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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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・思えば、まだ寒い三月の最終日曜日。『そうだ、京都へ行こう!』と思ったのが運のツキ。京都みなみ会館、大怪獣大特撮大全集第一弾『地球防衛軍』で、主催のキャストさんにあいさつした時から……『バカと戦車』のチラシ作ってもらったり、イベントにゲストに出たり、人生初ラジオだったり、寝屋川に通ったり……。そんな中で色んな人との出会いがありました。もちろん、三月以降もみなみ会館には『時間があればまた来ます』と言いながら毎月通っていた。毎回おもちゃ持って、頭のおかしい奴だと思われてなかっただろうか。途中からは空埜先生も加わり、月末になれば二人して第二京阪を走ったものでした。
       
 そんなみなみ会館の特集も今回の『妖星ゴラス』『ヤマトタケル』の二本立てで最後。何やかやと言いながら完走してしまった。今まで何をやっても中途半端な俺が、よくも通ったものだ。これもゴジラ60周年の節目の年だからなせることだろう。それにしても、俺はヒマだったんだなあ。

    
 最後ということで、バカでかいヤマタノオロチを担ぎ、次男坊を連れて京都へ。9月あたりから、確実に客数が増えてきている。その頃ぐらいから先着プレゼントがもらえないぐらいに人が来ているのだ。
   
 『妖星ゴラス』はSF映画でありながら、超兵器や超科学戦、怪獣や怪人がメインではなく『ゴラスとの衝突を避けるために地球が移動する』という奇天烈なアイデア一点のみを売りにした作品。南極に作られたジェットパイプ基地建造の過程をこれでもかと広大かつ精巧なミニチュアセットで見せていく。クライマックス近くで登場する怪獣マグマも必要ないのでは? と思われがちだが、終盤のサスペンス描写に一役買っているのでよし。そのまんまセイウチなのだが、爬虫類というところがいい。志村喬がそういうのなら仕方ない。


 舞台設定は公開年より未来の1980年だが、心意気は60年代。何かあれば大騒ぎし、歌い、踊りだすところが何とものんきである。
   
『ヤマトタケル』は公開時に一度見ただけなので、記憶があいまいだったが、結構もったりとした展開、10分ほど切り詰めたらもっとテンポよかったのはと思った。とにかく、藤岡弘のやることなすこと、阿部ちゃんと高嶋兄の目からビーム合戦、衣装がごつすぎて首が埋まってるように見える目黒祐樹、空手家だけど妖術使いの石橋雅史、沢口靖子の『オン!』など、俳優側で色々とアレな見せ場の多い映画。
 

 
 クライマックスのヤマタノオロチとウツノイクサガミの対決ももったり……いやいや。ウツノイクサガミはカッコいいし、ヤマタノオロチはそのスーツがバカでかい。


 映画を見終わると『タマトタケル』の主題歌よろしく、RAIN、雨が降っていた。

 今回の上映は11月1日と3日。2日は東京でゴジラ誕生祭を控え、誕生日当日は京都で。『ヤマトタケル』の大河原監督のトークショーもあるとのこと。



 半年以上にわたり、通ってきたみなみ会館とも今日でお別れだ。と言いつつ、年末のオールナイトチケットを早々に購入したのでした。

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・先日まで半袖で過ごしていたのに、めっきり冷えてまいりました。
 それはさておき、先週に引き続き塚口サンサン劇場へ。今日は『フランケンシュタインの怪獣・サンダ対ガイラ』です。二週続けて傑作の誉れ高い東宝フランケンを見れる幸せ。
 

 もう語りつくされた感はありますが、久々に見る『サンダ対ガイラ』はやはり、傑作というしかない。言い過ぎですかね? 前作とは微妙につながっているようで繋がっていない、パラレルな設定の中、ゴジラの半分ぐらいのサイズしかない怪獣が大暴れ!

 フランケンシュタインから生まれた怪獣サンダとガイラが……というのは説明不要と思いますが、とにかく、ガイラが怖い。オープニングから大ダコを倒し、漁船を揺らして逃げた漁師をパクリ、羽田空港に上陸して逃げ遅れた女をパクリ、と非道の限り。40年以上前の作品とは思えないくらいにガイラは怖い。設定身長が20~30メートル、見上げると目が合いそうな大きさである。ゴジラのようにドシンドシンと足音も立てることもなく、ノーマルスピードでひたひたとひょい、とやってくる捕食者。人気のなくなった夜の街をひたすら食べ物(人間)を探しにうろうろするガイラは怖い。
 対してサンダは人間に育てられたからか、ガイラの食尽習性を許さず……でも、どこか怖いので、あまり応援できない。
 そんな絶望的な状況の中、圧倒的にかっこよく見える自衛隊。今まで怪獣の引き立て役に徹していた自衛隊がここぞとばかりに大活躍。作品の中盤からはまるで記録映像のように対怪獣のL作戦を黙々と設営していく。そしてガイラに向けて一斉攻撃を仕掛ける爽快感。新兵器メーサー殺獣光線車もさも昔から使ってますよ、とばかりにさりげなく登場。ガイラに対し、圧倒的な威力を披露する。
 それ以降はひたすら怪獣を追う自衛隊、何とかサンダだけでも保護したいと考える科学者たちの物語が交互に織りなされていく。退屈か? 否、そこに至る事件の積み重ねがあるから、後半はやや一本調子気味でも気にならない。
 サンダに叱られて逆切れするガイラとそれをいさめるサンダの戦いは市街地から海へ。ここで見事なのは、自衛隊はひたすらサンダのみを攻撃する。サンダを味方しているのか、それとも、火力を一匹に集中させて先にガイラを仕留めるつもりだったのか。
 ラストの唐突さは前回と同じ。しかしここは人が作りし生命を戒める自然の怒り、とうまい具合に解釈しておきましょう。
 今回も、というかいつものごとく空埜先生も同行。前作と微妙にパラレルなのは、某魔法少女アニメのように、水野久美を軸にしたループ世界だから、という新説を発表。水野久美はいつかフランケンと共存できるために世界をやり直しているのだ。ならば『僕と契約してフランケンを助けてよ』と言ってくるインキュベイタ―は水野久美と同じく、世界が変わっても存在しているタコだ。
 もし、三作目があったら、次は空のフランケンしかない。その時はタコ(凧)に乗ってやってくるに違いない。 
 しかし、スクリーンで見る傑作怪獣映画は、なんやかんや言うてもおもろい。
怪獣は怖く、そしてかっこいい。それでいいのだ。

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・暑いのか寒いのかはっきりしない日が続きます。辛い現実にくじけそうになり、先の見えない未来ににうんざりする日々。そんな時は好きなことやって発散させよう、そうしよう。と、言うことで、尼崎は塚口サンサン劇場へ。
 
 ゴジラメモリアルイヤーである今年、怪獣映画の波は京都みなみ会館だけではなかった。突如塚口サンサン劇場で行われる東宝フランケン連続上映! 
       
 唐沢寿明主演『インザ・ヒーロー』公開記念で行われた『サンサンアクションクラブ』の一環で、他には『燃えよドラゴン』『ゴジラ(1954)』も上映されるとのこと。
 
 思い立ったらなんとやらで、今日も、すっかり悪い道に誘い込んでしまった感のある空埜先生とともに国道43号線を走る。
 
 初めて訪れる塚口サンサン劇場。ここでもみなみ会館と同じく、怪獣おもちゃの罠が待っていた! 上映時間ぎりぎりまでおもちゃを漁り、いよいよ本編へ。
 
 
 
 久しぶりに見る『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』は、バラゴンのための映画だったんだな、と再確認。タルのような体で森の中をちょこまか動く姿、鈍重そうな外見に見合わず、カエルのようにジャンプして襲い掛かる俊敏性、怒ると立つ耳、発光する一本角、あたりかまわず吐き散らかすマグマ光線。さらに洗濯板のような背中のゴツゴツに、碁盤の目のような腹部。まさに『ザ・怪獣』と呼ぶにふさわしいデザインと特徴を持った怪獣である。ぐりぐりとした可愛い目をしつつ、人間を食うギャップもまた、いい。立ってよし寝てよしのオールラウンダーである。
     
 そして、今回は前回の『ガス人間第一号』と同じ脚本家、木村武(馬淵薫)氏の作品ということもあり、変身人間と怪獣への橋渡し的な作品となっている。生まれざる者の悲哀と孤独、そして中途半端な大きさのモンスターたちの臨場感。フランケンの心臓を運び、映画の後半では彼の無実を晴らそうと奔走するのが、かつてのガス人間、土屋嘉男というのも面白い。やはり、変身人間の先輩として後輩のフォローに回りたかったのか、とさえ思える。
 今回は、かつて『海外版』と称されていた、ラストにタコが出てくるバージョンの上映でプリントの状態もかなり良かった。何の伏線もなく唐突にタコが出て、ダメ押しのようにニック・アダムスが『タコだ!』と叫ぶシーンで空埜先生、思わずぷっと吹きだした。確かに、事前に情報がなければ違和感がかなり残るシーンではある。
 そしていつも何かを企んでそうな高島忠夫。目潰しでフランケンの自由を封じるというのはいいとしてもそれを受けて『どのような目潰しか知りませんが……』と返す水野久美もどこかおかしい。フランケンを『坊や』と呼んで愛情を注ぐ一方、出会いから別れまで、食べ物を高いところから落としてばかりである。
 とはいえ、あらはあるけど、やはりこれは傑作怪獣映画の一本であるといってもいいし、おかげで来週の『サンダ対ガイラ』もどうしようかな、と迷ってしまうのである。あぁ、バラゴンがひたすらかっこいい。
 
      
 

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 先日は銀河のガーディアンを見てきたので、今日は『猿の惑星・新世紀』をみる。
 このままだと見逃してしまう、時間がある今のうちだ、というわけですな。
 前回『猿の惑星・創世記』はあの名作を今によみがえらせるにはどうすればいいか?そもそも、猿が地球を乗っ取る話をやらないといけないのではないか? ということで秀逸な設定を持って見事に世界観の再構築に成功したのであります。
 そして今回、である。画期的な発明のはずのアルツハイマー治療薬が実は猿の進化を促し、人類を死に至らしめる危険なものである、それが世界中に広がって……というブラックなラストで終わった前作の続き、人類はほとんどが死滅し、進化した猿は森の奥で自分たちのコミニティを作り、暮らしていた。
 それで終わればいいのだが、それだとハリウッド超大作にするにはつまらないのです、猿には猿の、人間には人間の事情があり、それが友情を生み、または激突する。
 とにかく、CGIで作られた猿たちの見事さである。猿のリーダー、シーザーの堂々とした態度、馬に乗る時はピンと背筋を伸ばす、家族の前では笑顔を見せ、敵対する人間には牙をむき、そして悩む。モーションキャプチャーを演じたアンディサーキスの名前がキャストのトップに来るほど、この役は大変重要であり、実質彼がこの映画の主役なのだ。着ぐるみ俳優の名前がトップに来るんだぜ。
 よく下手くそな芝居を『猿芝居』と言いますが、この映画の猿芝居は人間の俳優にも負けないぐらいの名演なのです、猿だけど、その表情から感情が読み取れるってよく考えたらすごいことなんですな。
 人類とは争いを起こしたくないシーザーに対し、彼の片腕コバはかつて人間にひどい仕打ちを受けたせいで、人類殲滅を企む。猿と人間の共存なんて『天才志村動物園』じゃないんだから、テレビに任せておけ! クライマックスはシーザーを差し置いてコバが大活躍である。馬上から両手マシンガンをぶっ放す、そして装甲車でバリケードを突き破る。猿が、猿なのに! 猿だからかっこいい! 宇宙アライグマが宇宙マシンガンをぶっ放す姿もいいが、ここはやはり、馬上猿マシンガンを推したい。


 お話は完全に新しくしつつも、旧作への影響もうかがえる。今まで『もうええやろ』と言われてきた旧シリーズ4作目、5作目を下敷きに、猿の台頭、そしてサルと人間の共存の感応性、猿の掟の在り方を描いてる。



 
 『猿は猿を殺さない』しかし、一線を越えた猿は、そして人間はどうなるんだろうか。

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 昨夜は寝屋川の『怪獣談話室』でさんざん楽しい目に遭ってきた。ただ、帰りが夜明け近くになり、今日一日を寝て過ごした。まるで大学生のようでござる。
 
 怪獣談話室ではもっぱら先日の『惑星大戦争』『宇宙からのメッセージ』が話題になっていましたが、実は寝屋川に行く前に一本の映画を見てきたんです。
 今話題の宇宙アメコミ『ガーディアンズオブギャラクシ―』。スペースオペラに70~80年代のアメリカン文化をぶち込んだ傑作であります。さすがマイベストヒーロー映画『SUPER!』のジェームズ・ガン監督である。
 
 
 宇宙のアウトローたちがチームを組んで巨悪に立ち向かう。この一見使い古されたようなネタを実にうまく料理している。宇宙戦争のバックに流れる往年のヒット曲、というのも今までありそうでなかったかもしれないし、宇宙にカセットテープというギャップの新しさ。
 
 加えてキャラクターの立て方。一人一人の説明はすっ飛ばし、物語が進むにつれて各キャラの人となりが浮き彫りになる構成はさすがであります。
 ネットではこれ以上ないぐらいの盛り上がりで、自分も乗り遅れるな、とばかりに見に行ったのですが、面白いことは面白いものの、ずば抜けた面白さではなかった。
 あぁ、もう宇宙とかCGとか、仲間とかどうでもいい年齢になってきたのかなあ、俺。
 いや、違う、宇宙のならず者たちがチームを組んで顔色の変な悪者と戦う映画をつい先日京都で見たばかりだからだ!
 超有名店の美味いラーメンを食べたものの、頭をよぎるのは先日食べた癖があるけどそこそこおいしいインスタントラーメンの事……そんな感じである。
 恐るべし、『宇宙からのメッセージ』。映画を見るのも食い合わせが大事だな、と思った次第。『猿の惑星』にすればよかったかな
 

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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