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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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今年に入って何本目だ、アメコミ映画! もういいかな、と思いつつ公開されると見にいってしまうのは、そこに愛と希望と夢と暴力とCGがあるから。

 で、『デッドプール2』である。夜勤明けでふらつく体を引きずりつつ、家で寝てればいいものだけど、それを圧しても気になる赤い、赤いあいつ。それにファーストデイで安かったから。

 不殺が心情のアメコミヒーローにあって、バンバン殺してそれをカバーするようにバンバン軽口叩く異色ヒーロー、デッドプール初登場からはや2年。そういや、前作は胆嚢炎で一度退院した時に見たっけ。

 この手の映画の常として、シリーズが続くとなれば、予算も見せ場もパワーアップ! この作品もまた然り。今回は未来からやってきた片腕サイボーグ、ケーブルからミュータントのガキを守れ! あのいい加減なデッドプールが子供なんか守れるのか? それを縦軸に、細かすぎる小ネタがこれでもか、と盛り込まれている。ハリウッド小ネタ映画、でもちゃんとデップー、ケーブル双方の家族観を描くファミリー映画としてのテーマはブレずに見事なスーパーヒーロー着地を決めている。バカやるのもバカじゃできない。

 あと、前作から繋がるネタもかなりあるので、見直すのもアリ、アリといえば夏はアントマンが来ますな。メタメタに暴れて、メタメタなネタ満載、R15がもったいない。かなりのゴア描写が引っ掛かってるからと思うけど、この映画見て喜ぶのは中学生じゃないのか? 頭や手足が飛ぶけど、全部作り物じゃないか。
  
 で今回はこの文章をスマホで書いてみました
。つくづく便利なやつ。

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『Mr.BOO! インベーダー作戦』に『感じるテレビ』という、食事シーンなら視聴者の前に本物の食事が出るとか、ボクシング中継を見てたら一緒に視聴者も殴られるとか、そんなネタがあった。これって今でいうところのVRとか4DXのようなもので、マイケル・ホイは先見の明に優れた映画人だった……というのはまあ偶然というか、こじつけのようなもので、その『感じるテレビ』ならぬ『感じる映画』こと4DXを体験してきた、というお話。

 ネットでも評判だったけど、ネット配信という事でなかなか見れなかった『仮面ライダーアマゾンズ』がレンタルされているのを知り、一気に借りて見た。原点回帰を謳ったものの、回帰しすぎて怪奇になってしまったゆえに今も人気の高い仮面ライダーアマゾン。それをさらに怪奇性とぐちゃぐちゃな人間関係を絡めたのがリブート作であるアマゾンズ。確かに怪人が人間を食らったり、アマゾンが敵を容赦なくぶち殺すとうとうグロいシーンが多いものの、武器にほとんど頼らない肉弾戦がメインで、ワイヤーを駆使したアクションがやたらとかっこよかったのであっという間に2シーズン26話を見終えてしまった。アマゾンが肉を欲するようにその勢いで、絶賛公開中の劇場版『仮面ライダーアマゾンズ・最後ノ審判』を見てみようかと思ったものの、上映館数は少ない上に時間がなかなか合わない。見れるとすれば4DXだけという事になってしまった。果たしてこの未知の上映システムはホンマにおもろいんやろか? と恐る恐る劇場へ。



 まず、岩に荒波が打ち付けられる東映マークが出ると、水しぶきがこちらにもぶしゃーっとかかる。最初は何が起こったのかよくわからなかった。そうか、これが感じる映画4DXか! そして本編ではアクションシーンや銃撃戦になるとシートがガタガタ揺れ、怪人が血しぶきを上げると水しぶきがぶしゃー、怪しげなシーンではスモークがもくもく、ライダーが変身すると場内がビカビカと明滅する。階段を転げる場面では、マッサージチェアのように背中にゴリゴリと振動が走って、一緒に転げ落ちてるような感覚になる。想像以上に面白いぞ、これ、それにちゃんとストーリーにも集中できる!

 お話はテレビシリーズの2年後で、よくある蛇足的にも感じられる後日談的な内容だったけど、ちゃんとアマゾンらしく残酷な物語が展開される。今まで食われる側だった人間がアマゾンを養殖し、食糧難を解決するという、藤子不二雄の『ミノタウロスの皿』みたいな展開。養殖アマゾンといっても人間の、少年少女の姿をしているわけだから、その絵面はえげつないものがある。ならもっとグロく見せてもよかったのでは? というのは欲張りすぎか。アマゾンを守るもの、狩るものそれぞれの思惑が衝突し……というテレビシリーズから延々行われてきた戦いにもピリオドが打たれたのだ。しかし、テレビの頃から思っていたのですが、怪人を相手にする特殊部隊の装備がどうにも貧弱に見えてしまうのが残念。自動小銃レベルではかなわない相手なんだから、もうちょっとなんとかならんかったかな。

 光って揺れて、水を浴びる、初めての4DXは大満足。なんでもない静かなシーンでもシートがゆっくりと動いていたのが一番怖かった。上映後の、夏のライダー&戦隊映画の特報でもちゃんとシートが揺れておりました。

 ライダーというか、けだものとけだものの争いを見て満足したのですが、今度はウェス・アンダーソン監督『犬ヶ島』へ。ケダモノから今度は犬である。


 近未来の日本を舞台に、隔絶された島に収容された犬たちと少年の冒険を描く人形アニメーション。最近日本リスペクトな作品が多いのは偶然なんだろうか。そういえば去年の『KUBO』も、日本愛溢れる人形アニメだった。相撲、歌舞伎、太鼓とに黒澤映画等々、外国人が思い描く、ちょっとずれた感覚、というかカリカチュアされたような日本の描写が逆に楽しい。いつまでたっても日本はこんなイメージなのかな。少年と出会い、絶望の中にあった犬たちも立ち上がり、そして人間たちへ反旗を翻す。



 最初は癖が強いキャラに見える犬たちも次第に愛嬌があるように見える。島から少年と犬が逆襲に来るというのは『桃太郎』の逆説的な解釈なのだろうか。様々な日本のリスペクトが見える中、昔の漫画にあるような土煙の中で手足が飛び出しポカポカするというアクションシーンもまた日本のコミックのオマージュなのか、それとも海外の方が早かったのか。犬嫌いのメガ埼市長小林は田崎潤にも見えたがたぶん三船敏郎だろうか。劇中で『七人の侍』のが曲は流れるし、レディプレイヤー1に続いて三船敏郎が新作洋画に出たことになる。


 メカゴジラは出ないけど、犬たちを追い詰めるメカドックが登場。アイボっぽいスタイルから獰猛な戦闘モードにチェンジ、メカドッグを操るのは寿司屋スタイルのチームで、危険動物の逆襲と、それを追い詰める特殊部隊という点ではアマゾンズと共通している。


 レトロフューチャーな街並みと、荒廃した犬の世界の対比、日本語と英語が飛び交う世界の個性豊かな犬たちに憎めない悪役。ドンドコドコと太鼓の音も勇ましく、ちょっとズレた日本への愛、いやそれ以上に犬への愛に溢れた作品だった。




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先日岸和田でアベンジャーズを見た時、ついでだからユナイテッドシネマの会員になったら、割引券をいただいた。近所のTOHOシネマズを利用することが多いのだが、割引サービスもあるし、それほど遠い場所でもない。たまにここでしかやってない映画もあるだろうし、IMAXもある。先日、さっそく割引券を使ってみようと岸和田へ。だんじり等で気性の荒いイメージの街で見るのは『孤狼の血』。狙ったわけではないが、気になる映画だったもので。

 
 あの『仁義なき戦い』の東映が放つ! という宣伝文句のアウトロー映画なのだが、まるで別物と見た方がいい。あの当時のざらざらした猥雑とした雰囲気はあの当時だから出せるもので、現代には現代のやり方がある、と思う。しかし、舞台は広島の呉でヤクザ組織の抗争を描くとなるとどうしても『仁義なき戦い』を想起してしまう。『仁義なき~』が広島のお話だけど、ほとんど京都でロケしていたのに対し、今回はオール広島ロケ。やくざものというよりも『県警対組織暴力』のようなアウトロー警官もの。ヤクザとズブズブの関係にある破天荒な刑事とエリート刑事のバディものといってもいい。悪徳警官の役所広司が楽しそうに悪いことやってるのが愉快であるが、実は……という裏の面もしっかりと描いている。舞台は昭和63年、つい最近のことかと思ったけど、もう30年前のお話。当時を思わせる美術、セットには相当力が入っており、特に自動販売機の広告や懐かしい飲料水の銘柄が、当時を感じさせる。昭和自販機映画としても楽しい。

 とある金融会社社員の失踪をきっかけに勃発する暴力団抗争を食い止めんと悪知恵の限りを使って奔走する主人公二人。豚小屋での拷問シーンから始まるオープニングで、ツカミはばっちり。悪党がいかに悪党を食らっていくかがテンポよく描かれていく。そう、豚小屋なのである。この映画のキーポイントは豚小屋。大いな物はすべて豚小屋にあるし、中盤でマジメ警官だった松坂桃李がブチ切れて暴力マシーンに覚醒するのも豚小屋である。やくざが、東映アウトロー路線が、と表では謳っているが、本当は豚小屋と自販機の映画なのである。そういやヤクザのチンポに埋め込んだ真珠を役所広司が抜き出すとても痛いシーンが出てくるが、これは『豚に真珠』ということわざを映像で表現したかったのではないか、と思う。というのは考えすぎである。

 警察の敵は本当にやくざなのか、それとも……。しかし、戦争映画や怪獣映画にもいえることだけど、大物を演じる俳優が少なくなってきた。チンピラ役はいい顔した兄ちゃんたちが元気いっぱい暴れてくれているが、親分や組長クラスの俳優がどんどんいなくなっているような気がする。そんな中、ヤクザの親分役石橋蓮司の『びっくりどっきりクリトリ〇ス』という、くだらなすぎるし、ひねりのない台詞はいかがなものか、思いついた人は天才だと思う。



 豚小屋で吼える狼のような警官の次はマジものの動物、というか怪獣映画『ランペイジ・巨獣大乱闘』である。宇宙から落ちてきた特殊な薬品の影響で動物たちが巨大・凶暴化、街を荒らし、人を食らって大都会に進撃! 迎え撃つはどう見ても動物学者に見えないザ・ロックことドウェイン・ジョンソン! ものすごい確率で人工衛星の破片が動物保護区に落下してくる冒頭から、ご都合主義という言葉が霞むほどのわかりやすい展開。だって見せたいのは怪獣の暴れっぷりだから余計な理屈は付けない方が無難なのだ。ドウェインさんも腹部に銃弾を食らっても『急所を外れてた』の一言で片づけるし。オオカミ怪獣、ワニ怪獣に巨大ゴリラがそろって街を破壊しまくるシーンは昔の怪獣図鑑の口絵のようでもあります。途中で、ゴリラがドウェインさんの味方になるので、ゴリラ軍対怪獣軍のタッグマッチに。ドウェインさんはよくヘリに乗りたがる。

 巨大生物とはいえ、海外の映画でよくありがちな『そのまんま』ではなく、トゲトゲが生えてたり、皮膜を広げて滑空したりと怪獣っぽいアレンジがされているのが怪獣好きにはたまらない。ゲームが原作とはいえ、パシフィックリムともレジェンダリーゴジラともまた違うハリウッド怪獣映画の可能性を見たような気がする。しゅわで話す巨大ゴリラジョージとドウェインさんは、コンビでこれからも悪い怪獣をやっつけに行けばいい。アニメ版ゴジラが怪獣映画の当たらな道を示したのなら、こっちはド直球な、昔ながらの怪獣映画のテイスト。しかも対決ものというおまけつきである。どちらもあってもいい、怪獣映画のバリエーションがこんな短期間でいろいろと見られるなんて、今年はどうかしてる、と思いたい。


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携帯のカメラ機能がイカれたので、古い携帯をカメラ専用として持ち歩いていたけど、先日ロックがかかってしまい、解除不能に。いよいよ年貢の納め時か、そろそろスマホに変えてみようかな、あるいは安いカメラでも買ってみるかな、と思う今日この頃。

 昨日は朝から雨が降って、バイクで外出するのが困難な状態。しかし、学校の講義があるし、いつものように車で出るのもありかもしれない。でも、なんとなく、気まぐれでたまには電車に乗ってみようと思った。大阪市内で車を停めるのと、電車の往復料金がそれほど変わらないからだ。ガイドの仕事以外で電車に乗るのは去年の夏、娘とプールに行って以来かもしれない。時間さえ合えば、電車の移動も快適この上ない。でも家から駅まで遠いから、いつも決まって一本乗り過ごしてしまう。久々に電車に乗ってみると、目的地に着くにはどのルートを選べばいいのか? を調べたりするのがちょっとした楽しみになってくる。スマホ持ってたら、パパッとそういう検索できるんだろうな。

 学校の最寄り駅は南森町なので、そこから歩く。これがまた遠い。聞けば、JRの桜の宮からでも行けるそうだが、そこからでも遠いらしい。都会にあるのに、微妙に辺鄙なところに立ってるものだ。

 学校へは始業10分前に到着。キャラクター設計という事で、普通のカメとガメラを引き合いに説明したのだが、今の学生さんにはガメラが通じにくかった。もっとわかりやすい例えにすればよかった。何とかグダグダといつものように講義を終え、あとは帰宅するのみ。しかし、このまままっすぐ帰るのもなんだかもったいない気もする。では寄り道をしよう、と新世界へ。学校帰りに新世界とは学生時代に戻った気分である。ここでも最寄り駅はどこなのかを調べるのが楽しい。

 雨の新世界は、観光客相手に平成生まれの昭和感を無理やり醸し出し、『大阪っぽさを演じている』街になってる。いつから串カツが大阪名物になった? いたるところに串カツ屋だらけで他の飲食店がほとんどないというのも困りもの、共倒れになたらどうするんだろうか。でも、そんな場所は大通りだけで、路地に回ると、猥雑でいかがわしい、昔から変わらない新世界がある
。学生時代にお世話になった日劇会館は3館中2館はポルノとゲイ映画専門になったけど、残る一館では今でも東映作品を上映中。

 通りから少し外れたところに今回の目的地、新世界国際劇場がある。洋画3本立て1000円の良心価格。地下はポルノ映画館。


 素敵な絵看板に、独特のコピーが冴えるポスターたち。今回は『ダークタワー』『悪女』『ジャスティスリーグ』の、今年見逃した話題作2本に、ご存知ヒーロー映画の手堅い組み合わせ。

 場内は芝居小屋のように平坦で、二階席も設置。みなみ会館とはまた違う昭和の映画館という雰囲気。でも数年前からデジタル化を始めたらしいので、まだまだやる気は十分。行き場なくしたおじさんたちと、どう見ても男な女性たちがうろつく空間。自分も行き場なくしたオッサンの一人だ。ロビーでタバコが吸える映画館というのも、最近ではまずない。

『ダークタワー』はスティーブン・キングの大河小説の映像化。世界を司る塔の崩壊を防ぐために立ち上がる少年と拳銃使いの物語。異世界冒険ものであり、キング小説によくみられる黒いジュブナイルといったテイスト。すっかり出来上がったキング世界の物語なので、それについていかないといけない。『なぜ、どうして?』と疑問を抱く前に目の前の出来事を受けとめる。西部劇だと思ってみたら、肩透かしを食らう。とはいえ、ガンスリンガーと呼ばれる拳銃使いを演じるイドリス・エルバのガンさばきは見事。高速リロード、アクロバティックな射撃等々、もっと見たいという欲求に駆られる。ただ見終わった後、場内でオッサンが『つまらんなー』とぼやいてた。

『悪女』は韓国映画。犯罪組織の殺人マシンだった女が警察に捕まって、秘密組織の殺人職業訓練校でさらに殺人マシンとして仕立て上げられる。シングルマザーの彼女は、普段は舞台女優として暮らしながら、突発的にやってくる殺人指令をこなさいといけない。『女囚さそり』『ニキータ』『キル・ビル』のエッセンスを混ぜ合わせたような作品。エッセンスというか、日本のヤクザが日本刀差してバイクに乗ったり、突然指令を受けて便所の窓から狙撃したりと、そのまんまなシーンもあったりする。

 主人公の過去と現在をクロスオーバーさせ、意外なクライマックスにもっていく展開。韓流ドラマみたいに途中ちょっとメロドラマっぽくなるけど。女殺し屋もの、というジャンルはすでにあるけど、この映画がすごいのは一人称視点からかぐるぐる動くカメラワーク。一体どうやって撮った蒲田クわからない。俳優と一緒にカメラマンが動き回ってるとしか思えない。冒頭の主人公がヤクザの組を壊滅させるシーンから、バイクチェイス、クライマックスのバス内での激闘まで、一体何がどうなってるのかわからない。自分もまた画面の中にいるようなちょっとしたVR体験を味わえる。しかし、韓国のバイオレンス描写はどれも痛々しい。ナイフでグサッとやるのでなく、ちょっとずつサクサクっと切り裂いていくし、手加減なくぶん殴り、叩き潰す。劇中で何度も出てくるナイフもバカでかい刺身包丁みたいで、痛そうである。それとでかいハンマーと手斧も必需品。銃器がメインのアクションとは違い、こちらは刃物や鈍器といった近接武器がメイン。

 鑑賞中、二階席で聞きたくもないオッサンの喘ぎ声が聞こえてきた。多分オカマのお姉さんといちゃついていたと思われる。

 銃とナイフの大アクション2本も見て、もう満足、帰ろうかと思ったけど、外ではまだ雨が降っている。それに嫌いではない、むしろ好きな映画なので『ジャスティス・リーグ』も。劇場では3度目。でも先日家で見たところだけどなあ。アベンジャーズが大所帯のショッピングモールならば、こちらは名店ぞろいの商店街といった感じ。急ごしらえの寄せ集めのチームだけど、世界のために何とかしないといけない。『マン・オブ・スティール』から始まってぎくしゃくしてるけど、なんとかマーベルのように走り切りたいDC映画の、これもまたぎくしゃくしてるけど一つの到達点。ギクシャクしてるけど、ワンダーウーマン姐さんと、もっさりしたバットマンが見れるからいいや。敵が四角いボックスを欲しがったり、雑魚がぞろぞろ出てきて戦ったり、とアベンジャーズと被っちゃう部分は仕方ない。いや、これが変わっていたら、もう少しなんとかなったのかも。何でロシアの小さな町で戦うのか? あの家族の描写は必要だったのか? とか、ダニーエルフマンはせっかくなんだからもっとわかりやすく派手に、オリジナルの曲を流せよ、とか色々思うところもある。『マンオブスティール』『バットマンVSスーパーマン』を経て、世界中がスーパーマンの死に悲しんでいるんだけど、あいつそんなに活躍してたか? ゾッド将軍と戦って街をむちゃくちゃにしてるのに、とか思うところはあるけど、それでも嫌いになれない映画。できれば、レックス・ルーサー率いる悪人軍団と戦う続編を見たいところ。無理かなあ。

 久々の3本立て映画を見終わった頃には、雨はやんでいた。素敵な3本、アクション映画といっても様々な見せ方があるものだ、という事を改めて思い知った身としては電車移動の疲れはなく、足取りは逆に軽かった。

 とまあ、別にどうでもいいことをダラダラ書いたら、かなり長くなってしまった。

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今年はいつになく話題作目白押しのゴールデンウィークでした。と、過去形で書いてますが連休はまだ終わってません。

 怪獣VSロボ(パシフィックリム・アップライジング)、怪獣ロボVSロボ(レディプレイヤー1)ときて、今度は超人対宇宙人『アベンジャーズインフィニティーウォー』です。監督自身が『ネタバレしないでね』と言ってるので、Twitterでは伏せ字ツイートがわんさか。未見だった身としては『グギギ……』と悔しがるしかなかった。一体どんな内容なんだ? 『シビルウォー』で決裂したあいつとあいつは仲直りできるのか? 宇宙のあいつらはどうやって合流するのか? とか。そして昨日、やっと見た! アメコミ映画はもれなく見たい次男と一緒にあさイチの吹き替え版で。

 これ以降、多分に内容に振れること書いてますので。





 今までちらちらと姿を見せていた宇宙一の悪党、サノスがついに立ち上がる!
 今回の宣伝文句は『4・27ガチ全滅』だったが、これ以上のネタバレはなかった。『マイティソー・バトルロイヤル』のエンディングをぶち壊すような冒頭から、あいつもこいつも死ぬ。あっけなく、コロリと逝ってしまう。サノスは圧倒的に強い。実に強い! 

 宇宙の果てから地球へ、恐るべき力を秘めたインフィニティストーンを探しに動くサノス。その行く手を阻むアベンジャーズの面々。しかし、何をやっても歯が立たない。そして、超人たちがあっけなくやられていく。実に憎々しげかつ強大な悪役なんだ! と見ていくうちに、これは、狂った自論を遂行するため宇宙のあちこちで石を探し求めるサノスおじさんの物語なんだ、サノスが今回の主人公なのだという事に気付いた。なら納得がいく。そう思うと、なんだか『もうアベンジャーズ全滅していいよ、やっと目的が果たしてよかったね、サノスさん!』という気持ちになってきた。ヒーロー映画史上まれな、悪が勝ってしまう映画だった。無敵のアベンジャーズがバタバタと倒されていったら、そりゃみんな唖然とするわな。悪役がその目的を無事に果たすとどうなるか? やることが無くなってしまうのである。段々畑の見えるどこかの農村で、ふう、と満足げなサノス。こいつ、隠居するつもりか? でもやることやってしまったからいいのか。

 個人的にはそんな暗いムードの中、通常運転のガーディアンズオブギャラクシーの存在が頼もしかった。どんな相手にもひるまず軽口を叩けるバカ、というかクソ度胸。ソーや、宇宙に飛ばされたドクターストレンジ、アイアンマン、スパイダーマンとの絡みも楽しい。

 でも、来年続編あるし、たぶんおそらく何とかなるでしょ、という気持ちだったので、世間で言われるほど悲観的ではない。生き残ったのが初期メンバーばかりだったので、なんとかなりそうな気もするし、もうサノスが来年も勝ってもいいよ、という気もする。それだけにサノスのドラマがたっぷり描かれた2時間半だった。


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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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