作家馬場卓也のおもちゃと怪獣と仕事の三つ巴生活!
男もつらいし、女もつらい。男と女はなおつらい!
てな訳でよろしく
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 京都の年越し上映で映画はじめ、そして元旦から仕事始め。まったく介護の世界はノンストップの闇だぜ。仕事始めも終えた翌日、家でゴロゴロテレビを見るのも詰まらん、では映画館だ、とジャッキーチェンの『カンフー・ヨガ』へ。インド映画の華やかさに香港の大スターをねじ込むにはどうすればいいのか? というところから逆算されてストーリーを作ったような感じ。古代インドの秘宝をめぐる悪漢とジャッキーたちの攻防、というよくあるお話、と言えばよくあるお話。
60を超えてまだにアクションをこなすジャッキーの姿に『大丈夫か?』とまるで絶滅危惧種の動物を見ている気分になる。しかし、昨年だけでも3本の主演作が公開されている、足が上がらなくなり、ローキックが多くなっても、その体の切れはまだ衰えていない。それでも危険なアクションは若手に任せたりもしてますが。 カンフーだけではない、カーアクションも満載、高級車がぐしゃぐしゃとクラッシュされる様子は爽快。それにやたら動物パニックの要素も多い。ライオン、蛇、ハイエナ等々がジャッキーたちに襲い掛かる。いったいどこにインド映画の要素があるんだ? 予告編では歌って踊っていたよ、もうすぐ映画が終わりそうだ、と思ったら最後の最後に大団円的に踊りが繰り出される。イイモノもワルモノも、地元の人たちもみんな一緒になって踊るのは見ていて気持ちがいい。 インド映画に美男美女、カンフー、アニマル、カーアクションと面白い要素をぶち込んだ、おせちにカレーを混ぜたような、盛りだくさんのお正月にふさわしい映画でありました。 PR 年末年始は同じような番組ばかりやってるし、番宣のための再放送というよくわからないことやってるし、見なくていいなら見ない、でもつい見てしまう。ならば、と先日の京都怪獣映画祭ナイトから一夜明け、再び京都へ。
いつもだったら怪獣ナイトが終わると京都みなみ会館は正月まで休館するのだが、今年は3月の一時休館に向け、できるだけ様々なイベントを用意しているとのこと。その一つが大みそかの年越し上映会だった。上映作品はアキ・カウリスマキ監督『ル・アーヴルの靴みがき』。ちゃんとタイトルも覚えてはいなかったが、久しぶりのアキ監督という事で見てみようと思った。学生時代はヨーロッパ映画の新しい波が来ていた、ベネックスとかカラックスとか。いきがってそのあたりもかじってみたけど、よくわからなかった。でも『レニングラード・カウボーイズ』はバカみたいで好きだった。バカみたい、じゃない、バカなのだ。バカという表現が不適切ならどこか間が抜けてる映画である。アキ・カウリスマキはフィンランドの監督で、兄のミカと、映画館を経営しながら映画を作ってるという事だった。その間が抜けた作風が気に入って『マッチ工場の少女』『ラヴィドボエーム』等も見た。 派手さはない、つつましやかに生きてる人間のどこかおかしい人生を描いていた。 久々に見るカウリスマキ映画は、学生時代に見たあの映画たちは変わってはいなかった。フランスのル・アヴ―ルで靴磨きをする男、マルセルの姿を描く、ただそれだけ。淡々と、仲間と一緒に働き、妻を愛し、飲んでタバコ吸って、犬と散歩し、買い物をするマルセル。しかし妻の入院に、密航者の少年が転がり込んでくるところから、その生活が変わってくる。実は余命いくばくもないが、真実を告げられないまま妻を見舞い、少年のためにロンドンへの密航を助けるマルセル。そんな彼をつけ狙う警視。しかし、どれも淡々と物語は進んでいく。 突き放したような余白のある画面作り、赤や青の原色を使った、冷たいけど、どこかぬくもりが感じられる配色は学生時代に見たカウリスマキ映画そのままだった。少年をかくまい、マルセルを助ける近所の人たち、冷徹そうでいて、人情にほだされる警視、悪人のいない、どこか抜けた人間たちの集まり。そんな人間たちにただ寄りそっている犬のライカ。ホッとするラストの展開も劇的に盛り上がることもなく至って淡々としている。でも、そこがいい。大みそかに、この映画をチョイスしてくれたみなみ会館様に感謝。 映画が終わると、館長からの新年のあいさつに、入場者全員にお年玉が配られた。中身は五円玉。これからもご縁があるように、という意味かもしれないけど、これまでもこの映画館でたくさんの出会いやご縁に恵まれました。どうにもならん人間が、ただ映画を見に来ただけなのに、いつの間にか人前で司会をしている、そんなこと、4年前には想像もしてませんでした。3月まで、できるだけこの映画館には通いたい。 年が明けて、それでも初詣で慌ただしい京都の街に、きれいな満月が出ていました。
昨日は、京都みなみ会館年末恒例の京都怪獣映画祭ナイトでした。今年で7回目になるこのイベントも、この場所で行われるこのイベントはこれで最後。自分は3年前の第4回から参加だけど、7年前のこのイベントがあってこそ、今の超SDXやウルトラ大全集がある、と思う。
今回は『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』『飛びだす冒険映画赤影』『ヤマトタケル』というバラエティに富んだ三本。そこに、急遽『行け!ゴッドマン』に『グレートマジンガー対ゲッターロボ』の参加が決定! さらに混とんとしたラインナップ。東宝チャンピオンまつりと東映まんがまつりが合わさったような感じである。特に『グレートマジンガー対ゲッターロボ』! ここにきて初のアニメ作品である。ロボットアニメじゃないか、と思われるでしょうが、敵は宇宙怪獣ギルギルガンなので、一応怪獣映画なのです。毎月毎月、怪獣映画を見続けてきたけど、みなみ会館で劇場版マジンガーが見れるというのは悲願でした。もちろんアニメだから怪獣映画の枠ではできない、でもやってほしい。そんな思いが届いたのかどうか、ひょっとしたら自分がみなみ会館に通った3年はこれのためにあったのかも、それぐらいに嬉しいプログラムだったのです。
イベントはまずゲストの薩摩剣八郎さんトーク&サイン会。言わずと知れたミスター平成ゴジラである。髭を蓄えたそのたたずまいは示現流の使い手というだけあって、まるで古武士のようだった。そのたたずまいとは裏腹にトークではとても愉快なお話を披露。そしてフォトセッションでは『うぉおお!』と吼えながらゴジラの構え。途中、ロビーに出ていたら、いきなり呼び出されたので、何事か?と思ったら舞台の上で一緒に記念撮影。あの、資料的価値はないけど、やたらと字が細かいだけのうろ覚え新聞を書いているから一応関係者、という事で。ありがたいです。
そして薩摩さんと一緒に『ゴジラ対ガイガン』を鑑賞。薩摩さん演じるガイガンは実に憎々しげでもあり、愛嬌のある悪役キャラです。庶民が宇宙人から地球の危機を救う軽快なアクション活劇はヒーローゴジラにぴったり。
上映後、ホテルまで送り届け、その際にがっちり握手をしていただく。ゴジラの手はごつくて、でかくて温かい。翌日娘に『ゴジラを車に乗せた』と言ったら『え?』と驚いていた。
つづいては中短編一挙上映大作戦。まずは『行け!ゴッドマン』。3分弱の帯ヒーロー番組で特にドラマらしいものがないので、ヒーローと怪獣がひたすらもたもた戦う。あのカメーバも手足がだらんと延びただらしない姿で、不向きな格闘戦を演じていた。場内は爆笑の渦。
そしてこれまた初の3D映画『飛びだす冒険映画赤影』。ちゃんと入場時に立体メガネが配られていた。しかし、フィルムの退色がひどく、飛び出して見えない。お話自体は、第一部『金目教編』の、かなり強引な再編集なので、怪忍者、や怪獣がテンポよく続々出てきて飽きさせない。ぜひニュープリントできちんと飛び出し、大ガマの暴れっぷりが堪能できるバージョンを作っていただきたい。
そして、待ちに待った『グレートマジンガー対ゲッターロボ』! 今まで実写特撮映画ばかりが続いた、いやそれが当たり前だと思っていた中にひょい、と入りこんだロボットアニメ。スープバーの中にポツン、と豚汁が置かれていたらさぞかし美味に感じるだろう。それも大好物のマジンガーとゲッターだ。もう東映マークから主題歌が流れる時点で涙腺が決壊しそうになったが、俺は涙を流さないダダッダー。満員のみなみ会館でマジンガーが見れる喜びをひしひしと感じていた。いがみ合うゲッターチームと剣鉄也が、失敗を経験し、共闘することになる。今まで何度も見てるのに、大スクリーンで見るとかっこよさも倍増、剣鉄也の生真面目をこじらせたような言動も倍増で、一人笑いを押し殺していた。できることなら、他の劇場版マジンガーも上映してほしいけど、もうこれだけで十分。次はいつかのお楽しみにとっておきたい。
そして最後に『ヤマトタケル』。朝の4時にこの映画はきつい。見せ場が盛りだくさんのファンタジー大作だけど、どこか、持ったりしている感じがする。それが眠気を誘うのだ。平成ゴジラシリーズのヒットで生まれた奇跡の一本、ラストのヤマタノオロチの進撃は圧巻。でもウツノイクサガミとの対決はどこかもっさりしている。
すべての上映が終わると、来年の一時休館までラインナップ発表。魅力的な作品、企画がまだまだやってくる。新聞を書くことしかできないけど、最後まであきらめずにやろう。と、思った。
いつの間にかクリスマスが来て、そうこうしているうちにすっかり年末の慌ただしさが来て。それで新年を迎えて、いつものような毎日が始まるんでしょうね。正月休みもクリスマスもない介護の世界ですが、今年はなぜかクリスマスからぽかん、と休みができてしまった。今のうちに休もう、と思ったけど、子供らは冬休み真っ最中。借りてきたウルトラマンレオを見る間もないままに、子供たちの相手をしないといけなくなった。とはいっても、子供らもすっかり大きくなったので、ある程度は放っておいても大丈夫、ある程度は。やっぱりどこか連れてけ、あれ買ってくれ、というのはいつものこと。子供らが学校行ってる間に、親父はアニメゴジラもジャスティスリーグも見ていたのですよ。すまん、でも待ちきれなかった。アニメゴジラは終わってしまったけど、クリスマスの日に、ジャスティスリーグだけでも、と映画館に出かける。しかし、こちらも終了間近でどこの映画館も上映回数が減ってる上に吹き替え版ともなるとさらに少ない。レイトショーはまだきついし、と探したら奈良に一件だけ日中に上映している映画館があった。ドライブがてらに行ってみるか、と向かったイオンシネマ西大和。全てに映画館があるわけではないが、奈良はイオンが多い、という印象である。初めてのイオン、初めての映画館というのもなんだか楽しいものである。
イオン西大和は俗にいう『残念なイオン(失礼)』。かつて別のスーパーだったものがイオンになった店舗。あの広大なイオンモールとは違う。しかし、こんなところに映画館が、と車を止めてその外観をみても、とても映画館が入れそうな大きさではない。あとで入ってみたらスイミングプールはあった。『どこに映画館が?』振り返ると、道路を隔てた立体駐車場の隣に映画館が立っている。たぶん、元ジャスコだかイズミヤだったものがイオンになってから、映画館を建てた、ということか。店舗内になく、独立して建っているので、なんだか不思議な感覚である。オシャレな外観ながら、どこか、昔からある街の映画館を思わせる。
2度目のジャスティスリーグは、世間で言われるほど悪くない。アベンジャーズほどまとまってる感じがしないけど、各キャラの個性がきちんとかき分けられてる。無敵のスーパーマンをあまり戦闘に参加させなかったのは賢明な判断で、彼はそれよりも人命救助を優先したがるのだ。アメリカのヒーローはどちらかといえば戦闘よりも救助しているイメージの方が強い。今回の映画でもそんなシーンがいくつか見られたのでそれだけで満足なのである。
子供らと映画を見ると、ストレートな感想、質問が飛び交うのでおもろい。次回作はどうなるのか? などと話しつつ、すっかり辺りが暗くなり、クリスマスのイルミネーションがちらほらと瞬く中、大阪へと戻った。
その翌日。娘が行きたがっていたディズニーアート展へ。会場は大阪市立美術館なので、少し離れた駐車場から徒歩で新世界を突っ切って会場へ。久々の新世界は、串カツ屋とガチャガチャが並ぶ、作られた大阪の街だった。観光目的だから仕方ないし、では本当の大阪とは? と言われると何も答えられないが、少なくとも、今の新世界ではない。猥雑さを求めてはいけないが、それでも昔あった店がなくなってホテルと串カツ屋に変わっているのは寂しい。もし観光客が無くなったら? 再びあの猥雑さが蘇るのであろうか?
ポルノ映画の看板と、立ち小便しながら俺に微笑みかけたおっちゃんだけがいつもの新世界らしさを醸し出していた。仕方ないね、時代が変わったら街も変わるものなのです。でもなあ、あのデッドストックの茶間だったおもちゃ屋がつぶれていたのは惜しい。 ディズニーアート展はアナログからデジタルへの変遷、その美しき原画、コンセプトアートを思う存分堪能できた。『これ、見た?』『これ公開してたの○年前かー』等、なんだかんだとディズニー作品ってなんとなく見ていたりするし、子供が小さい頃はよく連れて行っていたので、その時を思い出したりと、会話ツールに最適である。ゴジラ展では素通り気味の娘もじっくりと見ていた。
そしてその翌日。今度はファーストオーダーに入りたい次男と『スターウォーズ最後のジェダイ』へ。新3部作第二弾だが、エピソード2、5と今までもシリーズの2作目はどこか危うい雰囲気はあった。今回もそんな空気を感じた。2時間45分とシリーズ最長、とにかく散漫になりそうだけど、どこか一本で線に繋がっている。主人公レイのジェダイ修行とレジスタンスの敗走、そして脱出と同時多発にドラマを見せる従来の構成で、長さを感じさせない。圧倒的に数が少ないレジスタンスに『銀河の平和守れるのか?』と不安になりつつ、帝国のコピー組織だったはずだけど、圧倒的な装備とか人数を誇るファーストオーダーに脅威を感じてしまう。でもトップがあれだからなあ。完結編の次回はどうなるんだろうか。白兵戦、主人公側の敗走と、似せてないようでいて、どこか『帝国の逆襲』を思わせる。隠居したかつてのヒーローを尋ねる新主人公に、バカでかい大砲、という2点だけで原作のゲッターロボ號を思わせるし、宇宙空間を泳いで逃げるレイアの姿に、フンドシ一丁で宇宙遊泳をした『魁!男塾』の江田島平八塾長がダブって見えた。
今更だけど、『スターウォーズ』ってダースベイダーあってナンボですな、と個人的には思うのです。帰りの車中では次男とスターウォーズ談義。いつの間にかこうしてやり取りができるようになったのか、と思うと子供らの成長が頼もしく見えるし、同時に自分も老いてきたな、と思う。
久々に子供らと充実した冬休みを過ごせたが、世間が仕事納めの頃にまた夜勤が待っている。そして明日はみなみ会館の怪獣納めだ。今回はあの『グレートマジンガー対ゲッターロボ』がラインナップにあるので、今から興奮している。ついにみなみ会館で劇場版マジンガーが拝める、まるで夢のようだ。
恒例、ウルトラ大全集と超SDX、今回は『怪獣ゴルゴ』『大巨獣ガッパ』の日英親子怪獣もの2本立て。そしてウルトラ大全集はぶるれーボックス発売記念のウルトラマンタロウ上映、そしてZAT南原隊員こと木村豊幸さんトークショー。タロウも親子怪獣が多かったなあ、親子デーですな。でも俺は一人、土曜日の京都へ。調子に乗って3回目、ババジラジオ京都SP。今回もあることないことあれこれと。たくさんのお客様にお集まりいただきました。
『怪獣ゴルゴ』はゴジラを真似たイギリス製怪獣映画。今までの怪獣と違うのは、ゴルゴが、ゴジラというお手本はあるものの、巨大生物や恐竜といった既存のものではなくオリジナルの怪獣であることと、怪獣親子という設定を前面に押し出していること。ゴジラを真似たゴルゴだが、そのゴジラも『原子怪獣現る』にヒントを得ており、原子怪獣もゴルゴも同じ監督だったというのが面白い。原子怪獣を起点に、ゴジラ、ゴルゴ、ガッパと、緩やかに海を越えた怪獣リレーが行われていたんですな。
アイルランドの孤島で見つかった巨大生物をロンドンで見せものにしていたら、さらに巨大な親怪獣が子供を探しにやってきた。巨大ゴルゴが子供を探しにアイルランドの島に上陸するシークエンスは『ゴジラ』の大戸島を彷彿とさせる。窓から外の異変を目撃する人間というカットも一緒。ロンドンに上陸したゴルゴは逃げ惑う群衆、軍隊の攻撃もものともせず、ひたすら子供を求めて進撃する。ロンドンとという古風な街並みに立つ怪獣というミスマッチ感。ガラガラと崩れるミニチュアワーク。光学合成は用いられなかったのか、戦車の砲撃や着弾は、1コマずつフィルムに傷を入れる手法を取り入れてるっぽい。
結局、欲に走った人間が改心し、親子ゴルゴは仲良く海へ。子供ゴルゴは親と同じスーツが使われているが、仕草で子供の健気さを表現。本当は暴れたくないゴルゴだけど、逃げ惑う群衆に容赦なく降り注ぐ瓦礫の山が壮絶。
『大巨獣ガッパ』はそんなゴルゴのストーリーを拝借して怪獣ブームにぶち込んだ日活唯一の怪獣映画。人間に子供をさらわれた親怪獣が……。おやガッパは熱海、日光と観光旅行をするかのように子供を探し回る。ガッパも本当は暴れたくはない。でも仕掛けられたらやり返す。劇中で熱線を吐くのは熱海でジェット戦闘機に襲われたときのみ。
ゴルゴとの違いはガッパは夫婦で登場し、親子愛をより一層引き立てていること。ラストの羽田空港の親子再会のシーンは知っていてもジーンとくる。1カットでひょいと飛び上がるガッパがどこか美しい。
日活らしく、人間側の恋愛ドラマや、南海の孤島のトロピカル感を盛り込み、後発として奮闘している感じ。冬休みにテレビで浴びるように見ていたので、愛着の強い一本。
そして翌日、子供らと再び京都へ。ウルトラ大全集、ウルトラマンタロウ上映会&トークイベントである。つい先日までテレビで見た人が目の前にいるというありえない状況にドキドキしてしまうのはいつのものこと、南原隊員こと木村さんはとても明るく、劇中の南原隊員そのままでした。打ち合わせではデビューとなった岡本喜八監督作品についてあれこれ聞いてしまいました。
本番でも当時の思い出を楽しそうに語っていただき、コメンタリー上映『ウルトラの父と花嫁が来た!』も懐かしそうに鑑賞されてたのが印象的でした。そして最後は43年ぶりの南原隊員の結婚をみんなで盛大な拍手でお祝い。そしてイベントはサイン会へ。ここでもファンの方ひとりひとりに丁寧に接していただきました。
そして2階映画館でブルーレイ素材を用いたタロウ上映へ。『人食い沼の人魂』は初期の怪奇ムードとのちに続く親子ネタ(タロウに出てくるゲスト子役の片親率はかなり高い)が混ざった作品。大泉晃の巡査さんがとぼけた味を出してますが、調査と称して魚釣りをする北島隊員、それを止めずに煙草吹かして見守る荒垣副隊長、抜群の腕前を見せる森山隊員等々、ZATもかなりとぼけています。あの世界では怪獣も熊とかイノシシ並みの扱いで、それがまたひょっとしたら怪獣と共存できるかも? というタロウの世界観をよく表しているように感じます。
続く『ウルトラ父子餅つき大作戦!』は、ウルトラシリーズでもベストに入るのでは? と思わせるカルト作。『月では兎が餅をついている』という地球人の想念が生んだ怪獣モチロンが地球の餅を食らいつくしにやってくる。戦わず、餅つきで物語が終わるという意表を突く決着。クリスマスが終わり、餅つきがしたい子供たちのために奮戦する東、南原両隊員も、後半の巨大南夕子の前では吹き飛んでしまう。前作『A』の路線変更設定をうまく使っている。餅つきのシーンのバックに流れる民謡も違和感なく、タロウってやっぱりファンタジー、というか民話の世界なんだなあ。かっこいいタロウに明るい作風、時々ぎょっとする描写もあったりで、これがこの作品の人気を高いものにしたのではないか。そんなことを思いながら、子供らと帰路へ着くのでした。
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カウンター
プロフィール
HN:
馬場卓也
性別:
非公開
職業:
作家
趣味:
怪獣
自己紹介:
作家。一応作家。
CS放送のシナリオ公募で佳作入選。 『SHUFFLE! アンソロジーノベル』 でデビュー。 『School days 君といる、空』で長編デビュー。(ともにJIVE ) 『真田十勇姫!』(ソフトバンクGA文庫) シリーズほか、チョコチョコと。 ラノベ、ゲームシナリオ等々、何でもやりますのでお仕事お願いします。 怪獣とかチャンバラが好きやねんけど、女の子率高いなあ。
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