忍者ブログ
 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
[17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

◎フンヌー! 基本的に露出狂である自分はfbだろうが、ミクシーだろうがブログだろうが同じ文書を残さないと気がすまない性分であるので、うかつなことはかけない。いや、うかつなこと書いても誰も気にしないでしょう。有名人ではないが、物書きという表現者の端くれなもので。

『僕はー日曜日ーがないー♪』と歌っていたのは『グレートマジンガー』の兜シロー君。お父さんが多忙で日曜日も遊んでもらえない気持ちを切実に歌った『シローの日曜日』という歌の一説だ。俺も昨日は午後から仕事でした。分かるぜ、その気持ち。

昨日、職場で(これがもう、深夜まで……ってあまり介護関係の内情を書くと、それこそやばいので。まあ、夜勤ですよ)BS11で放送していた『ウルトラマンA  タイムマシンを越えてゆけ!』を見た。なんだよ、たまに見たらこれかよ、という感じ。登場する超獣はダイダラホーシ。日本の昔話に出てくる巨人から取ったのだが。名前と顔が一致していないと申しますか。間抜け面に長い首、寸胴、頭には潰れた脳みそが乗っかったような装飾。そういうパーマのおばちゃんいるよね、という感じ。写真どうぞ、こいつ↓。



『どこが巨人やねン!』と突っ込まざるをえない姿。

 お話は時空を超えて跋扈する超獣に翻弄されるTAC、そして舞台は奈良時代に移り、近代兵器のTAC対刀剣類の地方豪族(『戦国自衛隊』のようだ!)、そして大仏建立(ちゃんとミニチュア作ってますが、奈良の大仏なのか?)のタイミングを見計らうように現れるダイダラホーシ、噴火する火山(奈良に火山があったのか?)……と、書いているとウルトラで伝奇物をやるというすごく意欲的な作品のように思われるかもしれない。

 でも、なぜ奈良時代からやってくるのか? 巨人伝説と超獣との関連性、大仏と火山は物語に必要だったのか? など、惜しいところが多数。

 まあ、結局エースが超獣を倒し、奈良時代に残されたTAC 隊員を現代に連れ戻すという……シナリオでは『これがやりたいんだよ!』な部分がそぎ落とされたような感じ。でも嫌いじゃないです。タイムとラベルものとウルトラをあわせた異色編だと思います。でも、当時は怪獣番組粗製濫造、円谷も迷走していたのかああ、と思ってみたり。

 オープンのあおりで逃げるダイダラホーシを捉えたカットは結構斬新に見えました。不細工やけど

拍手[0回]

PR


 秋である、運動会のシーズンである。
週末、小学校の運動会にいってきたが、わが子を撮らんとする父兄の隙間から、まるで隠し撮りのような映像しか撮れなかった。脚立は必需品だなあ。自分が走ったりするわけでもないのに、運動会はやたらと疲れる。折りたたみテーブルや椅子を持ち込んで、ちょっとしたキャンプ気分で挑むご家族も多かったが、歓談している間に子供の出番が終わってた、てことにはならんだろうか。寝袋のように、頭からすっぱりと毛布を被って熟睡している人もいたが、そこまでして見たいかね? と思ったりする。何事も程々がいいのですよ。だってそこまで意気込んで撮影したビデオってそんなに見ますかねえ。子供は自分が走ったり踊ったりしている映像よりも早くレンタル屋に行ってアニメのDVDを見たい、とか思ってるんじゃないでしょうかね。

◎何事も程々がいい……。子供の数も。ということで、半ば強引に先週末見た大家族ものドキュメント? のこと。本来こういう『大家族もの』は嫌いなのだが、家族が見ているので、ずるずると、新シリーズが始まると、付き合ってはいた。
 奄美大島を舞台に、子沢山の父子家庭が大混乱! 確かに初期はそうだった。子供たちも父親の手伝いをよくしていて、好感が持てた。
『あぁ、お父さんがんばってるなあ。俺もがんばらないと』と思ったパパさんたちもいたのではないだろうか。
 
 だが、別れた奥さんが三人(三つ子!)の連れ子込みで奄美に乗り込んできたところから雲行きは怪しくなってきた。元妻との復縁、そして妊娠。まあ、そこまではいい。ちなみに、この家族が奄美にやってきたのは、Iターン組を見込んだ、県の支援事業のためだ。しかしながら奄美での仕事はうまくいかなくなり、お父さんは一人本土へ出稼ぎ。
まあ、仕方ないよね。留守は復縁した元妻に任せるものの、色々あって離婚。
 子供の面倒を見るものがいないので、子供たちを奄美から自分のいる愛知県へ呼び寄せる。徐々に歯車が狂いだした。そこでがんばって奄美に戻ろう! と家族で頑張っていたのだが。

 お父さん、勤め先で知り合った年下女(しかも五人の子持ち)と再婚。
 
おいおい、入居時と約束が大きく変わってるよ! と奄美の人の怒りを買う。
 そして新妻は妊娠。へその緒は繋がっているが、奄美との縁は切れた。
その時点でかなり怪しくなる。
 見ていた俺も『お父さん、中学の時に保健体育の授業受けなかったのかなあ』と思ってしまった。

 でも愛知県で頑張ればいいじゃない。そこで何を思ったのか、再び移住計画が!
 島根県の離島で助成金出すから働いて! という募集に乗っかった! 仕事に家付き!お父さん、恩義を軽くぶっちぎって仕事を辞める。自動的に住居である社員寮を引き払うことに。
 離島に挨拶、そして体験就業を済ませ、荷造りする大家族。
 そこに島より連絡『不採用です』。
 終わった。でも終わったんならはじめればいい。取り合えず、次なる島(なぜ島にこだわる、海賊か? そこには助成金というお宝があるから)を探すお父さん。
 
 次なる移住先のめどがつき、出発するお父さん。そこにお父さんのワンマン振りにブチ切れた新妻との激しい口喧嘩。なぜかBGMが『ゾンビ』で、妙にマッチしている。そして物語は来週へと続く。

 すごい、このシリーズ、やらせや演出が一切ないとすれば、テレビ局というチンケな物を超えた大いなる存在が書いたシナリオと演出に沿って彼らを動かしているとしか思えない。
 思わず来週の続きが気になってしまう。
 この番組に関しては、上半身はしっかりしているが、下半身はそれに反比例しているお父さんとか、いつ来るかも分からない元妻の再襲撃(番組中には出てなかったが、なんと元妻も愛知県に潜伏中!)とか、見所は多いし、ネットでも散々書かれている。
 そんなことは見ればわかることなのだが、俺が唯一気になったのが番組終盤、お父さんが新しい移住先に向かう場面だった。
『早く行きましょう!』 
 新妻から逃げるようにお父さんが乗り込んだのは……テレビ局の車! バスやタクシーではないのだ。取材対象が取材側に頼った!
 この瞬間、お父さんはドキュメントの垣根を軽く越えてしまったように見えた。例えば、アフリカの原始的な部族を取材していたら、現地人が撮影クルーが護身用に持っていた銃を借りて狩りをするような、そんな感じ。
 フィクションとかノンフィクションとかいうカテゴリーを超え、自身を見世物だと再確認し、『俺が見たいんなら何やってもいいんじゃね?』という割り切ってしまった瞬間。 来週の放送が楽しみになってしまった。

◎人ンちの家族の話はいいとして、自分の話など。昨日薄ら寒い秋風の中、阪南市にある『わんぱく王国』に行ってきた。わんぱくである。今ではすっかり使われなくなった言葉だが、とにかく、そこに行けば好き放題に暴れてもお咎めがない、一種無法地帯を思わせるネーミングだ。

 bec787b1.jpg
 さあ、暴れるぞ! と車に乗って自宅から30分ほど。山の麓の小さな町である。最寄の駅も小さく、贅を尽くしたテーマパークではなく、素朴な森林公園といった趣。
 そこでの売りが

2c6930f4.jpg
 恐竜滑り台! 王国に入ってすぐに出現、という出落ち感がたまらなくいい。お父さん、お母さんはこれ以上歩かなくてもいいという配慮からだろうか。
 しかしなぜ、大阪の山中にディメトロドン? 看板やガイドブックでは『恐竜』と呼称されているが、実際は恐竜出現以前の大型は虫類。まあ巨大爬虫類はすべて『恐竜』と呼ぶのが一般的だから仕方ない。

 こいつがデン、と控え、ループ式滑り台で降りてくる子供たちを飲み込むという仕掛けになっている。しかしなぜこいつ? まあ、帆のような背びれが特徴的で、見てくれがいいからだと思う。ビジュアル的にも知名度も合格点なステゴサウルスは、草食だから大口開けて子供を待ち構えるというイメージではないからかな? それにしても渋いチョイスである。

 ec0263e9.jpg
巨大爬虫類も怖いが、現実の爬虫類も怖いよ、という看板。

 ここで思い切りあそばせておけばいい、こりゃ楽チンだと思ったが、そうはいかなかった。恐竜滑り台のさらに先に『わんぱく砦』があったのだ。『わんぱく』で『砦』だ。荒くれ者の住まう場所だ。アパッチ砦ブロンクスだ。行ってみようと向かったら、ひたすら山道を歩かされた。

b29d0502.jpg
 へとへとになって山頂にたどり着き、砦へ。疲れ果てて、とても『わんぱく』どころではなかった。 しかしながら山頂からの眺めはなかなかのもの。関西空港を含む大阪南部ののどかな風景が一望できた。でも疲れた。
e8c03653.jpg
 
 帰りは行きと同じく山道を下り、途中で尻の皮がむけるほど長いローラー滑り台で下山。疲れ果てて『わんぱく』どころではなかったが、これがこの王国の目的だと思えば、納得。
 帰りによった銭湯の少し熱めのお湯が体に染みた夜。なんだか休日をやり遂げた、と思わせる瞬間だった。

拍手[1回]

 


◎優れたアイデアを思いついても、それがまったく的外れなこともある、落ち着いて周りの意見を取り入れて状況を判断してみよう。


◎宇宙である。宇宙ブームである。人工衛星が落ちてきたり、ニュートリノがどうとかこうとかである。ちなみに泉北高速鉄道泉ヶ丘駅前にあるのはスーパートリオト。

 とある企画モノで『戦闘機、戦車は出尽くしたから、次は潜水艦かロケットでしょう』と提案したのがきっかけ。そもそも、宇宙ロケットな仮面ライダーを見たせいでもありますが。後、こじつければ黄金のロケット人間・マグマ大使放送45周年という誰が喜ぶのか分からないメモリアルイヤーでもありますので。
 
 きっかけなんて簡単なもの、早速ロケット映画の名作『ライトスタッフ』を見る。 この映画、『マイ80年代長尺実話もの映画ベスト2』の一本で、長いのは苦手だなあと長い間敬遠していた。もう一本は『炎のランナー』。どっちもアカデミー賞を取ったということも、敷居を高くしていた。そんなもの、食わず嫌いもいいところだった。宇宙に夢見た男たちの姿を淡々と描きつつも、どれも魅力的なエピソードで長さを感じさせない。同時に、音速を声、さらにその上を行くパイロット、チャックイエーガーの姿も並行して描かれる。まるで散歩に行くように最新型ジェットに乗って記録に挑む姿に男の余裕を見た。
『アルマゲドン』『スペースカウボーイ』でも見られた『宇宙服着た男達が横一列でゆっくり歩く』映画の元祖でもある。

◎そしてもう一本、ロケットもの。宇宙ロケットに取り付いた不定形生物が、地球の海洋生物に乗り移り、南海の孤島が大パニック。 
 そう1970年の東宝怪獣映画『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ決戦! 南海の大怪獣』である。久々のゴジラ抜きの怪獣映画として作られたのだが、舞台が限定されているのと、怪獣が地味だったせいかマイナーな扱いを受けていますが、それがまたいいということを知ってほしい。
 小学生の時、リバイバルでこれを見た人間にとっては、思い出の一本なのです。
いつか購入しようと思っていたところ、先日立ち寄った難波の輸入DVDでこれを発見、しかもバーゲン品1000円!
おぉ、とレジに持っていく。海外版でもかまわない、でも待てよ、英語じゃないぞ。
お店の人に『イタリア版です。リージョン2ですが、PAL方式です』と言われた。
PALとはヨーロッパ、アジア諸国で使われている映像信号のこと、日本はNTSC方式。映像信号が違うと、見れないかもしれない。考えることしばし、ええいままよと買ってみた。うちにある、リージョンフリーなプレイヤーなら見れるかもしれない……。

 そして……数時間後。俺は、南海の活火山に身を沈める大亀と大蟹の姿を見ることが出来たのであった。勝った! 




100558583_org_v1316940097.jpg
海外版といっても、今はよほどでない限り、きちんとしたマスターから起こしているらしく、画質は日本版と見劣りしないし、言語も日本語切り替え可能。映像特典等は日本版と違うものの、写真のようにミニポスターもついていて、イタリーの皆様の日本怪獣への愛情の深さを感じた次第でありました。
ということで、うちではPAL方式のDVDも大丈夫、と言うお話でした。あれ、ロケットは?



拍手[0回]

 


69714e79.jpg
 あれから……。ッて、どれから? 前回から。
 次の作業が始まったり、夏休みで家事の比重が多くなったりとばたばたしております。ばたばたする割にはちっとも儲かりませんね。

7cf4be73.jpg
 写真は茨木市の山中にある『縄文カフェ』。竪穴式住居の中にカフェがありってそのままですな。縄文風なのはその外観だけで、別に店員さんが縄文人だったり、縄文料理を出したりするわけではありませんでした。

 その近所には『キリシタン遺物資料館』という、隠れキリシタンの資料を展示する施設もありました。高山右近の布教活動の成果で、この近辺には隠れキリシタンが、幕府の追及を逃れひっそりと暮らしていたそうです。200年以上、今では信じられないでしょうが、当時の人たちはそれこそ必死になって隠していたのでしょう。それほどまでに信仰の力は強いのです。明治になって、信仰の自由が許されていても、村の人たちは一切口を閉ざしていたそうです。
 縄文と隠れキリシタン、すなわち日本の風景に紛れ込む異物……。と来れば、『シルバー仮面』ですね。ものすごく強引ですね。でも、隠れキリシタンを宇宙人に置き換えてみたらどうなるだろうか? 何か一ネタできそうな、できなさそうな。

 ウルトラシリーズでは海外セールスを狙って禁じられていた『日本らしい風景』を、この作品ではこれでもかと描写しております。そりゃ、1、2話を担当したのが四畳半に宇宙人や、仏式の怪獣供養を撮って、それとなく近未来の物語に日本らしさを混ぜ込んだ実相寺昭雄監督ですので。
 
 しかしそんな変化球監督にシリーズの要となる1、2話を任せたので、画面は暗いは、カタルシスはないわ、土塀沿いに走るチグリス星人、奇声を上げ、農村に毒ガスを撒き散らすキルギス星人。畳に障子張りという和室に置かれた科学的な研究資材……と、かなりミスマッチで異様な場面が続出するわで、それっきり撮っておらず。
 しかしながら3話以降もその精神は受け継がれ、前回も書いた野辺送りの行列を虐殺、四畳半の部屋から商店街への追跡、卒塔婆を武器にする罰当たりな格闘などなどが薄暗い画面の中で展開されるのです。そのほとんどの舞台が都会から離れた田舎町という、おかしな、それでいて魅力的な画が続出。
 
 ジャイアント編になってからは都会を舞台に、ぐっと明るくなってはいますが、その和風なテイストは敵宇宙人のデザインにも継承。不動明王のようなサザン星人、武神像のようなローム星人、歌舞伎の隈取からヒントを得たゾール星人、エマー星人。そのまんまなフンドー(分銅)星人。と書きましたが、画像がないとどんな連中か分かりませんな。ついでに言うと、サザン星人は地球人が他の惑星に作った基地をことごとく破壊、お返しとばかりに地球に来て、破壊活動を行うという『地球人は宇宙の敵』という初期のテーマを分かりやすくしたようなやつ。そして破壊した場所に自分の星の旗を刺して行くという自己顕示欲の強い宇宙人。その旗に描かれたマークは梵字というこだわりよう。
 
 そんな、若干くたびれた連中を相手に戦うジャイアント仮面。日本人ヒーロー対和風宇宙人。まるで諸外国そっちのけ、日本人が宇宙に進出してもらっては困る、といわんばかりです。
(『シルバー』の脚本家、佐々木守氏の書いた没シナリオ『ウルトラマン・怪獣聖書』では、宇宙人の要求が『好戦的な日本人は宇宙へ来るな、ついでに天皇制を廃止しろ』と、はっきりと書かれております。)

『シルバー仮面』は、暗い逃亡ドラマから中盤で従来の巨大ヒーローものに路線変更する変り種。しかし、あれから読んだ書籍ではスタッフも『あのままではとても持たない』と、証言されてました。視聴率も大きいのでしょうが、巨大化はそうせざるをえない事情が色々あったんですな。

 ジャイアント編になってから、シルバー仮面は等身大編では考えられないぐらいの多彩な武器を繰り出すようになりました。というのは前回も書いたと思います。

 その中でも、これ、というものを紹介していい加減『シルバー仮面』のことを書くのはこれぐらいにしとうございます。

985e3a3a.jpg

 キングマイマイの劣化版のようなアクリオン星人。こいつはまったく和風ではありませんが。名前だけは強そうです。パチンコでヒットしたロボットアニメに似ています。
 巨大化編になってからは怪獣みたいな宇宙人が増え、造形がちょっと……と書きましたが、こいつも

こんな感じ。書籍では『故郷の食料=鉄を食いつぶしたために地球にやってきた』とかかれてましたが、本編のナレーションでは『故郷の鉄を食いつめた』と言われてます。まるで、ニートかプータローが他人の家に上がって勝手にご飯を食べているようです。
 で、お引取りいただこうとジャイアント登場、満腹で昼寝中の星人の頭を蹴飛ばし、戦いが始まるのです。だがこいつには恐ろしい『アクリオン放射能』や、さらった相手を宇宙空間にある異空間に閉じ込めたりと、かなりの術者でもありました。
 そんな強敵にシルバー仮面がとった戦法が

4e2e9a95.jpg
これ。ゴミバケツを被っているわけではない。これぞ必殺の『シルバードリル』! ちまちま手の先につけるよりも自分がドリルになればいいというジャイアントな発想。

 5c63998e.jpg
その活躍。このままドリルで大穴開けて倒せばいいのに、とどめは頭部から発する光線。ドリルいらなかったんじゃね? なんて野暮はいわない。

以上、『これだけは書きたかったシルバー仮面』を終わります。

おまけ。

d10e0995.jpg
先日行った大浜公園の写真数点。堺市のこの地域は大正時代に博覧会が行われた場所であり、料亭街、劇場、水族館が並ぶ一大テーマパークのような場所だったそうだ。
 ちなみに少女歌劇団も存在したらしい。これでもう一ネタできないか?
 今は相撲場とプール、体育館などが並ぶ運動公園になっている。

 022cc051.jpg
そして、公園にぽつんと建っているサル山のサル。
 
a9b15150.jpg
 茂みの猫。このあたりは野良猫が多く、餌付けされているので、人見知りをまるでしない。

DCIM2255.jpg
 猫たちは植え込みや地べたで死んだように寝転がっていた。

大浜公園から歩いてすぐのところに灯台がある。

これ。
04cd77fc.jpg
対岸には工場があり、海の水は汚れ、ゴミが浮かんでいた。
8a0f604b.jpg

高速道路を真下からのアングルで狙ってみる。
3e9af4cc.jpg


あぁドンドン『お父さんの行楽日記』になってく……。
 d522397c.jpg

拍手[0回]


前々回の日記にも書いたのですが、まるで俺が名古屋に来ることを知っていたかのようにブックオフ太閤通り店に置かれていた『シルバー仮面』全6巻。自分へのご褒美、それに旅で気分が高揚していたこともあって一気に購入してしまいました。
 あまりの面白さにずっとツイッターで呟いていたのですが、ブツブツやるより一気に吐き出そうと思いました。よって今回は興味ない人にはぜんぜん面白くない、でも書きたいんだよ! の『シルバー仮面』の事など。

 で、『シルバー仮面』ってなんなのよ? と思われる人も多いはず。
 改めて説明すると――ウィキペディアを見てね、というのも芸のない話――『シルバー仮面』とは昭和46年に放送された、いわゆる『変身ヒーロー番組』の一本。当時は『仮面ライダー』『帰ってきたウルトラマン』『スペクトルマン』と、返信特撮ものが再び流行りだした時期でもあります。そんな中で『シルバー仮面』はかなりの異色作だったといわれています。今まで数本しか見てなかったのですが、今回全話見て、なるほど異色作だわ、と大きく頷いてしまいました。

 何がどう異色か? 変身ヒーローものでしょ?
 そうなのですが。
 もともと円谷プロ(ウルトラマン)にいたスタッフが大挙してこの作品に関わり、同じ事をしても仕方ない、あえてウルトラの裏をやってみようということで立ち上がった企画、らしいのです。

 シルバー仮面。口が出ております。なぜなら、彼は等身大ヒーロー。
そして手前の人物たちは主人公である春日五兄弟。兄弟の次男、光二(柴俊夫)がシルバー仮面に変身します。
そう、主役が兄弟。そして彼らは何をしているのかといえば『逃亡者』。
そのものズバリ『逃亡者』という海外ドラマを参考にしたといわれていますが、彼ら兄弟はあてのない旅を続けているのです。

なぜ逃げるの? それは宇宙人に狙われているから。科学者である父親が作った光子ロケットの秘密を狙って様々な宇宙人がやってくるのです。兄弟もまたそれから逃げ、秘密を探るために旅を続けるのです。光子ロケットが完成すれば地球人は宇宙へ進出する。それが宇宙人には疎ましいのです。いずれ地球人もまた侵略者になるだろう、その前に潰してしまえ、ということです。
 ここでウルトラシリーズ等でよく突っ込まれる『侵略者はなぜ日本を狙うのか?』という問いにきちんと返答しているのです。
 第二話のサブタイトル『地球人は宇宙の敵』がそれを顕著に表しています。

 毎回春日兄弟は父親の旧知の科学者を訪ね、ロケットの秘密を調べてもらうのですが、そこに侵略者が来る。宇宙人を呼び寄せた張本人でもある春日兄弟は厄介者扱いとなり、再びさすらう、大体このパターンが続きます。
 そしてシルバー仮面。一応超人ではあるのですが、彼はウルトラマンのような『事件の解決役』でなく『事件解決へ導く進行役』でしかないのです。必殺技も持たず、農村を、商店街を宇宙人と追いかけっこの末に殴り、蹴り、組み合い、最後には兄弟のサポート、もしくは敵の誤爆、事故で倒します。
 崖から蹴り落したり、自動車に乗った宇宙人が激突死したり、敵の爆弾を投げ返したり……。
 そのルックスにふさわしく、戦い方も地味です。
 墓地で戦ったときは卒塔婆でぶん殴ってました。
 誰にも感謝されない戦いを続け、石持て追われ、安息の場所もなく、兄弟はさすらいます。
ロケも都会より農村が多く、それがかえってその地に立つ宇宙人の異質感を表現していると思うのですが、シュールすぎます。
ヒーロー番組でありながら、ヒーロらしからぬ番組。
だってオープニングがこれ。

 仮面どこ?
 決まったタイトルバックがなく、毎回、本編映像に主題歌を流すという手法もまた異色。ちなみにこのあと、野辺送りの行列は宇宙人に化けたにせ春日兄弟に機関銃で蜂の巣にされます。
 春日兄弟にあらぬ罪を着せお尋ね者にして追い込む宇宙人の作戦ですが、無事疑いが晴れるものの、宇宙人という想定外の真犯人を前に警察側はこれを『なかったこと』にしてしまいます。国家権力からも見放される主人公。

 それと同時に、視聴者からも見放された。
 やはり地味すぎる、とのことで10話で路線変更(てこ入れ)。
 シルバー仮面も巨大化し、従来の変身ヒーロものっぽく……なってません。
 確かに春日兄弟は念願の光子ロケットを建造し、津山博士という強力なバックアップを得て、作品自体も明るくなりました。
 さすらいの旅から、津山博士の研究所勤務&住居も確定、等身大編の怪奇ムード漂わせるデザインから怪獣然とした(少々造形がアレな感じになった)宇宙人との数回にわたる戦闘、ジャイアント化してからの多彩な必殺武器など、明るく派手になり子供への関心を高めることに成功したように見えます。が、路線変更後も人間ドラマに重点を置き、『宇宙人と地球人の対立』を主軸にしております。
 地球人が研究目的でキュリー星を訪れるも好き勝手した挙句、現地人を皆殺しにする話(ここでは地球人が侵略者であり、今までの宇宙人の主張が半ば正しかったことを証明する!)や、実験で化け物になった宇宙飛行士の話(ジャミラみたい)、星人の放った核ミサイルで両親を殺され、シルバー仮面こと光二にビンタを浴びせる小学生の話など、どこか重く、そして暗い。そして巨大でも、星人たちは執拗に春日兄弟の光子ロケットを狙ってくる。

 暗いといえば全編通してセットの照明が足りなかったせいか、意図的なのか、夜間シーンはとことん暗く、それゆえに爆破や火災シーンの炎がよく映えるのが印象的。

 予算といえば、等身大編の代表的宇宙人、チグリス星人。 猫科の生き物のような面構えに触手状の両手がまるで海洋生物のようで不気味であるが、シャープな印象。背中のこぶ状突起から、ハイエナのようにも見える。
 

 巨大編で、二週にわたり、シルバー仮面を苦しめたモーク星人。 ぼってりと、まるでアトラクション用着ぐるみのような印象。巨大編になって宇宙人の造形が少々アレになったのは、これまた予算のせいだったのだろうか?
 この造形の落差を考えると、もしかしたら、シルバーはもともと巨大化を見越して作られたのではないか? と思えてしまう。実は等身大編の宇宙人は春日博士が子供たちに試練を与えるために作られた『シルバー仮面予備軍』ではないか? と妄想。真の敵は巨大化してやってくる侵略者たちだったとか。だとすれば、巨大星人のくたくた感も納得できる。でもそんなわけはないでしょうが。

 最終回、ようやく友好的な宇宙人と巡りあえた春日兄弟は彼女の遺児を送り届けるべく宇宙へと旅立つ。やっと戦うことを止め、宇宙平和への第一歩を踏むことができたのだ。
 てこ入れしつつもそれでもテーマを貫き通した(と思う)シルバー仮面は今見ても、十分に異色である。ウルトラとはまた違う手触りだ。

 それからしばらくしてほぼ同じスタッフで、今度は『アイアンキング』というこれまた異色なヒーローが作られる。
 主役は変身せず、制限時間1分の巨大ヒーローはあくまでも脇役。そして敵はテロリストや、現体制を打ち砕こうとする日本先住民。

『何しに行くの?』と訪ねられ『戦争してきます』とさわやかに答える主人公。やっぱり異色だ。

拍手[1回]



忍者ブログ [PR]
カウンター
プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
最新TB
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析