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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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 原稿を進めないと。でも、心を豊かにしないと、といういいわけの下、おそらく夏映画最後の大物である『マン・オブ・スティール』を見に行く。
 『Ⅲ』も『4』もなかったことにしてください、という『スーパーマンリターンズ』すらなかったことにした今回の映画。要するに過去の作品から仕切りなおしの、今流行のリブート作品である。
 製作にクリストファー・ノーラン、監督に『ウォッチメン』のザック・スナイダーということで、スーパーマンがひたすらクヨクヨ悩むだけの映画になりそうな悪い予感がした。それに加え、ニュースで流れる新スーパーマンのコスチュームは黒っぽくて、そして赤いパンツをはいていない。
 大丈夫か、これ?


 結果から言えば大大大丈夫でした。


 クリプトン星から送られた赤ん坊が成長し、そして正義の人になるまでを、丁寧に描く二時間半。


 周りと違うことに悩む少年期、そして自分探しの旅に出る青年期、そして自分の正体を見つけたときに現れたゾッド将軍との戦い。



 もともとが大昔の漫画ですので『なぜ?』と突っ込む部分が多い。この映画ではそんな突っ込みをさらりとかわす上手い説明がきちんとされている。同じマントをつけたヒーロー映画でも前回のアレよりもうんと親切である。

 そして感想をあれこれ。


◎ヒーロー初登場ものだけど、『マンオブスティール』はくよくよ悩まなかったのが一番よかった。話し合えば協力者もいるし、何気ない一言で、さらりと悩みが吹っ飛んでたし。『メガネを掛けただけで別人に見えるのか?』という昔からの突っ込みに、ややずるい方法で解決策を見出していた。これまた上手い



*一応悩む場面はあるが、さらりと解決。それと軍隊と共闘するのがなんだか新鮮。
兵隊さんを助けて『奴は味方だ!』と言わせたり。
 



◎『マンオブスティール』もうめんどくさいから『スーパーマン』でいいだろう! ゾッド将軍のパワーアップの丁寧な描き方が、強敵感を増大させている。片腕のお姉さんのいでたちと市街地でのアクションは最近見た『マント五人組』の紅一点と被ったりもしたが、こっちのほうがアクション含め一万倍いい



*先週の『ガッチャマン』と比べてしまうのは致し方ないが、敵のゾッド将軍一味も、プロテクターにマントだったもので。ゾッド将軍が地球の環境に慣れ、強くなるごとに鎧を脱いでいくのがかっこいいし、キャラも際立っていた。
 超人同士だから、そこら辺の建物壊しながら超高速で飛び回ってのどつきあい。これまた見たことないビジュアル。あれ、絶対かなりの死者がでてる。



◎『マンオブスティール』で、一番好きな場面は神父様が生唾を飲むところ。人知を超えた存在と対峙したリアクションを撮るとき、聖職者にその役回りをさせるのは実に説得力があると思った。前半、放浪編の地道な積み重ねが、得体のしれない英雄の存在を世間に徐々に知らしめてるんだな、これも上手い

*お国柄か、さらりと聖書から引用したりしている。そもそもスーパーマンがクリプトンから地球に来るくだりは旧約聖書のモーゼから引用してるな。放浪していた先で軽いいたずらを仕掛けるクラークケントがいい。


◎『マンオブスティール』ケビンコスナーには農園がよく似合う。絶対農園ありきでキャスティングされたと思う。そしてあのおばあさんがダイアンレインとは。2人とも『スクリーン』『ロードショー』の人気者だったのに。時間は残酷だ


*2人ともいい年のとりかたしてるなあ。ケビンコスナーはいつ畑を球場にするかと思った。


◎『マンオブスティール』見た。なるほど、新スーパーマンはやりすぎの嫌いがあり、コソ泥レベルだと、軽く殺されそうな気がする。バットマンと違い陽性のヒーローだったから、もう少し大らかさがほしかった。だが、時折見せるドヤ顔には全人類が逆らえないので、よしとする。



*あの頃にはもう帰れない。次はバットマンとレックスルーサーが出るそうだが、今回の恐ろしく強いスーパーマン相手なら瞬殺されるよ。



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・今年の夏映画は異常なまでに面白いものばかり。パシフィックリム、ワールドウォーZ、そしてスタートレックにスーパーマンも評判がいい。
 そこで、あえて

『ガッチャマン』である。

 はじめにそのニュースを聞いたとき『無理だろ』と思った。
 まあ、漫画やアニメのニュースを聞くとまず最初にそう思うのであるよ。
 どうせね、原点の面白おかしいところをカットして、よくわからないところから引用して(最近は『ダークナイト』)、いったいどこを目指しているのか、リスペクトすらされていないものばかりですよ。そして、技術的に大丈夫なのか、という不安。
 『宇宙戦艦ヤマト』の実写だって、CGフル活用しつつも結局『イスカンダル二泊三日の旅』みたいに、スケール大きいんだか小さいんだか分からない内容になっていた。
 でも、でも、だ、俺はどこかで『化ける』と思っているのかもしれない。まるでダメなDV男にどつかれながらも貢いでいくアホな女のように。
 ここで、実写漫画映画のこれまでについて書くととても長くなるのでやめておく。
 
 ただ、俺はあの『デビルマン』を超える実写漫画映画を見たことがない。みんなあれがあったのによく漫画の実写映画に手を出すよ。要するにオリジナル企画では弱いので『みんな知ってるもの』を選んだ結果がこれなんでしょうな。要するにコンテンツの不足が……という話も長くなるし、長くなりそうなネタを持っていないのでやめておく。

 ためしに、近所のシネコンで、邦画の予告を見てみると、アニメか、原作つきか、テレビのドラマ晩夏、いずれにせよ『既知の存在』ばかりである。もしくは続編ね。なんにせよ、ゲップが出る。
 
 『ガッチャマン』に関していえばタツノコプロでも一番の知名度があると思うし『キャシャーン』『ヤッターマン』に続いて、満を持しての登板だといえる。ここで間違って『かいけつタマゴン』を選んでも誰も知らないので、こけてしまう。
 そして旬の俳優を集め最新技術を駆使し、宣伝バンバンうちまくりゃあ、小さいころリアルタイムや再放送で見た世代は飛びつくでしょうし、アニメを卒業しようかな、という小中学生も『ちょっといい感じのアクション映画』という認知をされるかもしれません。ちなみに自分は『巨大ロボに乗らない』という理由だけで、あまり見てませんでした。

 そんなガッチャマンですが公開前からネットで先に試写を見た人からの『デビルマン並にひどい』という話が広がり、ずいぶん話題になってしまった。

 しかし、難波の劇場でわざわざ大人料金で『デビルマン』を見た者としてはあれ以上のものはない、と思うのだ。あれは本当に、不幸が不幸を呼んだ、不幸の玉突き事故みたいな映画だった。

 それよりも最近の実写漫画映画ではバイオレンスが売りなのに、あっさり味にして昔のドラマ版よりソフトになってしまった『ワイルド7』がひどい例だと思う。
 俺の中では果たして『ガッチャマンはワイルド7を超えるのか?』が課題であった。
 それと、ゲテモノ食い的に映画を見るばかりでなく、これとて和製ヒーロー映画の一本である。今年はライダー映画をスルーしてしまったので、どんなものが見れるのか、という期待もあった。
 
 そして……。

 結果的にいうと、予想したとおり『前半とクライマックスにアクション、中盤はだらだらと人間ドラマという構成』は当たっており、『ワイルド7』と似た感じであるが、絵の派手さで、ガッチャマンのほうがなんぼかマシであった。

 
 新宿に鉄獣メカキャタローラー出現、ガッチャマン登場、ギャラクター戦闘員、そして幹部とワイヤー、CGを駆使した戦闘開始! ここまでは良かった。やはり、それ以降は最近の日本映画にありがちな『見せるもの見せたから、次は人間ドラマをやりましょう』な展開に。まあ、そんなことだと思ってましたよ。でもこれ、元がアニメですよ!
 以下、ツイッターの呟きを再構成してお送りします。最近そればっかりだな。呟きまくるほど、気になる映画だったということですよ。
*印は補足。ネタばれになってるかもしれないので。
 

◎というわけで『ガッチャマン』見てきた。それほど『食えない料理』じゃないな、と思ったのは自分が今までもっとひどいものを見てきたからであろうか。お話の筋道はまあ予想通りでした。ゴッドフェニックスのあれは、まあ、ほら、試作段階といってたから急ごしらえだったんじゃないですかね

*ゴッドフェニックスのあれ、というのは操縦席のこと。狭いコクピットに五人が座り、椅子から伸びたジョイスティックで簡単レバー操作はいかがなものか。それと、その椅子がホームセンターで売ってるようなビジネスチェアだったのよ、なんのひねりもなく、ここで予算尽きたのか、というぐらいチープに見えた。エドウッドか。

◎→ガッチャマン。鳥設定を無くしたのはデザインだけじゃなくって名前もそうだったのか、とエンドクレジットを見て気付く『コンドルのジョー』じゃなくてただの『ジョー』、『白鳥のジュン』じゃなくて『ジュン』とか。じゃあ、ゴッドフェニックスも『ゴッド』にしろよ!→

*前情報で聞いて最も驚いた点。『ガッチャマン』から鳥設定抜いたら、ただのマントつけた戦隊じゃないか! 『ダークナイト』を参考にしてるくせにコウモリ設定抜いたバットマン見たいですか? 『ゴッドフェニックスは出るのか?』『タートルキングはじめ鉄獣メカは?』といろいろと不安にさせてくれた。

◎→思うに、この映画のアカンかったところは、ディティールに目が行ってしまい、全体を描けてないからなんじゃないかな、とおもう。『こうするとカッコイイ』のはわかるが、かっこよくさせる背景がなく、いきなりポン、とやられるような。あとまあ、恋愛話は、まあ、もっとひどいの見てるからなあ→

*ケンとジョー、そして映画オリジナルキャラによる三角関係ドラマ。まあ、これも後半の伏線になるからあってもいいかもしれない。 
 十数年間ギャラクターの侵略を受けているのにもかかわらず、新宿は今と変わらぬ風景というのが不思議。日本はノーマークだったのか? 一応、町には軍人さんや戦車がうろつき、緊張状態にあるのと、すでに侵略された海外からの亡命者があふれ無国籍感漂わせてますが。実際の風景と溶け合っていない。

◎それよりも何よりもやっぱり『俺たちはなぜ戦ってるんだ?』があったことは予想できたが、それに関してメンバーがもめる場面が『ここでもめるなよ!』というタイミングだったのがなんともでした。いや、俺の中では『ワイルド7』よりも良かったよ。みんな見てないけど、『ワイルド7』は、もう、ねえ


*ゴッドフェニックスで出撃前に『何のために戦ってるの?』とかいうな! トイレと一緒に先に済ませておけ! あと、ミミズクのリュウの『俺には病気の母ちゃんがいて、看護のために除隊したい』とかいう話はどこかへいった。

◎俺、ひょっとしたらガッチャマン好きになってないか? 久々に映像作品で『お給料でめいっぱい買い物してる女の子』を見たからか?でもそこはな、甚平辺りに荷物持ちやらせて『えーまだ買い物するのー、もう持てないよー』と言わせないとな。って、そんなのんびりした世界観じゃないってところが辛い

*ここだけ昔の漫画で、こんな軽いノリでやってくれたらよかったのにと思う。ゴーリキちゃんも楽しそうだ。でも、世界の殆どがギャラクターに侵略されて、よくそんなブランド物売ってるな。ひょっとして闇市か?

◎本当に心に残らない映画なら、ここまで呟かないよ、中途半端に引っ掛かるんだよ、ガッチャマン!

◎でも、ミミズクのリュウはよかったよ、そこだけオリジナル準拠で鹿児島弁なんですよ。久々にグループヒーローの中で方言丸出し野郎を見た気がします。ごめん、キュアサニー忘れてたわ

*ここも漫画設定が残っている『おいどんは○○でごわす』的なキャラ。だからなんでそんなところ残すんだよ!

◎は、そうか! 『俺たちはなぜ戦ってるんだ?』って台詞はドラマに深みを与える調味料としては最適でしょうけど、それって対する悪の組織や悪人さんたちにしたら凄く失礼な言い回しじゃないのか? ばいきんまん(もしくはジョーカー)が『俺がいるからお前がいるんだ』と言ってたじゃないの

*ギャラクターに謝れ。まあ、あっちもよく分からん組織ですが。だから世界観とか敵味方の組織図とかが不明瞭なのよ。

◎ ガッチャマン見てみ。『なぜ俺たちは~』はそれこそストレートに言ってないけど、『なぜ戦ってるんだろう私たち』ってやり取りはある。それを物語中盤でやるな、それとあんたたち、今回が初陣でしょうが! そんなもんギャラクターがいるからでしょ!

*せめて『ご存知ガッチャマン』にしておけばよかったものを。冒頭のナレーションで『人呼んで……』とかいってるけど、初陣だから誰も知らない、科学忍者隊なので、正体ばれちゃまずいでしょ。

◎ 開き直って『GACHA-MAN』ではなく『科学忍者隊ガッチャマン』でいけばいいと思うんですよ。『科学忍法』というのも甚平が勝手に名づけてるだけみたいに処理しているし。イケメン揃えるのも結構ですよ、でっかく数字の書いたシャツにパンタロンでオーケーなんですよ

 ◎ガッチャマンで一番輝いていたのは眼光鋭く、ギャラクターな衣装をまとった中村獅童だったと思う。いい顔してるので、どんなバカ衣装もサマになるんですな(褒めてます)。でも使い方がもったいないんだなあ

*中村獅童がベルクカッツェやればよかったのに。

◎あ、でも荒唐無稽なお話だから、くさかったり大げさすぎる台詞まわしもすんなりと入っていけました。ガッチャマンはもっと軽口叩いてもいいんじゃないのかな? ケンよりもジョーの方が表情豊かという逆転現象

*大鷲のケン役の松坂桃李が無表情でした。そんなにれ冷徹なキャラでしたっけ?

◎だから、今風にするあまり、オリジナルにあったダサいと思われる箇所をカットすると、チグハグになるんだって。心意気としては『ダークナイトライジング』の『ゴーグルを頭に乗せたら猫耳みたいだったのでキャットウーマン』みたいな事をしようとしてるんでしょうが。そんな事はどうでもいいんです!

*それを突き詰めると『なぜ、どうして』ばかりになって前に進めません。思い切りが足りません。

◎ほんと、典型的ないじりがいのある邦画でしたよ、ガッチャマンは。キャタローラーは、中野から新宿へ進撃のくだりはかっこいいけど、撮りかたが良くない。あと、10式戦車(91式)?が活躍しとったけど、あれは借り物かね。あそこから戦闘員との対決は何とか頑張っていた。

*あれ、10式戦車だと思うけど、実物大作ったのかな。久方ぶりに巨大メカ対戦車を見た気がする。そこはいいがもっと重量感と巨大感がほしい

◎ネット見てる人ばかりじゃないので、ガッチャマンはそこそこ入るんじゃないかな。今日も親子連れけっこういたし。アニメやライダー、戦隊から少し離れつつある層とか。だったら、もっとお話をだなあ……

*実写漫画映画のいけないところは、『誰に向けて作っているのか』がよく分からないところ。女性客なのか、ちびっ子なのか
 以上、呟きより。
 
 総じて『デビルマンよりも、ワイルド7よりもひどくはなかったけど、もう一回見たいとは思わない、邦画の悪いところがよく出ていた作品』だと思う。
『設定の改悪と世界観の説明不足』が致命的だとは思う。

 それにしても『えらいものを見てしまった』感が強いので、誰かとじっくりと話したい映画でもある。やっぱりガッチャマン好きなのかな、俺。

 だって邦画でも実写ヒーローものを見たいわけですよ。
 ということで秋の『タイガーマスク』も見るのかなあ、俺。
 そして、ガッチャマンを見たあと、すぐに『パシフィック・リム』の二回目を鑑賞。二回目、それに小さな劇場だったけど、ガッチャマンのもやもやが全部吹き飛んだ。

 ガッチャマンとは対照的に『ぐだぐだ言わんとどこが一番面白いか見せたらええねん』という主張にあふれるとても素敵な映画。冒頭の金門橋大破壊で心を鷲づかみにされ、ナレーションですっかり世界観を説明しておき、あとは畳み掛けるようにロボと怪獣の戦いを見せる、これですよ、これ。
 
 そろそろビジュアルブックを読まないと

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 ふう……何とかお盆までに一本仕上げた。出来はともかく事故最短記録じゃないか、出来はともかく。
 残る一本はペース落として行こうとおもうが、いつ何時タイトな締め切りを迫られるかも分からない。
 というわけで映画に行こう。
『パシフィック・リム』を何とか後もう1回見たいのだが、時間が合わず、原作がメチャクチャ面白かった『ワールドウォーZ』を見に行く。
 全世界でゾンビ大発生!さあどうするといった内容の原作は、ゾンビ災害を生き残った人たちのインタビュー形式で徐々に世界の異変を伝えている構成が面白かった。
 それを我らがブラッドピットがどう料理するかが楽しみだった。予告でも流れるゾンビ軍団の大激走、文字通りゾンビの山! これはすごそうだ。ということで吹き替え版を見たのだが、あまりにも興奮したのでツイッターで感想をあらかた呟いてしまった。
 よってここにまとめてみる。
 いいところも悪いところも織り交ぜて……。
◎「ワールドウォーZ」見た。ブラッドピットの世界一周すごろくゾンビゲーム。ゾンビが元気で人間がビクビクしているという逆転の構図。原作からはエッセンスだけを抽出した感じがあるが、とにかくゾンビが走る走る! しかし、カニバリズムと流血が足りないことに気付いたのは映画が終わってから。
◎溢れるゾンビ、走るゾンビ、はしゃぐゾンビ!生きてた頃より元気ってどういうことよ? 『野生の王国』みたいなオープニングに、ぐっと70年代を感じ、ロメロリスペクトのショッピングモールやアパートの場面を経て、ゾンビが加速していく。日常から非日常にじわじわと変わっていくのもいいよ
◎実は怖がりなので久しぶりに見たホラーなんですよ。そしたらブラッドピットの方が怖かった。ヤクネタが世界を回って被害を広げているようにも見えたんですが気のせいか。ちなみにゾンビ映画を劇場で見るのは中学の『バタリアン』以来じゃなかろうか。そしてその時の同時上映は『コマンドー』
◎くどい。でも原作を読んだ俺が見たかったのは、ラストでさらっと流されるあそこらへんじゃないのかな、と思ったら心のもやもやが晴れた。パニックのあとは大反撃だよなあ
◎エンドタイトルに『ゾンビコーディネーター』『ゾンビキャスティング』がいた。どんな役職だ。あと、東宝東和配給だったらもっとハッタリの効いた宣伝しないと。ポスターのゾンビの数を水増しとか、360度ゾンビングサウンドとか、前売りを買うとゾンビの卵がついてくるとか
◎WWZ。パシフィックリム同様、『なぜこんなことになったのか?』をすっ飛ばして物語が始まるのがいい。アチラは巨大怪獣の上から来る恐怖だったのに対し、WWZは人間と同じ視点での恐怖が描かれる。わけ分からんままにパニックに陥る冒頭は最高。見ていてスピルバーグの『宇宙戦争』を思い出す
◎でも本当に俺が見たかったのはゾンビ版『スターシップトルーパーズ』だったかもしれない、ということだけは言っておくよ! 週末アイドル、ワールドウォーゼーーーーッット
 映画自体レイティングの都合で過度な残酷描写が控えめ、というかほとんどない。疾走するゾンビに噛まれると、ゾンビ化しちゃうという鬼ごっこ形式。
 観客はひたすら走り回る元気なゾンビと、解決策を求め世界中を飛び回るブラピの困った顔を交互に見るのだ!

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・ギレルモ・デルトロである。『ミミック』で、人間に擬態する怪昆虫を描き『こいつ、できるな』と思わせた後『ブレイド2』で、前作よりもアクションにケレンはないものの、クリーチャー愛を見せ付けてくれた男である。
『違う、そうじゃない』
 友達の家に行ったら、延々子供の運動会ビデオを見せてくれる。でも、その子供がとても面白いのでなんだか嫌いじゃない、そんな感じ。
 そんなデルトロは続く『ヘルボーイ』シリーズや『パンズラビリンス』で一気に加速する。彼のクリーチャー愛は全世界の誰もが知るところとなった。
 そんなデルトロ監督が怪獣映画を撮る! そりゃ結構結構。でも『クローバーフィールド』みたいに、クリーチャー然としたのが動き回ってガクガク揺れるカメラで暴れる……そんな『今風』な作品なんじゃないの?
 ところが……。特報映像を見て驚いた。
 サンフランシスコ金門橋をバリバリとぶち壊す大怪獣! 特徴的な頭部を持つそれは『クリーチャー』というより『怪獣』! これは……期待できるぞ。
 そして続々入ってくるニュース。新作に登場するモンスターは『怪獣』と呼称され、数体登場。そしてそれを迎え撃つロボット軍団! 
 おぉ! モロに日本のアニメや特撮からの影響じゃないか!
 でも、俺は所詮監督が日本の映像作品が好きだといっても『AKIRA』『ジブリ』止まりの、よくある『ジャパニメーション大好き外人』だと思ってました。
でも違った、監督はネイティブだった。
 幼い頃より日本の怪獣やアニメを見て育ったというのだ。
 まるで少年時代から誰も評価しないような映画ばかり見ていたタランティーノのように。
 映画のプロモーションで来日した時、等身大ガンダムに手を合わせ、バルタン星人と熱く抱擁を交わし、ピグモンについて熱心に語る様子をワイドショーを見るにつれ『こいつは本物だ』とおもった。
 そんな監督の新作が『パシフィック・リム』である。
 画像はあくまでもイメージだが、大体あってる。 
 内容は、怪獣とロボがどつきあい! 以上、本当にそれだけ。
 テーマとか人間ドラマとか恋愛だとか、ジャパニメーションの影響をうけてるからといって萌え要素なんて、そんなものは一切なし! 清々しいまでにロボ対怪獣! 
 ゴリゴリの鉄工所のような秘密基地でムキムキの男がギリギリとロボを動かし、ヒャオーーーオゥウウと吼える怪獣軍団と戦うのだ。いわば億の金を掛けた壮大なる『怪獣ごっこ』なのであるよ。
『そうだよ、これだよ、これなんだ!』
 と上映中何度も叫んだ。
 満足、非常に満足! 見終わったあと子供と語らえる素敵な映画でもある。
 世界各国から集められたロボットたちが巨大怪獣と戦う様子はまるで『ゲッターロボ號』を思わせ、日本語吹き替えと相まって今自分が見ているのは映画なのかアニメなのか、はたまた『ゲッター』の漫画を読んでいるのか分からなくなってきた。
 ロボットの内部メカがまるで内臓のように飛び散ったりするのも実に石川賢テイストであった。
 怪獣も『着ぐるみのように人が入る型にデザインした』とあって、日本の怪獣の影響大。惜しむらくは、CG特有の滑らか過ぎる動きで、重量感が足りないような気がしたことぐらいか。
 とはいえ、怪獣は首を振り、身構えるなど、なかなかの着ぐるみ芝居。対するロボも細かいところで人間振りを見せてくれる。
 ほとんどがCGとおもうが、時折ミニチュアで撮ったようなカットもあり、特撮オタクは『おぉ』と唸ってしまうのである。そこら辺の見せ方が日本特撮を熟知したようなカット割りだったりしてまずますもってデルトロの侮れなさを感じずにはいられないのです。
 後は何言ってもネタばれになりそう。
 でも『ロボ対怪獣』以上のネタばれもないので、怪獣の国日本で生まれた人たちが大勢この映画を見てくれればいい、と思うばかりです。
 クレジットの最後で、思わず涙がこぼれそうになった。そんな気獣愛に満ち溢れた作品です。
 そして、来年はゴジラが再びアメリカからやってきます。怪獣人気がいつまでも続きますように、そして公園で子ども達が怪獣ごっこに励んでくれますように。
 興奮しているので、今日はこれまで。

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 夏らしいお話を。
 ただいま絶賛、自分史上最大の仕事を抱えてひいひい言っておりますので、それが終わるまでブログ更新を控えようと思ってました。
 とはいえ、平日は大阪、週末は奈良という二重生活。週末は家族サービスか、平日の疲れでぐったりしているのが関の山。いや、言い訳ではございませんよ。
 今週末は土、日曜日とも川遊び。
 昨日は近所の川、そして今日は天川村まで足を伸ばしてばちゃばちゃ水と戯れてまいりました。お目当てのカニはいませんでしたが、小魚獲ったりカエル掴んだり、それなりに楽しい週末でした。平日はちゃんとやりますので。
 そして今日、天川村へは別件で伺い、そのついでに川遊びという段取りに。
 天川神社に祀られる弁財天は芸能の神様、そして、すぐそばには役の行者像が祭られている、パワースポット。そう、パワースポット。
 そして本題。
 奈良に来て数ヶ月、近所でシカやサルなどの野生動物を見てきましたが、それも徐々に慣れてきました。
 しかし、そんな連中とは違うものを偶然見かけてしまったら?
 
 例えば、夜空を見あげて、その中に異様に発光し、ジグザグに飛行する物体を見てしまったら?

 
 山中で人ともサルともつかない生物を見てしまったら?
 
 湖で明らかに規格外なサイズの魚類、または絶滅したはずの大型爬虫類を見てしまったら?
 
 または山中で、現世の人間が見てはならぬ、人ならざるものを見てしまったら?
 UFOだったり、UMAだったり、あるいはネット怪談で流行の『禁断の場所に踏み入れた人間が、えらい目に遭う話しに出てくるよく分からないモノたち』だったり、つまり『そこにいてはならない、いてはおかしいと思えるもの』に出会ったとき、人間はどう対処するのでしょうか?
 今日、まさにそんな体験をしてきました。
 午前中に川遊びを終えた私たち家族は、近所の温泉にでも浸かろうかということになったのですが、その前に腹ごしらえをしようということで、すぐそばの食堂に入りました。
 しかし、その食堂は人手が少ない上にお客の数が多いので、やむを得ず、そこも、そして温泉も断念。思えばその時、我慢して食事を待っていれば、あんな体験をすることはなかったのです。
 
 我々は、そこから車で少し進んだ場所にある、ログハウス風のカフェに移動しました。
 それこそが、ありえない体験をした舞台になったのです、ジャジャン!
 そこは自然食をメインとした、オシャレなカフェでした。川から吹く風はとても涼しく、食事が来るまでの間、川遊びの疲れもあり、ついうとうとしてしまうぐらいでした。
 そこで、大変美味しい野菜たっぷりの冷やしうどんを食べ、さて帰ろうかと思い、お店を出たときのことです。
 妻の様子がおかしい。
 しきりに店の中を気にしている。
 
 お店の人と話していたので、てっきりそのことかと思ったのですが、そうではないらしい。
 
 店の中には、石のアクセサリーが売られていたので、それが気になったのかと思ったのですが、そうではないらしい。
 しきりに店の中を気にする妻。
 店の中に何がいるんだ?
 そして、妻は私に『ちょっと確認してきて欲しい』と訴えてきた。
 いやな役を仰せつかったものだ。
 確かに、店の中にはさっきまで気づかなかったのだが、お客が1人増えていた。
 彼は一体……。
 そして、私は意を決し、彼に話しかけてみた……。
『あの……』
 こざっぱりした服装の青年だった。
 私の声に、ふと携帯から顔を上げる。
『あの……』
『テレビに出てる方ですよね?』
『はい』
 青年はすっかり慣れたとばかりに即答する。 
『グ、グループで……』
『はい〇○というのをやらしてもらってます』
 妻の予想は当たった!
 彼はテレビで全国的に活躍する男性アイドルグループのメンバーだった!
 それがなぜ、奈良県の山中へ?
 街中ならまだしも、ここ、山と川しかない……。は、そうか! 天川神社だ!
 あそこは芸能の神様だ、彼は律儀にお参りに来ていたのか?
 そのことを尋ねると
『えェ、よく御礼に来ます』
 おぉ、現代の若者にしては珍しく信心深い。
 妻に報告すると、やはり、と店の中へ。二言三言言葉を交わし、最後にがっちり握手をして店を後にした。
 物腰の柔らかい、超がつくほどの好青年だった。
 人間とは単純なもので、これで彼、そして彼の所属するグループを応援したくなった。
 だってまさか山の中で有名人、それも若手アイドルと遭遇するとは誰も思わないじゃないですか。
 妻の伝令役として店と外を往復する私に彼は『板挟みって大変ですね』と笑顔で話してくれた。
 イヤもう、これから応援するよ、いっぺんでファンになったよ!
 プライベートな時間にお邪魔したので、仁義として名前はあえて伏しますが、これからのご活躍をお祈りしていますよ! 弁天様はいつも見守ってくださることと思います。
 私も見守ってください!
 しまった、こんなことなら面白Tシャツ着ていって、リアクションしてもらえばよかった。
 というわけで、山中でアイドルに会った、ミーハーなお話でした。
 いや、ビッグフットに会うより確率低いって!

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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