作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
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韓国映画はなぜに容赦ないのだろう。コンプライアンスとか、そういう問題ではなく、表現やドラマのブレーキの踏み加減が独特というべきか。怪獣もバイオレンスも、普通のドラマでもどこかごりっとした手触りを感じる。それが不快かといえばそうでもない。日本やアメリカの映画にもない感触。この手触りこそが韓国映画の特色なのかもしれない。と、偉そうなことを書いてますがそれほど本数を見ておりません。ただ、見た映画のどれもがそんな印象を受けたので。その独特な違和感を楽しみたくて、また映画館に行く。
昨日は二週間ぶりの京都みなみ会館『悪人伝』『犯罪都市』の、タイトルからしてもいかつい二本。主演はどちらもマ・ドンソク。噂のマ・ドンソク、これが初体験である。太い、とにかく太い。デブではない、太いのだ。腕も首も体も。いや厚いと言った方がいいかもしれない。『悪人伝』での彼はヤクザの親分役。もう、本職じゃないの? と思うぐらいのはまり役。おまけにあの体つきである。周りを圧倒するオーラが強い。そんな彼を連続殺人鬼が狙ったのが運のツキ、体を数か所刺されても大丈夫という説得力のあるボディ。怒りに燃えるドンソク兄貴、組織の力で犯人を上げて八つ裂きにしたいところだけど、そこに、捜査のためなら何でもありの暴力刑事が捜査協力を持ちかける。かくて悪二人がお互いを出し抜きつつも犯人に迫ることになる。呉越同舟で一つの目的に向かう展開はどこか『続夕陽のガンマン』を思わせるが、ラストでそれが確信犯だったことがわかる。韓国映画独特の容赦ない、寸止めなしの暴力描写も健在。ドンソク兄貴のあのぶっとい腕で何度も殴られてら本当に死んでしまうのでは? と思わず心配してしまう。狭い路地の息が詰まりそうなカーチェイスの生々しさ、鉄パイプやナイフでの本気でやり合ってるような乱闘等々、見ていて痛みが伝わってくるのだ。 お互いのプライドをかけた捜査の果て、どちらも利を得ることができるラスト。ドンソク兄貴にが初めて見せる笑顔が怖い。 続く『犯罪都市』は韓国やくざと中華マフィアの抗争に立ち向かうドンソク刑事。さっきまでやくざだったのに、今回は刑事。『仁義なき戦い』の後に『県警対組織暴力』を見るようなものか。こんなぶっとい人が警察なら、見ていて安心だが、暴力描写は相変わらずである。しかし今回はコミカルなシーンも多い(全部、暴力に繋がっていくけど)。『弁護士を呼べ!』と吼える容疑者に対し、スタンガンを取り出して『弁護士のスタンさんです』と、電流を浴びせるドンソク刑事、万事がこんな感じなので体を張った韓国流のギャグだと解釈してもいいかもしれない。不気味な中華マフィアに翻弄される韓国やくざ、えげつない暴力描写、なぜかカンフー映画の頃から、中国の人は乱闘になると手斧を使いたがる。今回も手斧がメインウェポン。ドンソク刑事は部下や町の人と協力し合い、双方の撲滅を図るのですが、やっぱりやくざとはなれ合いの関係でもあります。二本続けて見ると韓国の警察はそこまでやくざと癒着しているのか、と錯覚してしまう。しかも、どこまで脚色しているかわからないけど、どちらも実話が元になっているから驚きである。やはり侮れない韓国映画。ゴリゴリとした、太い二本を見てそう思った。 そして来週もまたドンソク兄貴の腕相撲映画が。 PR |
カウンター
プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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