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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 昨日は京都みなみ会館(またかよ! まただよ!)で『ドラゴン危機一発すぎィッナイト』へ。この世知辛いご時世『ドラゴン』である。『カンフー』でも『マーシャルアーツ』でもなく『ドラゴン』。かつてジャッキーチェン登場以前は香港からくるアクション映画はすべて『空手』『ドラゴン』だったことがある。それはちょうどイタリア映画が一時期『マカロニ』と呼ばれていたのに似ている。ちょっと違うか。
 そういえば、怪獣、特撮抜きのみなみ会館オールナイトは学生時代の『西部劇特集』以来ではないだろうか。
 
 怪獣の時と違って開演は深夜0時30分と、遅いスタートなので、余裕をもって京都へ。ロビーにはお客さんがちらほら。人であふれかえる怪獣オールナイトは異常だったのか?



 今回は3月から香港映画が続々京都にやってくるので、その前哨戦としての意味合いもある。上映作品は『ドラゴン危機一発97』『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』『片腕ドラゴン』の3本。タイトルに『ドラゴン』のつく作品ばかりである。




 上映前に、待機中の香港アクション予告編大会と、イップマンからの劇場マナーCM 。イップマンに言われちゃ、みんな従うしかない。
『ドラゴン危機一発97』は、ドニーイエンの日本初お披露目映画。とにかく監督を兼任するドニーさんの『俺を見ろ!』アピールがすさまじい。しかし、その超絶な技の数々に言われなくても見入ってしまう。回想形式のミステリアスな展開、記憶をなくした男ドニーさんの正体は何だったのか? とにかく動く、よく動く、素手でも強いのに、鉈をふるって敵を叩き切る! まるで何とかに刃物、である。オリジナルとは何の関係もないが、ドニーさんのアクションにどこかブルースリーのオマージュが入っているのがうれしい。









『女ドラゴン』はみうらじゅん、安西肇両氏によるコメンタリー上映。本国でも大いにこけたこの映画は、この二人を起用するととかしないと見れるものではなかったのか? 夫を殺された一芸に秀でた未亡人が軍を率いて敵軍に迫る。夫の敵だ! でも鎧株価ぶったらだれがだれかわからなくなるのがこの映画の致命的なところ。それとせっかく一芸に秀でた未亡人軍団なのに、その特技をうまくいかせていない気もした。人馬転がす巨大な糸車状兵器、紙気球爆弾、人間吊り橋など、アイデア満載だけど、それがうまくいってないように見えたのはコメンタリーのせいか。この映画で寝てしまおう、と思ったけど、コメンタリーが面白すぎたので、起きてしまった。あんな気の抜けたコメンタリーやりたい。あと、誰が女ドラゴンだったのか。未亡人軍団の奇抜な鎧がドクトルGみたいだった。
 そして今回の個人的目玉『片腕ドラゴン』である。カンフー映画でおなじみ、道場間の諍いごとに巻き込まれた主人公が、ライバル道場の雇った琉球空手家によって片腕を失う! とそこまでが割と長いので『誰が片腕になるんだ?』と不安になりそうである。主演のジミーウォングがその名のごとく地味なフェイスなので、一瞬主役不在の映画に見えてしまう、そのギリギリのラインをかろうじてアクションで主張しているからだ。片腕のジミーさんは、残った左腕を強靭なものに変え、復讐をする。特訓ではなく腕を改造して強くなる。地味フェイスのおかげで、後半から見ると、まるでジミーさんが道場破りの極悪人に見えてしまう。




 全編を流れる『黒いジャガーのテーマ』が猛烈にかっこいいけど、それって無断使用では? とか香港映画では言わない約束。あっけない幕切れで、仲間と師匠の敵を打って映画は終わる。
 


 いつもの怪獣オールナイトと違い、遅い時間に粛々と始まり、朝早くに粛々と終わった。でも、心の中ではむくむくとドラゴンが頭をもたげていた。多分、みんな同じ気分だった。と、思う。旧作から新作まで取り合わせた香港映画の超絶技巧、『帰ってきたドラゴンナイト』に期待したい。
 ロビーで売ってたドラゴン焼きそば。固焼きドラゴンである。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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