもいいかもしれない、カネゴン、ピグモン、ごめんよ。今からでも遅くない、ブーカーピートリオでまた何かやってほしい。
 



 小学生と張り合う、年齢が見えないアニメちゃん、いじめっ子の『筋肉を落とした花山薫』のようなムチムチ過ぎる健康優良児っぷり、獅子の瞳をなくした真夏竜のおとぼけ演技、そして漫画家出門英に、怪獣ハンター30年の左とん平、人間の方が怪獣よりも不思議な存在だ。『チャックついてんじゃないの?』というメタなセリフもバンバン出てくる時代のおおらかさ。これが毎週放送されてたら、日本の歴史はまた変わったものになったかもしれない、そんなことを思わせる一本だった。



 娘に『スーツって言いそうになった?』と聞かれるも、そんな夢壊すようなこと言わないよ、と車を飛ばし、帰路についた、素敵な快獣の日。いつしか雨はやんでいた。



 そしてまた、京都に行くんですな。


拍手[1回]

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カウンター
プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新TB
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析