作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 原稿を進めないと。でも、心を豊かにしないと、といういいわけの下、おそらく夏映画最後の大物である『マン・オブ・スティール』を見に行く。
『Ⅲ』も『4』もなかったことにしてください、という『スーパーマンリターンズ』すらなかったことにした今回の映画。要するに過去の作品から仕切りなおしの、今流行のリブート作品である。
製作にクリストファー・ノーラン、監督に『ウォッチメン』のザック・スナイダーということで、スーパーマンがひたすらクヨクヨ悩むだけの映画になりそうな悪い予感がした。それに加え、ニュースで流れる新スーパーマンのコスチュームは黒っぽくて、そして赤いパンツをはいていない。
大丈夫か、これ?
結果から言えば大大大丈夫でした。
クリプトン星から送られた赤ん坊が成長し、そして正義の人になるまでを、丁寧に描く二時間半。
周りと違うことに悩む少年期、そして自分探しの旅に出る青年期、そして自分の正体を見つけたときに現れたゾッド将軍との戦い。
もともとが大昔の漫画ですので『なぜ?』と突っ込む部分が多い。この映画ではそんな突っ込みをさらりとかわす上手い説明がきちんとされている。同じマントをつけたヒーロー映画でも前回のアレよりもうんと親切である。
そして感想をあれこれ。 ◎ヒーロー初登場ものだけど、『マンオブスティール』はくよくよ悩まなかったのが一番よかった。話し合えば協力者もいるし、何気ない一言で、さらりと悩みが吹っ飛んでたし。『メガネを掛けただけで別人に見えるのか?』という昔からの突っ込みに、ややずるい方法で解決策を見出していた。これまた上手い
*一応悩む場面はあるが、さらりと解決。それと軍隊と共闘するのがなんだか新鮮。
兵隊さんを助けて『奴は味方だ!』と言わせたり。
◎『マンオブスティール』もうめんどくさいから『スーパーマン』でいいだろう! ゾッド将軍のパワーアップの丁寧な描き方が、強敵感を増大させている。片腕のお姉さんのいでたちと市街地でのアクションは最近見た『マント五人組』の紅一点と被ったりもしたが、こっちのほうがアクション含め一万倍いい
*先週の『ガッチャマン』と比べてしまうのは致し方ないが、敵のゾッド将軍一味も、プロテクターにマントだったもので。ゾッド将軍が地球の環境に慣れ、強くなるごとに鎧を脱いでいくのがかっこいいし、キャラも際立っていた。
超人同士だから、そこら辺の建物壊しながら超高速で飛び回ってのどつきあい。これまた見たことないビジュアル。あれ、絶対かなりの死者がでてる。
◎『マンオブスティール』で、一番好きな場面は神父様が生唾を飲むところ。人知を超えた存在と対峙したリアクションを撮るとき、聖職者にその役回りをさせるのは実に説得力があると思った。前半、放浪編の地道な積み重ねが、得体のしれない英雄の存在を世間に徐々に知らしめてるんだな、これも上手い
*お国柄か、さらりと聖書から引用したりしている。そもそもスーパーマンがクリプトンから地球に来るくだりは旧約聖書のモーゼから引用してるな。放浪していた先で軽いいたずらを仕掛けるクラークケントがいい。 ◎『マンオブスティール』ケビンコスナーには農園がよく似合う。絶対農園ありきでキャスティングされたと思う。そしてあのおばあさんがダイアンレインとは。2人とも『スクリーン』『ロードショー』の人気者だったのに。時間は残酷だ *2人ともいい年のとりかたしてるなあ。ケビンコスナーはいつ畑を球場にするかと思った。 ◎『マンオブスティール』見た。なるほど、新スーパーマンはやりすぎの嫌いがあり、コソ泥レベルだと、軽く殺されそうな気がする。バットマンと違い陽性のヒーローだったから、もう少し大らかさがほしかった。だが、時折見せるドヤ顔には全人類が逆らえないので、よしとする。 *あの頃にはもう帰れない。次はバットマンとレックスルーサーが出るそうだが、今回の恐ろしく強いスーパーマン相手なら瞬殺されるよ。 PR ・今年の夏映画は異常なまでに面白いものばかり。パシフィックリム、ワールドウォーZ、そしてスタートレックにスーパーマンも評判がいい。
そこで、あえて
『ガッチャマン』である。 はじめにそのニュースを聞いたとき『無理だろ』と思った。
まあ、漫画やアニメのニュースを聞くとまず最初にそう思うのであるよ。
どうせね、原点の面白おかしいところをカットして、よくわからないところから引用して(最近は『ダークナイト』)、いったいどこを目指しているのか、リスペクトすらされていないものばかりですよ。そして、技術的に大丈夫なのか、という不安。
『宇宙戦艦ヤマト』の実写だって、CGフル活用しつつも結局『イスカンダル二泊三日の旅』みたいに、スケール大きいんだか小さいんだか分からない内容になっていた。
でも、でも、だ、俺はどこかで『化ける』と思っているのかもしれない。まるでダメなDV男にどつかれながらも貢いでいくアホな女のように。
ここで、実写漫画映画のこれまでについて書くととても長くなるのでやめておく。
ただ、俺はあの『デビルマン』を超える実写漫画映画を見たことがない。みんなあれがあったのによく漫画の実写映画に手を出すよ。要するにオリジナル企画では弱いので『みんな知ってるもの』を選んだ結果がこれなんでしょうな。要するにコンテンツの不足が……という話も長くなるし、長くなりそうなネタを持っていないのでやめておく。 ためしに、近所のシネコンで、邦画の予告を見てみると、アニメか、原作つきか、テレビのドラマ晩夏、いずれにせよ『既知の存在』ばかりである。もしくは続編ね。なんにせよ、ゲップが出る。
『ガッチャマン』に関していえばタツノコプロでも一番の知名度があると思うし『キャシャーン』『ヤッターマン』に続いて、満を持しての登板だといえる。ここで間違って『かいけつタマゴン』を選んでも誰も知らないので、こけてしまう。
そして旬の俳優を集め最新技術を駆使し、宣伝バンバンうちまくりゃあ、小さいころリアルタイムや再放送で見た世代は飛びつくでしょうし、アニメを卒業しようかな、という小中学生も『ちょっといい感じのアクション映画』という認知をされるかもしれません。ちなみに自分は『巨大ロボに乗らない』という理由だけで、あまり見てませんでした。
そんなガッチャマンですが公開前からネットで先に試写を見た人からの『デビルマン並にひどい』という話が広がり、ずいぶん話題になってしまった。
しかし、難波の劇場でわざわざ大人料金で『デビルマン』を見た者としてはあれ以上のものはない、と思うのだ。あれは本当に、不幸が不幸を呼んだ、不幸の玉突き事故みたいな映画だった。 それよりも最近の実写漫画映画ではバイオレンスが売りなのに、あっさり味にして昔のドラマ版よりソフトになってしまった『ワイルド7』がひどい例だと思う。
俺の中では果たして『ガッチャマンはワイルド7を超えるのか?』が課題であった。
それと、ゲテモノ食い的に映画を見るばかりでなく、これとて和製ヒーロー映画の一本である。今年はライダー映画をスルーしてしまったので、どんなものが見れるのか、という期待もあった。
そして……。
結果的にいうと、予想したとおり『前半とクライマックスにアクション、中盤はだらだらと人間ドラマという構成』は当たっており、『ワイルド7』と似た感じであるが、絵の派手さで、ガッチャマンのほうがなんぼかマシであった。 新宿に鉄獣メカキャタローラー出現、ガッチャマン登場、ギャラクター戦闘員、そして幹部とワイヤー、CGを駆使した戦闘開始! ここまでは良かった。やはり、それ以降は最近の日本映画にありがちな『見せるもの見せたから、次は人間ドラマをやりましょう』な展開に。まあ、そんなことだと思ってましたよ。でもこれ、元がアニメですよ!
以下、ツイッターの呟きを再構成してお送りします。最近そればっかりだな。呟きまくるほど、気になる映画だったということですよ。
*印は補足。ネタばれになってるかもしれないので。
◎というわけで『ガッチャマン』見てきた。それほど『食えない料理』じゃないな、と思ったのは自分が今までもっとひどいものを見てきたからであろうか。お話の筋道はまあ予想通りでした。ゴッドフェニックスのあれは、まあ、ほら、試作段階といってたから急ごしらえだったんじゃないですかね*ゴッドフェニックスのあれ、というのは操縦席のこと。狭いコクピットに五人が座り、椅子から伸びたジョイスティックで簡単レバー操作はいかがなものか。それと、その椅子がホームセンターで売ってるようなビジネスチェアだったのよ、なんのひねりもなく、ここで予算尽きたのか、というぐらいチープに見えた。エドウッドか。
◎→ガッチャマン。鳥設定を無くしたのはデザインだけじゃなくって名前もそうだったのか、とエンドクレジットを見て気付く『コンドルのジョー』じゃなくてただの『ジョー』、『白鳥のジュン』じゃなくて『ジュン』とか。じゃあ、ゴッドフェニックスも『ゴッド』にしろよ!→*前情報で聞いて最も驚いた点。『ガッチャマン』から鳥設定抜いたら、ただのマントつけた戦隊じゃないか! 『ダークナイト』を参考にしてるくせにコウモリ設定抜いたバットマン見たいですか? 『ゴッドフェニックスは出るのか?』『タートルキングはじめ鉄獣メカは?』といろいろと不安にさせてくれた。
◎→思うに、この映画のアカンかったところは、ディティールに目が行ってしまい、全体を描けてないからなんじゃないかな、とおもう。『こうするとカッコイイ』のはわかるが、かっこよくさせる背景がなく、いきなりポン、とやられるような。あとまあ、恋愛話は、まあ、もっとひどいの見てるからなあ→*ケンとジョー、そして映画オリジナルキャラによる三角関係ドラマ。まあ、これも後半の伏線になるからあってもいいかもしれない。
十数年間ギャラクターの侵略を受けているのにもかかわらず、新宿は今と変わらぬ風景というのが不思議。日本はノーマークだったのか? 一応、町には軍人さんや戦車がうろつき、緊張状態にあるのと、すでに侵略された海外からの亡命者があふれ無国籍感漂わせてますが。実際の風景と溶け合っていない。
◎それよりも何よりもやっぱり『俺たちはなぜ戦ってるんだ?』があったことは予想できたが、それに関してメンバーがもめる場面が『ここでもめるなよ!』というタイミングだったのがなんともでした。いや、俺の中では『ワイルド7』よりも良かったよ。みんな見てないけど、『ワイルド7』は、もう、ねえ
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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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