作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
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ずぼらかまして、見た映画のことを書くのを忘れていました。
先週はまず『事故物件恐い間取り』……実際に曰く因縁付きの物件に住んでルポを書いてるお笑い芸人の体験記が原作。いわゆる実話階段をいかにドラマにするのか? 売れないお笑い芸人の悲哀とフィクション100%なロマンスを混ぜ込んで映画化。前半はいい雰囲気で、後半は映画的な『ラスボス』登場であれ? となる。やっぱり戦わないと、やっつけないといけないものなのか。このままじんわり終わってしまうと非常に地味な内容になるからなのか。ジャニーズタレントが売れないお笑い芸人役を演じるギャップ。ちゃんと不摂生してそうなぼってりとしたボディに仕上げてるのがすごいな、と思った。しかし人間どこで運命の転機が訪れるかわからんもんやね。視聴率稼ぎのちょっとしたアイデアがその人の生業につながるんだから。そんな人生の有為転変を見るのも楽しい映画でした。クライマックスのアパートのロケーションが、外に階段がある場所で、これはもう『エクソシスト』意識してるな、と思ったり。 『最も危険な遊戯』……京都みなみ会館、仁義なき戦いの次は松田優作の遊戯シリーズ、70年代の前半と後半で映画の雰囲気も作り方もがらりと変わってしまったのだ、と比べてみるのも面白い。みなみ会館で松田優作を見るのは『狼の紋章』以来か。長い手足を動かす独特のアクション、粗暴でいて、ユーモアも交えた人物像。普段はだらしないけど、決めるときはびしっと決めるかっこよさ。これが同時代のファンに受け入れられたのだなぁ、と、優作に乗り遅れた自分はそんなことを思いながら見た。東映だけど、従来の泥臭さを吐き出し、もたつく筒もスタイリッシュな映像を作ろうとしているのがわかる、80年代も近く、映画の作り方も大きく変わってきたのですな。 『テネット』……クリストファーノーランはバットマンを撮った監督、ということで覚えた。その病的なこだわりとか映像とかハマる人はハマっていますが、自分は、『簡単な話をややこしく撮る人』という印象。『インターステラー』なんか、超大で遠大な宇宙冒険記の落としどころが『実は自宅の本棚の裏でした』と、落語みたい。でもそこが気なる監督でもあります。何をやらかすのか? 今回は世界的な陰謀に立ち向かう秘密組織の男、そこに時間逆行というSF的アイデアを盛り込み、途中からは訳が分からなくなってしまうけど、絵の強さで押し切ってしまう。劇中で『考えるな、感じろ』とブルースリーみたいな台詞が出てくるので、言われるとおりにした。この監督、007撮りたいんだろうな。でも好きすぎでとれないから『俺007』を作ってんだろうな。『インターステラー』でもやってたけど『探し物は自分自身だった』というのも好きやね。なぜそこまで時間にこだわるかね。 『殺人遊戯』……仕事帰りに優作。今回はさらにコミカルさと、コミカルな日常とシビアな仕事のギャップを強く打ち出した感じ。これが後の探偵物語につながるのかな。長い体を折り曲げて『すいませんでしたー』と心のこもっていない詫び方をするだけでもおかしい。『直撃!地獄拳』の中島ゆたかが裸身を披露するも優作に胸を揉みしだかれて肝心な部位は見えず、おまけに底に優作自身が歌う挿入歌が流れて、おっぱいどころではない。自分の情事に自分の歌を流す松田優作。しかし、昔の映画によくあった、鼻っ柱の強い女をビンタ一閃、そして性交という、実に男の身勝手極まる流れは今じゃもうできないんですな、フィクションの世界ぐらい遊ばせてよ。クライマックス喉を潰され、声が出なくなった優作が動きだけで怒りを表す1カットのアクションシーンが圧巻。まあ、もともと仕事中は無口ですがね。東映セントラルフィルム制作だから本家ではなく分家ということもあるけど、監督はじめスタッフが日活から石原プロの刑事ものというルートをたどってきた面々なので、本家東映のの泥臭さが無いんではないか、と。劇中やたらと角川映画ネタが頻発するし、映画の作り方が徐々に変わりつつある頃なんだな、と思った。ロビーでは優作グッズも売ってたけど、探偵物語ばかりだった。遊戯シリーズクリアファイルと怪異と思うけど。 そして週末も多分みなみ会館へ。大本命『決戦!南海の大怪獣』ですな。 PR |
カウンター
プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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