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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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・ギレルモ・デルトロである。『ミミック』で、人間に擬態する怪昆虫を描き『こいつ、できるな』と思わせた後『ブレイド2』で、前作よりもアクションにケレンはないものの、クリーチャー愛を見せ付けてくれた男である。
『違う、そうじゃない』
 友達の家に行ったら、延々子供の運動会ビデオを見せてくれる。でも、その子供がとても面白いのでなんだか嫌いじゃない、そんな感じ。
 そんなデルトロは続く『ヘルボーイ』シリーズや『パンズラビリンス』で一気に加速する。彼のクリーチャー愛は全世界の誰もが知るところとなった。
 そんなデルトロ監督が怪獣映画を撮る! そりゃ結構結構。でも『クローバーフィールド』みたいに、クリーチャー然としたのが動き回ってガクガク揺れるカメラで暴れる……そんな『今風』な作品なんじゃないの?
 ところが……。特報映像を見て驚いた。
 サンフランシスコ金門橋をバリバリとぶち壊す大怪獣! 特徴的な頭部を持つそれは『クリーチャー』というより『怪獣』! これは……期待できるぞ。
 そして続々入ってくるニュース。新作に登場するモンスターは『怪獣』と呼称され、数体登場。そしてそれを迎え撃つロボット軍団! 
 おぉ! モロに日本のアニメや特撮からの影響じゃないか!
 でも、俺は所詮監督が日本の映像作品が好きだといっても『AKIRA』『ジブリ』止まりの、よくある『ジャパニメーション大好き外人』だと思ってました。
でも違った、監督はネイティブだった。
 幼い頃より日本の怪獣やアニメを見て育ったというのだ。
 まるで少年時代から誰も評価しないような映画ばかり見ていたタランティーノのように。
 映画のプロモーションで来日した時、等身大ガンダムに手を合わせ、バルタン星人と熱く抱擁を交わし、ピグモンについて熱心に語る様子をワイドショーを見るにつれ『こいつは本物だ』とおもった。
 そんな監督の新作が『パシフィック・リム』である。
 画像はあくまでもイメージだが、大体あってる。 
 内容は、怪獣とロボがどつきあい! 以上、本当にそれだけ。
 テーマとか人間ドラマとか恋愛だとか、ジャパニメーションの影響をうけてるからといって萌え要素なんて、そんなものは一切なし! 清々しいまでにロボ対怪獣! 
 ゴリゴリの鉄工所のような秘密基地でムキムキの男がギリギリとロボを動かし、ヒャオーーーオゥウウと吼える怪獣軍団と戦うのだ。いわば億の金を掛けた壮大なる『怪獣ごっこ』なのであるよ。
『そうだよ、これだよ、これなんだ!』
 と上映中何度も叫んだ。
 満足、非常に満足! 見終わったあと子供と語らえる素敵な映画でもある。
 世界各国から集められたロボットたちが巨大怪獣と戦う様子はまるで『ゲッターロボ號』を思わせ、日本語吹き替えと相まって今自分が見ているのは映画なのかアニメなのか、はたまた『ゲッター』の漫画を読んでいるのか分からなくなってきた。
 ロボットの内部メカがまるで内臓のように飛び散ったりするのも実に石川賢テイストであった。
 怪獣も『着ぐるみのように人が入る型にデザインした』とあって、日本の怪獣の影響大。惜しむらくは、CG特有の滑らか過ぎる動きで、重量感が足りないような気がしたことぐらいか。
 とはいえ、怪獣は首を振り、身構えるなど、なかなかの着ぐるみ芝居。対するロボも細かいところで人間振りを見せてくれる。
 ほとんどがCGとおもうが、時折ミニチュアで撮ったようなカットもあり、特撮オタクは『おぉ』と唸ってしまうのである。そこら辺の見せ方が日本特撮を熟知したようなカット割りだったりしてまずますもってデルトロの侮れなさを感じずにはいられないのです。
 後は何言ってもネタばれになりそう。
 でも『ロボ対怪獣』以上のネタばれもないので、怪獣の国日本で生まれた人たちが大勢この映画を見てくれればいい、と思うばかりです。
 クレジットの最後で、思わず涙がこぼれそうになった。そんな気獣愛に満ち溢れた作品です。
 そして、来年はゴジラが再びアメリカからやってきます。怪獣人気がいつまでも続きますように、そして公園で子ども達が怪獣ごっこに励んでくれますように。
 興奮しているので、今日はこれまで。

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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