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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 雨、降るか降らないか。そんな微妙な天気の中、ようやく時間ができたので車で新世界へ。こういうときは平日が休みの仕事がありがたい。平日だと駐車場料金も安いし。
 今回は新世界東映で『散歩する霊柩車』『緋牡丹博徒お竜参上』のスリラーと任侠の二本立て。
 『散歩する霊柩車』は、二年前の京都みなみ会館、怪奇映画祭ナイトで上映された幻の『怪談せむし男』と同じく佐藤肇監督、西村晃ラインの、これまた未ソフト化の幻の作品。佐藤監督ー西村晃コンビの作品はまだあるということなので、東映怪奇路線の奥はまだまだ深い。
 『散歩する霊柩車』はその縁起でもないタイトルのとおり、霊柩車が街中をぶらぶらと流します。運転するのは寅さんになる前の渥美清。無表情に運転する姿は、どこかこわい。西村晃扮するタクシー運転手が自分の妻を死んだことにして、霊柩車で妻の愛人のもとを訪れてはゆする、というお話。怪奇スリラーというか、悪党だらけのコメディ要素の少ないブラックコメディ。西村晃の妻はむちむちグラマーの春川ますみ。その体格差はまるでノミの夫婦。あの『ウルトラマンレオ』の優しいお母さんが、ここでは数々の男を手玉に取る毒婦役。この二人がゆすって大金をせしめ……でもうまくいかないのが世の常。どんでん返しの連続で、こちらの予想を軽く裏切ってくれる展開。どこか奇妙で、引っ掛かる映画。ショッカー的、というかゴケミドロみたいな菊池メロディの流れる中、小男の西村晃は悪事を重ねるたび強くなる。


『緋牡丹博徒お竜参上』は、久しぶりにがっつり見る任侠映画。正直、任侠映画はどれも同じように見えるのですが、これは怪獣映画を見たことがない人がどれも同じように見えるのと一緒なのかもしれない。好きな人には区別がつくのだ。
 女博徒、緋牡丹のお竜さん、今回は恩人の娘を探して東京の浅草へ。スリになっていた娘を更正させ、芝居小屋で働かせるも、そこは東映、ただで終わるわけがなく、嵐寛寿郎の親分が仕切る芝居小屋の権利を狙い、敵対組織が……。うん、やはりどこかで見たような。お竜さんの助けもあって、数々の嫌がらせも切り抜けたものの、最後には犠牲者が出て、お竜さんの堪忍袋の緒がぶっつり切れた! 小太刀とピストルで敵陣に殴り込み!


うん、やはりどこかで見たような。いやいや、今はなき浅草十二階がそびえる浅草の大セット。流れ者の菅原文太との雪の夜の別れ、長回し(泣かせるシーンなのに、ずっともぐもぐミカンを食べてる女性がおかしい)やシネスコをいっぱいに使った大胆な構図、(そこ切る?)と思う細かいカッティング等々、加藤泰監督のシリーズもののマンネリ化をさける大胆な試みがちらほらと見えた。
 お竜さんは美人で男前なので、ピンチに遭っても菅原文太や若山富三郎が助けに来てくれるぞ!
 任侠映画音痴(略して任痴症)も楽しめた、食わず嫌いはいけませんな。
 そういや、今回はサトウとカトウの二本立てでした。
新世界東映はまだまだきになる作品がたくさん。来月は『怪談せむし男』!

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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