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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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携帯のカメラ機能がイカれたので、古い携帯をカメラ専用として持ち歩いていたけど、先日ロックがかかってしまい、解除不能に。いよいよ年貢の納め時か、そろそろスマホに変えてみようかな、あるいは安いカメラでも買ってみるかな、と思う今日この頃。

 昨日は朝から雨が降って、バイクで外出するのが困難な状態。しかし、学校の講義があるし、いつものように車で出るのもありかもしれない。でも、なんとなく、気まぐれでたまには電車に乗ってみようと思った。大阪市内で車を停めるのと、電車の往復料金がそれほど変わらないからだ。ガイドの仕事以外で電車に乗るのは去年の夏、娘とプールに行って以来かもしれない。時間さえ合えば、電車の移動も快適この上ない。でも家から駅まで遠いから、いつも決まって一本乗り過ごしてしまう。久々に電車に乗ってみると、目的地に着くにはどのルートを選べばいいのか? を調べたりするのがちょっとした楽しみになってくる。スマホ持ってたら、パパッとそういう検索できるんだろうな。

 学校の最寄り駅は南森町なので、そこから歩く。これがまた遠い。聞けば、JRの桜の宮からでも行けるそうだが、そこからでも遠いらしい。都会にあるのに、微妙に辺鄙なところに立ってるものだ。

 学校へは始業10分前に到着。キャラクター設計という事で、普通のカメとガメラを引き合いに説明したのだが、今の学生さんにはガメラが通じにくかった。もっとわかりやすい例えにすればよかった。何とかグダグダといつものように講義を終え、あとは帰宅するのみ。しかし、このまままっすぐ帰るのもなんだかもったいない気もする。では寄り道をしよう、と新世界へ。学校帰りに新世界とは学生時代に戻った気分である。ここでも最寄り駅はどこなのかを調べるのが楽しい。

 雨の新世界は、観光客相手に平成生まれの昭和感を無理やり醸し出し、『大阪っぽさを演じている』街になってる。いつから串カツが大阪名物になった? いたるところに串カツ屋だらけで他の飲食店がほとんどないというのも困りもの、共倒れになたらどうするんだろうか。でも、そんな場所は大通りだけで、路地に回ると、猥雑でいかがわしい、昔から変わらない新世界がある
。学生時代にお世話になった日劇会館は3館中2館はポルノとゲイ映画専門になったけど、残る一館では今でも東映作品を上映中。

 通りから少し外れたところに今回の目的地、新世界国際劇場がある。洋画3本立て1000円の良心価格。地下はポルノ映画館。


 素敵な絵看板に、独特のコピーが冴えるポスターたち。今回は『ダークタワー』『悪女』『ジャスティスリーグ』の、今年見逃した話題作2本に、ご存知ヒーロー映画の手堅い組み合わせ。

 場内は芝居小屋のように平坦で、二階席も設置。みなみ会館とはまた違う昭和の映画館という雰囲気。でも数年前からデジタル化を始めたらしいので、まだまだやる気は十分。行き場なくしたおじさんたちと、どう見ても男な女性たちがうろつく空間。自分も行き場なくしたオッサンの一人だ。ロビーでタバコが吸える映画館というのも、最近ではまずない。

『ダークタワー』はスティーブン・キングの大河小説の映像化。世界を司る塔の崩壊を防ぐために立ち上がる少年と拳銃使いの物語。異世界冒険ものであり、キング小説によくみられる黒いジュブナイルといったテイスト。すっかり出来上がったキング世界の物語なので、それについていかないといけない。『なぜ、どうして?』と疑問を抱く前に目の前の出来事を受けとめる。西部劇だと思ってみたら、肩透かしを食らう。とはいえ、ガンスリンガーと呼ばれる拳銃使いを演じるイドリス・エルバのガンさばきは見事。高速リロード、アクロバティックな射撃等々、もっと見たいという欲求に駆られる。ただ見終わった後、場内でオッサンが『つまらんなー』とぼやいてた。

『悪女』は韓国映画。犯罪組織の殺人マシンだった女が警察に捕まって、秘密組織の殺人職業訓練校でさらに殺人マシンとして仕立て上げられる。シングルマザーの彼女は、普段は舞台女優として暮らしながら、突発的にやってくる殺人指令をこなさいといけない。『女囚さそり』『ニキータ』『キル・ビル』のエッセンスを混ぜ合わせたような作品。エッセンスというか、日本のヤクザが日本刀差してバイクに乗ったり、突然指令を受けて便所の窓から狙撃したりと、そのまんまなシーンもあったりする。

 主人公の過去と現在をクロスオーバーさせ、意外なクライマックスにもっていく展開。韓流ドラマみたいに途中ちょっとメロドラマっぽくなるけど。女殺し屋もの、というジャンルはすでにあるけど、この映画がすごいのは一人称視点からかぐるぐる動くカメラワーク。一体どうやって撮った蒲田クわからない。俳優と一緒にカメラマンが動き回ってるとしか思えない。冒頭の主人公がヤクザの組を壊滅させるシーンから、バイクチェイス、クライマックスのバス内での激闘まで、一体何がどうなってるのかわからない。自分もまた画面の中にいるようなちょっとしたVR体験を味わえる。しかし、韓国のバイオレンス描写はどれも痛々しい。ナイフでグサッとやるのでなく、ちょっとずつサクサクっと切り裂いていくし、手加減なくぶん殴り、叩き潰す。劇中で何度も出てくるナイフもバカでかい刺身包丁みたいで、痛そうである。それとでかいハンマーと手斧も必需品。銃器がメインのアクションとは違い、こちらは刃物や鈍器といった近接武器がメイン。

 鑑賞中、二階席で聞きたくもないオッサンの喘ぎ声が聞こえてきた。多分オカマのお姉さんといちゃついていたと思われる。

 銃とナイフの大アクション2本も見て、もう満足、帰ろうかと思ったけど、外ではまだ雨が降っている。それに嫌いではない、むしろ好きな映画なので『ジャスティス・リーグ』も。劇場では3度目。でも先日家で見たところだけどなあ。アベンジャーズが大所帯のショッピングモールならば、こちらは名店ぞろいの商店街といった感じ。急ごしらえの寄せ集めのチームだけど、世界のために何とかしないといけない。『マン・オブ・スティール』から始まってぎくしゃくしてるけど、なんとかマーベルのように走り切りたいDC映画の、これもまたぎくしゃくしてるけど一つの到達点。ギクシャクしてるけど、ワンダーウーマン姐さんと、もっさりしたバットマンが見れるからいいや。敵が四角いボックスを欲しがったり、雑魚がぞろぞろ出てきて戦ったり、とアベンジャーズと被っちゃう部分は仕方ない。いや、これが変わっていたら、もう少しなんとかなったのかも。何でロシアの小さな町で戦うのか? あの家族の描写は必要だったのか? とか、ダニーエルフマンはせっかくなんだからもっとわかりやすく派手に、オリジナルの曲を流せよ、とか色々思うところもある。『マンオブスティール』『バットマンVSスーパーマン』を経て、世界中がスーパーマンの死に悲しんでいるんだけど、あいつそんなに活躍してたか? ゾッド将軍と戦って街をむちゃくちゃにしてるのに、とか思うところはあるけど、それでも嫌いになれない映画。できれば、レックス・ルーサー率いる悪人軍団と戦う続編を見たいところ。無理かなあ。

 久々の3本立て映画を見終わった頃には、雨はやんでいた。素敵な3本、アクション映画といっても様々な見せ方があるものだ、という事を改めて思い知った身としては電車移動の疲れはなく、足取りは逆に軽かった。

 とまあ、別にどうでもいいことをダラダラ書いたら、かなり長くなってしまった。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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