作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
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なぜか勝手にネットが閉じてしまい、何度も書き直してしまう状態に。コピーしておけばよかった。なので、もうグダグダ書かない、簡略して描きます。
ウルトラ大全集の翌日、昨日は再び京都で『劇場版ウルトラマンジード・つなぐぜ!願い!!』と『希望のかなた』を見る。『映画』という共通項しか見当たらない二本だ。 『ジード』は沖縄を舞台にジード、オーブ、ゼロにジャグラス・ジャグラーが、人工生命ギルバリスと激突! 坂本監督らしく、巨大戦も等身大戦でも肉弾アクション満載、ウルトラマンは全フォーム披露にウルトメィトフォースゼロの久々の登場と、盛りだくさんな内容。ウルトラ映画というより、それぞれの見せ場を均等に作った『スター映画』なんだなと実感。沖縄の青空の下守護神グクルシーサーとギャラクトロンの激突は『ゴジラ対メカゴジラ』を、ゲスト出演のジャッキーちゃんのくだりは『笑拳』を彷彿とさせ、ウルトラ以外の見せ場も短い尺の中にぎゅうぎゅうに詰め込まれておりました。 くよくよしていた主人公のリクが、仲間の愚痴をこぼしながら回復するのが斬新。公開三日目なのにパンフ売り切れで、改めてウルトラ人気の高さを思い知りました。 続いてみなみ会館で『希望のかなた』。戦火から逃れてきた難民の青年をなんとなくかくまい、なんとなく彼のために尽力するレストランのオーナー&従業員。昨年の作品だけど、90年代からカウリスマキはぶれない。酒、たばこ、バンド、異邦人、それに犬。どこかとぼけたキャラクター達。ぼけてるのか真面目なのか、ドラマなのかコントなのかわからないのでとりあえず観客が心の中で突っ込むフィンランド新喜劇。新しいけどどこか古臭さを感じさせる作風は、築55年のみなみ会館にはぴったり。今度からこんな素敵な作品群をどこで見ればいいのか。みなみ会館再開の暁にはぜひとも新作含めてカウリスマキ作品を上映してもらいたいものです。 PR
ふた月ほど前、右奥歯の歯茎が痛くて眠れないぐらいに張れ、まるでこぶとり爺さんのようになったことがあった。歯医者に飛び込み、患部の膿を抜き取ってもらう事で事なきを得たのだが、先日のカウリスマキナイトのあたりから、再発しそうな予感はあった。また右の奥歯がうずく、でも前回きちんと治療したから放っておけば治るだろうとタカをくくっていた。しかし、痛みも腫れもどんどんひどくなっていく。痛みで目が覚めるような、前回のような目に遭わないためにも早めに予約を入れたもの、空いてる時間が夕方の5時。今のところ痛くてたまらない、という事もないので何とかしのげそうだ。しかし、歯茎がうずくためか、鎮痛剤のせいなのか、どうにも頭がぼーっとして考えることができない。しかし、せっかくの休みに何もしないのももったいない。と、何とか映画館へ。昨日のアカデミー賞で作品賞、監督賞含めて4部門受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』を見る。怪獣愛が炸裂した『パシフィック・リム』のデルトロ監督が、今回も異形への愛情を注ぎこみ、それがまさかオスカーを獲るとは。怪獣映画がアカデミー賞を獲ってしまった。賞を獲ろうが獲るまいが見たい作品だっただけに、喜びもひとしお。うずく歯茎とぼーっとした頭で何とか劇場へ。
言葉が話せず、手話でコミュニケーションをとる主人公イライザとアマゾンで捕獲された半魚人とのラブストーリー。デルトロ監督は『大アマゾンの半魚人』にリスペクトを捧げ、しかも自分なりのオチをつけている。 冒頭、イライザが靴を丹念に磨きながら出勤し、途中で靴屋のショーウィンドウを覗き込むシーンがある。言葉のない女性と靴、という事でこの物語は『アマゾンの半魚人』でもあり『人魚姫』の裏焼きの設定なのだ、という事を匂わせている。魔女から人間の足をもらう代わりに言葉を奪われた人魚姫は……と、映画を見ている最中、うずく歯茎を舌でいじっていたら、患部が破裂し、どっと膿が出た。口内に広がる苦い感触。それと同時に、痛みも腫れも嘘のようになくなった。そうか、今日の歯医者の予約が遅くなったのも、この映画を見に行ったのもすべてこれのためだったのか! これで歯医者に行かなくて済む、ありがとうデルトロ監督! 人間と半魚人の生と性、そして恋を描くこの作品はデルトロ監督らしくブラックで残酷な味付けも盛り込まれて普通のラブストーリーには終わっていない。そこが好悪別れそうなところだが、声のないイライザ、その同僚の黒人女性、ゲイの同居人、共産圏のスパイ、それに人ではない半魚人等マイノリティーに向けられた眼差しは暖かくユーモラスで、どこか先日のカウリスマキ作品と繋がるところがあったりする、ように感じた。音楽と手話で半魚人とコミュニケーションをとるイライザは、施設から彼を脱走させ、自宅(映画館の二階に住んでいる設定もいい)で匿ううちに恋愛感情が芽生えてしまう。その辺の描かれ方も特に盛り上げるでもなく実にあっさりと処理しているが、それが逆に印象強くしている。 異種族間の恋愛をファンタジーで終わらせないのもいい。『パシフィック・リム』で怪獣の排泄物や死体の始末等、普段怪獣映画では触れない部分にあえて踏み込んだデルトロ監督らしさがある。 前編に流れる音楽も優しく、ミュージカルを見てステップを真似るイライザが終盤近くに見る夢のシーンの美しさはこの映画唯一のファンタジーなのかもしれない。そしてファンタジーを乗り越えたラストで、思わずうるっときてしまう。 怪獣映画の新たなステップを目指し、それがオスカー受賞という快挙を成し遂げたのだが、これ以降、怪獣恋愛映画が量産されたらどうしよう、といらぬ心配もしてしまった。 とにかく痛みから解放された上に最高な物語を見せてくれたデルトロ監督には感謝しかない。そしておめでとうございます。 先日のこと。アメコミ映画はもれなく見たい次男と『ブラックパンサー』を見る。『キャプテンアメリカ・シビルウォー』で初登場したアフリカの黒いヒーロー。お話のメインは『シビルウォー』の後らしい。未知の金属ヴィブラニウムによって驚異的な技術の躍進があるものの、鎖国状態と巧みなカモフラージュでひっそりと繁栄してきたワカンダの国王、ティチャカが黒いスーツを身にまとい、国の脅威と戦う物語。呪術と科学の融合という視点は面白く、ブラックパンサーの活躍も見ていて心地いい。信用していたものが裏切り、反目関係だった人間が心強い味方になるなど、ツボを押さえた構成も悪くない。敵であるキルモンガーが同じスーツを着ているのが残念。もっと差別化してほしかったなとは思うけど、あの物語の中に組み込むのはちょっと難しいなと思ったり。ネットでは大評判、という事らしいがそれはあくまでも他人の意見であり、自分としては『楽しいアメコミ映画』だった、という以上にはなかった。つまらないわけではない、評判を鵜呑みにして期待するといけないな、ということ。何よりも途中でうとうとしてしまった、という自分が悪い。ワカンダの技術があれば、もう宇宙の敵なんかメじゃないのでは? と思ったり。車の屋根に乗ってカーチェイスするブラックパンサーに、専用バイクにまたがらない宇宙刑事ギャバンの姿を見た。 続いてその夜、京都みなみ会館へ。フィンランドの監督アキ・カウリスマキのオールナイトへ。何度目だみなみ会館。しかし、いよいよ今月まで一時閉館である。見たいものがあれば、時間と金と相談して、できるだけ見ておきたい。それに、普通にオールナイトに参加できるのもこれで最後だと思ったからだ。昨年の大みそかに『ルアーブルの靴磨き』を見て、久々にカウリスマキ作品に触れたので、これは見ておきたいと思った。上映作品は『パラダイスの夕暮れ』『レニングラードカウボーイズ・ゴーアメリカ』『コントラクト・キラー』『街のあかり』の4本。カウリスマキ映画はどれも短いので一晩に四本上映することも可能なのだ。劇場はほぼ満員。これも閉館効果なのだろうか。 『パラダイスの夕暮れ』は清掃員が元スーパーの店員と出会い、一度は別れるものの、最終的に手を取って、旅立つまでを淡々と描く作品。孤独な男女、酒、たばこ、ライブ、犬、青を基調とした画面に映える原色の建築物と、すでに以降の作品に繋がるフォーマットが完成しつつある。『レニングラードカウボーイズ・ゴーアメリカ』はその珍妙なルックスで公開当時話題になった作品。バカ映画というカテゴリーでくくられるものの、これもまたアメリカにやってきたフィンランド人という異邦人の姿を描くことでテーマは一貫している。ニューヨークからメキシコへ、飢えと傲慢なマネージャーと戦いながら演奏するカウボーイズ。『コントラクトキラー』ではイギリスを舞台にフランス人であるためにリストラされた男が、自分の殺害を殺し屋に依頼するものの、花売りの女性と知り合ったのがきっかけで、再び生きることを決意する。一方殺し屋はガンで余命いくばくもなく……というシニカルな喜劇。カウリスマキ映画では権力者は徹底的に嫌な奴として描かれ、その下で働く者たちには優しい。ブツンと切れるものの、ハッピーエンドを匂わせるエンディングがいい。『街のあかり』もまた異邦人のお話。警備会社のロシア人が強盗に目をつけられ……2006年の作品で、21世紀に入っても男はつつましい生活を送り、ふとしたきっかけで女性と知り合う。しかし、今回は今までもセルフパロディのようにすべてが裏切られてしまう。珍しくささやかな逆転もなく、逃避行もない。しかし、最後にそっと希望を持たせるエンディング。青く冷たい画面の中で、ほんのり温かくなった瞬間。声高に人間賛歌をするでもなく感動的なシーンがあるわけでもない、酒を飲み、煙草を吸って働くだけだけど、それをほんの少し面白おかしく淡々と描いている、カウリスマキのそんな作風がなんだか心地いいのだ、ということを再確認した夜だった。もう年齢的にハリウッド大作は受け付けない体になってしまったのかな、と思ったりもした。とはいえ、次回、ついに今のみなみ会館では最後のウルトラ大全集。またまた京都へ。今月はあと何回行くんだろうか。
先日『劇場版マジンガーZINFINITY』を見て、久々にグレートマジンガーを見返す。Zではなく、なぜかグレート。後の映像作品では、いつもかませ犬みたいな役回りのグレートだけど、本当はもっと強くてかっこいいんだよ。しかし、毎回ピンチの連続だ。Zを立たせるためにはグレートに引っ込んでもらわないと、グレートが目立ってしまう。なので、グレートとZの共闘って本当は難しいのです。そんなことを考えているうちに、なんだかもう一度見たくなってきたので、先週末、八尾で二度目のマジンガーZ。冒頭のグレートの暴れっぷりが素晴らしいが、このまま居続けると、Zが出なくてもよくなってしまうので、あのような退場になってしまう。せめてどこかでグレートブースター出してあげてほしかった。
二回目ともなると、どこが見せ場かわかるので安心して見られる。やはりこの映画は、一介の研究者になっていた兜甲児が旧友ドクターヘルとの再会によってバカにパイルダーオンする話だ。今風の理屈付けとか結婚問題とか、その辺に転がしておけ、ただの研究者が『回転には回転だ!』と大車輪ロケットパンチを撃つものか、スクランダーカッターなんかするものか、兜甲児は元の姿に戻るのだ。それは、この映画を見ているオッサンもそうだった。昔のバカだった自分に戻るのだ、バカ万歳。クライマックスは何度見てもいい、悪い奴らは四の五の言わずぶちのめすのだ。 とはいえ、一方でもやもやした感情も湧き上がるもので、『だからどこから10年後だよ?』の思いも強くなる。UFOロボのいない世界ってだけでもうパラレルじゃん、そのくせ、オープニングで出てはいけないピグトロンとかギルギルガンとかドラゴノザウルスがいるのはどういうこと? と、拗らせオッサンはもやもやしてしまうのであります。 とはいえ、映画の後は設定資料集を買ってしまうほどに満足。今回はスタンディとクリアファイルももらえたのでさらに満足。兜甲児は戦い終わって真っ当な人生を歩むけど、オッサンはまだバカの地平に立ったままだったりする。そんなバカには、少しもぶれないドクターヘルと、ボスの姿にほっとするのでした ここ数年、怪獣界隈での知り合いも増え、怪獣の話題に事欠かない状態が続いていますが、あっちの方がさっぱりなんです。怪獣と同じく大好物のマジンガー、ゲッター関係の話題を共有できる相手がいない。怪獣もの以上に単発で作品が発表されるから、話題に上がりにくいし、半ば過去のものといった感じもあった。でも大丈夫、昨年末のオールナイトでグレート対ゲッターを見て興奮し、そしてついに『劇場版マジンガーZinfinity』がやってきた。初日に行きたかったが、子供らと行く約束をしていたので、一週間の我慢。そして先週末、奈良のTohoシネマズ橿原のレイトショーで見た。 大感動の大満足、大興奮の映画でした! けっこうけっこう、大結構! 見たか君は? 聞いたか君は? と誰彼構わず問いかけたくなる、そんな映画。 昨年の制作発表から期待と不安の入り混じった気持ちで公開を待っていたけど、予想をはるかに上回っていた。リメイク、リブートにせず『テレビアニメ版の10年後』という設定はファンには嬉しかったが、作り手には難しいところだったと思う。あれから10年、兜甲児はすっかり大人の研究者になり、弓さやかは光子力研究所の新所長。剣鉄也は軍人で、炎ジュンはそんな鉄也の子供を身ごもっていた。みんな大人になってしまったなあ。劇中で甲児とさやかさんが専門用語をバンバンぶつけあったりしているのを見て『昔はUFOしか作れなかったくせに』と思うのですが。 しかし、それでいいわけがないのだ。富士山から発見された巨大な魔神、そしてそのキーとなるアンドロイド少女(今風)、そして復活するドクターヘルと機械獣軍団! 主人公側は大人になって『理屈のある』生活を営んでいるけど、悪者たちは理屈なんかクソくらえ、以前のように世界征服を目論むのみ! まるで変わらない、いや変わらない方がいい! かくして兜甲児は再びマジンガーZに乗り込み、ドクターヘルに戦いを挑むのでした。 冒頭からグレートマジンガー大活躍でおもわず体が前に乗り出し、そのまま元の姿勢に戻ることがなかった。それぐらいに満足の一本でした。ニーインパルスキック出されたら、ねえ。 ただ、『あれから10年』と行っても『どこから10年?』という思いもあった。どうやら宇宙の王子は来なかった世界らしい。その時点でもう正当な続編ではないし、ガミアって原作だけだろ、スカラルドとか、劇場版の機械獣だすとデーモン一族とデビルマンのいた世界という事になるのか?とか、マニアの悲しい性で、細かいことを考え出したらきりがない。 しかし、いつまでも変わらないドクターヘルの挑戦を受けて兜甲児もかつての自分に戻っていくのが嬉しい。そしてバッタバッタと機械獣をなぎ倒すマジンガーZのかっこよさ! テレビ版のオープニングを延々見せられているような快感がそこにはあった。もうこれで映画終わってもいいよ、と思うぐらいに! 本当に『バッタバッタ』と、遠慮なく機械獣軍団を倒していく。あしゅら男爵、ブロッケン伯爵も専用機械獣で迎え撃つ、最後に控えしは地獄大元帥だ! まさか21世紀になってかっこいい地獄大元帥が見れるとは思っていなかった。今度の地獄大元帥はめちゃくちゃ強い! 無敵要塞デモニカの修理のことばかり考えて死んじゃった10年前とは違うぞ。 大人になった兜甲児が、昔の友達、ドクターヘルと再会し、かつての自分を取り戻す、そんな映画。研究者とか結婚はマジンゴーの後だよ。それと、ヘルと同じく、まったく変わらないボスとボスボロットの活躍に心が和むのでした。ちゃんとヌケとムチャもいるし、昔のままだ。 昔のテイストを変にアレンジすることなく、かといって昔のままで終わらせず、いかにして今風に落とし込むか? という難題を何とかクリアした一本だった。 もう今年のベストの一本に入れてもいいし、機械があったらもう一回見たい。子供らも満足でしたが、娘だけはボスとクッキングパパの区別があまりついてませんでした。 |
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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