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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 俳優ヒュー・ジャックマンは新日、ではなく親日家だ。
 そして映画『X-MEN』シリーズでウルヴァリンを演じ続けて13年、世界の認めるウルヴァリン俳優である。
 シリーズはもちろん、スピンオフ作品にも律儀に顔を出し、もはやX-MENの顔といってもいい。


 アニメシリーズを見ていたものとしてはどちらかと言えば、『目からビーム人間』サイクロプスがX-MENの中心的人物に思えるのだが、それはどうでもいい。


 そして今日ウルヴァリンシリーズ、というかX-MENシリーズの最新作『ウルヴァリンSAMURAI』を見てきました。実はX-MENシリーズを劇場で見るのは今回が初めてで、いつも後回しのまま公開が終わっていたのでした。


 『ファーストジェネレーション』は劇場で見たかったな。


 X-MENってミュータント同士の争いが軸で、どうにもヒーローっぽい活躍をしてない印象があって。『一芸に秀でた人』の集団という印象。


 ウルヴァリンも『爪の伸びる毛深いおっちゃん』というイメージで、これは今回も変わらずでした。いつもなにかに巻き込まれて彼は爪を立てるのですな。

 
 そして今回は『ウルヴァリンが日本を訪れる』というのも食指をそそられました。今までトンチキな日本の描写が数多く洋画で描かれてきましたが、今回は、元がアメコミだけにいったいどうなのだろうという好奇心。


 そして子供らが『鷹の爪GO!』を自分たちで見たいとのことで、付き添いである自分はぽかん、と時間が空いてしまう。鷹の爪団は面白いけど、個人的にも金払ってフラッシュアニメを……まあいい、ただ二時間強もロビーで待ってるのもあれなので『ウルヴァリン』見よう!


 志低い? いや、親日家のヒューさんのインタビューを見るたびに『見たい!』という気持ちが高まってきたのですよ。
 

 子供らが鷹の爪見ている間、親は鉄の爪の映画見てたんですよ。
 
 今回のウルさんは、第二次大戦中(ウルさんは不老不死だ)、長崎で捕虜になっていた頃に命を救ったヤシダさんのお招きで日本へ。最後にお礼がしたい、とのことだったが、実はそれには裏があり……というのが大まかなお話の流れ。


 東京湾、東京タワーを望む(お台場あたりか?)高台に作られた事業家ヤシダ豪邸、日本だけどマシンガンを持つ護衛たち。

 そしてヤシダの一人娘を誘拐する、無尽蔵に湧き出るヤクザ軍団『やんのかコラー、外人!』とウルサンにあやつけるが不死身のウルさんはそれをスパスパ切っていく。
 

 実際に東京でもロケを観光し、芝増上寺で大掛かりなアクションシーンを取っているものの、どこかが違う日本。ネオンがギラギラにじみまくる新宿の夜景は、どこか『キルビル』を思い出す。青い目から見たトーキョーはこんな感じなんでしょうかね。

 孫娘をつれ、東京から新幹線に乗って、壁や天井をバリバリ紙のように裂いてから、途中下車して横浜(だと思う)『いい夢ホテル・火星探検の部屋』へ。そこからバスに乗って長崎へ……。

 でもこの世界では長崎は東京の二つ向こうぐらいの感覚なのですな。静岡あたり。

 そこで……いやストーリーはいい、とにかく、『どこかゆがんだ日本観』がそこかしこで出て来るが、それほどトンチキでもなかったかな、という印象。実景もはさんでいたからか、『007は2度死ぬ』ぐらいのおかしさ。いやそれかなりおかしくないか?

 ヤクザが国家権力を脅かし、実業家には常に忍者が付きまとい、そして自宅には剣道場のある日本家屋。やっぱり変か?


 次第にその『変な日本』にも慣れてくると、クライマックスのしっかりと作りこまれた雪降る山村のオープンセットが逆におかしく見える。

 ウルさんは、チャッキーに似た日本人娘を従え、忍者、ヤクザ、そして真田広之とシルバーサムライに戦いを挑むのだ! 


 サナーこと真田広之は二刀でも一刀でもその太刀捌きは素晴らしく、剣術だけでなく、ちょっとした動きにも衰えが見えない。一番すさまじいのは『倒れて、すべるように池ポチャ』だ。

 今回マーヴルオジサンことスタン・リーの姿は発見できなかったが、キャプテン・ハッスルこと小川直也の姿は確認できた。ハッスルハッスル。


 秋葉原に逃げるウルサンの背後に、ちらちら見える萌えキャラ。そして、なぜパチンコ屋に逃げる? クリストファーランバートの『ハンテッド』もパチンコ屋とか新幹線とか出てこなかったか? 未見だけど。

 そしてウルさんの活躍はまだ終わりそうになく、俺はこの夏いったい何本のヒーロー映画を見たんだろう? と思いながら、映画館を後にした。



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 原稿を進めないと。でも、心を豊かにしないと、といういいわけの下、おそらく夏映画最後の大物である『マン・オブ・スティール』を見に行く。
 『Ⅲ』も『4』もなかったことにしてください、という『スーパーマンリターンズ』すらなかったことにした今回の映画。要するに過去の作品から仕切りなおしの、今流行のリブート作品である。
 製作にクリストファー・ノーラン、監督に『ウォッチメン』のザック・スナイダーということで、スーパーマンがひたすらクヨクヨ悩むだけの映画になりそうな悪い予感がした。それに加え、ニュースで流れる新スーパーマンのコスチュームは黒っぽくて、そして赤いパンツをはいていない。
 大丈夫か、これ?


 結果から言えば大大大丈夫でした。


 クリプトン星から送られた赤ん坊が成長し、そして正義の人になるまでを、丁寧に描く二時間半。


 周りと違うことに悩む少年期、そして自分探しの旅に出る青年期、そして自分の正体を見つけたときに現れたゾッド将軍との戦い。



 もともとが大昔の漫画ですので『なぜ?』と突っ込む部分が多い。この映画ではそんな突っ込みをさらりとかわす上手い説明がきちんとされている。同じマントをつけたヒーロー映画でも前回のアレよりもうんと親切である。

 そして感想をあれこれ。


◎ヒーロー初登場ものだけど、『マンオブスティール』はくよくよ悩まなかったのが一番よかった。話し合えば協力者もいるし、何気ない一言で、さらりと悩みが吹っ飛んでたし。『メガネを掛けただけで別人に見えるのか?』という昔からの突っ込みに、ややずるい方法で解決策を見出していた。これまた上手い



*一応悩む場面はあるが、さらりと解決。それと軍隊と共闘するのがなんだか新鮮。
兵隊さんを助けて『奴は味方だ!』と言わせたり。
 



◎『マンオブスティール』もうめんどくさいから『スーパーマン』でいいだろう! ゾッド将軍のパワーアップの丁寧な描き方が、強敵感を増大させている。片腕のお姉さんのいでたちと市街地でのアクションは最近見た『マント五人組』の紅一点と被ったりもしたが、こっちのほうがアクション含め一万倍いい



*先週の『ガッチャマン』と比べてしまうのは致し方ないが、敵のゾッド将軍一味も、プロテクターにマントだったもので。ゾッド将軍が地球の環境に慣れ、強くなるごとに鎧を脱いでいくのがかっこいいし、キャラも際立っていた。
 超人同士だから、そこら辺の建物壊しながら超高速で飛び回ってのどつきあい。これまた見たことないビジュアル。あれ、絶対かなりの死者がでてる。



◎『マンオブスティール』で、一番好きな場面は神父様が生唾を飲むところ。人知を超えた存在と対峙したリアクションを撮るとき、聖職者にその役回りをさせるのは実に説得力があると思った。前半、放浪編の地道な積み重ねが、得体のしれない英雄の存在を世間に徐々に知らしめてるんだな、これも上手い

*お国柄か、さらりと聖書から引用したりしている。そもそもスーパーマンがクリプトンから地球に来るくだりは旧約聖書のモーゼから引用してるな。放浪していた先で軽いいたずらを仕掛けるクラークケントがいい。


◎『マンオブスティール』ケビンコスナーには農園がよく似合う。絶対農園ありきでキャスティングされたと思う。そしてあのおばあさんがダイアンレインとは。2人とも『スクリーン』『ロードショー』の人気者だったのに。時間は残酷だ


*2人ともいい年のとりかたしてるなあ。ケビンコスナーはいつ畑を球場にするかと思った。


◎『マンオブスティール』見た。なるほど、新スーパーマンはやりすぎの嫌いがあり、コソ泥レベルだと、軽く殺されそうな気がする。バットマンと違い陽性のヒーローだったから、もう少し大らかさがほしかった。だが、時折見せるドヤ顔には全人類が逆らえないので、よしとする。



*あの頃にはもう帰れない。次はバットマンとレックスルーサーが出るそうだが、今回の恐ろしく強いスーパーマン相手なら瞬殺されるよ。



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・今年の夏映画は異常なまでに面白いものばかり。パシフィックリム、ワールドウォーZ、そしてスタートレックにスーパーマンも評判がいい。
 そこで、あえて

『ガッチャマン』である。

 はじめにそのニュースを聞いたとき『無理だろ』と思った。
 まあ、漫画やアニメのニュースを聞くとまず最初にそう思うのであるよ。
 どうせね、原点の面白おかしいところをカットして、よくわからないところから引用して(最近は『ダークナイト』)、いったいどこを目指しているのか、リスペクトすらされていないものばかりですよ。そして、技術的に大丈夫なのか、という不安。
 『宇宙戦艦ヤマト』の実写だって、CGフル活用しつつも結局『イスカンダル二泊三日の旅』みたいに、スケール大きいんだか小さいんだか分からない内容になっていた。
 でも、でも、だ、俺はどこかで『化ける』と思っているのかもしれない。まるでダメなDV男にどつかれながらも貢いでいくアホな女のように。
 ここで、実写漫画映画のこれまでについて書くととても長くなるのでやめておく。
 
 ただ、俺はあの『デビルマン』を超える実写漫画映画を見たことがない。みんなあれがあったのによく漫画の実写映画に手を出すよ。要するにオリジナル企画では弱いので『みんな知ってるもの』を選んだ結果がこれなんでしょうな。要するにコンテンツの不足が……という話も長くなるし、長くなりそうなネタを持っていないのでやめておく。

 ためしに、近所のシネコンで、邦画の予告を見てみると、アニメか、原作つきか、テレビのドラマ晩夏、いずれにせよ『既知の存在』ばかりである。もしくは続編ね。なんにせよ、ゲップが出る。
 
 『ガッチャマン』に関していえばタツノコプロでも一番の知名度があると思うし『キャシャーン』『ヤッターマン』に続いて、満を持しての登板だといえる。ここで間違って『かいけつタマゴン』を選んでも誰も知らないので、こけてしまう。
 そして旬の俳優を集め最新技術を駆使し、宣伝バンバンうちまくりゃあ、小さいころリアルタイムや再放送で見た世代は飛びつくでしょうし、アニメを卒業しようかな、という小中学生も『ちょっといい感じのアクション映画』という認知をされるかもしれません。ちなみに自分は『巨大ロボに乗らない』という理由だけで、あまり見てませんでした。

 そんなガッチャマンですが公開前からネットで先に試写を見た人からの『デビルマン並にひどい』という話が広がり、ずいぶん話題になってしまった。

 しかし、難波の劇場でわざわざ大人料金で『デビルマン』を見た者としてはあれ以上のものはない、と思うのだ。あれは本当に、不幸が不幸を呼んだ、不幸の玉突き事故みたいな映画だった。

 それよりも最近の実写漫画映画ではバイオレンスが売りなのに、あっさり味にして昔のドラマ版よりソフトになってしまった『ワイルド7』がひどい例だと思う。
 俺の中では果たして『ガッチャマンはワイルド7を超えるのか?』が課題であった。
 それと、ゲテモノ食い的に映画を見るばかりでなく、これとて和製ヒーロー映画の一本である。今年はライダー映画をスルーしてしまったので、どんなものが見れるのか、という期待もあった。
 
 そして……。

 結果的にいうと、予想したとおり『前半とクライマックスにアクション、中盤はだらだらと人間ドラマという構成』は当たっており、『ワイルド7』と似た感じであるが、絵の派手さで、ガッチャマンのほうがなんぼかマシであった。

 
 新宿に鉄獣メカキャタローラー出現、ガッチャマン登場、ギャラクター戦闘員、そして幹部とワイヤー、CGを駆使した戦闘開始! ここまでは良かった。やはり、それ以降は最近の日本映画にありがちな『見せるもの見せたから、次は人間ドラマをやりましょう』な展開に。まあ、そんなことだと思ってましたよ。でもこれ、元がアニメですよ!
 以下、ツイッターの呟きを再構成してお送りします。最近そればっかりだな。呟きまくるほど、気になる映画だったということですよ。
*印は補足。ネタばれになってるかもしれないので。
 

◎というわけで『ガッチャマン』見てきた。それほど『食えない料理』じゃないな、と思ったのは自分が今までもっとひどいものを見てきたからであろうか。お話の筋道はまあ予想通りでした。ゴッドフェニックスのあれは、まあ、ほら、試作段階といってたから急ごしらえだったんじゃないですかね

*ゴッドフェニックスのあれ、というのは操縦席のこと。狭いコクピットに五人が座り、椅子から伸びたジョイスティックで簡単レバー操作はいかがなものか。それと、その椅子がホームセンターで売ってるようなビジネスチェアだったのよ、なんのひねりもなく、ここで予算尽きたのか、というぐらいチープに見えた。エドウッドか。

◎→ガッチャマン。鳥設定を無くしたのはデザインだけじゃなくって名前もそうだったのか、とエンドクレジットを見て気付く『コンドルのジョー』じゃなくてただの『ジョー』、『白鳥のジュン』じゃなくて『ジュン』とか。じゃあ、ゴッドフェニックスも『ゴッド』にしろよ!→

*前情報で聞いて最も驚いた点。『ガッチャマン』から鳥設定抜いたら、ただのマントつけた戦隊じゃないか! 『ダークナイト』を参考にしてるくせにコウモリ設定抜いたバットマン見たいですか? 『ゴッドフェニックスは出るのか?』『タートルキングはじめ鉄獣メカは?』といろいろと不安にさせてくれた。

◎→思うに、この映画のアカンかったところは、ディティールに目が行ってしまい、全体を描けてないからなんじゃないかな、とおもう。『こうするとカッコイイ』のはわかるが、かっこよくさせる背景がなく、いきなりポン、とやられるような。あとまあ、恋愛話は、まあ、もっとひどいの見てるからなあ→

*ケンとジョー、そして映画オリジナルキャラによる三角関係ドラマ。まあ、これも後半の伏線になるからあってもいいかもしれない。 
 十数年間ギャラクターの侵略を受けているのにもかかわらず、新宿は今と変わらぬ風景というのが不思議。日本はノーマークだったのか? 一応、町には軍人さんや戦車がうろつき、緊張状態にあるのと、すでに侵略された海外からの亡命者があふれ無国籍感漂わせてますが。実際の風景と溶け合っていない。

◎それよりも何よりもやっぱり『俺たちはなぜ戦ってるんだ?』があったことは予想できたが、それに関してメンバーがもめる場面が『ここでもめるなよ!』というタイミングだったのがなんともでした。いや、俺の中では『ワイルド7』よりも良かったよ。みんな見てないけど、『ワイルド7』は、もう、ねえ


*ゴッドフェニックスで出撃前に『何のために戦ってるの?』とかいうな! トイレと一緒に先に済ませておけ! あと、ミミズクのリュウの『俺には病気の母ちゃんがいて、看護のために除隊したい』とかいう話はどこかへいった。

◎俺、ひょっとしたらガッチャマン好きになってないか? 久々に映像作品で『お給料でめいっぱい買い物してる女の子』を見たからか?でもそこはな、甚平辺りに荷物持ちやらせて『えーまだ買い物するのー、もう持てないよー』と言わせないとな。って、そんなのんびりした世界観じゃないってところが辛い

*ここだけ昔の漫画で、こんな軽いノリでやってくれたらよかったのにと思う。ゴーリキちゃんも楽しそうだ。でも、世界の殆どがギャラクターに侵略されて、よくそんなブランド物売ってるな。ひょっとして闇市か?

◎本当に心に残らない映画なら、ここまで呟かないよ、中途半端に引っ掛かるんだよ、ガッチャマン!

◎でも、ミミズクのリュウはよかったよ、そこだけオリジナル準拠で鹿児島弁なんですよ。久々にグループヒーローの中で方言丸出し野郎を見た気がします。ごめん、キュアサニー忘れてたわ

*ここも漫画設定が残っている『おいどんは○○でごわす』的なキャラ。だからなんでそんなところ残すんだよ!

◎は、そうか! 『俺たちはなぜ戦ってるんだ?』って台詞はドラマに深みを与える調味料としては最適でしょうけど、それって対する悪の組織や悪人さんたちにしたら凄く失礼な言い回しじゃないのか? ばいきんまん(もしくはジョーカー)が『俺がいるからお前がいるんだ』と言ってたじゃないの

*ギャラクターに謝れ。まあ、あっちもよく分からん組織ですが。だから世界観とか敵味方の組織図とかが不明瞭なのよ。

◎ ガッチャマン見てみ。『なぜ俺たちは~』はそれこそストレートに言ってないけど、『なぜ戦ってるんだろう私たち』ってやり取りはある。それを物語中盤でやるな、それとあんたたち、今回が初陣でしょうが! そんなもんギャラクターがいるからでしょ!

*せめて『ご存知ガッチャマン』にしておけばよかったものを。冒頭のナレーションで『人呼んで……』とかいってるけど、初陣だから誰も知らない、科学忍者隊なので、正体ばれちゃまずいでしょ。

◎ 開き直って『GACHA-MAN』ではなく『科学忍者隊ガッチャマン』でいけばいいと思うんですよ。『科学忍法』というのも甚平が勝手に名づけてるだけみたいに処理しているし。イケメン揃えるのも結構ですよ、でっかく数字の書いたシャツにパンタロンでオーケーなんですよ

 ◎ガッチャマンで一番輝いていたのは眼光鋭く、ギャラクターな衣装をまとった中村獅童だったと思う。いい顔してるので、どんなバカ衣装もサマになるんですな(褒めてます)。でも使い方がもったいないんだなあ

*中村獅童がベルクカッツェやればよかったのに。

◎あ、でも荒唐無稽なお話だから、くさかったり大げさすぎる台詞まわしもすんなりと入っていけました。ガッチャマンはもっと軽口叩いてもいいんじゃないのかな? ケンよりもジョーの方が表情豊かという逆転現象

*大鷲のケン役の松坂桃李が無表情でした。そんなにれ冷徹なキャラでしたっけ?

◎だから、今風にするあまり、オリジナルにあったダサいと思われる箇所をカットすると、チグハグになるんだって。心意気としては『ダークナイトライジング』の『ゴーグルを頭に乗せたら猫耳みたいだったのでキャットウーマン』みたいな事をしようとしてるんでしょうが。そんな事はどうでもいいんです!

*それを突き詰めると『なぜ、どうして』ばかりになって前に進めません。思い切りが足りません。

◎ほんと、典型的ないじりがいのある邦画でしたよ、ガッチャマンは。キャタローラーは、中野から新宿へ進撃のくだりはかっこいいけど、撮りかたが良くない。あと、10式戦車(91式)?が活躍しとったけど、あれは借り物かね。あそこから戦闘員との対決は何とか頑張っていた。

*あれ、10式戦車だと思うけど、実物大作ったのかな。久方ぶりに巨大メカ対戦車を見た気がする。そこはいいがもっと重量感と巨大感がほしい

◎ネット見てる人ばかりじゃないので、ガッチャマンはそこそこ入るんじゃないかな。今日も親子連れけっこういたし。アニメやライダー、戦隊から少し離れつつある層とか。だったら、もっとお話をだなあ……

*実写漫画映画のいけないところは、『誰に向けて作っているのか』がよく分からないところ。女性客なのか、ちびっ子なのか
 以上、呟きより。
 
 総じて『デビルマンよりも、ワイルド7よりもひどくはなかったけど、もう一回見たいとは思わない、邦画の悪いところがよく出ていた作品』だと思う。
『設定の改悪と世界観の説明不足』が致命的だとは思う。

 それにしても『えらいものを見てしまった』感が強いので、誰かとじっくりと話したい映画でもある。やっぱりガッチャマン好きなのかな、俺。

 だって邦画でも実写ヒーローものを見たいわけですよ。
 ということで秋の『タイガーマスク』も見るのかなあ、俺。
 そして、ガッチャマンを見たあと、すぐに『パシフィック・リム』の二回目を鑑賞。二回目、それに小さな劇場だったけど、ガッチャマンのもやもやが全部吹き飛んだ。

 ガッチャマンとは対照的に『ぐだぐだ言わんとどこが一番面白いか見せたらええねん』という主張にあふれるとても素敵な映画。冒頭の金門橋大破壊で心を鷲づかみにされ、ナレーションですっかり世界観を説明しておき、あとは畳み掛けるようにロボと怪獣の戦いを見せる、これですよ、これ。
 
 そろそろビジュアルブックを読まないと

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 ふう……何とかお盆までに一本仕上げた。出来はともかく事故最短記録じゃないか、出来はともかく。
 残る一本はペース落として行こうとおもうが、いつ何時タイトな締め切りを迫られるかも分からない。
 というわけで映画に行こう。
『パシフィック・リム』を何とか後もう1回見たいのだが、時間が合わず、原作がメチャクチャ面白かった『ワールドウォーZ』を見に行く。
 全世界でゾンビ大発生!さあどうするといった内容の原作は、ゾンビ災害を生き残った人たちのインタビュー形式で徐々に世界の異変を伝えている構成が面白かった。
 それを我らがブラッドピットがどう料理するかが楽しみだった。予告でも流れるゾンビ軍団の大激走、文字通りゾンビの山! これはすごそうだ。ということで吹き替え版を見たのだが、あまりにも興奮したのでツイッターで感想をあらかた呟いてしまった。
 よってここにまとめてみる。
 いいところも悪いところも織り交ぜて……。
◎「ワールドウォーZ」見た。ブラッドピットの世界一周すごろくゾンビゲーム。ゾンビが元気で人間がビクビクしているという逆転の構図。原作からはエッセンスだけを抽出した感じがあるが、とにかくゾンビが走る走る! しかし、カニバリズムと流血が足りないことに気付いたのは映画が終わってから。
◎溢れるゾンビ、走るゾンビ、はしゃぐゾンビ!生きてた頃より元気ってどういうことよ? 『野生の王国』みたいなオープニングに、ぐっと70年代を感じ、ロメロリスペクトのショッピングモールやアパートの場面を経て、ゾンビが加速していく。日常から非日常にじわじわと変わっていくのもいいよ
◎実は怖がりなので久しぶりに見たホラーなんですよ。そしたらブラッドピットの方が怖かった。ヤクネタが世界を回って被害を広げているようにも見えたんですが気のせいか。ちなみにゾンビ映画を劇場で見るのは中学の『バタリアン』以来じゃなかろうか。そしてその時の同時上映は『コマンドー』
◎くどい。でも原作を読んだ俺が見たかったのは、ラストでさらっと流されるあそこらへんじゃないのかな、と思ったら心のもやもやが晴れた。パニックのあとは大反撃だよなあ
◎エンドタイトルに『ゾンビコーディネーター』『ゾンビキャスティング』がいた。どんな役職だ。あと、東宝東和配給だったらもっとハッタリの効いた宣伝しないと。ポスターのゾンビの数を水増しとか、360度ゾンビングサウンドとか、前売りを買うとゾンビの卵がついてくるとか
◎WWZ。パシフィックリム同様、『なぜこんなことになったのか?』をすっ飛ばして物語が始まるのがいい。アチラは巨大怪獣の上から来る恐怖だったのに対し、WWZは人間と同じ視点での恐怖が描かれる。わけ分からんままにパニックに陥る冒頭は最高。見ていてスピルバーグの『宇宙戦争』を思い出す
◎でも本当に俺が見たかったのはゾンビ版『スターシップトルーパーズ』だったかもしれない、ということだけは言っておくよ! 週末アイドル、ワールドウォーゼーーーーッット
 映画自体レイティングの都合で過度な残酷描写が控えめ、というかほとんどない。疾走するゾンビに噛まれると、ゾンビ化しちゃうという鬼ごっこ形式。
 観客はひたすら走り回る元気なゾンビと、解決策を求め世界中を飛び回るブラピの困った顔を交互に見るのだ!

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・親子揃って怪獣映画に夢中になる、この夏。とはいえ、お父さんは怪獣と巨大ロボットが戦う『パシフィック・リム』で、子ども達といえば、11年ぶりの続編『モンスターズユニバーシティ』なのですが。
 子ども達の熱中振りは半端なく、この情熱をもっと勉強に……と思ったが、あまりにも陳腐な言い回し過ぎてやめた。そこは勉強と関係ない熱の入れ方やからね。
 そして、公開当日、ということで昨日のこと、川上村から一時間かけて橿原のイオンモールへ。しかも、初日の朝イチ、7時45分の回ということで、出発は午前7時前に。
 その前日書き物であまり眠っておらず、朦朧としたまま車で山道を飛ばす。子ども達はモンスターズTシャツで気合十分だ。子ども達、数年後にはアイドルやアニメのTシャツを着てイベントに出かける立派なアレになるんじゃないだろうか。でも、その気持ちは十分わかります。彼らにとっては待ちに待った続編なのです。
 物語は前作でお話が完結しているので、その前日譚。いかにしてサリーとマイクはモンスターズインクのエースとなりえたのか、二人の学生時代から始まります。
 二人が出会ったのがタイトルにあるモンスターズユニバーシティ。怪物大学です。
 天賦の才を持つサリーと努力家のマイク、『怖がらせ学科』に入った二人は……。
 タイプの違う二人が意気投合するお話は古今東西さまざまありますが、今回は一ひねりもふた捻りもあって、かなり濃密な構成になっております。公開したばかりなので、何もいえない。
 
 前回に引き続き、ユニークなモンスターたちと80年代の学園ドラマのようなキャンパスライフが楽しめますが、物語の構成は見事です。本当に見事。でも、何もいえない。
 しかし、あれから11年も経つのか、CGアニメの進歩は凄まじい。
 そして来月は、モンスター達をぶちのめす映画にいきたいと思います。
 

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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