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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 映画館の入場料金の値上げが話題になったりしていますが、MOVIX系列は、会員にさえなればリピーター割引というのがあるので、大変お得。次回鑑賞料金が500円引き、ネット予約だと600円引きになるので、大変お得なシステム。それが見れば見るだけ溜まっていく。さらに場所によってはメンズデイもあるし、平日に休みが多い身としては大変ありがたいのです。ただ、自宅からちょっと距離があるのが難点か。と、昨日もそんなお安いシステムを利用して『ラ・ヨローナ/泣く女』を見る。

 基本的には『なんで金払って怖がらなあかんねん』な精神の持ち主、まあ怖がりなので、進んでホラーは見に行かない。でも今年は『来る』とか『ヘレディタリー』とか、ホラー映画を進んでみている気がする。なぜか? なぜでしょう、自分でもよくわからない。



 舞台は1970年代。ソーシャルワーカーの主人公アンナは、とある母子家庭で児童虐待の疑いがあると、母子を引き離す。物置に閉じ込められた幼い兄弟、しかし母親は虐待ではないという。その夜、兄弟は保護されていた施設から抜け出し、溺死体となって発見される……。子供を連れて事故現場に向かうアンナ。子供たちに車で待つように告げるが、アンナの息子クリスは、車から出て、川のそばで泣く女に出会う。なんとも場違いな、白いドレスの女だ。幼い兄弟の死因は、白いドレスの女の正体は? アンナとその子供たちに襲い掛かる恐怖!


 ラ・ヨローナ(泣き女)はメキシコの民間伝承に出てくる、いわば妖怪のようなもので、自分の子供を殺してしまい、罪の意識に苛まれ自ら命を絶った母親が化けてできたもの、らしい。日本でも『姑獲鳥』や、死んでもなお自分の子に飴玉を買いに来る女の幽霊の話があるが、それに近いもの、かもしれない。ただ、映画に出てくるラ・ヨローナは強い。目的は子供をさらって殺すこと、特に水辺は危ない。これが、じわじわとアンナの子供たちに迫ってくる。とにかくバーンと登場したら音楽がジャーンと鳴って、子供らはギャーと叫ぶ! これの繰り返し、見ている方はそのたびにびっくりする。いかにも『出そう』な構図があれば身構えてしまう。来ると分かっていても、やっぱりびっくりしてしまう。怖いというか、驚きっぱなし。あちらのオバケは実にパワフル。



 実話怪談でもよく、浴室にまつわる話が出てくるが、これを見事に映像化している。娘の髪を洗っているのが母親ではなくて別の誰かだったら? 見ている方としては『浴室で髪を洗うなんて!』と日米入浴事情のギャップに憤慨もするが、一応、ちゃんと髪を洗ってあげてから殺しに掛かるので、ラ・ヨローナは基本的にはいいお母さんかもしれない。




 物語中盤で呪術師が登場、ここからはモンスター退治もののテイストが濃くなって、怖くなくなるかも、と思っていたけど、やっぱりバーン、ジャーン、ギャー! は続く。
結界を張ってオバケが入ってこないようにするとか『妖婆死棺の呪い』を彷彿とさせるけど、それがちょっとしたことで崩れていくのもセオリー通り。ホラー映画ってただ怖いものだして驚かせるだけではなく、『オバケの出る間』をきちんと分かって撮らないと、まるで怖くなくなる。この映画はちゃんとそのツボを押さえておりました。だからもう、いきなり出てこないで。エンドクレジットの途中にもバーン! って出てくるんじゃないかと身構えてしまいました。



 
 この映画は『死霊館』シリーズの流れを汲むもので、かなりの本数が作られているのだと、パンフレットで知りました。秋には新作が公開されるらしい。アナベル人形ってなんだ。怖いだけじゃなく、エクソシスト的に人間も対抗するというのがアメリカだな、と思いました。



 怖かったので、むさぼるようにクレーンゲームをやって、ワンダーウーマンを取りました。アカン、これも人形や、夜中に動く奴や! ワンダー!
 

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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