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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 介護とモノカキの二刀流で、最近はモノカキ業がおろそかになりがちなので、投稿サイト『カクヨム』にこれまで没になった小説を載せたりしております。よかったら読んでください。という宣伝。


 そして一方の介護の仕事柄、平日に休みになることが多く、その日も職場で、明日は何しようかと思案していた。こんな暑い日は泳ぎに行くか、映画で見るに限る。しかし自分には『子供縛り』というルールがあって、子供が見たいといってる映画を一人で見ないことにしている。子供と時間を合わせて見に行くことを前提にしているのですが、結構一人で行ったりして、一人でルールを破っております。恐竜映画は先日行ったし、スターウォーズの新作は子供と行く約束をしてるので後回しにしよう。となると、見たい映画がない。ないこともないけど、近所で見たいのがない。困ったな……と思ったらMOVIX堺で『ストリートオブファイヤー』上映とあり、一瞬『え?』となった。

 あの、80年代の映画を今上映してるのか? どうやらデジタルリマスター版の期間限定上映らしい。大阪では堺と梅田のみ。大学時代、これと『ブレードランナー』にハマる連中がかなりいたことを思い出す。『ブレードランナー』はまあ、なんとなくわかる。でも『ストリートオブファイヤー』は? あのノリと勢いがよかったのだろうか? そのことを確認しに、学生時代以来久々に『ストリート……』を見に行くことにした。 
 時代は定かではないが、50~60年代っぽいけど、多分80年代、とあるアメリカの街。人気ロック歌手が無法集団にさらわれ、それを流れ者とその仲間たちが助け出す……ざっくりと書けばそんなお話。要はロック映画を依頼されたウォルター・ヒル監督が『それでも俺は西部劇が撮りたいんじゃー!』といったかどうか、ウェスタンテイストな音楽映画になっている。冒頭の短いカッティングとモンタージュで、有無を言わさず状況を説明する見事な演出。ここで見る者の心をぐっとつかんでくる。歌姫ダイアン・レインがひとしきり歌うのを待ってライブ会場に現れる無法者ボンバーズのリーダー、ウィリアム・デフォー。一言『GO!』と叫ぶところから物語はさらに加速する。細かいことは後でもいい、とにかく、人気者がいて、悪党がいて、事件が起きる。これを映像だけで説明してくれる。80年代後半、短いカッティングと音楽で見せるMTVノリの映画が作られるけど、これはその先駆的作品、というか、ミュージカルの手法を今風に応用しているんですな。



 ヒロインのピンチに駆けつける、というか、電報で呼び出されて電車でやってくる、ダイアンレインの元カレのマイケル・パレ。無精ひげにロングコートは現代ウェスタンのスタイル。でも袖なしシャツとか裸サスペンダーはどうかと思う。一方、ウィリアムデフォーの魚屋スタイルもいただけないが、インパクトは十分ある。


 ヒロイン救出からの『ウォリアーズ』な脱出劇、そしてヒロインとの関係が再燃してしまうけど、最終決戦の後、俺に女はいらないぜと去っていく主人公パレ。でもやることやっちゃってるからなあ。クールでかっこよく見えるけど、女がらみのことになると中学生みたいにくよくよするパレ。そう思うと無精ひげも、中学生がイキがって、ちょぼちょぼひげを伸ばしているようにも見える。



 とりあえず、勢いと音楽で走り切る映画、デフォーがなぜヒロインを誘拐したのか? 細かいことは説明されていない。でも、それでいい。ワルモンはワルモンらしく、エエモンはエエモンらしく、がこの映画のルールなのだ。細かい説明とか心情なんか、必要最低限でいい。バイクで押し寄せるボンバーズは西部劇のインディアンか強盗団、主人公を助ける街の住人達、やっぱり西部劇、都会のウェスタンである。


 たぶん当時はこの中盤やや中だるみするけど、それでも走り続ける疾走感がよかったんだろうなあ。公開時の1984年といえば、ひたすらゴジラの新作を待っていた年齢だったなあ。もはや80年代映画がクラッシックになる時代かあ、とかそんなことを思いつつ、冷房の効いた映画館から灼熱の外界へ出るのでした。アスファルトはじりじりと熱せられ、こっちの方がストリートオブファイヤーでしたよ。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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