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 作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!  男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい! てな訳でよろしく
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・61式・レオパルト・エイブラムス・アパッチ、近代兵器漁村で激突! なミリタリーものでもありプテリギオン、ジャシールVS人類!という怪獣物でもある『バカと戦車で守ってみる!』は絶賛電子書籍で発売中。 電子書籍は売れても売れても刷り直すことないからいいよね。そこがメリットであり、作家にとってはデメリットだったりするんだけど。はたして俺はこの一年、これだけで終わるのか。



・先週末は子供らとゴジラ見て、プール行ってウハウハザブーン、でしたが、あいにくの雨模様。そのせいか、ちょっとしたことで気がめいる今日この頃。夏の暑さが悪い、と季節のせいにしておきましょうか。



・いかんいかんぞ。振るい立て俺! まずは涼しい映画館で映画でも見ようじゃないか!ということで、話題の『るろうに剣心・京都大火編』を見てきました。テレビでも宣伝バンバンやってるし、何よりも、今の若い層になじみ深いコンテンツである、あっという間に初登場でゴジラを抑えてトップの興行収入。これは見ておかねば! 何よりも怪獣とチャンバラ好きな自分にとっては最高の夏じゃないか、それに週末には巨大ロボット映画も控えているし! まるで昭和だ。





・まず何よりも目を引くのがアクションである。谷垣健治アクション監督の演出は香港アクションを取り入れつつも、日本のチャンバラの様式も取り込んでいる贅沢な構成である。あまり飛んだり跳ねたりすると『これ、いつの時代のどこの話だよ?』と思われるのをぎりぎりで回避している。ドダダダダと走り、ずるずると地を這い、ぱあっと宙を舞うようなアクション。刀をぶつけるように切り付け、きちんと二の太刀を入れてとどめを刺し、更には、蹴りやパンチで相手を牽制する。


 さらには絡み合った両者がダンス寸前になりそうになるところをかわしつつのコンビネーションチャンバラ。




 剣術に体術を混ぜ込みつつも『これならアリかもな』と思わせる立ち回りなのである。実際の剣術にも、相手をどついたり蹴り飛ばす戦法があると聞くのでこれでいいのだ。胴を狙うのではなく、首筋や、肘、膝を狙い、続いてとどめを刺すのは、岡本喜八のチャンバラのようでもある。




・原作をあまり読んでいないのですが、それでも楽しめる構成です、とにかく、志々雄真実という男が、十本刀という手練れ集団と、ごろつきどもを集め明治政府転覆をはかるのを、主人公のるろうに(流浪人)緋村剣心とその仲間が食い止めるのですな、元が少年漫画だけにそれはわかりやすいのです。
 あーこれは西南戦争のことかな、などと思いましたが。じゃあ、志々雄は西郷隆盛か。
・元が少年漫画だからといって手を抜かない、背景の美術、衣装はしっかりと作りこまれている。住居は柱が黒光りし、ふすまにシミがついてるほどに古びており、衣類は汗や垢で汚れている。それに対して女性や警察の制服はキチンと整っており対照的。漫画キャラだから、漫画の背景だからといって手を抜かず、歩けば土埃がたち、動けば汗ばむような、匂い立つ画面を構成しているのは『龍馬伝』でひたすら汚い映像(褒め言葉)で幕末を描いた大友監督ならでは。
・キャラクターも漫画だけども逸脱せず、実写化においての取捨選択がうまくなされていたように思える。神木隆之介君のニコニコサイコキャラ、土屋太鳳ちゃんの泥くさい女忍者はピタッとはまっていた。そして田中泯である。枯れた雰囲気を漂わす忍者の統領ながら恐ろしいまでに強い。二の腕を露出した姿になった時は『風邪ひかへんやろか?』と心配したが、それを吹っ飛ばすぐらいによく動き、後ろ回し蹴りなどを披露しつつ相手役のキャシャーンこと伊勢谷友介相手に渡り合っていた。
・そして物語はいいところで終わり、来月の後半へ続くのだ。大丈夫やろか、ちゃんとまとめられるやろか。
・昨今はやりの実写漫画映画の中ではよくできている方だと思うし、予算も半端なく掛けられている、だからこそ細かいところが気になるのだ。
*以下、内容に触れる部分もありますので。


・冒頭の警官隊の動きがSWATみたい。明治時代にコンバットシューティングはあったのか? ライフルを持ったそれぞれが違う方向を向いて敵地に侵入するフォーメーションは当時からあったのだろうか。最近のアクション映画ではよく見る光景だけに、あの時はどうなんだろう、と思った。


・ドラマ部分がちょっとあれ。キャラクター紹介でやたらと回想が流れる。そこはセリフで説明しても多いのでは? と思う。しかし、過去の多い連中がいっぱい出てくる映画だからなあ。


・剣心に何回やる気スイッチ押した?  人切りを捨てたんなら、別の仕事見つけろよ、と思ったけど、そうならない理由を説明しているのでいいんですが、剣心が立ち上がるまでに何にもの人が死に、赤ん坊がさらわれる。そのたびに剣心の中に闘志が燃え上がり、超絶アクションが始まるのですが、京都へ行って志々雄を倒すと誓ったんなら、早く動け。とにかく、状況が剣心のやる気スイッチを押すために動く。


・あー。薫殿、またさらわれた。

・京都が狭い。オープンセットはなかなか見応えはあるけど、碁盤の目になった京都を表しにくく、狭い印象。舞妓はんを出して京都感を出してるけど。ここはCGでもいいから、町の俯瞰を入れた方が。
・赤ん坊をさらわれた父親が、ただ突っ立てるだけでいいのかな、と三児の父は思った。強敵と剣心の戦いのさなかであるから近づけない、でも自分の子供、まだ赤ん坊だぜ、ここは無理につっこんで、ボロボロになりつつも、剣心に新しい太刀を与えるために戦線離脱の方がよかったのでは、と三児の父は思った。
 
 
 
・みんな探してるけど、志々雄は見つからないの一言で済ました。なので、志々雄の計画が何となく盛り上がらず、結局相手が現れるのを待っての乱戦になる。
・京都大火編だけど、ボヤ程度だった。
・あの軍艦は京都のどの辺から出てきたんだ? それに京都からだと日本海だし、あれは堺の港辺りで作ってたのか? 京都と堺、近すぎないか? と関西人は思った。


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・『バカと戦車で守ってみる!』この怪獣ブームに乗っかり発売中! 怪獣が電磁パルスで攻撃するのは最近のトレンドだと思いたい、そんな今日この頃。


・昨日は卒業生&講師の先生方の飲み会。今春、あんな感動的なお別れの演出を仕掛けられちゃあ、また会いたくなるってもんですよ。

 

 がつがつ食って、もりもり飲んだ。今回のいいところは、女子率が高く、さながら女子会のようであったこと。いつも作家先生と飲むと最後は罵り合って終わるから、新鮮だった!
 イカ、タコ、フライにキノコ、と食材も豊富ですよ!

 

 ほろ酔いで向った難波駅には、阪神戦帰りの客でごった返していた。たぶん、PLの花火帰りの客でどこかの駅では混雑してるんだろうな、と思い、家路に就く。そんな8月最初の金曜日。


 そして今日は、ついに、ゴジラ! いやもう二回見てるやん。いやいや、やっとのことで子供らを連れて身に行けたんですよ。


 さんざん予告を見て『おぉ』となっていた子供らも楽しみにしていた模様。


 試写で2Ⅾ字幕、IMAX3Dも字幕で見てきたので、今日は吹き替え!



 三度目のゴジラも面白い。オープニングの記録映像(エメリッヒ版を踏襲?)にテーマ曲が流れるゾクゾク感。世間的にはダレるシーンがある、ゴジラが遅いという声もあるが、こっちはいつゴジラが出てくるかわかっているし、ドラマもそれほどダレない。



 ゴジラがいなくともムートーが暴れているし、人間ドラマも家に帰りたいの帰れない主人公のてんやわんやの物語として見ればいい。



 しかし『大災難の中、目的地を目指して進む主人公』というのはスピルバーグの『宇宙戦争』と一緒である。


 
 
 子供らはムートーが複数体登場するのを知らなかったので、それで驚いていた。



 劇場では、子供連れの姿もちらほら見かけた。まだ大丈夫だ。



 飛翔し、発光期間を備え、電磁パルスを発する古代からの怪獣ムートーってどれだけ贅沢なスペック持ってるねん。



 ゴジラもアメリカ人が考えがちなデカいトカゲ、恐竜の変異体、という感じはなく、クマなどの哺乳類の仕様を備えているのが、長年ゴジラを見てきた日本の観客にもなじみやすかった、と思う。

カワウソにも似ている。



 ジラせにジラせた上でのサンフランシスコ決戦は金門橋のあたりからテンション上がりっぱなしである。バスからその巨体を見上げる子供たち、異変に気づき、飛び立つ水鳥。しかし、ゴジラの周りを逃げるでもなく飛び回っている。まるで84ゴジラのイラストポスターを映像化したようだ。



 最後の最後で、ムートーは人類に倒されると思っていた、しかし、最後までゴジラがその役割を担い、納得のいくフィニッシュを決めてくれた。ハリウッド映画の最後は主人公たちがシめて終わるパターンがほとんどだが、最後までゴジラ。人間置いてけぼりで自分が主役だと言わんばかり、前半の不在を埋めるような活躍っぷりだった。



 いかん、三度目も面白かったし、関連書籍も色々購入してしまったので、最後にもう一度だけ見たくなってしまった。

 映画が終わってから、あるおばちゃんが『結局あのカマキリみたいな、コオロギみたいなん飼ってたんは日本やんか』と言ってたのが面白かった。


 帰りに本屋に行くと、ゴジラを見たちびっこが一生懸命関連書籍を見ては怪獣の名前を読み上げていた。それでいい。

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 特撮怪獣ラノベ『バカと戦車で守ってみる!』電子書籍で発売中! ストライクゾーンの狭いミリタリー&怪獣ライトノベル、誰得と言われれば俺得と答えるしかない。この怪獣ムーブメントにあっち向いてしまうのはどうかと思うぞ、波に乗った! というかずっとパドリング状態だったところへ何年に一度来るか来ないかの大波が来た感じですが。 
 というわけで、昨日の『ゴジラ』から興奮冷めやらぬまま、今日は恒例の京都みなみ会館『大怪獣大特撮大全集』、今月は『モスラ(1996)』『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ・決戦!南海の大怪獣』の、虫とか海の幸とか、実に夏らしいトロピカルな二本立て。
 新旧の怪獣映画をスクリーンで見れるなんて、この夏はどうかしてるぜ。
   
 どちらも初見ではなかったが改めて見ると、今回の組み合わせは『宇宙からの外敵に地球の生命が手を組んで迎え撃つ』という内容だった。いつもならゴジラが一手に担う案件だが、不在となれば、モスラなり人間なり、地球に生きとし生ける者たちが一致団結しないといけないのですな。
 『モスラ』は、当時『ゴジラの後釜をモスラがねえ……』と、あまり期待せずに見て、『まあ、うん』という感じでした。当時は空飛ぶ巨大カメ怪獣映画がリニューアルされてそっちに夢中だったからだと思います。そういいつつも、シリーズ三本とも劇場で見て、律儀にオモチャも買っていたのですが。
 
 時間が経ってから見たモスラは、ファンタジーであるという前提で見ると結構面白かった。ゴジラのようながちがちの怪獣物ではないのだ、地球を守ってきた精霊と現代の子供たちのお話だと思えばいい。
 毛布のようなモスラの造形はまあ、あれだけど、北海道を舞台に妖精エリアスと宿敵ベルベラの争いは、コロボックルの伝説を思わせるし、幼虫モスラが樹齢一万年の屋久杉からエネルギーをいただき、強力な成虫になるのは、ファンタジックでもあり伝奇的。生命力の塊のような巨木からパワーをもらいバケモノ退治をするのは『仮面ライダー響鬼』にも通じるな。
 そして光線バリバリ、火薬どっかんどっ間の川北特撮を見ると、どこかほっとする。やはり、リアルタイムで平成ゴジラシリーズを見ていたからだろうか。
『南海の大怪獣』はゴジラ抜き怪獣映画の新境地を目指したけど、結局それっきりになった不遇の作品。
 海外の怪獣映画のように、限定された空間でいかに人間が怪獣を倒すのかが、面白く描かれているし、怪獣の造形もいかに人間のラインを崩すかに工夫がされている。伸縮自在のカメーバの首、ワシャワシャと動くガニメの口、そして直立したイカというギャグみたいなデザインを紙一重の差でそれらしく見せたゲゾラ、どれもかっこいい。
 しかし、毎月毎月みなみ会館で南の島で太鼓をドンドコする映画を見ている気がする。 劇中で、ゲゾラの目撃者が『ゲゾラがテレパシーで語りかけてくる』というくだりがあり、それっきりその設定は無視されているのだが、もしもゲゾラが本当にテレパシーを有しており、その目撃者が日本に帰ったら、ゲゾラはそれを追ってきたかもしれない。
 真夜中、こっそりイカの足が伸びて人間を絞め殺して帰っていく……そんな話ができたのではないか。怪獣物というより、南海奇譚、怪談であるが、それもまた面白い。悪しきものも善きものも、だいたい南の島からやってくるのだ。
 やはりそれは日本人の南海信奉、第二次大戦時の南方戦線における……(まとめられないので、これでおしまい)。
 
 
 
 突っ込みどころもままあるが、これは結構組み合わせでした。さあ、来月のオールナイトは……まだ未定。
 
 
 
  
 

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SUPERLITE文庫『バカと戦車で守ってみる!』絶賛発売中!電子ロボット、じゃない、電子書籍ですがよろしく! 
 奇跡的に巻き起こる怪獣ムーブメントに乗った特撮怪獣ミリタリーラノベであります!
 最初は『大丈夫かな』と思っていたら、全国各地で関連イベント、さらには関連書籍が続々出版という、まるで平成VSシリーズの時の『もうお腹一杯だよぉ』な状態になりつつあるこの夏、満を持して『ゴジラ』公開!
 
 公開したもののまだ始まったばかりなので詳しいことは控えますが、これは『パシフィックリム』から続く由緒正しき日本発の大怪獣映画であるとともに、立派なゴジラ映画でした!
 試写で見て大興奮のあまり、ロビーにいた人に誰彼なく『面白かったですね!』と声を掛けたくなってしまうぐらいの傑作。そして今日、ポカンと時間が空いたので、バイクを飛ばして岸和田へ行ってきました。ユナイテッドシネマのIMAX3Dでゴジラを見るためさ!
 映画館は海のすぐ近くなので、海からぬぼーっと現れるゴジラを見るにはいいロケーション。今日は地獄のカマが開いたような猛暑でしたが。
 思えば、トゲトゲだらけのゴジラのデザインに一抹の不安を感じたあの頃。コミコンで流れた予告で、ゴジラの頭部が日本のそれっぽいので一安心したり、顔つきが人間っぽくないか? とか、太ってないか、首短すぎないか? とあれこれ心配したり、絶望的だけどかっこいい特報で一安心したり、ポスターにカタカナで『ゴジラ』と書いてあって、嬉しかったり……いろんな思いを、ゴジラが一気に吹き飛ばしてくれましたわ。
 とはいえ、おもちゃ屋に行けば、ゴジラじゃない何かが売ってたり、サントラを買えば曲名がズバリネタバレだったりするので、どこからどこまでがネタバレなんでしょうかね。まあ、怪獣映画なんてのは頭真っ白で見に行って驚く方が楽しいので。
 ファイナルウォーズから10年、ゴジラが帰ってきたんですな。それもゴジラっぽい何かではなく、きちんとゴジラが帰ってきたんです。
 84ゴジラの時のドキドキ感、ビオランテの時のワクワク感、平成ガメラシリーズの気持ちのいい予想の裏切られ方、それらがごちゃごちゃになって襲い掛かってきたような感じ。
 あの予告編の編集はすごくうまいなと思いました。
 以下、ネタバレにならない程度のあれこれを。
・ゴジラ、客層は年配の方が多かったけど、カップルもちらほら、映画終わってから売店でグッズを物色し、彼氏に買ってもらう彼女。ゴジラも立派なデートムービーですな。この時ばかりは爆発しろなんて思いませんよ 



・新ゴジラは立派な怪獣映画であるとともに父と子の映画でもあります。そこで思い出すのはプロデューサーの坂野監督が手掛けた『ゴジラ対ヘドラ』も父と子の物語だった……というにはちょいあれだが。ムートーといい、意識はしてるのかな。ちなみにギャレス監督は『対ガイガン』も好き、あー、なるほど



・子供の視点を常に入れていたのもいいな。マクロな存在の怪獣、大人を見上げるミクロな存在の子供たち。あー、早く子供と見に行きたいぜ、うちの次男はこれは初ゴジラかよ、いいの見れるなあ、おい



・『ゴジラ』におけるギャレス監督の演出はスピルバーグっぽいとよく言われますが、個人的に『宇宙戦争』の絶望感を実にうまく取り込んでいるな、と思います。ムートーもトライポッドっぽいし。
でも違うのは、人類はやられっぱなしじゃないということ



・IMAXはデカい、実にデカい!怪獣と人間の距離感が3Dと相まって実に臨場感あふれますな。怪獣を見上げる、ビルの間からちょろちょろ見える感じ、まるで現場にいるような錯覚に陥ります。と思えば、どんと引いた絵で怪獣を見せたり、ギャレス監督は実に心得ておりました


 そして怪獣の夏はもう少しだけ続き、俺は当分死ねそうにない。死んでたまるか。 

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 もう何度も何度も書きましたが、このお話はラノベでありながら、戦車と怪獣が激突するという本来の客層を無視したような、一部の人間がニヤニヤしてしまうような(作者と編集)作品であります。
 海からデカい何かがやってきて迎え撃つお話は、最近だと『パシフィック・リム』もそうですし、今月公開の『ゴジラ』もそんなお話だろうと思います。
 
 そんな海外からの二大怪獣巨編にささやかなアンサーを日本から……と、前回もお話しました。
 『パシフィックリム』は、日本の、いや世界の怪獣好きが『もうたまらん!』と思うほどにツボを押さえた演出、何よりも『怪獣対ロボ』という世界中の男子が憧れるものをモチーフにした大傑作でした。
 じゃあ、今度の『ゴジラ』は? 
 実は、いち早くゴジラを見たいと思い、ジャパンプレミア、大阪プレミアにも応募したのですが、いずれも抽選から漏れてしまったのです。
 
 しかしここでまた私はSNSの恩恵にあずかることになりました。
 Twitterのフォロワーさんからメールが来て『行きませんか?』のメールが!
 見ず知らずの方から、私のみっともないぐらいの『ゴジラ見たいよー、なんなら名古屋プレミアの招待状をオクで落としていくよー』という呟きを見てくださり、お声を掛けていただいたという次第。
 いく行く! こんなこともあろうかと思って仕事を開けていたのだ! 
 午後の仕事を終えた私はバイクに乗り、会場であるフェスティバルゲートへ。途中雨が降ってきたものの、そんなこと構うもんか、ゴジラのためならどうってことはない、とアクセル全開で谷町筋を走った。
 そして初対面のフォロワーさんと会場で合流するも、会場まで時間がある。しかし、正面玄関の大階段には何やら仕掛けが。気になって動けない。
 そして時間が来てからその正体がわかった。歓声に包まれ、その日のゲストである、芹沢博士こと渡辺謙さんが大階段に登場するや、黒い幌がさっと上がり、巨大な牙の群れが姿を見せた。
 
 大阪プレミアの売りは、このゴジラの口に見立てた大階段だった!
 そして会場、誘っていただいたフォロワーさんと怪獣談義に花が咲き(話の通じる人で本当に助かりました)、あっという間に上映時間になる。そして再び渡辺謙さん登壇。
    
 開口一番『えー、上本君がソロ打ちました、鳥谷君がタイムリー打ちました!』 と阪神ネタ。そして映画のことについてあれこれと話し『実は昔はガメラ派でした』とカミングアウト。しかし謙さんのこの映画に対する熱い思い、そして『日本発の大怪獣映画!』というフレーズに目頭が熱くなった。
 そして『今日は阪神勝ちますから、ゆっくり楽しんでください』というシメの言葉に続き、上映開始。
  まだ公開前の映画なので、多くは語らない。しかし、俺は上映中呼吸していなかったようで映画終了後、息が上がり、持っていたソフビを握りつぶしていた。でも軟質素材だからすぐに元に戻った。そして大声を上げたいのを我慢し大きな拍手を送った。
 そうだ、そうだよ!
 
 帰り道に飛び込んだすき家の牛丼も、今飲んでるビールも最高に美味い! 
   
 もうすぐやってくる怪獣王の映画は、そんな感じである。全人類必見。
 

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プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。
『SHUFFLE! アンソロジーノベル』
でデビュー。
『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE )

『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫)
シリーズほか、チョコチョコと。
ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。
 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。


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