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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 少し前のお話。先週末ついに京都みなみ会館で『人類絶滅NIGHT』ではなく『大特撮スペクタクルNIGHT』開催。ついに、というのはこの上映会自体昨年企画されていたものですが、熊本地震の影響で急きょ変更という経緯があるため。今年こそ、災害も何も起こらないでくれ、という願いが通じたのかどうか、大きな震災もなく無事開催……と思いきや北の某国がミサイルを打ち上げた! やめろーこれじゃ本当に今回の上映作品の一本である『世界大戦争』がリアルに起こってしまう! でもミサイル発射は失敗とのことで、ほっと胸をなでおろす。
 大特撮スペクタクルNIGHTのラインナップは昨年と同じく『東京湾炎上』『日本沈没』に先の『世界大戦争』も含めた被害規模が徐々に拡大する三本。今回はゲストに造形家の安丸信行さんを迎えてのトーク、今回も中村社長とコンビで司会を仰せつかることになりました。70年代東宝怪獣含め、その他膨大な仕事量を誇る安丸氏のトークはとても楽しく、こっちは聞き手に回ってひたすら相槌を打っておりました。すごーい。



 トーク&サイン会も無事終了し、ようやく上映。『東京湾炎上』は本当は炎上しないけど、シージャックしたゲリラの目をごまかすために、特撮映像でコンビナート爆破を演出するというトンチの利いたお話。偽映像で犯人をごまかす手法はのちの『スピード』でも踏襲されておりました。『スピード』は『新幹線大爆破』『東京湾炎上』という日本のパニック映画のエッセンスが入っていたんだなあと再確認。巨大タンカーをジャック下ゲリラと乗組員の膠着状態が続く映画なので、配役はじっとしていてもそれなりにインパクトの強い俳優を、という事で藤岡弘、丹波哲郎、宍戸城などの濃いメンツが集められた……というのはうそ。クライマックスのあっけないゲリラ同士討ちと、タクワンをうまそうにかじる藤岡弘、が印象的。
 続いては『日本沈没』。ああ、これをスクリーンで見れる日が来るとは。フィルムがちょっと赤いけど、構うもんか。ここにも出てくる丹波哲郎、藤岡弘、。今夜は丹波藤岡オールナイトか。しかし、いざ構えてみると……睡魔に俺が沈没してしまった。ロビーでは元気だったのに、座席に座ると眠くなる、本末転倒っぷり。今どこが沈んだのか、誰が叫んでいるのか、よくわからないまま、うつらうつらと見てしまった。おかげで目玉の東京大地震のシーンが記憶からすっぽりと抜けている。

 最後に『世界大戦争』。外はすっかり明るくなり、新しい一日を迎える時に見たものは、廃墟と化した東京の姿。庶民の日常と緊迫する世界情勢が交差し、最後には……切ないなあ。これほど切ない夜明けのコーヒーが他にあるだろうか。


 世界を灰燼に帰してはいけない、みんなが願えばきっと実現する。そんな思いを胸に、フラフラの状態で家路についたのでした。もう一回見直そう。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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