作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 長いです。先週のことをまとめて書きます。
まずは先週の木曜日のこと。映画ファーストデーだったので、前から見たかった『遊星からの物体X』を見に難波へ。しかし、上映は夕方より。時間がある、ファーストデーだ、もう一本見よう。何がいい? バーフバリ? 見たいけど、まだチャンスがある。ここはその日が最終日の『スカイライン・奪還』にしよう。物体Xと合わせて宇宙人祭り!
前作は見てないけど、直接繋がりがあるわけでもない、らしい。ロサンゼルスに巨大宇宙船来襲、人間をどんどん誘拐していく、生き残った者たちはどうする、いかに反撃に転じる? と、よくある話といえばそれまで。この映画の斬新なところは、後半で舞台がタイの森林地帯に移ること!
主人公のロス刑事やヒロインの地下鉄運転手たちを乗せたまま巨大宇宙船はなぜかタイへ。なぜか? そこにシラットがあるから! 『ザ・レイド』で一躍脚光を浴びた新格闘術、シラット。多分制作者の中に『ザ・レイド』を見た者がいたに違いない。『今度の映画、シラット入れようぜ!』とばかりに、脚本の後半部分を大きく書き直した、に違いない。巨大UFO、怪獣、ロボ、宇宙人、それにシラット! まるでアメリカンSFアクション映画の教科書のような、いや、大学ノートに書きなぐったようなアイテムがてんこ盛り、クライマックスはシラット対宇宙人! 一部CG処理されてるけど、宇宙人は着ぐるみ、『ザ・プレデター』に続き、着ぐるみ宇宙人を見るとどこかほっとするのはウルトラシリーズで育ったから? 『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のような二部構成、良くも悪くもこうなったのは全部シラットのせいだと思う。『だって、あれもこれもやりたかったんだもん』と悪びれるふうでもない制作者の顔が、うっすらとスクリーン越しに見える、そんな映画でした。早く感想を書かないと忘れてしまいそうだ。 続いて『遊星からの物体Xデジタルリマスター版』。中学生時代、高熱でうなされていた時にゴールデン洋画劇場で放送されていた、悪夢のような映画。ハリウッド映画のクリーチャーや宇宙人がどこかぬめぬめしているのは『エイリアン』とこの映画のおかげ、と言っても過言ではない作品。1982年公開だから、もう36年前の映画。つい最近だと思っていた80年代の映画ももはや古典の域に入ってきている。
先日の『ゼイリブ』に続いてのジョン・カーペンター映画。しかし、『2001年宇宙の旅』とか、リバイバル映画ばかり見てますな。デジタルリマスターのおかげか、南極の雪景色はどこまでも白く、合成の粗も見える。しかし、どろどろぐちゃぐちゃの物体Xは色あせることがない気色悪さだ。不定形で、宿主の体を乗っ取るために誰が物体Xなのか分からない。人間に紛れ込んだ異形、というのは『ゼイリブ』にも通じる。閉鎖された南極基地での人間不信になりそうなサスペンス、カウボーイハットにショットガン片手の主人公カートラッセルは、カーペンターが好きな西部劇のオマージュか。そういえば、これのオリジナル版の制作者はカーペンターの『要塞警察』の元ネタ『リオ・ブラボー』の監督ハワード・ホークスだった。カーペンターがこれを作る理由は十分にあったのだ。犬の顔が裂け、腹が割れ、首から蜘蛛の足が生える等々、手を変え品を変え、観客を驚かせてくれる物体X七変化。あれは捕食中の姿なので、完全に乗っ取ったら、宿主の姿に戻るらしい。 何度も見ているので、出番は分かっているものの『来るぞ、来るぞ』と思わず身構えてしまい、血液検査や腹がバリーンと割れるシーンでドキッとなる。ラストに登場する、全てのものを取り込んだ、通称ブレアモンスターの怪獣っぽいスタイルに救われる。あの牙の生えた巨大な頭部は一体何なのか? 新作をけなすようなことはしたくないが、『スカイライン』よりも断然こっちである。 宇宙人映画二本を見た翌朝、寝屋川のキャスト社へ。ハイエースに荷物とスタッフのっていざ東京。11月2日の夜は毎年恒例のゴジラ誕生祭。今年は京都みなみ会館がお休みなので同時開催はままならず、東京へ。今回は運転手等のお手伝い。
今回の上映作品は『ゴジラ×メカゴジラ』『ゴジラVSスペースゴジラ』『ゴジラVSデストロイア』の、ゲストの中尾彬さんにちなんだ三本。池袋ヒューマックスシネマはデカい、広い! 生で見るゲストの中尾彬さんはスマートだった! 『スペースゴジラ』出演の斎藤陽介さんのトークには、橋爪淳さんが飛び入りゲストに! しかし、映画をじっくりと見るよりも、ロビーでうろうろしたり、仮眠を取ったり。しかし……東京まで来てフィルム上映のゴジラ映画を何も見ないわけにはいかない! と、最後の『VSデストロイア』の終盤だけを大画面で。大怪獣がドシンドシンと画面いっぱいに暴れる様はやはり気持ちよいものです。 翌4日、京都みなみ会館がお休みの代わりに大阪ロフトプラスワンウエストで『ゴジラ誕生祭2018後日祭〈ジアザー〉』が開催。
『モスラ3』『ゴジラ2000』『ゴジラ×メガギラス』の特殊技術、そして来年オープンの須賀川円谷英二ミュージアムで上映される短編の演出を担当された鈴木健二監督をゲストに迎えてのトークライブ。この日ばかりはロフトがみなみ会館になる、とのことなので吉田由利香館長、それに東京よりいつもお世話になってる中村哲氏、円山剛士氏も登壇、いつもながらのアウアウな司会進行をやらせていただきました。 後半には84ゴジラのショッキラスのデザインを手掛けた仁科秀昭さんが飛び入りゲストに。怪獣愛、ゴジラ愛、ショッキラス愛に溢れた濃厚な時間でありました。東京土産? のちびゴジラ帽子をかぶりっぱなしであります。 家に帰って、荷物を片付け『やっと終わった』という心地よい疲労感。これもなんだか久しぶりな感じがします。来年の誕生祭は新生みなみ会館でぜひ!
そして怪獣誕生月間は終わらない、今月18日はゴジラコミカライズの坂井孝行先生をお招きしてのババジラジオ日曜日開催、それに来月も年末オールナイトに代わるイベントがロフトプラスワンウエストで……。
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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