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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 ・行ける、行こう。半ばあきらめていた。これがだめでもシン・ゴジラ公開までには退院したかった。でも行けるのなら。



 
 と、いうことで、日曜日に外泊許可をもらい、いったん自宅に戻ってから京都みなみ会館へ。



 車の運転中も腹部の異常はない。恐れていた便意もそれほどない。
 

 今月はゴジラを迎え撃つのは世界のミフネしかいない、ということかどうかは分からないけど、『日本誕生』『奇巌城の冒険』という三船+東宝特撮の2本立て。
 

 そして今回はその前に東京現像所の清水俊文氏を招いてのトークショー。先日放送された『キングコング対ゴジラ4Kデジタルリマスター』、フィルムとデジタル、近年続々発見される幻の特撮フィルムについてを伺おうという趣旨である。その司会を仰せつかっているのだから何としてでも出ないといけない。無理はしていない、体はいたって健康だ。いや、腹部以外は健康。前日までにトーク内容を簡単にまとめ、準備しておいた。

 

 お会いした清水氏は根っからの怪獣好き、バージョン違いマニアで、おまけにお話が上手。こちらはあたふたしつつも、あっという間の2時間だった。内容はかけない。
 

 そして上映へ。


 
 『奇巌城の冒険』は先に見た『大盗賊』の姉妹編。あちらが南海なら、今回は異国の砂漠でミフネ大暴れ。キャストも役柄もほぼ一緒、ギミックもほぼ一緒で今回は『走れメロス』がベースになっている。しかし、伊福部音楽をバックに背負った三船はただでは走らない。友のため馬で走る。イランロケはまことに壮観、というかフィルムの退色激しく、どこが海外ロケかはよくわからなかった。ただ、土の色が黒い場面があると、御殿場ロケだとわかるぐらい。



 物語の中心になる砂漠の街の大セットと大エキストラは相変わらずであり、これもまたロケかどうかわからないぐらいによくできている。



 前回は黒海賊だった佐藤允は今回、黒盗賊。正体を襲うう描写は西部劇のインディアンであり、とにかく大口開けてガハハとよく笑う。ミフネとラストで一騎打ちというのも前回と一緒。



『日本誕生』は2時間の短縮バージョン。このためにバージョン違いマニアの清水氏も鑑賞。かなり端折っているからか、とてもテンポよく話が進む。とにかくミフネが泣いて笑って暴れてと、忙しい。ピュアなのか、バカなのか。前者であり、後者でもある。
 これも圧倒的なセットとエキストラの数に驚かされる。昔の映画には人がたくさんいたんだなあ、というバカな感想も漏れてしまう。シネスコ画面の奥からわらわらと兵士がいぇってきて、あちらでもこちらでも戦っている。邦画初かもしれない、神話時代のお話しながらも、ひるむことなく見せられてしまうのは、時代劇を数多く手がけた稲垣浩監督だからなせる業なのか。



 今回のお楽しみは神話怪獣八岐大蛇。あっけなくやられてしまい、インパクトが弱いが、鳴き声を発さなかったのがその原因かも、と推理。東宝怪獣なら、鳴き声があってしかるべきだと思うのだが。



 そして劇中でふんだんに盛り込まれる天変地異の数々は今見ても大迫力である。クライマックス、ヤマトタケルノミコトの怒りのごとく噴火する火山が、敵兵を飲み込んでいくシーン、一人ひとり溶岩に消えていくたびにアニメで炎を足している細かさ。徐々に湖の水位が盛りがっていあふれ出る恐怖、実物のセットを使った地割れ等々、これでもかとばかりに繰り広げられるスペクタクル。ミフネを怒らせてはいけない、殺してもいけないのだ。



 その日は自宅で宿泊。久々の自宅である。思えば、前回と合わせて5週間近くも入院したことになる。時間もお金もかかった。でもマイナスだとは思いたくない。体調は良好、『これでいいのだ』と思いたい。
 執刀医の先生が見せてくれた胆石は梅干しの種ぐらいのサイズだった。そんなものが体内にあったら、そりゃ手術するしかないな、と思った。



 さて、退院してから、俺の居場所はあるんだろうか? 昼食のカレーの匂い漂う病室から、そう思うのでした。
 
 
 

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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