作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
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二年前、そんなソフトな言い方じゃなかったけど、いつもの寝屋川某所で、前々からその存在は知っていた尼崎三和市場怪獣の映画企画、というか簡単なプロットのお話があった。ゴジラシリーズ等で有名な西川伸司先生の描かれたかっこいい、正統派の怪獣だ。本物の描く、本格派怪獣、さてこれをどう動かせばいいのか……。
そして二年。あれからその怪獣は映画やテレビのメディア出演がないにもかかわらず、フィギュアになり、グッズになっていった。マペット方式とはいえ、あのウルトラシリーズの田口清隆監督によって短編映画も撮られたりと、プロフェッショナル達の手によって形作られていった幸運な市場の怪獣、ガサキングα。
ガサキングαは町おこしのために地方自治体が考え出したキャラではない。あくまでも市場の肉屋の主人の情熱と暴走が生んだものなのだ。そして数多のゆるキャラ、ご当地アイドル、ご当地ヒーローが愛されるもの、かわいいもの、かっこいいものとして設定されているのとは正反対に、怪獣は可愛がられないし、愛されない。
そんなガサキングαも昨年とうとう、着ぐるみが完成、尼崎市内の各種イベントや、ローカルとはいえ、テレビ出演も果たしている。ここでもう一度ガサキングαを振り返り、そしてこれからの展望を面白おかしく語ろうじゃないか、という趣旨で先日『ガサキングα大研究酒場』が催された。場所は三和市場のいつもの場所、とらのあなである。
一応、ガサキングという名前を考えたものとして、昨年と同じくガサキング博士という設定で登壇することになった。それに今回はデザインされた西川先生も一緒で、非常に心強い。いかにガサキングは生まれたのか、ガサキングとは何ぞや? を、かつて書き出したプロット案の紹介と共に語っていこうとしたのだけど、特技、弱点、性別、鳴き声などなど、まるで決まっていないことが多いことにきづく。名付け親ではあるが、まるでガサキングのことわかっていなかった。
いや、それを逆手にとって、付け入るスキがあるからこそ、みんなにいろいろといじってもらえる怪獣でいいのではないか、というところで落ち着く。武装強化もするかもしれない、メカサキング(あるいは三式ガサ機龍)も出るかもしれない、対抗勢力としてのヒーローも登場するかもしれないし、すでにガサキングβという同類の存在もある。よく言えば伸びしろの非常の多い怪獣である。西川先生もおっしゃられていたが、『まず怪獣ありき』だからこそできることではないだろうか。
色々な設定能力がこれからもガサキングαに備わるかもしれないが、基本の基本として、AKB48の『会いに行けるアイドル』ではないけど『行ったら居る怪獣』というコンセプトだけは守っていきたいと思う。
市場に行こう、怪獣がいるから。美味しい食べ物も玩具もあるから。
そしていつかはガサキングαに住民票がもらえれば、と冬空のシャッター商店街で、思うのでした。
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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