作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
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シネコンに行くとガンガン予告編が流れる映画というのは、その映画館が、あるいはその大本が一押ししている作品なんでしょうな、というのは何となく察しが付く。
大阪、堺市だけなのかどうなのか、年末から『嘘八百』の予告がよく流れるし、どでかい看板もよく目立つ。そりゃそうである、『嘘八百』の舞台はここ堺市なんだから。百舌鳥古市古墳群が世界遺産に認定されて、にわかに活気づく堺市、さらに映画のロケ地になったのなら、こりゃもう鬼に金棒なんですよ。聖地巡礼の観光客がぞろぞろとやってくる! でも古墳群は、あの有名な前方後円墳を見たければ空を飛ばないと見れないわけで、現地に行ってもただお堀に囲まれた小山があるだけですよ。大丈夫か堺市? と新参の堺市民は思うわけです。古墳ではなく、映画の話。『嘘八百』は堺が舞台ということで、父親が見に行ったものの『なんか路地とかばっかりやった』とこぼしていたのを思い出す。 今回、新作公開ということでその第一作が近所のシネコンで800円でリバイバル公開。これだけガンガン予告流してるんだから、ちょっと見てやろうかと思って見に行ってきました。 これでいい、邦画はこれでいい。先月の『お帰り寅さん』にごっそり抜けていた喜劇要素がたっぷり詰まった骨董詐欺映画。いや、関西のオーシャンズ11か、エロと暴力が抜けたオークションハウスか。胡散臭い古物商と腕はいいけどさっぱりな陶芸家が、悪徳古物商に千利休幻の茶器を売りつける。もちろん贋作なんだけど、彼らをサポートする贋作ドリームチームの仕事っぷりが小気味よい。主演の佐々木蔵之介、中井貴一のコメディ演技も楽しい、派手ではないけどくすくす笑える一本だった。ライバル役の近藤正臣の和服の銀髪が、狐の化身のようで胡散臭い。 父が言ってた路地ばかりの堺ロケ、というのもこっちからしたらどこか見知った風景ばかりで楽しい、南海電車の高架下、狭いアパートの家族三人で暮らす佐々木蔵之介なんか、すごく生々しい。だってもともと堺には観光名所というのはそれほど……。 だましだまされ、そしてまさかの続編公開。 前作を見た上は、あの連中がどうなったのかを知りたくて、続編も気になってしまう。 『嘘八百 京町ロワイアル』は舞台が堺から京都へ。今度は古田織部の幻の茶器をめぐって悪徳古物商と……。おっさんばかりの中で花を添えるヒロインは広末涼子。でも広末もマジで恋する5秒前から数十年、すっかりおばちゃんやな。でもそれがいい、と思えるのはこっちも年を取ったからか。やたらと尻がクローズアップされるヒロスエ。 前作からのレギュラーメンバーも続投、バームクーヘンにカモメ、シリーズを繋げるアイテムも継続。まさかの続編制作を機に、シリーズ化を視野に入れた、基礎固めっぷり。古田織部からとむさびーにまでもが同居する物作りの世界での戦い。前作よりも派手なお宝すり替え作戦。今回の悪役、加藤雅也は渋みと胡散臭さが増して、ぴったりのキャスティング。堺だろうが京都だろうが表れては中井貴一にアドバイスする変人学芸員塚地武雅もまさかの連投。 安定した笑いと骨董薀蓄、今の邦画に欠けてるのは喜劇だな、と思わせてくれた作品。ぜひ、このままシリーズを続けてほしい、と思った。 実に新年にふさわしい明るい作品でした。もう2月だけど。 PR |
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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