作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 先日のこと。やっと時間が合ったので子供と映画に行こう、という話になった。
思い出したかのように地球にやってくる宇宙ハンターの新作『ザ・プレデター』には年齢制限があった! 1作目の時はそんなものなかったのに、30年近く経つと映画を取り巻く状況も変わるものです。仕方ないので子供はアントマンへ。これはこれで猛烈に面白いからいいか。しかし父は一度見てるので、今回はプレデターにするよ。
タイトルに『ザ』がついてなんだか強そうになったプレデター。今回も懲りずに地球で人間ハンティング。いやなんだか様子が違う。プレデターにもプレデターの事情があった! プレデターがでた、訳あり軍人がチームを組んで迎え撃つ、それにほんの少しばかりの親子ドラマ! 映画に出てくる発達障害の子供はだいたい一芸に秀でてる! ならず者部隊はくだらないおしゃべりが好き! 巻き込まれてタフになるヒロイン! 21世紀、今年のバリバリの新作のはずなのに、漂ってくるのは80年代後半から90年代前半に大量に見てきたアクション、SF映画のテイスト。『ダイ・ハード』登場前の、テーマとかひねりは置いといて、見てくれとワンアイデアで勝負! な感じ。その後ベタっぷりが心地よく、学生時代に通った和歌山国際劇場にいるような錯覚に陥った。これでいいのだ、プレデターはこうでないと。脚本は『ロボコップ3』のフレッド・デッカーというだけで信用できる。時代の流れに逆らったような、ひょっとしてリバイバルなんじゃないの? と思わせてくれる一本。
その翌日。時間がポンと空いたので、九条のシネヌーヴォへ。ここにくるのはいつ以来か。東洋レックスシネマ時代に大魔神三本立てを見て、冷房が効きすぎて寒い思いをした記憶がある。今回は国立映画アーカイブの優秀映画鑑賞会のプログラム、岡本喜八VS鈴木清順ということで『独立愚連隊』『東京流れ者』の二本を。独立愚連隊もプレデターと同じくはぐれもの部隊のお話。ちょっと違うか。
第二次大戦時の中国戦線が舞台。戦争映画といえば、どこか暗く重い印象だけど、それを下敷きにしてこの映画はとてつもなく明るい。主演の佐藤允がカーッ! と馬を走らせ『やっつけろー!』と敵軍に飛び込んでいく。まるでスポーツ感覚だけど、戦争の悲惨さ虚しさがチラチラ見える。佐藤允が若い兵隊にさりげなく『……死ぬんじゃないよ』と声をかけるのが印象的。 『東京流れ者』は初見。清順はスゴいよーと言われてたけど、どうにも食指が動かず、数えるほどしか見ていない。いわゆる日活アクションの一本だが、かなり異色。やむを得ず東京を離れた主人公、渡哲也が流れる先でトラブルに巻き込まれ、最後には義理も人情も捨てて、ヤクザな人生にケリをつけるために東京へ舞い戻る。アクションはどこかもったりとしているが、それを立っているだけでも絵になるスターと大胆な映像表現で見せきってしまう。舞台演劇のようなセット、照明、それに劇中何度も流れる主題歌。歌も流れるし、渡哲也は本当に流れていた。そして見終わると、口ずさみながら九条の商店街を歩いていた。自分もまた、流れていた。
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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