作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 ここ数年お世話になってる京都みなみ会館が一時閉館するというニュースを聞いたのは、ちょうど前回『KUBO』を見たあとだった。ショックだ。でも完全に終わるわけではない。とにかく、自分がすべきこと、できることを最後までやろう。そして見たいものは見ておこう。という事で、先日。といっても先週末だから、ずいぶん時間が開いてしまったが、みなみ会館へ『エル・トポ』を見に行った。新作公開で組まれたホドロフスキー特集の一本、昔の宇宙船に広告が載っていた伝説のカルト映画。数々のアーティストに影響を与えたといわれる作品、さてどんな内容だ?
馬に乗って砂漠を行く黒づくめのガンマン、エルトポ。その後ろにはなぜか全裸の子供。子連れ狼っぽいぞ。ガンマンは村を荒らしたおかしな野盗を倒し、助けた女から『最強になって』と言われてその気になって、砂漠に住む四人のガンマンと戦う。前半はそんな感じ。純然たるウェスタンではない。凄腕ガンマンたちもおおよそガンマンらしくない。盲目ガンマンには落とし穴を掘って、落とし、マザコンガンマンはその母親を襲い、弾は一発限りの一撃必殺パーフェクトガンマン(大量に兎を飼ってる)には、心臓をガードして挑むというように、トンチの利いた戦い方で勝ち進む。最後の最強ガンマンは『戦いなど無意味』と悟りきったヨガの行者のような老人。『お前は私を倒せない』といって自害する。まあ、そりゃ倒せないわな。この命がけのトンチにアイデンティティーの崩れたエルトポは、女にも見限られ、全身に銃弾を撃ち込まれ、倒れる。
しかし、死んでいなかった。彼は、フリークスたちによって洞窟にかくまわれ、数年後に復活する。すっかり人の変わったエルトポは、フリークスのために、町までの近道になるトンネルを掘ると宣言。その資金集めのために、小人女と街でお笑いライブで稼ぐのがおかしい。憧れの場所である街も、どこかねじの外れた、欲望にまみれた人間たちの坩堝だった。
立派なガンマンとなったエルトポの息子が街に来て、自分を捨てた父の命を狙う。しかし、トンネルが完成するまで待ってほしいというエルトポ。お前も手伝えと、小人女と3人でトンネル堀りとお笑いライブの毎日。やがてトンネルは完成し、フリークスたちは大挙して街へ。しかし、そんな彼らを街の人間が受け入れるわけもなく、皆殺し。怒ったエルトポは再び銃を手に、町の人間へ復讐するのだった。と、文章で書くと、割とまともなウェスタンのように思えるけど、かなり変な映画だ。宗教、生、死、欲、愛、様々な要素がぶち込まれているような気がする。要素が多すぎてどうにでも解釈できる。ひょっとしてええ加減に撮ってつないだのでは? とさえ思える。 これを公開当時に見た人にはものすごい衝撃であったんだろうか。ガンマンから聖人のように生まれ変わったエルトポが、笑いで生きる糧を得るというシュチュエーションは面白かった。道徳的でもあり、非道徳的、大阪弁でいう『けったい』な映画だという事だけは分かった。
最期の墓石にミツバチの巣を置くのも意味がありそうでなさそうな。とにかくやたらと動物が死ぬので、そういうのが苦手な人にはつらいかも。当時のことだから、ダミーや人形じゃなくって本物だろうな。
けったいな映画を見たけど、それでも機会がある映画は、京都のこの映画館で見ていこう。と言ってるそばから、週末には行かないといけない。今度はいつもの怪獣に、帰ってきたウルトラ大全集だ!
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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