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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 昨日、そこへ行こうと思ったのは、ふとしたきっかけである。漠然と行きたいな、どうしようかな、と思っていた時、ふと立ち寄った古本屋で見つけた雑誌『OUT』のSF特集。もともと情報誌だった『OUT』が『宇宙戦艦ヤマト』の特集を組んだところ大当たりしたので、アニメ誌になっていった。そんな話を聞いたことがある。手にしたのも、そんな頃の『OUT』だった。
 
 


 ヤマトだけでなく、内外のSF映画の特集を組んでいる。『スターウォーズ』が来るか来ないか、そんな時期のSF特集だ。そこに、その映画の紹介もあった。たった2ページだったが、それに背中を押された気がした。そして、京都みなみ会館へ。今年亡くなったデヴィッド・ボウイの追悼も兼ね、そしていつもお世話になってるみなみ会館が上映権を取得したという『地球に落ちてきた男』だ。
 水資源が枯渇した惑星から地球にやってきた異星人、デヴィッド・ボウイが、地球にやってきて、自分の持てる技術を使って大金持ちへ。そして自らの星へ帰還すべく、宇宙船を建造するも、飛躍した技術革新を恐れたアメリカ政府によって……というお話なのだが、時間軸が前後したり、イメージカットが入ったり、説明不足なシーンがあったりでかなり難解にも見えた。今紹介したあらすじも間違っているかもしれない。
 水のない星から来たので異様に水分を欲するデヴィッド星人は、『ジャミラになれなかった男』にも見える。しかし、ジャミラになっても待ち構えているのは悲壮な最期だけだ。この映画は悲惨そうにも見えるが、どこか抜け目なく見える。思惑が外れたデヴィッド星人の迷走が長いので、かなり疲れる部分もある。いつ終わるのか? と不安になってくる。水木しげるの短編にも似た淡々と、つながってなさそうでながってる、そんな印象にも見えた。悲惨な目にあっても、主人公は気を落とすことなく、いけしゃあしゃあと今を生きてる。
 映画として物語を追うのは困難かもしれないけど、デヴィッド・ボウイの2時間強のプロモフィルムだと思えば、悪くないかも。ただし、彼は歌わない。劇中で音痴っぷりを披露してるけど、最後にレコードデビューしてた。様々なファッションに身を包み、時には全裸になってファンにアピール。メイクしてなくても、彼の病的なまでのルックスは宇宙人のようだ。



 そういやスターウォーズ登場以前、70年代のSF映画ってやたらと金かかってない、アイデア一発勝負の作品が多かったなあ。この映画も特撮には金かかっていない。デビッド聖人の故郷での姿と、奇妙な列車(宇宙船?)ぐらいである。
 
 水よりもアルコールを、故郷の妻よりも地球の女を選んだために、デヴィッド星人は没落する。ようにも見えたけど、それはそれで『まあ、いいんじゃないかな』という雰囲気もする。
 かつてプライベートで京都に滞在したこともあるデヴィッド・暴威の映画を京都の映画館がリリースするというのも妙な縁か、そういえば劇中でもやたらと日本趣味なセットや歌舞伎バーみたいなのが出てきたけど、あれもデヴィッド星人の趣味だったのかな。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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